女騎士のくすぐり受難9
Added 2022-09-27 11:52:16 +0000 UTC9、真実 アレイス「ひやぁぁぁぁああああああっははははははははははははきゃっはははははははははははははあ~っはははははははははははは!!」 腋の下を責めるマジックハンドと、腋を刺激する魔法。その二つでくすぐったさがさらに増大する。いよいよ懲罰拷問地獄の刑を思い出させるようなくすぐったさだ。しゃべる事も難しいかも知れない所まで来てしまった。 カナ『…また、消えた。』 ミナ『もしかしたら、実験というのはこの手を操る実験なのかも知れません。』 カナ『上手く操れなくてあの手がすぐに消えるって事?』 ミナ『はい、そしてその手の細かい動きを再現する為にくすぐりという手段で実験しているのかも。』 カナ『じゃあ上手く操れていない今がチャンスって事ね!』 ミナ『えぇ、ここから脱出する手段を考えましょう!』 私の笑い声で上手く聞き取れないが、どうやらあいつらは無事らしい。それだけでもう私は満足だ。この苦しみは、あいつらを守りきれなかった私への罰なのだ。そう思わなければこの苦しみに負けてしまいそうになる程、私も追い詰められていた。 セシア「これでもまだ庇うのね。でも最後の二つのマジックハンドはアレイスちゃんが最も苦手な腋よ?おまけにティックラーでその腋はさらにくすぐったくなるわ。」 そんな事はもうどうでも良い。死んでもあいつらだけは守って見せる。私が罰を受け、くすぐられ続けていれば良いのだ。 カナ『うっ…、また腋の下に…!』 ミナ『今はこの手の事は気にしないで、脱出方法を考えましょう…!』 脱出は難しいかも知れないが、もうそのマジックハンドに怯える必要は無い。私が守ってやる。もうお前達を絶対に苦しめたりはしないからな…! セシア「さあ、今度こそあの娘達に罰を与えてあげるわ!」 アレイス「あっははははははははは私の腋ぃぃいいっひひひひひ、ぁあっははははははははははこちょこちょしてぇぇぇええっははははははははははあああああああっはははははははははははははんぁああああっははははははははははははははははは!!」 何となくだが、いよいよ懲罰拷問地獄の刑を越えたくすぐったさかも知れない。腋だけならティックラーでもっとくすぐったくさせられたが、全身これだけくすぐったいと腋だけを責めている時よりやはりくすぐったい。 セシア「……もうマジックハンドの限界よ。もうあの娘達をくすぐれなくなってしまったわ。だから、もうティックラーであなたを苦しませ続けてあげるわ!覚悟しなさい?」 レン「いよいよ“最終フェーズ”ですね。リン、回復魔法をアレイスさんにお願いします。」 リン「う…うん、わかった…。…キュアー!」 アレイス「いぎゃぁぁぁあああああっはははははははははあっはははははははははははははきゃぁぁあああっはははははははははははは!!」 リンの回復魔法は見事に私の体力を回復させたらしい。あれだけくすぐられ、笑わせられたのに、気を失いそうだったのに、さっきより大きな声で笑っているのが解る。そして身体も疲れが感じられない。こんなにくすぐったいのに、まだまだ気を失える気がしない。 セシア「さあ、アレイスちゃん!私達の実験を“成功”に導いて…!こちょこちょ…!こちょこちょこちょこちょ!!」 レン「こちょこちょこちょこちょ。」 リン「……こちょこちょぉ!!」 アレイス「ひやぁぁぁあああああああっはははははははははははははははあぁぁぁぁぁあああああっはははははははははははははんぁあっははははははははははははははははは!!」 もう私の頭にはこいつらの言葉が頭に入っては来なかった。解るのは、どんどん腋がくすぐったくなっているという事だけだった。ひたすらくすぐられて、くすぐったくて、くすぐった過ぎて、笑わされ続けて、回復させられて、こちょこちょ言われて、くすぐったくなって、笑わされて、窒息しそうになって、回復させられて、笑わされて、こちょこちょ言われて、くすぐったくなって、こちょこちょ言われて、くすぐったくなって、回復させられて、こちょこちょ言われて、笑わされて、くすぐったくて―― リン「セシアさん…。もう、可哀そうだよ…。」 レン「アレイスさんでも、失敗に終わってしまうんでしょうか…。」 セシア「駄目よ…!これを逃したら、もう…っんふぅ…!?」 レン「セシアさん!?」 リン「もしかして…!」 セシア「うっく、えぇ…、この感覚…んふ、間違いないわ…!く、“くすぐったい”わ…!!」 