裏切りと反逆11
Added 2021-10-11 07:24:37 +0000 UTCくすぐり拷問によって創造の魔法石を使用できるようにする方法を知ったマーラは、すぐにその力を解放した。最上級魔法石の力の全てを完全に使いこなすには経験と時間を要するが、マーラはその力によって、呪いの魔法石の力を抽出した人造魔法石の製造に成功した。そしてその魔法石はこの拷問ショーの後の即売会にてすぐに販売され、観衆全員がそれを手にしたのだった。 そしてその人造魔法石と共にシャドーティックラーを召喚する技術も売られ、世界中でくすぐり拷問が行われる事となった。当然、呪いの力も合わさったくすぐり拷問に耐えられる者などおらず、裏社会に生きる悪人達が世を支配し始める時代へと生まれ変わってしまった。 世界を大きく変える事となった世紀の拷問ショー。それを受けたシエラとソフィアを待っていたのは、自由への解放ではなく絶望だった。 シエラ 「今度は私に一体何をするつもりだ…。」 奴隷の身でマーラに反逆したシエラは、その罪で処刑されると思われていたが、再び地下の奴隷施設へと送られた。支配の魔法石によって身体の自由を奪われていたシエラは、カンナの指示に従わされ地下まで歩かされたのだ。 シエラ 「またここで魔法石の採掘をさせようと言うのか?」 カンナ 「いいえ、あなたに採掘して貰うつもりはありません。安心して下さい。」 シエラ 「何が安心しろだ。どうせ代わりに処刑でも行うと言うのだろ?」 カンナ 「処刑…、ある意味そうかも知れませんね。」 シエラ 「ある意味…?一体何を企んでいる?」 カンナ 「すぐに分かりますよ。……さて、まずはそこの壁に背中を当てる様に立ちなさい。」 シエラ 「んくぅ…!また…身体が勝手に…!」 カンナの言葉に逆らえないように支配されたシエラは、その言葉に従わされ地下の入り口の近くの壁に背を当てる様に立たされた。 カンナ 「その場で両手を上に目一杯上げなさい。」 シエラ 「くっ…!まさかまたっ!?」 わざわざ両腕を上げる理由など、もはや1つしかなかった。またその地獄を味わう事を悟ったシエラは必死に抵抗を試みるが、自由に動ける筈もなかった。 カンナ 「魔法石の力で拘束するには、その力を常に使い続けなければなりません。しかしどんな魔法石も力を使い続ける事は出来ません。だから、原始的ですがこういう拘束が必要になります。」 そう言うと転移の魔法石を使い3つの重厚感のある金属製の枷を出現させた。その内の1つは、2つの枷を繋げたような2連になった物で、両手首、もしくは両足首を一纏めにする様な物で、支配の力によってバンザイさせられている時点で、シエラはそれを両手首に付ける物だと瞬時に理解した。 シエラ 「…!?ちょっ、ちょっと待て…!そんな物で拘束するなんて卑怯だぞっ!?」 魔法石の力による拘束ならば、その効力が切れた瞬間が唯一自分が助かる可能性があると考えていたが、この原始的な拘束はある意味永遠の拘束を意味していた。シエラはカンナに必死に訴えてそれを阻止しようとするが、カンナがその訴えを聞き入れる訳がない。 1つずつ丁寧に枷をあてがい、太くて長いネジを取り出し嵌め込んでいく。そして大きなプラスドライバーでそのネジを回していき、それを1つの枷につき2個。合計6個のネジを全てしっかりと回し切り、シエラを壁から離れないように拘束していく。そして両手、両足首にしっかりと取り付けられた枷によって、シエラは「Y」の字を逆さまにしたような「人」の字の様な体勢で拘束されてしまったのだ。 シエラ 「くそっ…!一体何が目的だ!奴隷として生かす気が無いなら殺せば良いじゃないか!何故ここまでして私をくすぐる!?」 カンナ 「これからあなたには、ここの奴隷達が今後再び反逆を起こさないようにする為、見せしめのくすぐり地獄を与えます。」 シエラ 「見せしめの…、くすぐり地獄だとっ!?」 カンナ 「では、存分に笑い苦しんで下さい。それでは…。」 シエラ 「おっ、おい!待て…!!」 