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笑わないレースクイーン⑧

恵 「引き締まった二の腕も良いけど、ワキはそれ以上ね。私もワキには自信あったけど、はっきり言って私以上かも。特にこの窪みと腕の付け根、すっごく綺麗だわ❤それに、良い匂い❤」 若葉 「ホントっすね!こんな綺麗なワキ、初めて見ましたよ。窪みの所も柔らかそうで、思わず触りたくなっちゃいますね~❤」  那月の弱点でもある、“ワキ”という部位は、ムダ毛の処理や剃り痕、黒ずみやシミを気にして、大抵の女性は裸と同じくらい晒す事に羞恥心を抱く場所である。しかし那月のワキはそんなマイナス要素は一切無く、柔らかそうな丘陵と程よい窪みを備えた、白く透き通る程に美しいものだった。  そんな那月の美ワキは今、ノースリーブの衣装を着たままの状態で、両腕を頭上に持ち上げる様に拘束されている為、腕を下ろし隠すという事が一切出来ず、無防備に晒されてしまっていた。 那月 「んっ………!ちょっ、ちょっと…、そんなにジロジロ見ないでよ……。それから、匂いなんて嗅がないで…!」  それを良い事に、恵と若葉は好き勝手に那月の晒されたワキを凝視しながら、各々の感想を述べる。どんなに綺麗だろうが、那月も大抵の女性と同じでワキを見られているこの状況が恥ずかしくて堪らなかった。どうにかワキを閉じれないかと身を捩ったり、腕を下ろそうと試みるが、やはり金属の枷はびくともしない。 恵 「なぁに?もしかして、恥ずかしいのかしら❤」 那月 「んあっ…!あ…、当たり前じゃない…。わ、腋なんて普段から見せない場所、誰だって恥ずかしいでしょ。」 恵 「まだこの業界に入ったばかりのあなたはそうかも知れないけど、レースクイーンにとってワキを見せるって事に羞恥心なんて無いわ。寧ろ自信を持って自ら晒す場所よ?」 若葉 「つまり、ワキ見せポーズってヤツっすよ!」 那月 「ワキ見せポーズ…?」  那月は、梨香とレースクイーンのポーズの練習をしていた時にはその言葉を聞かなかったが、確かに腕を上げるポーズを練習していた、という事を思い出していた。  レースクイーンやグラビアモデルの女性達は、自分をアピールする為にそのプロポーションを見せつけるポーズを披露する。そしてそれを見るのは男性であり、つまりは自分を見る男性が喜ぶポーズを披露するという事でもある。女性のワキという部分は、一般女性が恥じらいを感じるエロティックさや、普段見る事の出来ない魅惑の部位として、ワキを好む男性が多く、ワキを見せると雑誌が売れるとモデル業界では言われている程である。つまりワキ見せポーズとは、この業界では自分をアピールするポーズとして実在し、それを武器としている女性が大勢いるのである。 恵 「そうよ?レースクイーンにとっては笑顔と同じくらい大事な、自分をアピールする武器なの。だからこんな事で恥ずかしがってちゃ駄目よ?」 若葉 「じゃあこれも特訓っすね!こうやって見つめて、恥ずかしさを克服させてあげましょうよ!」 恵 「あら、若葉にしては珍しく良い提案ね❤」 若葉 「ちょっとー!珍しくって何ですかー!!」  那月の特訓と理由を付けてその美ワキを堪能し続ける恵と若葉。見られていると意識すると余計に恥ずかしさが込み上げ、那月は顔を真っ赤にしながらもそれを隠そうと平静を装う。 恵 「あら?まだ恥ずかしいみたいねぇ❤ワキがピクピクって反応しちゃってるわよぉ?」 那月 「んくっ………!う、うるさいわね…!……………くぅ……!」  那月は強気な言葉で感情を誤魔化そうとするが、その視線がどうしても気になってしまい、その見つめられたワキが疼き思わず声が漏れ出てしまう。 那月 「んちょっ……!っくぅ…、そ、そんなに顔を近付けないで…!」  那月のワキを見て、匂いを嗅ぐ為に顔をギリギリまでワキに近付いていた恵と若葉。そんな彼女達の鼻息や吐息が、那月のワキに触れむず痒い刺激を与えていたのである。 若葉 「ん~?まだ恥ずかしいんですか?」 