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女騎士のくすぐり受難4

4、懲罰拷問地獄の刑  セシア達により、私は別の部屋へ連れて行かれた。そこは部屋と言うよりは、まるで物置というレベルの狭い部屋だった。その部屋は窓はおろか、物という物が何一つ無い無機質で殺風景な部屋で、唯一何かあると言うとするならば、金属でできたベッドのようなものが狭い部屋の中央にあった。よく見るとそのベッドのようなものの表面は黒光りするプレートのようになっていた。これは何の機械だ? セシア「ここの台の上に仰向けになって寝なさい?」  手枷などの拘束具は一切付けていないが、抵抗する術もない私はセシアに従いそこで横になる。当然これから何をされるかも解ってはいたが、腕は閉じた状態で横になった。まあ無駄だろうが。 セシア「アレイスちゃん?両手は上に上げないと敏感な腋の下をくすぐってあげられないわよ?」  ほら来た。私は仕方なく両腕を斜め上に伸ばした。それにより、ノースリーブでむき出しの腋が露わになる。何だか自分から腋をくすぐって欲しいみたいで嫌だな。そもそも今の言われ方は腹立つぞ。腋をくすぐってあげられないって何だ。誰もくすぐって欲しいなんて頼んでいないぞ?むしろ腋だけはくすぐるな。 セシア「あらぁ、そんなに腋の下をくすぐって欲しいのね?」  やはりそう思われたか。予想は出来ていたが、お前のそういう所は改めた方が良いぞ?指示しておいて私の願望にすり替えるような言い方をするな。 アレイス「調子に乗るな。何故そういうバカげた発想ができるんだ。」 セシア「そんな強がり言ってて良いのかしらぁ?後で後悔するわよ?」  さっきの腋へのくすぐりは確かに辛かった。だが、ここで弱気になって僅かな抵抗を見せた所でくすぐられる事に変わりはない。ならばこの際、自分の元々ある強い意志を貫くまでだ。何より、強い意思を持つことである程度くすぐりに耐えられる気がする。実際意思の強さが人を強くするという事例もあるしな。 アレイス「確かにくすぐりを少し侮ってはいたが、所詮はくすぐったいだけに過ぎん。」 セシア「よく言うわねぇ。さっきちょっと腋の下を責められただけで、あんな反応してたのを忘れちゃったのかしらぁ?」 アレイス「別に忘れた訳じゃない。だから私を笑わせたいのなら存分に弱点を責めてもらって構わない。」  もちろん出来る事なら笑わされたくなどない。だがあの絶望的にくすぐったい腋をくすぐられたら、いつか笑い出してしまうのも目に見えてる。とにかく、くすぐったさで自分の理性が崩壊するまでは強気でい続けてやる。 セシア「何考えてるのかわからないけど、そこまで言うんならお望み通りにしてあげるわ❤レン、リン!アレイスちゃんを拘束するわよ。」 レン「了解です。」 リン「オッケー!!」  こんな何もない所でどんな拘束をするのかと思って見ていると、何やら私の左手首の横に位置する、私が寝ている台の黒いプレートを指でスッとなぞり始めるセシア。すると今度は左手首の反対側も同じようになぞり始める。私の左手首の両サイドがなぞられると突然、そのなぞられた部分のプレートから金属の枷が飛び出し、ガシャンと大きな音を立てて私の左手首を拘束する。その不思議な光景に目を奪われている間に、レンとリンが同じようにこの謎めいた構造の機械で私の身体を次々に拘束していく。拘束が完了し、改めて自分の身体を見ると、両手首、両肘の内側、胸のすぐ下、腰、両膝の少し上、両足首と、合計十ヶ所が枷により固定され、私は両手両足を大きく広げたX字のような格好で拘束されてしまった。先程の拘束とは比べものにならないほど頑丈で、枷の数も多い。