拘束されたシエラにカンナを止める手立てなど無く、カンナは地下を後にしてしまった。 シエラ 「見せしめだと…?まさか、ここでくすぐられその醜態を奴隷達に晒すという事か…!?どこまでもふざけた真似を…!」 少しでも拘束が緩んだりしない物かと、何度も身体を揺すったり、腕に力を込めて枷を外そうと試みるが、普通のサイズではない大きさと長さのあるネジ。それにピッタリ合う様に開けられていたネジ穴は、完璧な拘束を実現するために周到に用意された物だ。とても人力でどうにか出来る物ではなかった。それでも希望を見出そうと必死にもがいていた時、処刑開始を告げた。 シエラ 「なっ…!?何だこれは!?」 突如壁から現れた多数の触手。そしてその先端は3又に割かれており、まるで指の様にワキワキと動かしシエラにゆっくりと迫っていく。 シエラ 「くっ…!こんな気色悪い物でくすぐるのか!!?」 すぐに無防備な身体を責め立てると思われたが、身体のラインを舐め回す様にじっくりと観察し、触手はあえてシエラに触れないようにしていた。 シエラ 「んひっ…!?や、やめろっ…!そんなくすぐる様な真似…、じれったいだろ…!」 太腿、腰、お腹、へそ、脇腹と…、品定めをする触手達。シエラの下半身からじっくり上っていき、やがて目的のポイントに辿り着いた事で、動きを止めじっと観察していた。 シエラ 「なっ、何だ…!腋をそんなに見るな…!んくぅっ…!どうせ私の弱点が腋という事ぐらい知っているんだろっ!?そんな見ていないで、一思いにくすぐったらどうだ!」 実際に触れてくすぐらずに焦らす。一見その行為に何の意味も感じないが、シエラはその意味を肌で感じていた。じっと弱点の腋を見つめたりくすぐる真似をされる事で、シエラは嫌でもくすぐられる事を意識してしまいくすぐったさを想像させられる。その結果、触れられてもいない腋がくすぐったさを感じてしまい、敏感になっているのである。そして、やはりマーラが生み出した触手はそれが狙いでこの焦らす行動を続けている。 シエラ 「くっふ…!やっ、やめろ…!もう良いだろ…!?んっ…、っくっくっく…!こんな思いをするぐらいなら…、いっそくすぐられた方が…、くぅぅ…、じれったい!!」 思わず出てしまった「いっそくすぐられた方が…」という言葉。あまりのじれったさに耐えきれなくなったシエラは、くすぐられた方がマシだと思ってしまったのだ。勿論、実際にくすぐられればどれだけ辛い思いをするかも身に染みている。しかし、それを分かっていながら、このじれったい責めから解放されたくて、つい口走ってしまった。しかし、そこで我に返った事で慌てて言葉を飲み込んで、じれったさと戦っていた。 シエラ 「いつまでそんな焦らす様な真似を続けるんだ…!こんな事して、一体何の意味があると言うのだ…!」 勿論シエラはこれがマーラの遊びだという事ぐらい分かっていた。なんなら、自分がくすぐりを自ら望むまで、この焦らし責めを続けるという事も。逆に言えば、シエラがこのじれったさに負けて自らくすぐりを求める事で、この責めは終わり、くすぐり地獄が始まるのである。つまりマーラは、シエラに「くすぐって欲しい」と言わせたくてこんな責めを行っているのである。それに気付いてしまったから、シエラはさっき口を噤んだのだ。 しかし、触手もただじっと腋を見ているだけでは済まない。シエラをじれったさに悶えさせる為、再び先端を上下に動かしくすぐる様な動きを始めたのだ。勿論、直接肌には触れない様に…。 シエラ 「んひぃっ!?ぷふふふふふ、んっくっくっくっくっくっくっく…!だから、それはやめろぉ…!くすぐられてないのに、いひひひひひ…、腋がくすぐったい…!!」 (実際に触れている訳でも無いのに…!触れてない触れてない…!!触れもせずただくすぐる真似をしているだけの触手に、何でこんなくすぐったい思いをさせられなきゃいけないんだ…!) ただじっと見られていた時と違い、明確に腋をくすぐられている様な感覚を嫌でも味わわされてしまい、シエラは思わず笑い出してしまいそうになるも、それを必死に堪えていた。 