恵 「いいえ?勿論それもあるだろうけど、那月さんは私達の息がワキに触れるだけでくすぐったいのよ❤」 那月 「んなっ…!?そ、そんな訳ないでしょ…!?」  自分の心の中を読まれているかの様に的確に那月の感情を理解していた恵に、那月は思わず強がりを見せる。だがその動揺は恵には勿論、若葉にも図星だとすぐに気付かれてしまう。 若葉 「ホントっすか~?怪しいな~?」 那月 「んっく…!そこで、喋らないで…!んふぅ…、っふふ…!別に、っくくく、くすぐったくなんてないわよ…!」  那月の反応で図星と分かり、若葉は更にワキに近付きわざとらしく喋りかける。その吐息がよりワキに伝わった為に、那月は笑いを堪える様な反応を見せ、それを必死に我慢するかの様に小刻みに震えていた。 恵 「ふぅ~❤」 那月 「んあぁぁあひひひ…!?」  若葉のわざとらしい言葉にも強がる那月に対し、恵は那月のワキに向けふぅ~っと強く息を吹き掛けたのだ。それを受けた那月は、ワキに明確な“くすぐったさ”を感じてしまい身体がビクッと大きく反応してしまった。 若葉 「な~んだ!やっぱり息が掛かるだけでくすぐったいんじゃないっすか~❤」 那月 「んっふふふふ…、そんな事…っないぃ…!」 恵 「じゃあ…、さっきの悲鳴は何だったのかしらねぇ?」  恵はわざと那月のワキのすぐ側で、吐息を混じらせる様に喋り続ける。そして言葉を紡いでいない間も、那月のワキを刺激する為に優しく息を吹き掛けていた。 那月 「あっ…!?っひひ、んっくっくっく…!べ、別に…、っくくく、気色悪かった…、だけよ…。んふふふふ、きひっ…!?……っくく…!」  あくまでも強がり続ける那月。そこまで我慢するのは、ワキが弱点である事を隠したいという思いと、2人の責めに屈し笑わされたくない、と言う理由があった。だが、それよりも自分が想像以上にくすぐったがりで、息が掛かるだけでくすぐったいと感じる程敏感なワキだと敵に悟られたくなかったのだ。  どれだけ言葉で強がりを見せようが、身体が正直に反応してしまう為、ワキが弱点である事を隠せてはいないが、想像以上にワキが敏感である事を自分自身も認めたくなかったのだ。だからこうして“くすぐったくない”と自分に言い聞かせる様に、その言葉を声に出していたのである。 恵 「ふぅ~ん、まあ良いわ。それより、那月さんのこの綺麗で触り心地良さそうなワキ、指で触れてみようかしら❤」 那月 「えっ…!?い、いや…、それはダメ――」  息が掛かるだけでくすぐったいと感じてしまうワキ。そこを人差し指で触られてくすぐったくない訳がない。瞬時にそう感じた那月は、恵に触るなと訴えようとする。が、那月の訴えは聞き入れて貰えず、その美ワキに恵の人差し指がすっと、撫でる様に優しく触れたのだ。 那月 「うひぃぃぃいいいいいっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひ!!」  自らの弱点だと認識してしまったワキ、それを認めたくなくて必死に強がる言葉を自分に言い聞かせていたが、やはりその刺激は想像を絶するものだった。人差し指が触れただけで、今まで受けてきたものとは比べものにならない程のくすぐったさがワキから伝わり、那月を無理矢理笑わせようとする。絶対に笑わないと決意した上で、必死に歯を食い縛っていなければ、確実に口を開けて笑わされていただろう。 恵 「あらあら、まだ触っただけよ?それとも、触っただけでもくすぐったくなっちゃう程敏感なワキなのかしら❤」 那月 「はぅうううう…!っくっくっくっくっくっく!んふふふふふ、きひひひひひひひひひ…!!」  那月は口を開けて強がりを言う余裕すら無くなっていた。と言うより、強がる為に口を開けたら、そのまま笑い出してしまいそうで、口を開けられなかったのだ。 若葉 「クッフフ…!どうやら那月さん、ワキを触っただけで限界っぽいですね~!」 恵 「このまま彼女がくすぐったいと認めるまで、存分に楽しみましょうか❤」 那月 「んんっふふふふふふふふふふ、くひぃぃいいひひひひひひひひ、ぷっくっくっくっくっくっくっ…!!」  