それ故に、試しに身体を動かそうとしてみるが、枷のされていない首以外全く動けない状態だ。その状態もだが、何より不安なのはやはり弱点の腋だ。調査の時は水平に広げていた腕は、今斜め上に伸ばした状態で固定されている。つまり、先程より腕を開いており腋がさらに強調されているのだ。 セシア「それじゃあ、ここでしばらく待っててね?」  そう言ってセシア達三人は部屋を後にした。てっきり三人によるくすぐり責めをされるのだと思っていたのだが。さて、一人になった所で気を緩め弱音を吐くとしよう。はっきり言って怖くて堪らない。こんな体勢でくすぐられるのか。腕を上げた事で筋肉が張り伸びきった腋はさらにくすぐったいだろう。それを意識しただけで腋がくすぐったくなる。こんな状態で私は我慢など出来るのだろうか? セシア『アレイスちゃ~ん、聞こえるかしらぁ?』  何だ?どっからセシアの声が?と驚いたがすぐに理解できた。セシアの姿は見えないし、実際部屋は今扉が閉まっていて誰かが入って来ればすぐに解る。この部屋に仕掛けられたスピーカーのような物から発せられた声なのだろうと。おそらくどこかでモニタリングしていて、そこから話しかけて来たのだ。仕方ない、一人を満喫していたのだが、強気に戻るとしよう。 アレイス「あぁ。聞こえる。」 セシア『その部屋は一人をくすぐる為だけの部屋だから狭くてね?別の場所から無様に笑い悶えるアレイスちゃんを観察させて貰うわ❤』 アレイス「この私が無様に笑い悶えるとでも?くすぐりごときで私は屈したりしない。」  私が強気で振る舞うのが気に食わないのか、あからさまに挑発するような発言をしてきた。もちろん挑発に乗って強気に対応したが、こいつの言う通り、私はこれから無様に笑い悶えるのだろうな。解ってて強がるのも恥ずかしい。だが、その恥ずかしさが大きいほど、それが私の我慢強さを高める事にもなる。負けを認めて笑い悶えるのはプライドが許さない。だからこそ私は耐えきれると信じているのだ。 セシア『相変わらず強気ねぇ?それじゃあ早速懲罰拷問地獄の刑を始めるわ。せいぜい笑い出さないように頑張るのね。』  いよいよ懲罰拷問地獄の刑が始まるのか。一体どれ程のくすぐり責めなのだろうか?どのようにしてくすぐってくるのかと警戒していると突然、私が寝ている黒いプレートから急に幾つものマニピュレーターが現れた。マニピュレーターの先端は人の手のようになっていた。だが人の手よりは少し小さく指も細長く見える。おそらくくすぐる為の仕様なのだろう。というか、この数でくすぐってくるのか!?マニピュレーターは私の体中に群がり、各々がそれぞれの意思を持っているかのように独自に動きだし、私に襲い掛かって来た。 アレイス「んぐぅっくくく…!んっふふふふふ、これ、ぐらいぃ…!」  マニピュレーターは私の二の腕、脇腹、へそ、お腹、股関節、太もも、膝、足の裏を五本の指を使ってくすぐっている。弱点である腋はあえてくすぐっていないのか、一応笑わずにはいられる。だが、五本の指で体中を同時に責められるのは初めてで、当然くすぐったい。弱点をくすぐられている訳でもないのに相当くすぐったい。 アレイス「くふふふふ、んっふふふふふ…!くひぃいっくく…!!」  私が今のくすぐったさに慣れさせないように、マニピュレーターの動きが次々に変わっていく。五本の指でわしゃわしゃとくすぐっていたと思ったら、五本の指を同時にすぼめるように動かしては、また広げるように動かす。その刺激に慣れる前に今度はパソコンのキーボードを叩くように細かく動かしたり、指の腹を使って撫でるように動かしたりと、強弱までつけて多彩な攻撃をしてくる。それがそれぞれの場所でランダムに変わっていくため、慣れるどころか、どんどん敏感になっていくような感覚に陥る。