シエラ 「くひひ…!い、いい加減にしろぉ…!これは見せしめなんだろ!?んぐっふふふふ、だったら、さっさとくすぐれば良いではないか…!!」 自分をくすぐり笑い悶える姿を他の奴隷にも見せつける。勿論それがマーラの意図であるのだが、マーラはその目的のついでに自分が楽しむ要素を入れて、更に興奮したいというだけで人の心を弄ぶ人間だ。それも承知の上でシエラは挑発するような言葉を発する。そうやって強気でいないと、このじれったい責めに簡単に屈してしまいそうになるからだ。あるいは、全部分かっている事でもそれを認めたくなくて、分からない振りをしているのかも知れない。 シエラ 「んぎぃひひひひひひひ…!も、もうダメ…、くっふふふふふふふふ…!その動き…、見てるだけで…、っぷはは…!はぐぅうううっ、っふっふっふっふっふ…!くすぐったいぃぃいい…!!」 どれだけ強がっていても、元々くすぐりに苦手意識のあるシエラにこの責めは苦痛でしかなかった。徐々にそのじれったいという感覚に精神を蝕まれ、一瞬だが笑い声を吹き出してしまう。それにすぐに気が付いて何とか歯を食いしばり、笑いたい衝動を抑え込んだ。 シエラ 「きひひひひひ、腋が…、くふふふふふふ…、焦らされ過ぎた腋が…、疼いて…っぷふふ…!くそぉぉ…、その音…、聞きたくないぃぃいいいい!!」 目を瞑ったら、不意に腋を触られるかもしれない…。そんな恐怖があり今まで触手の動きを見ていたが、じれったいくすぐったさに耐えきれなくなり、その身を守る様に目を閉じた。が、ねっとりとした粘液で包まれた触手は、くすぐる様な動きをする度にぐちゅぐちゅと悍ましい音を立てて、シエラの目に焼き付いた触手の動きを思い出させる。目を瞑った所でくすぐられている様な感覚を与えられてしまい、首を左右にブンブン振って嫌がる素振りを見せるが、状況は全く変わらない。 シエラ 「わかった…、いひひひひひひひ…!もうくすぐってくれぇ!!んくくくくくくくく、もうじれったいのは…、嫌だぁあ!!」 どれだけ口で強がる発言をしても、どれだけくすぐられてる訳では無いと脳に言い聞かせても、どれだけ目を閉じて見ないようにしても、どれだけ抵抗し暴れようとしても、そのもどかしくじれったい感覚は治まらない。いや、寧ろ強くなり腋が敏感になっていくだけ。そんな状況に、ついにシエラの精神は敗北してしまった。こんなじれったい感覚から解放されたい、無理矢理堪えさせる刺激より実際に責められた方が楽、そんな思いで自らくすぐられる事を望んだが、触手の動きは変わらなかった。 シエラ 「なっ、何故だ…!?っくひひひひひひひ、もうくすぐってくれ!見ているんだろマーラ!あっふふふふふふ、もうそのまま…くすぐってくれぇえ!!」 マーラの性格は分かっている筈だった。屈服させて、自らくすぐられる事を選ばせ、それを後悔させながら悶え苦しむ様を楽しむ。それがマーラのやり方の筈だとシエラは考えていた。実際マーラもそう考えていたのだが、自室からこの様子を楽しんでいるマーラにとって、強気な口調で頼まれても屈服とは認めないと、この状況を楽しみ煽っているのだ。そして、マーラはもう一つ、シエラのある言葉を待っていた。それを聞くまで、苦しむシエラを堪能しているのである。 シエラ 「いっひっひっひっひ、もう充分だろぉ!?まだ腋を、ひひひ…、敏感にしたいのかっ!?もう、腋が疼いて…、仕方ないんだ…!!ぷっふふふふ、これ以上敏感になる前に、くすぐってくれ!」 じれったいと感じる度に腋が敏感になるのを感じるシエラ。もうこの感覚は味わいたくない。 シエラ 「んあっはは、きひひひひひひひひ…!!頼む、頼むからぁぁああああ!!もう焦らさないでくれっ!!もう楽にしてくれぇ…!」 実際にくすぐられた方が、今以上の苦しみを味わう事になる。それは分かっていた筈だが、もう先の事は何も考えられなくなってしまっていた。とにかくこのもどかしい感覚から解放されたい。じれったい感覚を受け続け、腋が敏感になっていくのを止めたい。