イメージイラストはskebにてぐちぁき氏に描いていただきました。ありがとうございます。
この作品は私が被災した東日本大震災から2年後くらいの2013年4月1日から、2016年10月10日までやる夫スレで連載していたものになります。当時は盛んだったやる夫スレですが、今は知る人ぞ知るジャンルになりつつあるのでそこから解説しますと・・
上記のように文字や記号で絵を表現するアスキーアートと文章を組み合わせて
漫画風に話を掲示板に投稿していく作品です。
作成するには(´д`)EditというフリーソフトをDLして起動。その中に有志が作った
アスキーアートをいい感じの所に配置して文字を打ち込んでいきます。このソフトをがないと掲示板内に投稿するまでアスキーアートや文字に崩れがあるかどうか確認できません。
他にもこのソフトにはお役立ち機能満載なのでPC内のメモ帳でだけで作れるという上級者以外には必須です。ちなみに画像の切り抜きのため久々に起動したら普通に動いたのでOSが変わっても対応できる凄い奴です(余談)。
制作当時は震災で同人用PCが大破しただけでなく地元の生活環境もプチ世紀末になっていたので日々、震災復興の仕事に明け暮れ漫画を描く余裕がありませんでした。(以下の漫画を描いたのが2021年4月なので、もう8年どころか11年前になりますね)
このまま創作意欲を腐らせるのが嫌だったので最低限の機能しかない(同人誌作成用のソフトがマトモに動かない)当時のマイPCでもできる作品作りがしたい。どうせなら震災前に商業誌持ち込みを行っていたものの、編集さんには没にされまくって1回も通らなかった歴史系ジャンルでやりたい。
一般受けしない話は商業誌では通らなくてもやる夫スレでは自由だ。不人気で後悔するかも知れないけどやらず仕舞いで後悔するよりマシだ!ってことで別ペンネーム◆FVgnd.HyPcを名乗り、やる夫スレに参戦したのです。
今作の前に中国史で長編2作、エジプト史で短編1作を手掛け。ソ連(ロシア)史はこれが最初で最後ですね。舞台は第二次世界大戦時代、地獄の東部戦線(独ソ戦)。艦これの艦娘の前世と同世代の話になります。
制作にあたってブルース・マイルスの小説「出撃!魔女飛行隊」を原作に選びましたが、少年少女向けに優しく二次大戦を扱った内容でしたので、当時のナチスドイツとソ連の暗部。そして各国の文化や戦争の大局、空戦についてほとんど描かれておらず。かなり加筆することになりました。
原作の小説や漫画、ゲームを丸写しするだけのスレが少なくない中。そんな細かい所までこだわりすぎる自分のサガゆえに全57話という長編になってしましましたなあ(汗)。
ソ連のスターリンの恐怖政治時代に産まれた少女リディア・ウラジーミロヴナ・リトヴァク(以下、愛称のリリーと呼称)は幼い頃から空の世界に憧れ、パイロットになる夢のため努力を続ける純粋で芯の強い子だった。
しかし、そんな彼女のささやかな夢を応援したことにより父親は体制への批判者と思われて処刑され、紆余曲折の末にパイロットになった頃、時代は第二次世界大戦へと突入する。
ドイツの独裁者ヒトラー、そして自国のスターリンの衝突によって起きた戦争は敵にも味方にも地獄としか言えない惨劇の日々がはじまる。
そして彼女の師に先輩、友達、そして恋人すらも無慈悲な戦争は飲み込み続け、彼女は自身の生きた証を刻みつけるように戦い続ける。
翼が砕け散る、その日まで・・・。
・・・要約すると、ヒトラーにスターリンともに今でこそネットミームで、おもろいオッサンと化していますが生前は洒落にならない事をやっていましたよ話。
リディア・ウラジーミロヴナ・リトヴァク(配役:サーニャ・V・リトヴャク)
主人公。1921年産まれ~1943年没。あのストライクウイッチーズのヒロインのひとり、サーニャの元ネタの女性戦闘機パイロットその人です。史上2人しかいない女性エース・パイロットの1人。