それどころか、くすぐられてもいない腋がむずむずしてきた。まあ錯覚なんだろうが、こんな事まで感じてしまうとは、どれだけ私の腋はくすぐったがりなんだか。 アレイス「くひひひ、この…程度か…?んふふふ…、大した、事っくく…ないな。」  くすぐったさで忘れていた。私は強い意志を持つことを思い出し気丈に振る舞った。 セシア『そりゃあ大した事ないでしょうねぇ?まだ弱点の腋の下はくすぐってないし、アレイスちゃんはくすぐられたぐらいじゃ笑わないのよねぇ?』 アレイス「んぐっ…と、当然だ…!こんなの、んんっくく…、くすぐったくも…無いぞ?」  懲罰拷問地獄の刑と言う程の罰がこの程度な訳がない。確かにくすぐったいが、はっきり言ってずっとこのままならまだ我慢できる。そんなくすぐりだけで済む筈もないのは解るが、何の為にこんな事をしているのかが理解できない。笑わせたいなら初めから腋をくすぐればいい。一体何がしたいんだこいつは。 セシア『それじゃあ、少しだけくすぐったくしてあげるわ❤』  そのセシアの言葉と同時に、数本のマニピュレーターが移動していき、くすぐる場所を変えていく。移動を始めたのは二の腕と脇腹をくすぐるマニピュレーターだ。いよいよ腋をくすぐって来るのか。と思ったが、そのマニピュレーターは腋に差し掛かる直前で移動を停止し、くすぐり攻撃を再開する。 アレイス「んぐぅううっくくくくく、んっふふふふふ…!あひひひひひ、や…やめ――」  弱点の腋に近いだけあって、さっきより遥かにくすぐったい。そのあまりのくすぐったさに弱気になりかけたが、直前の所で私は言葉を飲み込んだ。まだ弱点もくすぐられていないのに弱気になってはダメだ!この先の苦痛に耐えられなくなってしまう! アレイス「――ろ…と、っくくく…言うと、でも…っふふ、思ったか…?」 セシア『まだそんなこと言える気力があるのね。流石アレイスちゃんだわ❤』 アレイス「んっふふふふ、まあ、な…!っくふふふふふ、どうって事…んふふ、ないぞ…?」  セシアは皮肉のつもりで言ってるのだろうが、流石だと褒められるとより意思を強く持てるな。よし、もっと褒め称えろ。 セシア『そんなアレイスちゃんに良い事を教えてあげるわ。アレイスちゃんの弱点をくすぐらないのには理由があるのよ?』  そういえばそれが疑問だったんだ。こんな焦らすような真似をする意味が全く解らない。 セシア『これは全てアレイスちゃんに笑い悶えてもらう為の準備なの❤』  私を笑わせる為にこんな事しているのか?ますます意味不明だ。ならばさっさと腋をくすぐれば良いだろう。 アレイス「ぐぅっふふ、どう…いう意味、だ…?っくふふ…!」 セシア『同じ場所をずっと同じようにくすぐってると、どんなに敏感な人でもだんだんと刺激に慣れてくるの。だからそうならないようにくすぐり方を変えたり、場所を少しずつ変えるの。ランダムかつ瞬時にそれらを行う事で、刺激を認知させずらくなり慣れなくなるのよ?そしてそうすることでくすぐりに慣れないようにするどころか、もっと敏感にさせることができるわ。いわゆる焦らし責めって言うのかしら?』 アレイス「焦…らしっくく、責め…?」  くすぐりに慣れないようにしているというのは実際に体感しているから理解できる。だが、敏感になるとは?私はくすぐられる度にどんどんくすぐりに弱くなっていると言うのか!? セシア『この焦らし責めには二種類あってね?今回はアレイスちゃんの弱点である腋の下を徹底的に虐めるための手段なの。その原理は至って簡単。まずアレイスちゃんはくすぐられる事で“くすぐったい”という刺激を嫌でも意識してしまい、それによって身体がだんだん“くすぐったい”という感覚をより感じやすくなり、くすぐりに弱くなっていくの。