笑うに笑えない微妙な感覚を味わっていたくない、いっそ素直に笑わせて欲しい。だからシエラは必死に訴えた。 シエラ 「頼むっ!うっくふふふふふふふふふふ、あひひひひひひひひ…!早く、くすぐってくれぇぇえ!!もうこんなじれったいのは嫌なんだっ!笑いたくても、あはは、んふふふふふふふふふ…、笑い出せない、もどかしい感覚はもう耐えられない…!いひひひひひ、もう楽にさせてくれぇ…!っくっくっくっくっくっく、もう、耐えたくない…!私の“腋をこちょこちょくすぐって”笑わせてくれぇぇえ!!」 シエラの必死の懇願が伝わり、ついに触手は動き出した。マーラの待っていたのは“自ら弱点の腋をくすぐって欲しい”という言葉だったのだ。これでようやくじれったい刺激から解放され楽になれる。焦らし責めに屈したシエラはそんな事を思っているが、これから行われる処刑がそんな楽な物では無い事を、シエラはすぐにその身で思い知事となる。 シエラ 「んひぁぁぁあああああっははははははははははははははははははははははは!!なっ、何だこれぇぇえええええええ!!?ひあぁぁぁぁぁああああはははははははははははははははははははははははははくすぐったい、くすぐったいぃぃぃいいいいいいい!!」 それはシャドーティックラーによる責め以上の、今までに感じた事の無い、異常なまでのくすぐったさだった。 シエラ 「ま、待って…っはははははははははははははははははははははははははは!!ちょっ、これおかしいっ!あひゃははははははははははははははははは!!いやははははははははははははははははははこれヤバいっあははははははははははははははははははははははやめぇぇぇええへへへへへへへへへへへへへへへへへへ!!」 やはり実際にくすぐるられ笑わされる方が楽、などという事はあり得なかった。想像を絶する強烈な刺激に、シエラはすぐに焦らし責め以上の苦しみを痛感する。 シエラ 「ひゃはははははははははははははははははははははやめろぉおおおっ!あっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはこれくすぐったいぃぃいっひっひっひっひっひっひっひっひっひ!!この触手、気持ち悪いぃぃいいいいいいいっひひひひひひ、くすぐったぁぁぁぁああああああい!!」 先端が3つに割れた触手。その1本1本はかなり細く、僅かにできた腋のシワにまで入り込む。おまけに、纏わりついた粘液は肌の滑りを良くし、それがまた異常な程くすぐったいのだ。 シエラ 「んあっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、わっ…、腋っ!っはははははははははははははははは腋ぃぃいいいいひひひひひひひひひひひひひひひひひひ!!だからそこはっ…、あっははははははははははははははははははははくすぐったぁぁぁあああっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!!」 数ある触手の内、左右から1本ずつしかくすぐりを行ってはいない。にも拘わらず異常なくすぐったさを生み出しているのは、シエラがくすぐりに弱いからでも、その中でも腋が弱点だからでも、触手がくすぐりに特化しているからでも、粘液が滑りを良くしているからでも無い。いや、それが更に引き立てているのは間違いないのだが、ここまでのくすぐったさを受ける事になった原因は他にあった。 シエラ 「きゃははははははははははははははははははははははあっははははははははははははははははは、さっきの…、っひははははははははははははははははははははははは焦らし責めかぁぁぁあああああっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!!」 さっきまでくすぐったさを想像させられていた焦らし責め。腋がピクピクと震え疼くほど敏感にさせられていた事、これこそが絶大なくすぐったさを生み出した原因だった。