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ティックリー・アドベンチャー 2-6

ライカ「あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃダメっははははははははははははははははははははは死んじゃうぅぅぅううっははははははははははははははははははははは!!死んじゃうってばぁぁぁああああっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!!」  ミツキ達が攻防を繰り広げている間も、ライカはテンタクルワームの体内でずっとくすぐられ続けていた。  全身をくすぐる触手は、それぞれが思い思いに独立して動き、慣れる事の無いくすぐったさをライカに与え続けていた。その間触手は白い液体を出し続けており、それを浴びたライカの服は体にぴったりと貼り付くような状態になっていた。その為、服の中で蠢き続ける触手がどこをどうくすぐっているかが傍目で良く分かる様になり、より一層エロさとくすぐりの激しさを露わにしていた。もっとも、それを見ている者など誰もいないのだが…。 ライカ「もう嫌ぁぁぁぁぁあああああああっははははははははははははははははははは誰かっはははははははははははははははホントに助けてぇぇぇぇえええええっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへ!!んぎゃぁああっははははははははははははははははははははくすぐったいっははははははははははははは全部くすぐったぁぁぁああああい!!」  腋の窪みをほじくる触手、脇の下を引っ掻き回す触手、あばらをグリグリとくすぐる触手、脇腹を揉みほぐす触手、お腹を優しく撫でる触手、へそを突っつく触手、太ももをさわさわ刺激する触手、白い液体も相まって、敏感になったライカにはその全てが死ぬ程くすぐったいものとなっていた。 ライカ「きゃぁぁぁあああああっははははははははははははははははははははははははははやっはははははははははははははははははくすぐったいくすぐったいっはははははははははははははははははははくすぐったいってばぁぁぁぁあああっはははははははははははははははははははははは!!んあっははははははは、かはぁぁぁああっははははははははははははははは、いひゃはははははははははははははははは…!!くすぐった…っはははははははあははははははははははくすぐったぁぁああっはははははははは…!!」  どれぐらいの時間くすぐられ続けていたのだろうか。もうライカは「くすぐったい」以外の感情を持っておらず、それしか考える事が出来なくなってしまっていた。目を見開き、涙が溢れ出し、涎を垂れ流しているそのビジュアルは、とてもじゃないが言葉使いが丁寧な清楚で穏やかな女性の姿とは思えないものだった。 ライカ「ぎゃっははははははははははくすぐったっはははははははははははくすぐったいぃ…!!っははははははははははははあぁぁああっはははははははははははははははははははははくすぐったいってばぁぁぁぁあ…っはははははははははははははいぃぃぃぃいいやぁぁぁああああああっははははははははははははははははははは!!」  これだけ笑わせられ続けているにも関わらず、何度も死を覚悟し、寧ろそれを望む程の苦痛を味わい続けているにも関わらず、ライカが死ぬ事は無かった。ライカにとってそれが幸か不幸かは分からないが、能力者特有の体質が原因だった。能力者は、体内に魔力を宿している。その魔力が、能力者の命を繋ぎ留めているのだ。普通の人間なら死んでしまう程の痛みや苦しみも、能力者の場合は魔力がそれを軽減し、死ぬ事を無意識に防いでいるのだ。 ライカ「いははははははははははははははははっ、くすぐったいぃぃいいいいっはははははははははははははははははははは早くっはははははははははははははははははは死なせてぇぇぇぇええええっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへっへひぎゃぁぁぁあああああっはははははははははははははははははは何でも良いからぁぁぁああああ!!っはははははははははははははははははいい加減っははははは死なせてぇぇぇぇえええええ!!あっははははははははははははははははくすぐったいからぁぁぁあああっははははははははははははははははははははははははは早く死なせてぇぇぇぇえええ!!」  「くすぐったい」意外にようやく生まれた感情は死んで解放されたいという絶望的な願いだった。もう自分は助からないのだと感じ、救出を願う事をやめたライカは、死ぬことで楽になりたいと思ってしまったのだ。苦痛、地獄、絶望、という危険な精神状態のライカに、ついに神が救いの手を差し伸べた―― ミツキ「くはははは、あっははははははは…、あっアイス…っはははははははははははアイスニードル…!!」  捕まってはくすぐられ、技を決めて解放されてはアカネを助け出す。そしてまた捕まってはくすぐられる。それを何度も繰り返し、再び自身をくすぐるテンタクルワームの触手を攻撃したミツキ。