おまけに弱点である腋の下は触れられてもいない状態の為、刺激を知らずより一層くすぐりに対して無力になる。そして“どれ程くすぐったいのだろう”、“どんなくすぐり方をされるのだろう”、と余計に“くすぐったい”という感覚を強く意識する事でさらに敏感になるって訳❤』  さっき敏感になっているように感じたのは錯覚ではなかったのか。そしてこの腋のむずむずする感覚は、腋がどんどん敏感になっている証という事か。 セシア『アレイスちゃんの腋の下、焦らされてどんどん敏感になっていくのよぉ?これからどうしようかしらねぇ❤』  つまり焦らされ続けるぐらいなら、早いとこ腋をくすぐってもらった方がまだマシ、という事か。 セシア『アレイスちゃんが今すぐ腋の下をくすぐって欲しいって言うんならそうしてあげても良いんだけどなぁ?』  私が強がっていると知っての挑発か。つまり強気で振る舞っている態度を改めて懇願するか、強がるだけ強がらせて最大限まで腋を敏感にさせるかの二択という事だ。 アレイス「正直、っくく…早く、弱点を…っふふふ、くすぐって、欲しいな…!くっくく、わ、私は…んふふ、早く、くすぐったいのを…んっく、体験したい…のだが…?」  セシアよ、残念だがお前の思い通りにはならん。腋へのくすぐりを願いながら強気な態度を取る事ぐらいできる。 セシア『やっぱり思った通りだわ❤』 アレイス「んぐっふふ、何の…っくくく、話だ…?」  どういう意味だ?私がこう言うのを予想していたのか?ならば何故あんなわざとらしい言い方を…? セシア『自分では気付いてないみたいだから教えてあげるけど、もしかしてアレイスちゃん、“腋の下”って言えないんじゃないのかしらぁ?さっきからアレイスちゃんの口からは“弱点”って遠回しな言い方でしか聞いてないわよ?』 アレイス「くっくくく、何を…言って…!?」  突然何を言い出すんだこいつは?私が“腋の下”と言えないだと? セシア『自覚なかったようね。なら“腋の下”をくすぐって欲しいと言えたら、お望み通りくすぐってあげるわ❤それが言えなければこのまましばらく焦らし責めよ?』  それぐらい言えるに決まってるだろう。寧ろ言えない理由が解らん。 アレイス「んっふふふ、私の…くっふふ、わ…、わぁっくく、んひっひひ…!その、っくくく…んっふふふっ…!」  …あれ?どうしたと言うんだ?体中がくすぐったくて上手くしゃべれないのか? セシア『どうやら“腋の下”っていうあなたのウィークポイントを言葉にして出すのが恥ずかしいようね❤』  は、恥ずかしい…?そういえば私は頭の中でも“腋の下”ではなく“腋”と言っているが、それももしかして恥じらいからそう言っているのか? セシア『ほらぁ、“腋の下”よ、わ・き・の・し・た…❤たった五文字が言えないのかしらぁ?』 アレイス「ふぃいっふふ、わ…、ふふふ、あひひひひ…!んふふふ、わ…、わくひぃい…!?っくくくく…!」  どうやらセシアの言う通りらしい。何だか“腋の下”と言葉に出すのが恥ずかしいような、照れくさいような不思議な感覚になり口を噤んでしまう。頭の中では散々出せた言葉がこんなに発するのが難しいとは思わなかった。 セシア『アレイスちゃんにっとて“腋の下”という自分の急所を声に出すと言う事は、恥ずかしさもあって、プライドが邪魔しているのね、きっと❤』 アレイス「くっふふふふ、う…、うるさいぃ…!んふふふふふ、なら…、っくく、もう…、お前の好きに、っひひ…しろ…!」  やはりセシアの言う通り、くすぐりという責めで最も苦手、つまり急所を自ら言葉に出すのは恥ずかしい…。