ティックリー・アドベンチャー 2-3
Added 2021-02-27 11:36:14 +0000 UTCクリ―砂漠を歩き続ける事3時間。砂漠特有の暑さに加え、次々と襲い掛かる魔物との戦闘でライカは疲弊しきってしまっていた。 ミツキ「こう暑いとより体力を使うな。ここで少し休もう。」 アカネ「んじゃあ私が休憩場所を作るよ。…クレイシールド!」 アカネは地面から粘土質の土を作り出し、それをドーム状に操作し自分達を包み込んだ。するとその粘土が固まり、かまくらのような即席の休憩所を作り上げたのだ。 ライカ「…すみません。助かりました…。」 ミツキ「アカネにもこんな器用な事が出来たんだな。」 アカネ「失礼な…!」 ミツキ「冗談だ。よし、ライカ。疲れている所で申し訳ないが、ここでヒールカームを頼む。ライカの魔力はさらに減ってしまうが、ここは魔力の残量より体力の回復を優先しよう。」 ライカ「分かりました!………ヒールカーム。」 風属性の治癒魔法ヒールカームは、展開された魔法陣内に穏やかな凪を発生させ、それを浴びた者の体力を回復させる。砂嵐の吹き荒れる中でこの魔法を使うとすぐに凪が吹き飛ばされてしまうため、今までこの魔法を使えずにいたのだ。 ミツキ「…アイシクル。暑い時にはやはり氷が1番だ。これで暑さも和らぐぞ。」 続いてミツキは掌に収まる程度の小さな氷を形成すると、それを槍で3等分し、アカネとライカにも分け与えた。そして3人はそれを口の中に入れて火照った身体を冷やしていた。 アカネ「うわー生き返るー!!何にも味は無いただの氷だけど、こう暑いとやっぱりおいしく感じるね。」 ミツキ「あぁ、おまけにヒールカームで身体も癒される。ここはまさに3人で作り上げたオアシスだな。」 ライカ「そうですね。」 日よけのクレイシールドと暑さをしのぐアイシクルの氷、ヒールカームで体力も十分に回復し、3人は再び砂漠の道を進み始めた。 ライカ「ここから先はサンドスコーピオンの他にも魔物が多く出現します。」 ミツキ「グリ山の手前に潜んでいる強大な魔物はまだ先か?」 ライカ「はい。まだまだ先です。ここまで来てやっと半分ぐらいですからね…。」 アカネ「そりゃあサーチにも時間が掛かる訳だ…。」 ミツキ(テイクル草原の時はすぐに妨害しに来た使い魔達が、未だ姿を現さない…。当然連中も昨日回復をしている筈。となれば今日も当然妨害に来ると思ったが…。タイミングを狙っているのか…?) 「ここから先は出来るだけ戦闘を避けよう。その強大な魔物を相手する為、そしてグリ山での戦闘の為に魔力を温存しておこう。」 アカネ「だねー。まだ半分も砂漠を歩く上に、グリ山はもっと強い魔物がうじゃうじゃいるんだもんね…。」 ライカ「では魔物の魔力を感じたらすぐに逃げられるようにしておきましょう。」 最低限の戦闘だけを行いながらミツキ達はさらに砂漠を歩き続けた。砂嵐が吹き荒れながらも、ようやくグリ山の姿を捉えられる距離まで来た所で、クリ―砂漠最大の難所に辿り着いた。 ライカ「例の強大な魔物はこの辺りにいる筈ですが…。」 ミツキ「しかし、姿が見えないな。」 アカネ「サーチしたのは何時間も前だし、私達が歩いてる間にどっか行ったんじゃない?」 ライカ「もう一度索敵してみます。…エアサーチ!」 再びライカがエアサーチを行った瞬間、ミツキ達の目の前の砂漠の砂が盛り上がり、中から巨大なワーム種の魔物が姿を現した。 ミツキ「エアサーチの僅かな魔力に反応して姿を現したか…!」 アカネ「っていうか、…デカ!!」 ライカ「このフォルム…。まさか、テイクル洞窟を巣にしていたロックワームでしょうか…!?」 ミツキ「資料で見たロックワームと姿も似ている…。まさか、テイクル洞窟の巣を出て何十年もの間、ずっとクリ―砂漠に身を潜めていたと言うのか…!?」 ライカ「とにかく、戦闘するしかありません…!サンダークラッシュ!」 ライカの杖から放たれた電撃が巨大ワームを攻撃するが、その身体は肉厚で電撃がまるで効かなかった。 ライカ「電撃を弾くんですか…!?」 アカネ「だったら直接殴るまで!ファイアナックル!!」 一気に間合いを詰めたアカネが、拳に炎を纏わせてそのままワームの身体に殴り掛かった。しかし、その高い攻撃力すら弾く肉厚の身体に加え、炎に強い属性を持っている為ダメージを与える事すら出来なかった。 アカネ「何だこいつ!?全然技が通らない…!!」 ミツキ「想像以上に厄介だな。私が中級技で一気に弱らせる…!2人はその隙を狙ってくれ!……はぁぁぁあああああ、…アシッドレイン!!」 ミツキが槍を上に高く振り上げると、周囲一帯に雨が降り始めた。