那月にあえて我慢させその姿を見て楽しもうと、若葉は腹部へのくすぐりを止め、その手を那月から離した。それにより、那月に今与えられている刺激は、ワキに恵の人差し指が触れているだけ、というものだけである。それでも、“弱点である敏感なワキに指が触れている”というこの状況だけで、那月はくすぐったさを感じてしまい身悶えていたのだ。 那月 「くっくくくく、あひひひひひひ…、やっ、やめ…なさい…!もう、っくっくっくっく…!指、離して…!んっ、くくくくくくくく、ぷふふふふふふふふ…、これ以上は…!あぅっ、…ふふふふふふふ…!」  ただ触れるだけ、という刺激に少しずつ慣れてきた那月は、どうにか口を開く余裕が生まれ、自分をこの状態から解放して貰おうと必死に訴える。だが、その強気な口調は恵の加虐心を掻き立てるだけだった。 恵 「まだそんな口を利けるのねぇ?そんな娘にはお仕置きよ❤」 那月 「んぎぃぃぃぃいいいいいっひひひひひひひひひひひひひひ!?」  恵は触れていた人差し指を一瞬だけ、つんっと優しくワキの柔らかな丘陵に押し込んだのだ。それだけで那月は悲鳴を上げ、抵抗しようと必死に暴れだす。が、金属の枷がそれを阻み、ガンッと音を立てるだけで、恵のその手を払い除ける事は出来ず、敏感なワキは無情にも晒され続けていた。 那月 「ふぅうっふっふっふっふっふっふっふ、きひひひひひひひひひひひ…!くっくっくっくっくっくっくっ…!」  ワキに新たな刺激を与えたのは一瞬だけで、恵の人差し指はまた触れているだけの状態となっていた。しかし、一度新たな刺激を受けた事で、触れるだけというこの刺激に、那月はまたもくすぐったさを感じてしまっていた。  それでも所詮は触れているだけであり、那月は笑い出すまでには至らずなんとか堪える事が出来ていた。そんな那月の必死な姿に、恵の加虐心が再び刺激される。 恵 「……つん❤」 那月 「あひぃぃいいいひひひひひひひ…!?」  加虐心を、駆り立てられた恵は、今度は何の前触れも無く不意打ちの様に、再び那月のワキに人差し指をつんっと押し込んだのだ。しばらくこのまま触れただけの状態を楽しむつもりだろうと油断していた那月は、思わずその性格には似つかわしくない悲鳴をあげてしまった。  それでも笑い声を上げなかったのは、那月の我慢強さがあっての事だろう。だが可愛らしい悲鳴を上げてしまった事に羞恥心を抱いた那月は、再び人差し指を触れさせているだけの恵に対し、その羞恥心を隠すかのように怒りをぶつけ、感情を誤魔化した。 那月 「んふふふふ、ちょっ…、それ、やめて…!くっひひひひひひ…!んっふふふふふふふふふふ…!」  だが怒りにも聞こえないその覇気の無い那月の言葉に、あえて何の返事もしない恵。それにより那月はこの後どんな責めをされるのかという恐怖と大きな不安を感じ、恵に何度も声を掛け、ついなその心理を探ろうとしてしまう。 那月 「ちょっと…、んっくっくっくっ…!聞いてるの…?くくくくくくく、早く…、指を離し――――くひぃいいいっひひひひひひ…!!?」  ワキへの刺激に集中しきれていなかった那月は、再び不意を突く恵の攻撃にビクッと激しく反応してしまう。だが、今度はこれだけでは終わらなかった。 那月 「うぎぃぃぃいいいいっひひひひひひひ!?ちょっと待って…、んんぐぅぅぅうふふふふふふ…!!んひっ!?いっひひひひひひ!!」  先程までは一瞬だけ突っついたらまた触れているだけの状態で待機していた恵の人差し指。しかしそれを予想していた那月の裏をかく様に、今度はその突っつく責めを何度も繰り返し、那月に休ませる暇を与えない様に責め立てたのだ。 那月 「あひひひひひ、ちょっ…、くふふふふふふふ、ホントに待って…!きひひひひひひひ…!」 若葉 「せんぱ~い、私もくすぐりたいっすよ~!」 恵 「うっふふ…❤そうだったわね。那月さんを責めるのが楽しくて、あなたの手が空いていたのを忘れていたわ。」 若葉 「ちょっとー!!