それならいっそ焦らされ続けてから敏感になった腋をくすぐられる方が良いと思える程恥ずかしい! セシア『あらあら、あまりの恥ずかしさに焦らされる方を選んだのねぇ?』 アレイス「う、うる…さいぃ…!っくくく、うっふふふふ…!」  見透かした態度が腹立つな。まあ悔しい事に見透かされているのは事実なのだが。 セシア『でも私はアレイスちゃんに「腋の下をくすぐって下さ~い」っておねだりして欲しいのよねぇ❤』  仮に“腋の下”という私の中の恥ずかしワードを言えたとしてもそんな言い方はしない。 セシア『だから言えるように協力してあげるわ❤』 アレイス「んあぁあっぐぅうっくくくくく…!んんっふふふふふふふふ、んぃいい…っくくくくく!!」  突然マニピュレーターの動きが激しくなった。まだ腋をくすぐられてはいないため何とか堪える事が出来たが、かなりキツイ状況だ。特に二の腕だ。流石は感度6というだけの事はある。くすぐったすぎるぞ。 セシア『これだけじゃ済まないわよ?』  ただでさえ激しくくすぐられて辛い状況にも関わらず、セシアはマニピュレーターに更なる動きを追加する。 アレイス「んぎぃぃぃいいっくくくくくく、んくくくくくく、ふひぃいいっひひひ…!!あぅうっくくくくく…!!」  今度は私の二の腕と脇腹をくすぐる合計四本のマニピュレーターが、一度腋から一番遠い肘付近と腰まで移動すると、くすぐりながらものすごいスピードで腋に向かって移動してくる。そして腋に差し掛かる直前で、なぞるようなくすぐりでゆっくりと元の位置に戻っていく。そして再び猛スピードで腋に向かってくる。猛スピードで腋に向かって来られるとより腋へのくすぐりを想像させられてしまう。そしてゆっくり戻る行為により身体を敏感にさせられていく。おまけに残りのへそ、お腹、股関節、太もも、膝、足の裏をくすぐるマニピュレーターも私を笑わそうと強烈なくすぐったさを与えてきている。これははっきり言って辛すぎる。 セシア『このまましばらく放置してあげるわ。十分後ぐらいにまた様子見るわねぇ❤』 アレイス「ちょっ…くくくくくく、んっふふふふふ、待てぇええ…!はひぃいいっくくくく、んっく…ひぃぃいいっひひひ…!」  お前は私が恥ずかしワードを言う姿が見たいんじゃなかったのか!?十分もこのまま放置されてたら頭が狂ってしまう、身体がおかしくなってしまう…! アレイス「あっくくくく、わかった…、っふふふふふわかったからぁあっふふふ、言う…、んふふふふふふ言うからぁああっくくくくく、んいぃぃいいっひひ…!」  おい、まさか本当にどこかへ行ってしまったのか!?私の声が聞こえていないのか…!? アレイス「んぐぅぅうっくくく、おいっ…!っくくくく、聞こえてっふふ、無いのかぁああ…!?」  やはり聞こえていないらしい。私を不安にさせるための作戦なのかも知れないが、どちらにしろ十分経つか私が恥ずかしワードを言うまでこのままなのは変わらないだろう。 アレイス「くふふふふ、頼むぅ…っくくくくく、いひひ…、返…事、をっくく、して…くれぇえ…!」  当然こんな事でセシアが話し出す訳がない。まあ本当に聞こえていないのかも知れないのだが。この責め方をされてから腋がさらに敏感になっていくのがより体感できる。腋の直前で戻るため強く腋を意識してしまうようだ。そして、その腋の直前で戻る動きがなんとも“じれったい”。いっそ一思いに腋をくすぐってくれと思う程にじれったくてもどかしいのだ。 アレイス「んぎぃぃいひひ…!頼む、っくくくく…からぁあ…!んいっくく、聞い、っふふ…てくれぇ…!んいっひひ、答えてくれぇえええっはひぃいいっひひ…!!」  もういい。私のプライドなどどうでもいい。何が恥ずかしワードだ。ただ“わきのした”という五文字を言うだけじゃないか。