地面から複数本出現した氷柱により触手はすぐに消滅し、近くにいたキュバスをも貫いた。 キュバス「きゃぁぁああああ…!!」  テンタクルワームの触手が消滅した事で、その分の魔力がキュバスから削られる。それに加え自らがダメージを受けた事で更に魔力を消費する。それにより、ついにティックラーが仕掛けた緊急転移魔法が発動され、キュバスは自身の足元に出現した魔法陣の光に包み込まれたのだ。  弱点を突いて使い魔達の攻撃を次々に迎撃していく。そして隙を見つけては攻撃し、更に魔力を奪っていく。そうやって使い魔達の魔力を消費させる事で、テンタクルワームからライカを助け出す事がミツキの作戦だったのだ。そしてその作戦でようやくキュバスの迎撃に成功したのだ。  ちなみに、自身がダメージを受ける事によって魔力が消費される理由も、使い魔を含め能力者が持つ体質に関係する。普通の人間なら尖った氷の氷柱に貫かれただけでも死んでしまうものも、小ダメージに抑えるのも魔力のお蔭なのだ。つまり、人間が10のダメージを身体に受ける物を、能力者なら身体と魔力に5ずつのダメージとして処理されるため、身体へのダメージが少なくなるのである。 キュバス「くぅっ…!ここまで…、みたいね…。」 ジエル「キュバスちゃ~ん!!」 アカネ「うぎゃはははははははははははくすぐったいったらぁぁぁぁああっはははははははははははははははは!!」 ミツキ「スプラッシュ…!……っはあ、っはあ…、アイス、ニードル…!!」  ようやくキュバスを迎撃したミツキはすぐにアカネの救出に向かう。そしてアカネを取り巻くマジックハンドを全て消滅させ、ジエルにもアイスニードルを放った。 ジエル「くはぁぁあっ…!?」  そのダメージを受けた事でジエルの魔力もついに限界を迎え、緊急転移魔法が発動した。 ミツキ「っはあ、っはあ…、逃が、さん…!!…ウォーター、アロー!!」  転移するキュバスにとどめを刺そうと出来るだけ隙が無く素早い攻撃を放ったミツキ。理論的には転移前に間に合う攻撃で、キュバスに大きなダメージを与える事も出来た筈だったが、その技はキュバスには届かなかった。魔法陣から出ていた、キュバスを覆うように包んでいた光が盾となり、ミツキの攻撃を防いだのだ。 ミツキ「き、効かない…!?」 キュバス「残念ね…。これはティックラーが私達に施した緊急転移魔法。これがある限り、あなた達は私達を消滅させる事は出来ないわ…!」 ミツキ「テイクル洞窟の時の物とは別の転移魔法か…!」 (緊急…。まさか、使い魔の魔力消費量に反応して発動するのか…?) ジエル「ここまで魔力が減っちゃうと回復までに時間掛かるけど、その代わり今回はいっぱいエネルギー貰えたもんね~!!」 キュバス「また近いうちに妨害に来るわね…❤」 ジエル「ばいば~い!!」 アカネ「くっそぉぉぉおおお…、逃げやがってぇえ!!」  ジエルとキュバスは捨て台詞を吐いて、転移魔法により姿を消した。そして、クリ―砂漠での攻防はようやく終幕を迎え、テンタクルワームも力を失った。そして、元の巨大ワームに戻ることも無く、跡形も無くその巨体は完全消滅した。そして、そのワームに吞み込まれていたライカだけがその場に残り、倒れ込んでいた。 アカネ「はっ…!!ら、ライカ…!!」 ミツキ「無事か、ライカ…!」  ようやく助け出されたライカに駆け寄るミツキとアカネ。その姿はあまりにも酷いものだった。ライカは自らの汗と涙、涎に加え、触手による白い液体でぐしょぐしょになってしまっていたのだ。その無残な姿のライカを抱きしめる様に抱えたミツキは、泣きながらに謝罪を繰り返した。 ミツキ「ライカ…!すまない…、私がもっと気に掛けていれば、こんな事にはならなかったのに…!!本当に、すまない…。」 ライカ「………い、いいえ…。ありがとう……、ございます………。2人の、お…、陰で……――」  ライカは自身を絶望から救い出してくれた仲間に感謝の言葉を言いかけ、そのまま目を閉じてしまった。 アカネ「えっ…!?ら、ライカ…!!?ミツキ…!ライカが…!!?」 ミツキ「……大丈夫だ。疲れ切って気を失っただけだ。死んでなどいない…。」 アカネ「びっくりした…!良かったぁ…。」 ミツキ「だが、今回は完全に私達の敗北だ…。ライカを守る事も出来ず、奴らには膨大なエネルギーを取られ、こちらの戦力にも大きなダメージとなってしまった…。」 アカネ「そうだね…。それに、次はまた強くなってるんでしょ…?」 ミツキ「あぁ…。次からは、もっと困難な戦いになる…。私達も、もっと強くなろう…、アカネ…。」 アカネ「……うんっ!」  ミツキ達は気絶したアカネを支えながら疲れ切った身体に鞭を打ち、クリ―砂漠を進みグリ山に向かって行った。その道中、ミツキとアカネはそれぞれに思いつめながら歩いていた。 アカネ(私が…、もっとくすぐりぐらい我慢出来てれば…。もっと…、強い能力者だったら…。)  特に、アカネは自分の不甲斐なさを酷く思いつめるのだった。


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