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裏切りと反逆5

??? 「先輩!ソフィア先輩!!」 ソフィア 「……ん、……わ、私、……一体…?」  聞き覚えのある声が自分を呼んでいる事に気付き、ソフィアは目を覚ました。ぼんやりした視線の先に立っていたのは、ソフィアの事を慕っていた後輩、エミリーだった。 エミリー 「あっ、やっと起きましたね先輩!待ちくたびれちゃいましたよ~!」 ソフィア 「……何で、私…。眠っていたの…?そもそも、何をして――……!!」  意識を失う直前の事をようやく思い出したソフィア。マーラの悪事の証拠を押収する為に情報管理室のパソコンを捜査している時に、過去に自分が見つけたデータが意図的に見せられていた物だと気付き、罠だと感じた瞬間に眠らされたのだ。そして目の前にいる自分の目覚めを待っていたと言う後輩エミリー。ソフィアはすぐにエミリーに嵌められた罠だと感じ取り戦闘態勢に入ろうとしたが、身体が動かせない事に気が付いた。 エミリー 「そんな怖い顔しないで下さいよー、先輩…❤」  暗く狭い部屋の中央に、床に埋め込まれた重厚感のある椅子。そこに座らされていたが、椅子から立てないよう腰に拘束用のベルトが巻かれ、両腕はバンザイするように頭上に伸ばされていた。そして肘を曲げた状態で椅子の背もたれの後ろ側で両手首を拘束されていたのだ。両脚は拘束されていなかったが、椅子が高く足先は床には届かず、バタバタと動かせる程度であった。当然足が床についていた所で動く事などは出来ないのだが。  それでも決して怯む事は無く、身動き取れない状態に置かれながらも、ソフィアはそれをしたであろうエミリーを睨め付けていたのだ。だが所詮相手は身動き一つ取れないただの女性。エミリーはおちょくる様にわざと怖がる発言をして挑発した。しかし、ソフィアも持ち前の冷静さで対応する。 ソフィア 「随分手荒な歓迎ね。」 エミリー 「ここは先輩の為に用意した特別な地下室と、先輩のスタイルに合わせて作った特注の専用拘束椅子ですよー!気に入って頂けましたかー?」 ソフィア 「気に入る訳無いでしょ。座り心地も、この態勢も最悪だわ。」 エミリー 「おかしいですねー?それは先輩を“笑顔”にする為に作られた物なんですよー?」 ソフィア 「何が笑顔よ。どうせあんたはマーラを裏切った私に制裁を与える為にここにいるんでしょ。」  過去にマーラを裏切った使用人などいない。反逆した奴隷がどんな体罰を受けて来たかは知っているが、裏切り者にはそれ以上の苦痛が与えられる筈だと覚悟を決めていたソフィアは、“制裁”という言葉で自分が受ける罰を表現した。 エミリー 「制裁…。そうですね。マーラ様にはキツイお仕置きをしろって言われましたけどー、確かに制裁の方がしっくり来ますねー!まあ、先輩はその“制裁”を受ける為に使用人になった訳ですから?覚悟は出来てますよね❤」 ソフィア 「………。」  エミリーの挑発とも聞こえるその言葉で、ソフィアは自分がマーラに“裏切り者として招かれた使用人”だと気が付いた。つまり、マーラは始めからソフィアが自分を憎んでいる事を知っていて、使用人として起用したのだ。だが、そうする理由まではソフィアには分からなかった。 ソフィア 「前に私が情報管理室に簡単に入れたのも、そこから人体実験に使用された両親のデータを見つけられたのも、やっぱり仕組まれていた罠だったのね。」 エミリー 「そうですよー?先輩がマーラ様を内側から王国の法で裁く為にここへ来た事は、マーラ様はすでにご存じだったみたいですよー?そして私は先輩の行動を陰で見張りながら、先輩をマーラ様の罠へと誘う監視役に任命されたんですよー!使用人として雇われて最初のお仕事が裏切り者の見張りだなんてー、中々プレッシャーでしたよー!」 