その程度の恥ずかしさよりこのじれったさの方がよほど辛いと言うものだ。もちろん腋をくすぐられてしまえば確実に笑ってしまうだろう。奴の言う通り、無様に笑い悶えてしまうだろう。それは“腋の下”と言うよりも恥ずかしくて悔しい事だが、もう楽になりたいのだ。こんな風に焦らされて、じれったくされて、もどかしくされて、もう腋をくすぐって欲しくて堪らないのだ。今の私は腋をくすぐられたい変態ドМ女になってしまったかのようなものだ。…いや、変態じゃないし、ドМじゃないし、くすぐられたくは無いのだぞ!?だがこの責めはそう錯覚する程辛いのだ。そのまま私はこの責めを耐えながら何度も叫び続けていた。そして、しばらくしてようやくの事だった。 セシア『アレイスちゃ~ん聞こえるぅ~?様子を見に来たわよ❤』  やっと帰ってきたかこのバカ女!おかげで私の精神状態はボロボロだ。まさに懲罰拷問地獄の刑を実感しているぞ。隠し事があったら全部吐いているところだ。 アレイス「んぎぃぃいいっひひ、もう…言うっふふ、言うからぁああ…!」 セシア『相当応えたみたいねぇ?良いわよぉ?「私の腋の下をこちょこちょして下さい」って言ってごらんなさぁい?』 アレイス「んんっふふ、あひひ…私の、っくくく、わ…わくっひっぃいいい…!わ、わ…――」  言え!ここまできて何故言えないんだ私は!!言えば楽になれる!!この苦しみから解放されるんだぞ!!何も考えずに言ってしまえぇぇぇええ!! アレイス「んぎぃいいっひひ、わ…私、っふふ…の、わ…んふふふ、わ…、“腋の下”をっくく、こちょこちょしてくれぇぇぇええええ!!」 セシア『やっと言えたわね❤まあお願いする態度じゃないけど、大目に見てあげるわ。私もいい加減あなたの笑い声が聞きたかったし?うっふふ…それじゃあ…、無様に笑い悶えなさぁい❤❤』  セシアの合図と共に新たに二本のマニピュレーターが両サイドから現れると、極限まで焦らされた私の弱点、その敏感な腋をこちょこちょと指を動かして激しくくすぐり出す。 アレイス「んんんんぃぃぃいいいいっひひぁああ…っはははははははははあっはははははははは嫌ぁぁああああっはははははははは!!」  弱点の腋をくすぐられても我慢しようと試みるが、一瞬にしてその我慢は崩れ去った。前言撤回だ。何が楽になれるだ。そんな事言っていた愚かな私の腋をくすぐって罰を与えてやりたいくらい辛いじゃないか!!というか罰を与える前にすでに腋がくすぐったいのは何故だ!?あぁ、今腋をくすぐられているからか。 セシア『へぇ~、思った以上に可愛い声で笑ってくれるじゃなぁい❤良いわよアレイスちゃん❤』 アレイス「きゃぁあっははははははははひゃはははははははあっははははははははは!!」  私は全てにおいてパーフェクトなアレイス様だぞ?笑い声が可愛いなど当たり前の話しだ。うん、自分でもこんな風に笑えるとは思っていなかった。大爆笑じゃないか。……恥ずかしい。 セシア『どぉ?今どんな感じ?死ぬ程くすぐったい?それともまだちょっとくすぐったいだけ?』 アレイス「きゃはははははははあぁぁあっははははははははこんなぁあっははははははは別に、くはははははははははくすっふあはははははははくすぐったくないぃぃいっひひひひひ、あっはははははははは!!」  笑わされている事の恥ずかしさと異常なくすぐったさに、少しでも強がってみた。もちろん今更この程度でくすぐったさが和らぐ事は無いが、せめてもの抵抗だ。あぁ、くすぐったい。 セシア『なぁんだ、まだくすぐったくなかったのね?それじゃあくすぐったくなるようにしてあげるわ❤』  いやいやいやいや、これ以上がまだあるのか!?やめろ、やめてくれ!!