リン「やった!!これで…!!」 レン「いいえ、まだです。“私達”がまだ“くすぐったい”と感じていません!」 セシア「アレイスちゃん!んっふ、もうちょっと…頑張って!っくく、もうすぐ、終わりにするから…!!こちょこちょこちょこちょ!」 レン「弱点部位が関係しているかも知れません。リンはこちょこちょと言いながらアレイスさんの脇腹を直接くすぐって下さい。私は足の裏をくすぐります。」 リン「わかった!ごめんねアレイスさん、もう少し我慢して!こちょこちょこちょこちょ!」 アレイス「ひぎゃぁぁぁぁあああああああっはははははははははははんがぁぁぁああああっはははははははははははははぎゃはははははははははぁぁああああっはははははははははははは!!」 セシア「んひぃっひひ、うっく…っふふふふふふすごい、わぁ…!“くすぐったい”わ…!っくふふふふふふふ、もうちょっとよ…!こちょこちょ、っふふふ…、こちょこちょぉ…!」 リン「いっひひひひひひひ、あっははは…!私も、んふふふふ…くすぐったぁい!!きっひひひひ、こちょこちょこちょこちょぉ!!」 レン「くふぅ…っふふふふ、リン…っくく、回復を、ふふふ…忘れずに、させて下さいよ…?んっふふふ、こちょこちょ、こちょこちょ…!」 アレイス「んぎぃぃいいいやぁぁぁああああああっはははははははははははははんあはははははははははははははうぎゃぁぁあああっはははははははははははははははははぁぁぁぁぁああああっははははははははははははははははははは!!」 セシア「んっふふふふふふふ、ホントにこれ、っくふふふふ、くすぐった……っはははははははははははあぁぁああああああっははははははははははははくすぐったぁぁぁあああい!!」 リン「あっははははははははははははくすぐったいって事はぁぁあああっははははははははははは!!」 レン「きゃははははははははは、んひひひひひひひひ成功っはははははははははです…!きゃははははははははははは!!」 セシア「いっひひひひひひひひひ、アレイスっ…ちゃん、っくははははははははマジックハンド、きゃははははははは、消すわぁ…!あっははははレン、っはははははは“感覚共有”もっははははははは解除してぇぇええ!!」 レン「くははははははははわ、わかりました…!あっはははははは、アレイスさんっくふふふふ、くすぐったいって、っはあ…はあ、はあ、言って、下さい…!」 リン「っはあ、っはあ、はあ、はあ、あ、アレイス…さんっ…!もう、っはあ、はあ、くすぐられなくて、良いんだよ…!」 アレイス「ひぎゃぁぁあああああっははははははははははははあっははははははははははははははは!!」 セシア「はあ…、はあ、ちょっと…、っはあ、アレイスちゃん…?聞こえてる…?くすぐったいって言って!!解除コードはあなたが言うしかないのよ…!?」 アレイス「あぁぁぁぁぁあああああっはははははははははははははんぎぃぃぃいいいいっはははははははははははは!!」 レン「くすぐった過ぎて私達の声が聞こえていないみたいです…。」 リン「セシアさん!このままじゃアレイスさんが…!」 セシア「……気の毒だけど、このまま失神するか、魔力が無くなるまで苦しんでもらうしか無さそうね…。」 レン「しかし、くすぐりが強すぎたら失神する前に死んでしまうかも知れません…!」 セシア「そうなったらキュア―で体力を回復させ続けて、アレイスちゃんの魔力が無くなるまで苦しんでもらうしか…。」 リン「そんな…!」 セシア「……それ以外方法は無いわ。リン、アレイスちゃんが死なないように見てて。レン、あの娘達をカプセルから出すわよ。」 レン「…わかりました。」 リン「…はい…。」 私はどうなってしまったのだろう。そもそも私は今まで何をしていたんだ…?確か…、女性を拉致する闇組織の連中を追って、そこで敗北してしまい、実験台になったんだ。何の実験だったんだ…?一生分笑ったような気がする。…そうか、くすぐりの実験だ。私はくすぐられて、ずっと笑っていたんだ。そして、最終実験で、今までに無いくすぐり責めを受けて…。今は身体がくすぐったくないな。それに疲れも感じない。くすぐられ過ぎて死んでしまったのか…?そうか、やっとあの苦痛から解放されたのか。あいつらは、無事助かったのだろうか…。 ??「先輩!!アレイス先輩!!」 聞き覚えのある声がする。 ??「目を覚まして下さい!アレイス先輩!!」 そうだ、私が命を懸けて守った後輩達、カナとミナだ。ん…?