その雨は当然浄化の能力を持っており、弱点属性の巨大ワームは苦しそうにその場で暴れまわった。 アカネ「うげぇ…!こいつの動きキモっ!!」 ミツキ「いいから早く攻撃しろ!」 アカネ「う、うん…!ロックニードル!!」 地面から堅い岩で出来た巨大な1本の針を出現させ、それをワームに突き刺すが、やはりワームの肉厚な身体を貫く事は出来なかった。 ライカ「…スパーク!!」 新たに放たれたライカの魔法により、ワームを電撃が包み込んだ。そしてアシッドレインによって濡れた体に直接電撃を与えるが、効果は薄かった。 ライカ「下級魔法ではやはりダメージが無いのかも知れません…!アカネ、私達も中級レベルの技で攻めましょう…!」 アカネ「分かった!!」 ミツキ「なら私がもう1度こいつを弱らせる…!……アシッドレイン!!」 再びワームに降りかかる様に雨を降らせたミツキ。その場で暴れまわるワームに対し、アカネとライカも中級技で追撃する。 アカネ「バーニングフィストぉぉぉおおおおおお!!」 ワームに飛び掛かったアカネは右腕全体に纏った炎を爆発させ、その勢いと強く燃え盛る炎で強化された拳で殴り掛かった。その勢いは凄まじく、今までその場で暴れていたワームが体勢を崩しその場に倒れ込んだ。 ライカ「ウィンドストーム…!!」 続いて魔法を放ったライカ。その風は巨大なワームを吹き飛ばす程の強風を吹かせた。吹き飛ばされたワームは大きな物音を立て砂漠に落下した。その後、ワームは動きを見せずその場に倒れ込んでいた。 ミツキ「……魔力はまだ残っているようだが、何とか活動は停止させられたようだな。」 ライカ「ですが、こんな巨大な魔物、このままにしておく訳にもいきませんね。魔力を0にして消滅させましょう。」 そう言ってライカがワームを消滅させるべく近づいた時だった―― ジエル「テンタクル!!」 ライカ「えっ…!?」 突然、倒れ込んでいたワームの陰から現れたジエルが緑色の触手の様な怪しげな魔物を召喚し、ライカの手足に巻き付き拘束してしまった。 ライカ「くっ…!!どうしてあなた達が…!!」 ミツキ「しまった…!やはりタイミングを狙っていたのか!!」 (しかし、隠れていようがライカのエアサーチで見つけ出す事が出来ていた筈…!) 「何故エアサーチを潜り抜けて身を潜める事が出来たんだ…!?」 ジエル「私が昨日生み出した機械だよ~!私達から発せられる魔力の波長を消したの!!」 ミツキ(機械を生み出す…?今の触手もだが、ジエルは無機生命体を操る能力か!) アカネ「くそっ!ライカを離せぇぇええ!!」 ミツキ(キュバスの姿が見えない…!) 「待てアカネ…!罠だ…!!」 キュバス「ブラックカーテン!!」 アカネ「し、しまった!?」 ミツキの悪い予感は見事に的中してしまった。ジエルと同じように陰に身を潜めていたキュバスが魔法を放った。黒いオーラがアカネを取り巻くと、そのままアカネを包み込んでしまった。 ミツキ「アカネ…!」 (まずい…!奴らの狙いはおそらく私達の分断だ…!人数的にはこちらが勝っているが、キュバスのチャームで戦力を増やされたら不利になってしまう。出来るだけ3人で一緒に行動したいが…!) アカネ「くっそぉ!何だこれっ、身動きできない…!」 黒いオーラは布のようにアカネに纏わりつき離れない。特に上半身を包むように纏わりついている為、視界は完全に遮られ隙だらけとなってしまっていた。 キュバス「急遽生み出して貰った機械だったけど、なかなか良い出来じゃない❤まあ、起動してからたった数秒で壊れちゃうから、こっちもタイミングを合わせるのに苦労したけどね。」 ミツキ「たった数秒で何故ピンポイントにサーチを掻い潜る事が…?」 (……そうか!エアサーチによる風はライカの魔力を含んでいる。奴らにも魔力を感知できる能力があれば、その風が通る直前にその機械を起動するだけでサーチを掻い潜る事が出来るのか…!) キュバス「さてと、アカネさんにはこれでしばらく気絶していて貰うわよ…!ダークレイ!!」 アカネ「くっ…!!クレイシールド!!」 キュバスの両手から放たれたドス黒い光線がアカネに襲い掛かるが、その声を聞いていたアカネは身の危険を感じ、自身を包むように粘土質の盾を作り上げ攻撃を防いだ。 キュバス「そんなっ…!?見てもいないのに…!」 確実に成功すると思っていた攻撃を防がれ同様したキュバスを、ミツキは見逃さなかった。 ミツキ(チャンスだ!よくやったアカネ!!) 「アイシクル!!」 自らの槍を氷で覆い巨大な氷の槍を作り上げると、それをキュバスへ向けて勢いよく投げつけた。 