ストパンではサブヒロインですので夜間戦闘型の大人しい子として描かれてますが、史実の彼女の言動や行動はお転婆で熱血型ですね。スレではむろん史実の性格を反映しています。父親の件があるので国に不信感を抱きながらも、愛する人たちのために戦い続けました。
制作にあたって、ただ年表どおり丸写しする展開をしても味気ないので彼女と戦友たちの友情物語を史実から膨らませて描いたり、同じ主人公を描いた小説(以下参照)から必殺技を引用してハンマーヘッドターンを体得させたりしました。
第34話「狂炎のスターリングラード」より抜粋。
嫌味な上官と口論になっても信念を曲げない子です。
エカテリーナ・ブダノワ(配役:「キノの旅」よりキノ)
愛称はカーチャ。史上2人しかいない女性エース・パイロットの1人。リリーの相棒的存在のパイロットなのですが、史実での発言や性格はよく分からない方。
本編前に描いた予告編ではお調子者として別のキャラを配役していましたが、長編だと暴走しがちな主人公を抑えるクールな常識人の方がいいなと思い変更しました。おかげで解説役としてもかなり重宝したので変えて良かったなと。
普段はクールでも仲間のためなら熱くなれる子です。
彼女の最期は、考えうる最善の手を選んだのにそれが間違いだったという皮肉なものになるので、そこに繋がる意味でも。
ナディア・ポポヴァ(配役:「けいおん!」より平沢唯)
戦前は社会人だった上記の二人と違いダンス・フロア(現代のディスコというかダンスホールのようなもの)に通っていた高等学科の学生。戦争で弟と実家を失い、疎開先から復讐のために脱走し従軍した子で原作の小説「出撃!魔女飛行隊」における真の主人公、というか戦争の生き証人ポジションです。
パイロットとしては凡人の域を出ませんでしたが何度撃墜されても復活する強運の持ち主で音楽に優れる多才な子、良くも悪くも行動力の化身。
リリーたちとは訓練生時代に友達になり、前線では夜間爆撃隊という別部隊に配属されますが、たまに再会したり連絡を取り合ったりしてました。
史実でお調子者っぽいエピソードが多いので、彼女をムードメーカ―ポジションに据えて、おバカ系統の逸話を彼女に集め、暗すぎる展開の清涼剤になってもらいました。
第33話「カフカス逃避行」より。
おバカな子ですが理不尽な戦争でひねくれてしまった所も。
その1
空戦の資料に戦闘機漫画の金字塔「エリア88」を参考にしました。
小説や文字の資料ではようわからん軌道がひと目で分かるように工夫しています。
その2
「HELLSING」の名シーン、少佐の演説の元ネタになる総力戦演説を再現しています。むろんゲッペルスには彼を配役しています。
その3
ここは人によっては閲覧注意場面ですが、ドイツ軍人が主役なスレや漫画ではスルーされがちなアインザッツグルッペン(移動虐殺部隊)の暗躍や、バビ・ヤール事件、ドイツの白バラ運動など洋画や海外小説で取り上げられている所もガッチリ描写しています。
この作品は以下のサイト様に取り上げていただいてます。ありがとうございます。
なにぶん古い作品なのでまとめサイト様で再現できないAAがあったり、現在NGワードで伏字になってしまった文章があります。閲覧の際はその点ご了承くださいませ。
かなりの長編ですので冬休みやお正月休みなど時間のある時にでも、少しづつ閲覧いただいたら幸いです。
予告編:やる夫短編集 阿修羅編
まとめ:やる夫短編集 地獄編
まとめ2:やるとりえ
wiki:やる夫wiki
紹介記事:夜市よいのはっしん場所
参考資料
「出撃!魔女飛行隊」「どくそせん」「戦争は女の顔をしていない」「ボタン穴から見た戦争」「普通の人びと: ホロコーストと第101警察予備大隊」「白バラの祈り」「天空のリリー」「やる夫は赤い皇帝になるようです」ほか
屈原神無
2024-12-14 20:28:13 +0000 UTCシオン
2024-12-14 14:07:04 +0000 UTC