しかもこの焦らし責め、ただ敏感にさせるだけでなく、何となく受けるであろう刺激を予想して考えていた事が問題で、所詮は予想でしかない刺激を想像させられ過ぎてしまい、それが触れてもいない物だった為に実際より甘く考えさせられてしまったのだ。 だがそれに気が付いた所で、もうどうする事もできない。くすぐられる事を望んだのはシエラ本人であり、その前の焦らし責めからシエラへの処刑は始まっており、最初から拒否権など無いのだ。 シエラ 「あひゃはははははははははははははははははははは、まっ…待て…!!!んっははははははははははははははははははははははそれ以上はダメだっ!!やめてくれぇぇええええへへへへへへへへあっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!!」 いくら暴れても腋を閉じる事など許されず、そのくすぐりを受け入れるしかない。そんな中、今までシエラの身体の横でずっと待機していた他の触手達が、一斉に動き出したのだ。それをシエラは気配で感じ取り、くすぐられながらも周りを見ると、悍ましい動きをした触手に恐怖を覚え、より一層激しく抵抗する。 しかし、壁に開けられた大きなネジ穴に、ピッタリ嵌る様に設計されたネジがしっかりと枷を固定している上、その枷そのものが金属でできている為、万が一にも枷が壊れるなんて希望も無い。つまりはどんなに身体を捩って抵抗しようとも、その身体はくすぐりを受け入れるしか許されないのだ。 そして何の抵抗も許されない無防備な身体に、触手達が一斉に攻撃を仕掛ける。 シエラ 「ひぎゃぁぁぁぁああああああああああああっはははははははははははははははははははははははははははははははは!!?やめっ、あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃやめてくれぇぇぇぇええええええええ!!きゃぁぁあああぁぁぁああぁぁぁああぁぁあぁああっははははははははははははははははははははははははははははくすぐった過ぎだぁぁぁぁぁああああ!!」 首や二の腕、脇腹や腰に、お腹、へそ、太腿、元々くすぐったがりな上に肌を露出しているあらゆる部位をくすぐられて何ともない筈が無い。しかも、弱点の腋に至ってはその細い触手が何本も群がり、激しくくすぐっている。こんな責めをシエラが耐えられる訳は無かった。 シエラ 「ぎやぁあぁぁあぁああぁぁあぁああぁあぁああぁぁああああぁぁぁああはははははははははははははははははははははははははははは!!!!多い、っぷはははははははははははははははははははははあっははははははははははは多すぎだぁぁぁぁああああっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!!腋ぃぃいい腋ぃぃぃいいいいいっひひひひひひひひゃはははははははははははははははははははは腋だけでもっ、あははははははははははははははははははははは減らしてくれぇぇぇええええ!!!!」 体中くすぐったいのは勿論だが、やはり腋のくすぐったさは群を抜いていた。ちょっとでもこのくすぐったさが和らがないものかと、必死に叫び紛らわそうとした。その声は地下の施設中に響き渡り、それが僅かに設けられていた奴隷達の休憩時間と丁度重なる。 ずっと採掘作業をしていた奴隷達は、その施設内で聞くには絶対にあり得ない“笑い声”に違和感を覚える。しかもその笑い声は明らかに苦しみを連想させる悲痛な物であった為、恐る恐る声のする方へ向かいその様子を見に集まって来る。そして奴隷達はその悲惨な状況を目の当たりにする。 「な、何これ…?反逆を試みた騎士様が…!?」 「く、くすぐられて、笑わされてるの…?」 「騎士様がくすぐり如きでこんな無様な姿に…?」 「いいえ…。聞いた事があります…。くすぐりも、確か立派な拷問になるとか…。」 「そうよね…。あんな風に動けないように拘束されてるのよっ!?」 「ひっ…、酷い…!こんな状態で体中をくすぐられるなんて…。」 