1か月ほどしたらアンダーグラウンドに移動します。
肉体を捨て機械仕掛けの体を得て 不老不病の体を手に入れる事が
当たり前となっていた世界
繁殖も人工性器により生物としての苦しみも無い為に裕福な国家では
人間の機械化が進んでいた
彼女は学生最後の年に機械化を希望
両親も既に機械化しているため反対はされなかった
ただし機械化するには相応の費用が掛かる為に積立保険のような制度を利用し
今年満期となり両親にできるだけお金を残すように格安で機械化できるショップを
利用する事にした
「格安」で機械化する危険を理解せずに・・・
思った以上に安く機械化できそう
見つけてラッキーだったな
機械化の上で最も危険な状態は脳摘出から生命維持装置の安定稼働までの間となり
劣悪な環境や装置の不具合で脳死による失敗例が 近年増え始め
安価なショップで機械化するという事は老朽化した中古の機材を用いたり
衛生面で失敗する可能性が高いという事だった
彼女が機械化を受けた頃はまだ大騒ぎになっておらず
格安は最高と売り文句が大々的に宣伝されていた時期もあり危険性の情報については
知る事が出来なかった
不運にも不具合が彼女の身にも起きた
製作機器のフリーズが発生しショップの担当者は緊急時マニュアルに従わず
組み立て製造工程の再起動ばかり集中し生命維持装置の確認をしていなかった
彼女の脳は死んでしまった・・・
生命維持装置が停止したまま製造工程が進み遅れてからショップの担当者が
脳死に気が付いた
製造を緊急停止して脳を調べたが事既に遅く脳波は検出されず変色を起こしていたが
有るはずの無い事が起きた・・・
タス・・ケ・・
タスケテ・・・
ナニモ見エナイ・・・
聞コエナイヨ・・・
マダ・終ワラナイノ?
ドウナッテ・・・
コノママ死ンデシマウノ?
怖イ・・・怖イ・・・
慌てて通電した生命維持装置と連動して起動した
彼女の口から声が聞こえてきた・・・
死んだはずなのに・・・あり得ない・・・
ショップの担当者は慌てて緊急連絡先である国の正規認定された施設へ連絡し
彼女を搬送してもらう事にした
脳も変質してるし完全に失敗しているけど声による反応はあると・・・
考えられるのは脳改造時に埋め込まれるコンバーターに何かしらあると思うけど
上の連中は何かすごく期待しているみたいね
「徹底的に調査し、可能なら起動しろ」だって・・・
取り敢えず分解してみようか
タスケテ・・・ダレ・・カ
これかなり旧式のコンバーター・・・
人の意識を支配するのを目的とした人工脳みたいなものじゃない
こんなのまだ流通していたなんて・・・
大脳しか残っていない・・・
原因は脳の加工から見直さないと解らないわね
まずは壊死した脳組織を除去して脳障害用の代替電子頭脳と
各感覚を認識できる部分の構築ね
現場の押収はできているから
加工は後で調べましょう
起動しろとの指示だけど・・・
一応外観のデータが手に入っていたので
外皮を作成しているけど無駄にならないかなあ?
この装置だけで脳の自我を再現しているのかな?
すごい予算を組まれて私には荷が勝ちすぎてる気がする
電源切れないから組付けかなり難しかったぞ
確かめながら組んだから多分無事だとは思うけど
視覚と聴覚が回復すれば亡くなった脳の自我か残滓かはっきりするはずね
自我があったとしても・・・
これ人間と言えないよね・・・
人間のコピー?
よーし
起動するぞ~
ひぅっ!
見える!
自分の声が聞こえる?
やっと・・・できたのね
長かった~
こんなに時間がかかるなんて思わなかった
このまま死んでしまうかと思ったよ!
あ・・・
起動したけど
死んだ自覚無いか・・・
無いだろうなぁ
私が担当医の林原 美穂
脳?の配線しながらだけど質問するよ
まずは自分の名前と生年月日言える?
田中 由紀子・・・
生年月日は・・・
あれ?思い出せない
手術の後に白い光を見た記憶はある?
あります
両親や友人の名前や顔は思い出せる?
えっ!
な・・・なんで?
思い出せない?
やだぁ!
多分「白い光」の段階で脳が死んで意識の基盤が切り替わったのね・・・
真実を知って自我崩壊しなければいいけど
非常に
残念だけど・・・
事故があって記憶はもう戻って来ないようになってしまったの
既に摘出してしまったけど・・・
脳は変質してしまって
この部分にあった記憶は失われたのよ
いやぁああああ!
そ・・・そんなぁ・・・
私死んじゃったのぉ・・・
ここにいる私は何なのぉ?
わかんないよ・・・ひぐっ・・・
どうなっちゃうの?
意識が暴走せずに悲しんでいる?
感情そのものが機械側に存在するの?
これは重大な発見かも?
今のあなたの意識がオリジナルで機械側に移っている事を証明できれば・・・
え?
オリジナル?
脳にある本人の自我が機械側に移動できた証明
今じゃ機械で体の老化は止めれても脳は生物のままで老化は免れない
いくら機械で補助しても最終的には死ぬわね
もしそれが証明できればあなたが人間の限界を突破した存在になった最初の一人ね
その証明が出来れば
私は人間として生きられるのね
しかも寿命に縛られない存在に・・・
凄いよ!
そのためには体を完成させないとね
そして観察・・・
今回の件は私に一任されて所有物として扱われるからそのつもりでいてね
長いことかかるけどもし人間としての自我の証明が出来なければ
あなたは一生ロボット扱いになるのよ
それだけは覚悟してね
ひぁっ!
なんか変なところが
ムズムズしてきた
何しているの?
機械じゃない証明の一つ性感だよ
ただのプログラムなら反応はできるけど楽しんだりはできないでしょ?