ソフィア 「そんな事はどうでも良いわ。何故マーラは私が最初から裏切る事を知ってて、わざわざ私を使用人として雇ったの?」 エミリー 「やっぱりそこですよねー!私も最初に先輩の見張り役に任命された時に疑問に思って聞きましたよソレ。実はマーラ様のただの趣味なんです❤」 ソフィア 「……これも“ご奉仕”って事…?」 エミリー 「大正解でーす!マーラ様は、裏切り者へのお仕置きがしたかっただけなんです❤でも使用人達はみんなマーラ様を崇拝しているから使用人になってる訳でー、裏切る人なんかいない訳ですよ。そこで自分の犯罪履歴から、自分を恨んでいそうな人を探し、その人達を招き入れる計画を立てたって話らしいですよー?」 ソフィア 「成程。使用人の募集は初めから私を誘い出す為の物だったのね。両親の情報から私や他の恨んでいるであろう人間が面接に来た瞬間から、その人間を裏切り者として雇う計画で、まんまと私が雇われたって事ね…。」 エミリー 「そういう事です❤ちなみにー、今日先輩が裏切る事も計画の内だったんですよー?」 ソフィア 「……やっぱりね。あなたはドジな振りをしてマーラへのご奉仕を忘れ、私を一人で奴隷の監視に行かせたって訳ね。」 エミリー 「先輩頭いいですねー!それも正解です❤…まあ、私がドジなのはホントなので、情報管理室の鍵を開け忘れ、パソコンをすぐに見れる状態にしてなかったのは大失態でした❤もう少し私が行くのが遅かったら、頭の良い先輩は罠に気付いて私がここへ連れてくる前に逃げてたかも知れませんからねー!何とかギリギリセーフでしたけど、マーラ様から後でお仕置きされるかもです❤」 ソフィア 「狂ってるわね。」 エミリー 「誉め言葉、ありがとうございまーす❤まあまずは先輩へのキツイお仕置き…、じゃなかった、制裁からですけどね❤」  ソフィアは普段は見せないエミリーの不敵な笑みを見て、ゾクッと背筋を震わせるが、弱気になってしまわぬ様、冷静に振る舞った。 ソフィア 「一体何をする気?…わざわざこんなマニアックな拘束をする為に、こんな部屋と椅子まで作って。」 エミリー 「あれぇ?言いませんでしたっけ?これは先輩を“笑顔”にする為に作った物だって❤」 ソフィア 「はぁ?え、笑顔にするって…一体何を言って――」  笑顔にするという意味が分からず、それを問いただそうとした時、無機質な部屋中に携帯電話の着信音が鳴り響いた。 エミリー 「はい、もしもしー!………はい。…………………………おっ!…………………はい、了解でーす!……はーい、失礼しまーす!」  しゃべり方的に電話の相手がマーラでは無いと分かったが、少なからず自分に制裁を与える為に罠を仕掛けていた人物である事は間違いないと悟ったソフィア。そして電話を切ったエミリーが再びソフィアに話しかける。 エミリー 「カンナさんからでした❤」 ソフィア (やっぱり…。)  マーラの側近カンナ。側近という事は当然マーラに最も信頼されている人物である。そのカンナが、ソフィアは裏切り者として雇われた事実を知らない筈が無い。ましてや、情報管理室の鍵を持っている人物だ。寧ろカンナの働きでソフィアが罠に掛かっていたと言っても過言ではない。今回情報管理室の鍵を開け忘れたのがエミリーだという事は、カンナから鍵を借りたかスペアキーを渡されているという事だ。それだけでカンナとエミリーがただの使用人の上司と部下以上に繋がっているのは明らかで、電話の相手として最もあり得る人物だ。 エミリー 「これから反逆者の元エリート女騎士様へのとっておきのショーが開催されるので、ここで一緒にそのショーを見ましょー❤」 ソフィア 「……!!くっ…、やっぱり…、シエラも捕まっていたのね…。」  ソフィアが裏切るまでがマーラのシナリオ通りなら、シエラもまた反逆する為に奴隷にされた人物だったのだ。今日ソフィアが裏切るのもシナリオ、だからこそシエラは昨日奴隷としてここへ連れて来られたのだ。