「確かに…、私にはこんなの…、耐えられない…。」 「まさか反逆した私達が何の罰も無くここに戻されたのって…!?」 「この騎士さんが、身代わりになったからだってのか…!?」 「これは、随分と残酷な処刑だね…。」 悲惨な状況に怯える者、無様な姿を憐れむ者、その恐怖に絶句する者、冷静に状況を分析する者、様々いるが奴隷達はただこの状況を見て、自分の思った事を口にするだけで決してシエラを助けようとはしなかった。いや、できなかったのだ。反逆を企てた本人がこんな醜態を晒し、苦しませるこの行為が処刑か罰である事ぐらい奴隷達はすぐに理解する。では何故それをこの場で行っているのか。答えはそれこそすぐに理解できる。「お前達も反逆したり、逆らうような事があれば、こうなるぞ…。」「こんな思いをしたくなかったら、奴隷としてその身を滅ぼすまで働け。」と、言われているのだと。シエラを見せしめにして、自分達に恐怖を植え付けようとしているのだと…。 「あぎゃぁぁぁぁああああぁぁあぁぁぁぁああぁあぁぁぁぁあぁぁっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは…、だっ、誰かぁぁああっはははははははははははははははははははははは頼むっひははははははははははははははははははははははは助けてくれぇぇぇええええっへへへへへへへへへへへへへへ!!!!」 どれだけシエラが助けを求めても、誰も何も出来ない。くすぐりに苦手意識を持つ者は勿論こんな思いはしたくないと身体を震わせ恐怖する。くすぐりをバカにしていた者も、こんな悲惨な状況を見せられて怯えない筈が無い。正義感の強い者も、助けた所で自分が同じ目に遭うと思うと足が竦んで動けない。 奴隷達全員にこの恐怖が伝わった時、奴隷達に設けられた休憩時間は終わりを告げ、施設内で大きなブザーが鳴る。奴隷達はその場から逃げる様に立ち去り、その日頃から溜まった疲れを感じさせない程、懸命に働いた。全ては「あんな思いだけはしたくない」という一心で…。 シエラ 「んがぁぁぁあああああぁぁぁあぁぁぁあぁぁぁあぁぁあぁっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!!し、死ぬぅぅう、ぶひゃははははははははははははははははははははははくすぐったくて、死んでしまう…!!ひっははははははははははははははははは頼むからっ…!あひゃはははははははははははははははははははははもうやめてくれぇぇぇええ!!!」 どれだけ時間が過ぎようとも… シエラ 「きゃははははははははははははははははくすぐったいくすぐったいぃぃいいいっひっひっひっひっひっひっひっひ…!!腋ぃぃいいダメぇへへへへへへへへへへへあははははははははははははははははははははは苦しい…、っはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはもう笑いたくないぃぃぃいいいっひひひひひひひひひひひひひ…!!」 来る日も来る日も… シエラ 「ぎゃぁぁぁあああっはははははははははははははははは、わかっ…、分かりましたからぁぁぁあああああ!!嫌ぁぁぁあっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは私が…、っはははははははははははははははははは悪かったですぅぅう!!んあぁぁあああっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはすみませんでしたぁぁぁぁああああ!!!!」 どれだけの月日が経とうが、シエラは死ぬまでその地獄を味わい続けるのだった…。 奴隷達はその恐怖を脳に焼き付けられ、死ぬまで働く…。疲れ切って倒れた者は、シエラと同じ運命を辿る事になり、死ぬまで笑わされる。時には複数人が同時に処刑を受け、また新たに連れられた奴隷が恐怖を植え付けられる。そしてまた誰かが処刑される。 この地下施設で、悲痛な笑い声が途切れる事など、二度と訪れはしなかった…。