これ以上強くなったら本当に―― アレイス「ひやぁぁぁぁあああああっははははははははははあぁぁあああっはははははははははははくすぐったぁぁぁああっははははははわかっはははは、わかったあはははははははくすぐったい!!きゃはははははははくすぐったいからっははははははははははくすぐったいからぁぁああっははははははははは!!」  マニピュレーターの動きがさらに激しくなったのはもちろんだが、腋をくすぐるマニピュレーターが新たに四本も増えて、両方に三本ずつ、計六本でくすぐって来た。そしてさりげなく足の裏にも二本増えてる。いくら感度がそこまで高くないからと言ってくすぐったいものはくすぐったいんだ。当然こんな数のくすぐりなんか耐えられるものではない。まだこんなにくすぐったくなるのなら強がるんじゃなかった。もう強がる気力も無くなったぞ。くすぐった過ぎて死ねる。もしかしてくすぐりって最強の攻撃手段なんじゃないのか?相手の腋をくすぐったくする魔法なんてものがあったら…、私は簡単に敗北する自信がある。 セシア『ねえねえアレイスちゃん?どこが一番くすぐったい?』 アレイス「いやっははははははははきゃははははははわきっひひひひひ、あははははわきぃぃいいい!!くはははははははははわきくすぐったいぃぃいい!!」  これだけの数で一斉に責められてもよく解る。腋のくすぐったさはやはり群を抜いて異常だ。もう私の恥じらいメーターが完全に崩壊して、いくらでも腋と言える気がする。 セシア『んん?どこぉ?もう一回言ってくれるぅ~?聞き逃しちゃったわぁ❤❤』  私の心が読まれたか?いくらでも言える気がするとは言ったが、照れくささはそれなりにまだあるんだぞ?だが今の私に抵抗する術はもうないからな。この際連呼してみるとしよう。 アレイス「ひゃはははははわき、あははははははわきぃぃいいっひひひひひわきあぁぁあああっははははははははわき、わきぃぃぃいいい!!あはははははははは腋がくすぐったいぃいいい!!」 セシア『すごいじゃないアレイスちゃん!自分の弱点が言えるようになったのね~!身を持って体験できたでしょぉ?くすぐりが拷問に使われるって事❤❤』 アレイス「あっはははははははわかった、はははははははわかったからぁぁああっははははははも、っはははははもうやめてぇぇええええ!!」 セシア『ごめんね~?これは懲罰拷問地獄の刑だからぁ~、アレイスちゃんがいくら謝ってもそれ止まらないのよぉ❤❤❤』  じゃあどうすれば止めてくれるんだ!!やばい、だんだん何も考えられなくなってきた。冗談抜きで限界寸前だぞ。 アレイス「きゃはははははは頼むからぁぁああっはははははやめてぇぇええっはははははははくすぐったいって、うはははははははくすぐったいくすぐったいぃぃいい!!」 セシア『知ってるわよぉ、くすぐってるんだからぁ❤❤』 アレイス「あっははははははそういう意味じゃっははははははははくすぐったぁぁああい!!きゃはははははははは腋がくすぐったいんだよぉぉお!!」  もう駄目だ。脳内がくすぐったいで埋め尽くされていく。くすぐったい。くすぐったいくすぐったい。くすぐったいくすぐったいくすぐったい!くすぐったいくすぐったいくすぐったいくすぐったい!! セシア「じゃあそのままくすぐったがっててくれるかしらぁ?私はこれから実験の準備をしておくからぁ❤」 アレイス「嫌だぁぁあああっはははははははもうこれっはははははは止めてくれぇぇぇええっへへっははははははははははははくすぐったぁぁあっははははははははは助けてくれぇぇええええ!!」  その後私はそのまま失神するまで永遠に笑い悶え苦しむのだった。


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