楽しむって・・・
恥ずかしいよ
あっ!
なんか体の奥に響く感じ
うはぁっ!
感じるけど
今までにない感触で・・・
すごく来るよ!
はぁ
はぁ
恥ずかしいとは面白いね
機械化された子たちは逆に羞恥心が薄れるからね逆に人ぽく感じるよ
でも・・・観察するとか楽しむとかって
エッチさせられるんだよね
自分の為だから仕方がないけど・・・
やっぱり恥ずかしいもの
でもがんばるよ
ちなみに観察者は私だから
毎晩よろしくね~♥
え!
女の子同士だよ!
そんなの慣れよ
あなたぐらいの時に「私の初めてになって」と友達だった子に言われて
断り切れずやったけど
意外と楽しくなっちゃって今では平気よ
先生にもそういう相手がいるんだ・・・
ちょっと羨ましいかも?
彼女さんと今でも?
私が入り込んで大丈夫かな?
それを心配しているのね
あの時調子に乗ってラブホ通いしていたら拉致られて機械化されて
その時に亡くなったわ
あ・・・
ごめんなさい
暗い話はここまで
性感のテストを行うよ
神経回路の切り替えや調整はこっちでやるよ
あぅつ!
はああ・・・
いやっ・・・いやぁ・・・
あまり弄らないでぇ!
感じるから・・・感じるから
勘弁してぇ!
もういいから!
いやぁあああぁ
はぁっ
はぁっ
最後に性器の確認するけど
もしかして初めて?
いえ・・・
小さいときに近所の男の子にされた気がします・・・
あはっ
そっちの記憶は残っているんだ
不思議だね~
本当になんでだろう?
入れるわよ~
徐々に早く動かすからね
痛かったら言ってね
あ・・・
ああ!
入ってくる!
段々奥まで・・・
あ・・・・あああ
はぁつ!
いい・・・
あん・・あん・・・はぁん!
はぁっ
はぁっ
おおお
感じてきてるね
絶頂までイケたら
人間と同じと認めるよ
まだ私的だけどね
はぁっ
はぁっ
おお!
イク事が出来た!
これは楽しめそうだ♥
はぁ
はぁ
はぁ
あ・・・ああああっ!
ひぃいいいい!
すごいすごぃいい!
何度もいっちゃうぅ!
ひぃいいいい!
アヒャギュイイイ!
これで完成
由紀子ちゃんお疲れ様
これからもよろしくね
蓋閉めて下着ちゃんと着なさい
先生のおかげで死なないで済んだよ
本当に・・・
本当にありがとう!
まだまだこれからよ
あなたを観察して人間の意識であることを確認しなきゃ
条件付きだけど
来週から元の学校に通えるからね
やった!
学校に通えるのね
学校の情報は記憶完了・・・
機械ってこういうの便利よね
同級生のプライベートな情報は再現無理だったけどうまくごまかすしかないなあ
由紀子の両親には既に死亡が伝えられている為、表向きには存在しない。
学校には研究機関の要請で死亡退学はさせずに卒業までの数か月の間、
AIの実験を要請しただのサイボーグとして扱うよう要請した。
学校側は難色を示したが、多額の寄付と引き換えに承諾。
AIの暴走に対応できるように監視員を付け他の生徒の安全も保証している。
由紀子は久しぶりの学校に登校した。
失ったものを取り戻すかのように校舎、通路、廊下を隅々まで見つめながら教室に向かう。
あれ?
データにない子がいる
由紀子ちゃん
私だよ美穂よ
この学校には私が担当した子が結構いるからね
形見にとっておいた顔を使って変えてみたの
監視の仕事がてらかつて失った学校生活をこの子と一緒に過ごしたいなと 思ってね
先生だったのか
形見ってあの時言ってた初めての人なんだ・・・
短い期間だけどよろしくね
でも・・・
生身でやったらかなり猟奇的ね
ふっ
ふっ
痛い!
太すぎぃ?
壊れる!
壊れちゃうよ!
作り物だから壊れないわよ
慣れが必要ね壊れたら交換してあげる
ほっ
ほっ
久々に一人エッチから 卒業できたわ
少し休憩しよ!
お願いだからぁ・・・
あっ!
あっ!
小娘どもに 見せつけられて来たから 精神的に溜まって いるのよね~
良い相手出来たわ
懐かしいなぁ・・・
いつもあの子が先にイっちゃうのよね
由紀子ちゃんはどうかなあ?
あっ!
あっ!
はひぃいい!
帰ったら 顔返して起動実験 しなきゃね
サイボーグ医師 林原 美穂は拉致改造の犠牲者でその時失った恋人の形見を
自身に取り付けた事により由紀子の観察という任務から徐々に目的を狂わせて
行くことになった。
由紀子の学園生活を眺める内に、彼女を単なるロボットだとは思えなくなり
脳の完全機械化が成功してる事に確信を持つようになっていった。
「それを証明したい・・・」
美穂は、密かに実験の計画を考え始めていた。
保管してある亡くなった恋人の頭部、その構造は由紀子と同じで電脳部分にも
記憶の一部が残っている筈だ!
残った恋人の電脳を、由紀子と同じ様に拡張して、その空白に奇跡的に
再生出来ているように思える由紀子の記録をコピーすれば・・・
由紀子の学校での記憶が詰まっている電子脳と意識と僅かな記憶が宿っていると思われる
恋人のコンバーター部分。
そして起動に必要な生体脳・・・
術者として自分の生体脳を使う事もできないでも諦めたくない。
美穂は由紀子との生活の中でその思いは強くなっていった。
由紀子のコピーでも起動しないか・・・
由紀子
一人機械になりたいやつ探してくれないか?
ろくでもない事考えていそうだから
やだ!
END