それは酷いんじゃないですかー!?」 恵 「ごめんなさいね。じゃあ…、若葉はもう一度、脇腹を優しくこちょこちょしてあげて?」 若葉 「は~い❤」 那月 「んちょっ!?くっふふふふふ、待って…!!あひひひひひひひひ、今はっ、ダメ――」  この不定期にワキを突っつく責めに加えて、脇腹を指先でくすぐる刺激まで増えてしまったら、絶対に耐えられない。本能的にそう思った那月は必死に若葉を止めようとするが、那月の言葉など聞かず若葉はその指先を再び脇腹に添えて、優しく動かし始めたのだ。 那月 「くひぃぃいいいいひひひひひひひひひひひひひひ…!!あっふふふふふふふふ…!んあぁっ!?あっひひひひひひひ、いいいぃぃぃぃいいっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひ…!!」  脇腹をくすぐられ意識をそっちへ逸らされたタイミングで、恵は再び那月のワキを突っつく。その急激に訪れた弱点への刺激に、再び大きく反応し身体を仰け反らせ、もがく様に暴れだし抵抗を見せる。身体の反応は明らかにくすぐっがっているにも関わらず、我慢強い那月は2人の息の合った責めにも必死に耐え、笑い声を出さずに堪えていた。 若葉 「う~ん、本当にくすぐったいんですかね~?中々笑ってくれませんよ?」 恵 「これだけ身体を捩って暴れてるのよ?くすぐったくない訳無いわ。寧ろ相当くすぐったい筈よ。」 若葉 「まあ、この反応は明らかにくすぐったい筈ですけど。でもこんなに我慢出来るものですかね?」 恵 「まあまだ優しく責めてるだけだし、彼女の我慢の限界も時間の問題よ。でも、時間も無限にある訳じゃ無いし、そろそろ負けを認めて貰おうかしら。笑わないレースクイーンが無様に笑う姿、たっぷり見せて貰おうじゃない❤」  突っつく責めを止めた恵の人差し指はまたしても那月のワキに触れているだけの状態だった。そして今度はその人差し指を、那月の柔らかなワキの丘陵を優しく上下に撫でる様に動かし始めたのだ。 那月 「んぎいいぃいぃぃぃいいっひひひひひひひひひひひ!!あぅうふふふふふふふふ…!くっふふふふふふふふふふふふふふふ…!!」  くすぐりに弱い女性であれば、これだけの刺激でも笑い出してしまっても仕方がないだろう。しかもそんな女性が、特にくすぐりに弱く敏感なワキをくすぐられたら、我慢など到底出来はしない。  当然、那月もくすぐったがりな女性であり、特にそのワキはくすぐったがりな女性の中でも相当敏感な方だろう。それでも那月は笑い出さずに堪え続けていた。絶対に笑わないと言う意思と、それを支える我慢強さだけで必死に耐えていたのだ。だが、そんな我慢も、もう限界の限界という所まできており、崩壊寸前まで追い詰められていた。 恵 「これでも耐えられるのねぇ。流石は笑わないレースクイーン、意外に頑張るじゃない。でも、そろそろ笑って貰わないと特訓にならないわよ❤」 那月 「んぎぃいいいいっひひひひひひひひひひひひ…!あぅぅうっ、くくくくくくくくくくく、きひひひひひ…!」  那月のワキを優しく上下に動かしくすぐっていた人差し指。恵はその指をもっと素早く動かし、カリカリと痒い所を掻く様にくすぐり始める。 那月 「んぎぃぃぃいいいいい!!?」  言わば本格的なワキへのくすぐり。すでに我慢の限界だった那月は、ついにその鉄壁を崩壊させ、限界を迎えてしまったのだった。 那月 「いいぃぃぃいいいぁあっははははははははははははははは!!ひはははははははははははははははははははははははははははは!!!んぁあああっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!」  今まで我慢していた笑い声が一気に吐き出され、決して笑う姿など見せて来なかったクールな女性とは思えない程、口を大きく開いたまま笑うという無様な姿を晒してしまっていた。 那月 「ひゃははははははははははは!それ、やめぇぇええへへへへへへへへあぁぁぁあああっはははははははははははははははははははは!!