そして反逆するよう行動させられ、ソフィアが裏切る良い機会だと思わせたのである。  エミリーがソフィアの正面から移動すると、今までは部屋の暗さもあり存在自体気付かなかったが、そこにはそこそこ大きなモニターが置かれていた。そしてソフィアの背後に立ったエミリーがリモコンでモニターの電源を入れると、そこには大きなステージの上で演説するように振る舞うマーラと、巨大なスライムの様な魔物に捕らえられているシエラが映し出された。 マーラ 『皆様、大変長らくお待たせいたしました。これより、世紀の“拷問ショー”を開催致します!』 ソフィア 「拷問ショー!?」  誰が聞いても演説のテーマには相応しくない“拷問”と呼ばれた恐ろしいショー。それをこれから開催すると急に聞かされれば、流石のソフィアも驚きを隠せなかった。 シエラ 『くそっ、放せっ!何だこれは!?何が拷問ショーだ!!こんな事が認められてたまるかっ!!』  当然それを聞かされたシエラも黙ってはいない。小さなステージと言えど、わざわざそのステージに立ちマイクを持って演説しているという事は、それなりに観衆が集まっているという事だ。だが、こんな法に触れるような事が行われようとして、なぜ会場がざわついてパニックにならないのか。これから拷問させるシエラは勿論、モニター越しのソフィアもそれが理解できなかった。 マーラ 『何を訴えても無駄よぉ?これは我が宝石会社クリスタと“裏で繋がる企業や団体”だけが集まる裏会場だもの。集まった客は皆私と裏で繋がる悪人❤誰もあなたの訴えなんか聞かないわ❤』 シエラ 『な、何だと…!?これだけの人間と裏で繋がっているというのか…!?』  モニターで見ているだけでは会場の人数は分からないが、シエラのその反応でかなりの人数がここに集まり、その全員が悪人だと知り、ソフィアも声が出なかった。 マーラ 『今のこのご時世、真面目に生きる方が損をすると感じている人がそれ程多いという事よ。』 シエラ 『くっ…!ふざけている!これ程までに裏で悪事を働く人間がいようとは…!王国は一体何をやって……、んなっ…!!?』  裏社会の人間の多さに王国の対応を改めて不服に感じていると、シエラは何かを見つけ、それに対し驚愕し動揺を露にする。その反応にニヤリと笑みを浮かべるマーラ。 マーラ 『あらぁ、もしかして、気が付いちゃったかしらぁ?』  おそらくそれはマーラがシエラを動揺させるための仕掛けなのだろうと、モニター越しのソフィアは感じ取った。そして、その仕掛けはシエラの口から発せられるのだった。 シエラ 『何故だ…?何故…、彼女がここにいる!?一体どういうことだ!?』  シエラが驚愕した理由は、マーラと裏で繋がる大勢の悪人しかいない筈のその場所に、いてはいけない人物がいたからだった。 シエラ 『何故ここにマキナ殿がいるんだっ…!!?』  マキナ殿と呼ばれた人物。ソフィアはその人物など当然知らないが、その敬称からしてシエラが崇拝する人物であるに違いない。ソフィアがそう思っていた矢先、その人物が何者であるのか、そして何故その会場にいるのかがすぐに伝えられた。 マーラ 『マキナさんは確か王国でのあなたの先輩に当たる初代女騎士様だったかしらぁ?そして今は騎士団を束ねるだけでなく、法を管理し国の治安を守る先鋭。その彼女が、私と対立する事を止め裏で繋がる事を国王様に提案した人物なのよぉ?』 シエラ 『なっ、何…だと……!?』 マーラ 『彼女は頭が良いわね。魔法石を直接採掘出来る私と敵対しても負け戦となり王国が壊滅するか、良くても相打ちにしかならないと思い、今の治安を守る為に私と手を組む道を選び、国王様もまたそれに同意したって事よ❤』 シエラ 『何が今の治安だっ!魔法石の悪用に人体実験や奴隷の使役、貴様の悪事だけでもすでに大犯罪だっ!それで治安が守られているとでも言うのか!!』 