不機嫌な人形
出先からお嬢様が戻ってきた。
彼女は自分の部屋へは向かわず、ある使用人の部屋に足を運ぶ。
中へ入り戸を閉めると、意外な言葉が彼女の口から漏れた。
「どうしてあなたが私の部屋にいるのですか……? 私の部屋に近寄らないようにと伝えたはずです」
不思議なことに、彼女はここが自分の部屋だと主張する。
眉間に皺を寄せ、声には苛立ちが混じっている。
「私、今帰ってきたばかりで疲れているの。早く消えていただけるかしら?」
男は重い腰を上げる。しぶしぶ立ち上がると、床がきしんだ。家の本来の主は仕事でめったに帰らないため、実質的にこの娘が屋敷を支配していた。彼女に嫌われたらお終いだ。やがて他の使用人たちからも避けられ、このような朽ち部屋へと放り込まれることになった。
埃っぽい湿った空気に、オーデコロンの甘さと汗が混じって漂う。
男は彼女の背後へ回り、腰を抱えるようにして寄り添った。
男の行為に対し、彼女は抵抗することなく立ち尽くしていた。
怒りの視線は壁へ向けられ、罵倒が続く。
その瞳の奥には奇妙な紋様が浮かび、明滅していた。
彼女が体を動かそうとすると、目の奥で紋様が光る。
精密な機械が、内部で処理をしているかのようだ。
男がスカートをたくし上げる。
太ももが露になり、香水が立ち昇る。
その行為にも、気付かないようだった。
「使用人の女性たちの間でも変な噂が広まっているのですよ?
あなたの不快な視線に気づいてないと思いましたか?……」
彼女はしたり顔で男を罵っていた。
日頃抱えていた鬱憤を吐き出す。
男の手はショーツの下に潜り込んでいく。
もぞもぞとうごめき陰核に触れる
それでも、彼女の体には何一つ反応はない。
額に汗がにじみ、頬を伝う。
室内の温度は上昇し息苦しい。
それ以上にショーツの中は蒸れる、
ストッキングの生地が張り付き、空間は密閉される。
彼女は刺激の正体が何なのか認識できずにいた。
不快感だけが蓄積していく。
「なんだか本当に気分が悪くなって…… ねえ、どうにかしなさい。」
どうやら苛立ちというものは、言葉にするほど増すもので、
彼女の声は、先程よりも震えているように思える。
足の力はとうに抜けているのだが、関節が固まったように動かない。
彼女は玩弄されるだけの人形になった。
「っ……使えないわねっ……っ……お父様にっ言って…今すぐっ──!!!」
不機嫌な人形は言葉を失う。
繰り返される摩耗により、恥部の締りは緩んでいた。
暖かい流体が排出される。ストッキングの生地に染みわたり、香水の匂いも洗い流し、彼女の品格ともども床に滴り落ちていく。
「……どうしたの?何か言いなさい!」
僅かの沈黙の後、
再び罵倒が始まった。
Mingsplosion
2025-11-16 15:56:31 +0000 UTCMingsplosion
2025-11-16 12:49:48 +0000 UTC