ひははははははははははははははははははははは!!」 恵 「うっふふ…!やっと笑ってくれたわね❤それにしても、随分可愛らしい笑い声じゃない❤感情が表に出ないなんて嘘みたいね。」 若葉 「ホントっすね!こんなに可愛く笑えるのに、何で笑わないレースクイーンなんてやってんすか?」  その無様な姿を見せてしまっている那月に、恵と若葉は優越感に浸りながら、絶対に笑わないと断言していた那月を挑発する。しかし、ワキへの強烈なくすぐったさを与えられた那月は、強がる余裕も無くただ必死に動けない身体を捩り、下ろせない腕に力を込めワキを守ろうと抵抗しながら笑わされる事しか出来なかった。 那月 「きゃぁぁあははははははははははははははははお願いぃっはははははははははは止めて!!ひはははははははははははははははははははははははははははは一旦止めてぇぇぇえええへへへへへへへへへへへへ!!」  強がる余裕も無くした那月は、このくすぐったさから解放されたい一心で懇願する。そんな無様な那月に気を良くした恵は、若葉に合図を送り那月をくすぐり責めから一時的に解放した。 那月 「っはぁ…、っはぁ…、っはぁ…、っはぁ…、っはぁ…、っはぁ…。」  しゃべる余裕も無い程に疲弊した那月は、深呼吸を繰り返し必死に酸素を取り入れる。そしてそれと同時に、ようやくくすぐりから解放された那月は、ずっとくすぐりに抵抗しようと身体に込めていた力を抜く事が出来た。枷によって支えられているとは言え、ずっと腕を上げている体勢もかなり辛く、那月は立ったまま項垂れる様な状態となっていた。  那月は、力を抜き身体を少しリラックスさせられた事で、改めて自分がどれ程抵抗していたかが分かった。立っているのも辛くなっていた脚は、膝から崩れ落ちそうになる程疲れ果てていたが、拘束されて動けないお陰で立った状態を維持出来ていた。腕の方は、手首に嵌められた枷を無意識の内に強引に外そうとしていた為、そこに強い痛みが生じていた。残念ながら、枷は全く壊れもせず、緩んで外れそうな状態にもなっておらず、頑なに那月の両手を上げたまま固定していた。 恵 「随分と可愛らしい笑い声を上げてたわね❤実際どうだったかしら?拘束されて身動き出来ない状態でくすぐられた気分は。」 那月 「はぁ…、はぁ…、はぁ…、……くっ、くすぐったかったわよ……。っはぁ…、はぁ…、私が、あんなに笑ったんだから…、くすぐったかったに…、決まってるでしょ……。」 若葉 「そうですよね?くすぐったいっすよね!!やっと認めてくれましたか~!それにしても、笑顔が苦手だとか、感情が表に出ないとか聞きましたけど、随分笑っちゃってましたね~?」 那月 「んくっ…!わ、私だって…、くすぐったかったら、笑うわよ…。自分から感情を露に出来ないってだけで…。くすぐったいのに、無表情な人なんていないでしょ…。」 恵 「随分素直になったものね。さっきまで、“くすぐりなんて馬鹿馬鹿しい”とか、“くすぐられたぐらいで笑わない”とか“子供の発想”だとか言ってたのは、どこの誰だったかしらねぇ?」 那月 「うぅ…!そ、それは…、思ったよりくすぐったかっただけで…。」 恵 「感度も人並みの様な事言ってたけど、とてもそうは見えない程の暴れっぷりだったわね❤」 那月 「し、仕方ないじゃない…。そんなにくすぐられた経験なんてないし、自分があんなにくすぐったがりなんて、思ってなかったんだから…。」  ワキへのくすぐりによって笑わされてしまった那月は、先程までの自分の言動に改めて、大きな羞恥心を感じていた。その羞恥心の要因となる言動を恵に指摘され、反論できずにいた。そんな無様な自分を少しでも強気に見せようと、潮紅する顔を隠す様に背けながら、仕方なくその痴態を認めていたのだ。 恵 「ふーん。って事は、自分がくすぐりに弱いかどうかも分からない癖に、あんな強気な発言をしてたって事かしら?」 若葉 「そっすよね~?これは良くないですね~?」 那月 「そ、それは…、まあ…、結果的にはそうだけど…。」 