マーラ 『今本当に王国が守りたいものは、国全体。つまり戦争を起こさない事。その為に高ランクの魔法石を取り締まっているわ。逆に言えば、私がこの世の高ランク魔法石を独占してしまえば戦争は起きないという事よ❤だから王国とは、“私の力で戦争を起こさない代わりに、この会社が行っている事全てを黙認する”という条約を結んだの❤』 シエラ 『まさか、王国で管理している高ランクの魔法石は…!?』 マーラ 『その通り、全て私が管理しているわ。そして高ランクすら超える最上級魔法石の力を確かめる為の人体実験も、王国の指示で行ったのよ❤』 ソフィア 「人体実験が……王国の指示!?」  ソフィアの両親を死に至らしめた人体実験、それは高ランクを上回る強すぎる力がどれ程なのかを確かめる実験であり、王国側が実験台を集めマーラに実験を指示していたのである。 エミリー 「これも私達がお給料を貰って生活していくのに必要不可欠な仕事だって分かってくれましたかー?」 ソフィア 「……何が仕事よ。王国が作り上げた法律そのものが悪じゃない…!」 エミリー 「違いますよー?法律がこの世の正義なんですからー、それに違反する人が悪なんですよー?」 ソフィア 「くっ…!」  内容がどんな悪事を認める法であろうとも、国の王が決めたならそれが正義である。狂った発想だが、事実である事に変わりはない。ソフィアはエミリーの言葉に怒りを感じると同時に、反論する術も無く、無抵抗な自分を嘆いていた。 シエラ 『馬鹿な…。王国が…、負けを認め犯罪者に加担するとはどういう事だ…!こんな事信じられる訳がないだろっ!!』 マーラ 『なら、何故あなたが奴隷にされたと思う?』 シエラ 『……そ、それは、王国に裏切り者がいるから…だろ?』 マーラ 『裏切者ねぇ。あなた目線で言えば、裏切り者は国王様とそれを提案したマキナさん。でも王国側からしたら、王国の指示に従わず結果的に裏切り者になったのはあなたよぉ?』 シエラ 『なっ…!何を馬鹿な――』 マーラ 『私と裏で協定を結ぶ王国に対し、どんなに大きな力を持つ悪人であろうと対峙し取り締まろうとするあなた。あなたが身勝手に暴走した結果、万が一裏での条約に逆らい私を取り締まりに来たら…、条約は破棄され私が王国と戦争するかも知れない。そうなったら王国は終わり。だからそうなる前に、王国はあなたを捨てたのよ?私に売ってね❤』 ソフィア 「……!?」 シエラ 『王国が…、私を売った…!?』  シエラの強い正義感は、理不尽にも王国では手に負えない厄介者というか使いにされてしまい、取り返しのつかない事になる前にマーラに引き渡した。これがシエラに突如訪れた不幸の真実だったのだ。 マーラ 『王国の騎士団は皆、経済的に大きな権力を持つ相手には成す術が無いという言い方で私には一切関わらない事を誓ったと聞いたわ。だけど、正義感が強すぎたあなたはそれには従わなかった。』 シエラ 『……!』 マーラ 『思い当たる節があるようねぇ?だから王国は何が何でもあなたが私に手を出さない様にするしかなかった。そこで王国は私に助けを求めてきたわ。「金は幾らでも払うから、彼女をどうにかして欲しい」ってね❤』 シエラ 『そ、そんな……。』 マーラ 『そこで私はいつか裏切ろうと企んで近寄って来たソフィアさんと一緒にあなたを処分する今回のシナリオを考えた。』 シエラ 『何…!?ソフィアがお前を裏切るのも、シナリオ通りだったのか…!?』 (という事は…、ソフィアも今どこかで捕らわれの身に…。) マーラ 『でもただ殺すんじゃ、私も一応王国の法に違反してしまうわ。いくら手を出されないとはいえ、あまりにも横暴な違反を繰り返したら王国もいつかは私にまた刃を向けるかも知れないでしょ?