死んだはずの私が何故二人の声を聞くことが出来るんだ…? カナ、ミナ「アレイス先輩!!!」 アレイス「……っは…!!……ん、…ここは……?私は、一体……?」 どうやら私は生きていたらしい。目を覚ました私に、涙を流して抱きついてきた二人を見て、私も涙がこぼれた。どうやら私は、二人を救い出す事が出来たらしい。二人は泣きながら私に謝り続けていた。私は、「無事でよかった」とだけ言って、二人と一緒にその場でしばらく涙を流し続けていた。しばらく経ってようやく落ち着き、私をくすぐって苦しめ続けた張本人、セシアが話し始めた。 セシア「本当にありがとう。アレイスちゃん。そして、本当にごめんなさい…。」 アレイス「全くだ。流石に今回は死んだと思ったぞ…。」 カナ「お前ら…!今度こそ王国に連れてってやるんだから!!」 ミナ「えぇ、私も怒りが抑えられません!」 セシア「解ってるわ。私達が行なってきた事は許される事じゃない。死刑にでも何でも、好きにしなさい。」 リン「……うん。」 レン「覚悟は……できています。」 ミナ「あなた方に罰を与えるのは私達ではありませんので、どういう判決が下るかは解りませんが、王国まで連行しますよ。」 カナ「後は王国で罰せられるんだな!」 アレイス「ちょっと待て、二人とも。」 私は怒りを露わにする二人の腕を掴み、こちらに引き寄せた。 カナ「先輩…!?何するんですか!!こいつら早く王国に連れて行って…!」 アレイス「落ち着け。もうこいつらは抵抗しないだろう。私も武器は戻って来たし、お前達も魔力が使える状態だ。その上、一番厄介な転移魔法をセシアはもう使えない。」 ミナ「そうですけど、一体この方達をどうするんですか…?まさか、逃がそうなんて思ってませんよね!?」 アレイス「そんな事はしない。」 セシア「……アレイス、ちゃん…?」 アレイス「何故こんな事をしたんだ?死刑になる覚悟までしていて、ただ女性をくすぐりたかっただけ…な訳は無いよな?」 セシア「………アレイスちゃんには本当に頭が上がらないわ…。」 その後、セシアはこの実験の真実を語ってくれた。セシア達三人は、裏社会で悪事を働いていた魔術師、キリアに呪いをかけられてしまったらしい。その呪いとは、時間と共に味覚、嗅覚、触覚、聴覚、視覚の五感を失っていき、最終的には感情まで消失し、そのまま死に至るという恐ろしい物だ。キリアを殺す事に成功したらしいが呪いは解けなかったらしく、三人とも最初に触覚を失ってしまったのだそうだ。そこで、キリアが使用していたこの施設で、呪いを解くためのあらゆる実験を行っていたらしいが、どれも上手くはいかなかったみたいだ。五感、そして感情を失う恐怖から、生きる希望を無くしていた時、幼い頃のくすぐり遊びで笑顔になって楽しんでいた時の事を思い出し、せめて感情を無くすまで笑顔を絶やさぬ様に生きていたのだと言う。 触覚、味覚、嗅覚までが無くなってしまった頃、ようやく呪いを解く手掛かりが見つかり、それが失った感覚の内一つでも取り戻す事だったらしい。そこで、このまま死ぬぐらいならと、様々な女性を拉致監禁し、どんなくすぐったさにも耐えられる、誰よりもくすぐったがりな女性を探して、その女性と“感覚共有”という魔法で感覚を繋げる事で、触覚を取り戻そうとしたと言う。第三者を使って感覚を共有しないと失った触覚は取り戻せず、感覚共有という魔法は同じ性別の相手にしかかけられないらしい。そして、私という最初で最後であろう、好条件の女性が見つかった事で今回の実験を行って、見事に成功したのだ。 ちなみに、今まで拉致していた女性達は実験に使えないと解ればすぐに帰していたらしい。セシアの上級魔法、“忘却”で拉致されていた時の記憶を消して、自分達を守っていたらしいが、拉致する所を見られてしまっていたから、面は割れていた様だ。 アレイス「随分辛い思いをして来たんだな…。」 セシア「でも、私達が行なって来た事は…。」 アレイス「あぁ。どんな理由であろうと、人を殺めてしまった事、無実の人々を拉致監禁した事は重い罪になる。キリアという魔術師は私達も知っている。何度か追った事もあったが、最近姿を見なかったのが死んでいたからだとはな。」 ミナ「先輩、セシアさん達は、どうなってしまうのでしょう…?」 カナ「何か…、可哀そう。」 アレイス「本来なら死刑ものの罪だ。だが、死刑になどさせない!」 セシア「……え…?」 アレイス「犯罪者だろうが、私は困っている奴の味方だ。私が何とかしてやる。」 そうセシア達に告げて、私達は王国へ向かった。そして――