恵 「それじゃあ…、お仕置きしないといけないわねぇ❤」  ニヤニヤといやらしい目付きで両手をワキワキさせる恵に、那月はこれから自分が何をされるのか、それを瞬時に理解してしまった。 那月 「なっ!?ちょ、ちょっと待って…!もう笑ったんだから、私の負けで良いでしょ?警察になんて言わないし、訴えもしないから、もう解放して。」 恵 「お仕置きとは言ったけど、どうせあなたには笑顔の特訓が必要なんだから、解放するなんて出来ないわよ?」 那月 「もう笑ったんだから、それで良いじゃない…!」 恵 「ずっと感情を表に出して来なかったあなたが、今ちょっと笑っただけで特訓になったと思ってるのかしら?」 若葉 「そっすよ!それに、たったあれだけじゃ先輩の傷付いたプライドは治りませんよ~?」 那月 「ま、待って!話が違――」 恵 「いいえ?そもそも、あなたが笑ったら終わりなんて一言も言ってないわよ?」  那月の心の準備もさせないまま、恵は再び那月のワキを人差し指でカリカリと引っ掻く様にくすぐり始めた。 那月 「うひぃぃいいいいっひひひひひひひひひひ…!ぷぐぅぅぅぅうううあっははははははははははははははは!!腋、無理ぃぃいいいいひひひひひひひひひひひひひっ!そこやめてぇぇええっへへへへ、ひははははははははははははははははは!!」  恵による人差し指だけのワキ責めに再び笑わされてしまった那月。我慢しようと試みたが、そのくすぐったさを身体に刻み込まれてしまった事で、苦手意識が強くなってしまい、より我慢が出来なくなってしまっていたのだ。その為、元々耐えられた刺激ですら余計にくすぐったく感じてしまい、笑いを堪える事が出来なかったのだ。 恵 「良いわよ~❤その調子で笑い悶えなさい❤」 那月 「いやぁあああっははははははははははははははははは、くっ、苦しい…っははははははははははは笑いたく無いぃぃいいいいい!!」 恵 「駄目よ?笑わなきゃ特訓にならないって、何度も言ってるでしょ?」 若葉 「よーし!私も手伝っちゃいますよー!」  傍観していた若葉も再び加勢し、お腹に両手を添えると、へそやその周りをコソコソと優しく刺激し更なるくすぐったさを与える。 那月 「んっははははははははははははへそっ、ダメっへへへへへへへへ!あはははははははははははは、やめなさいってばぁぁああははははははははははは!!」  くすぐられる場所が増えた事で更に身体が反応してしまい、より大きな抵抗を試みる那月。当然、どれだけ抵抗しようが拘束を解ける訳もなく、那月はただくすぐられて笑う事しか出来なかった。 恵 「おへそがダメなの?ならワキはもっとくすぐって良いわよね?」  恵は人差し指によるくすぐりを更に早め、那月のワキの窪みを激しく責め立てた。 那月 「ひぁぁぁああははははははははははははははははははははそこダメ!!あっははははははははははははははははくすぐったいぃぃぃいいい!!」 恵 「そこって、ここの事?」  わざとらしく聞きながら、恵は人差し指でワキの窪みをカリカリとくすぐり続ける。 那月 「きゃはははははははははははははははは、そ、そこっ!あっははははははははははははわき、腋ぃぃぃぃいいいいひひひひひひひ、あぁぁああああっははははははははははははは腋いやぁああああっはははははははははははははははははははははははははははは!!!」  ワキが敏感過ぎる那月は、そこへの責めを少し激しくされただけで極端に反応が変わり、明らかにそのワキへの刺激を嫌がる素振りを見せた。ただ指先で引っ掻かれているだけ、と言ってしまえばそれまでだが、那月にとってはその刺激ですら耐え難い程のくすぐったさなのだ。 恵 「そっか、そんなにワキが嫌なのね。」 若葉 「先輩、どうしましょっか?」 恵 「決まってるじゃない❤」  恵は若葉に合図を送ると、腹部をくすぐっていた若葉の両手が、恵が責めている那月の弱点であるワキへ、ゆっくりと向かっていくのだった。


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