だから、あなた達を処分する“それなりに”正当な理由をつける為に、共闘させ裏切りと反逆を起こさせたの❤だからあなたは王国の命令に背いたからでは無く私に反逆した罪で、そしてソフィアさんは使用人と言う立場にありながら私を裏切った罪で、処刑されるのよ❤これでも犯罪だけどぉ、一応“それなりに”筋は通ってるでしょぉ?』 シエラ 『ふ、ふざけるなっ…!!それのどこが筋が通っているになるんだ!!それこそ横暴ではないかっ!!』 マーラ 『でも王国は私に手を出せない。それこそ、私が犯罪者でありながら手は出さないって事は、私の今の犯罪行為には一応王国側が妥協できる筋が通ってるからでしょぉ?』 シエラ 『そんな事あるか!』 マーラ 『勿論犯罪は犯罪。だけど、だからと言って無差別に無数の庶民を殺してる訳じゃ無いし、私が処刑した人間は皆私に逆らったから。それなら王国が小さい犠牲だと妥協している証拠じゃない?つまり、私に逆らったあなた達が処刑されるのも小さな犠牲に過ぎないのよ❤』 シエラ 『……くっ…!!』  当然その理論は間違っていて、横暴そのものである。しかし、本当に王国がそういう考えかも知れないと納得できてしまう程、マーラの言葉は説得力もあり辻褄も合ってしまう。そう考えればそう考える程、元々王国に不信感を持っていたシエラは、自分が王国に厄介者扱いされていたという実感が沸いてしまうのだ。屈辱と敗北を味わったシエラを無残に思うソフィアもまた、大きな絶望感に襲われていた。 ソフィア 「王国がマーラに加担し、マーラの犯罪が野放しにされ、それどころか犯罪を王国側が指示までして、そのマーラに歯向かったら処刑…?それじゃあこの国はまるでマーラの私物じゃない…!」 エミリー 「そうとも言えますねー。でも、魔法石って争いの道具が、その気になれば誰でも手に入るこのご時世、戦争が起きてないのは紛れも無くマーラ様のお陰だと思いません?マーラ様は今や一番の富豪ですから、お金で裏に出回る高ランクの魔法石を買って、この国のあらゆる情報を貰ってるんです。」 ソフィア 「あらゆる情報?」 エミリー 「最近あの企業が○○な事を始めて高い評価を得てるー、とか、今若者に人気なのは○○でその関連グッズなんかが売れてるー、とか、そういったビジネスの裏事情ですね!高ランクの魔法石と一緒にそういう情報を買う事でマーラ様はこの世から戦争を無くし、今の権力を築いたんです!」 ソフィア 「良いように言わないで。だったら奴隷の使役も認められるって訳?国の指示で人体実験をやったのも、どうせその強すぎる魔法石で脅したんでしょ!?」 エミリー 「バレましたか。実際奴隷を使ってるからお金がある、とも言えますからねー。確かに犯罪に変わりはありません。つまりは、それも世界平和の小さな犠牲ってヤツですよ❤」 ソフィア 「……外道ね。」 エミリー 「そう言えば先輩、今処刑される事になってますけどー、先輩が制裁を受けて、しっかり反省してくれれば、奴隷として生かして貰えるそうですよ?良かったですね!」 ソフィア 「良い訳ないでしょ?誰が反省なんてすると思ってるの?絶対にマーラなんかには屈しないわ。」 エミリー 「あらら…。まあそれは制裁を受けてる最中に気が変わる事を祈ってます❤あっ、今会場でもシエラさんが先輩と同じ事言ってますよ?」  再びモニターに目を向けると、「今からでも反省し奴隷として生きていくと言うなら、命だけは助けてあげるわ❤」というマーラの問いかけに、「ふざけるなっ!私は絶対に貴様を許さない!必ず貴様を裁き死刑台に送る!!」と立ち向かう姿勢を見せていた。その言葉を聞いたマーラは、それもシナリオ通りだと思わせるような不敵な笑みを浮かべ、改めて観衆に向け演説を再開した。 マーラ 『さあ皆様、この状況でもまだ私に敵意を見せる彼女を使い、私が考案したとぉっても“笑える”拷問ショーをお見せいたします❤』


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