キュバス「きゃぁぁああっ!!こんな物騒な物投げるなんて――」 ミツキ「ブリザード!!」 キュバス「ちょっ…!いやぁぁぁああああ!!」 投げつけられた槍を何とかかわしたキュバスだったが、瞬時にミツキは次の技を発動する。投げられた槍から冷気が吹き出し、キュバスの身体の表面を氷漬けにする。それと同時に近くにいたアカネにも冷気が届き、ブラックカーテンを相殺しアカネを見事に助け出した。 アカネ「ありがとうミツキ!」 ジエル「うっそ~!!キュバスちゃ~ん!!」 ライカ「私を忘れていませんか?」 ジエル「えっ…?」 ライカは触手によって手足を動かせないように拘束されてしまっていたが、魔法が発動できなくなった訳では無いのだ。勝手に技が発動できなくなっていると思い込んでいたジエルは、完全に隙を突かれたのだ。 ライカ「スパーク!」 ジエル「うぎゃぁぁあああああああ!!」 ライカの魔法を受けたライカは電撃を浴び、痺れながらその場に倒れ込んだ。そして、その電撃がライカの周りにも広がり、自身を拘束する触手を焼き切ったのだ。 アカネ「ファイアボール!!…うおぉぉぉぉおおおおおおお!!」 怯んでいる使い魔達に対し、アカネはさらに追い打ちを掛ける。拳を突き出す度に火の玉が発射される技、ファイアボール。アカネはそれを左右の手で交互に繰り返し連打することで、無数の火の玉を発射した。 ジエル「うあぁぁぁああああ!!」 キュバス「くぅぅうううううっ!!……こうなったら、これでどうかしら?」 その連打を喰らった使い魔達だったが、キュバスは後方に飛んでそれを避けると、魔法を発動し応戦した。 キュバス「チャームユニオン!!」 ミツキ「何!?ユニオンだと…!?」 チャームユニオンはキュバスの中級魔法であり、2種類以上の魔物(召喚された生物を含む)を合成しくすぐり魔物として新たな生物を生み出し、それを意のままに操る能力である。その魔法の対象は活動を停止した巨大ワームとライカに焼き切られたジエルの触手魔物だった。そしてその2体が合成され、活動を停止していたワームが再び動き出したのである。 アカネ「ワームと触手が…合体した!?」 キュバス「巨大ワームとジエルが召喚した触手の融合体、いわば、テンタクルワームね❤」 ミツキ「くっ…!ユニオン魔法まで使えるとは…!」 ライカ「来ます…!!」 動き出したワームは身体から無数の触手を伸ばし、3人に襲い掛かった。何とか3人とも回避出来たが、その動きはとても素早く回避するので精一杯だった。 キュバス「想像以上の力ね…!やっぱりジエルに触手を召喚させて正解だったわ!さあジエル、反撃開始よ!あなたの狙いは、分かってるわよね?」 ジエル「うん!!じゃあ今度はっ…、マジックハンド!!」 キュバスに指示されライカが足元に魔法陣を展開すると、そこから白い人の手のような物がいくつも召喚された。手首から先までしか無いその手は浮遊しながら、猛スピードでミツキ達に向かって来たのだ。 キュバス「さあ、テンタクルワーム!“彼女”を捉えなさい!!」 そしてキュバスの命令で触手と合体したテンタクルワームとして生まれ変わったワームが再び触手を伸ばして襲い掛かってきた。 ミツキ「バブルガード!」 ミツキは槍の先端から大きな泡状の盾を作り出し、マジックハンドを泡の中に閉じ込めた。 ライカ「触手は私が防ぎます!アカネは攻撃に行って下さい!!」 アカネ「分かった!!」 アカネの前に出たライカが魔法で触手を迎撃しようとするが、キュバスはその瞬間を待っていたのだ。 キュバス「今よ!」 ライカ「えっ!?きゃぁぁあっ!!」 突如ライカの足元からテンタクルワームの別の触手が出現し、ライカの右足首を絡め取ると、そのままライカを砂地に引きずり込んでしまった。 アカネ「ライカ…!?」 ミツキ「足元からの不意打ち…!?しかし、ライカならそれぐらい――」 (いやっ、今のライカではそこまで対処できないのか…!しまった、ライカが疲れ切っているのを狙っていたのか…!!) いくら休憩を挟もうと、元々体力の少ない魔術師が魔力を多く消費し、さらに長い時間歩き続ければミツキやアカネに比べて疲弊するスピードは速い。それに加えて、同じ魔力の触手が同じスピードで向かってくれば、見えている物だけに意識が集中してしまうのも無理はない。 触手に引きずり込まれてしまったライカは、そのままテンタクルワームの所まで連れてかれてしまった。 ライカ「離して、下さい…!!」 ライカが触手から脱出しようと杖をかざし魔力を込めたが、当然キュバスはそれも想定していた。テンタクルワームが別の触手を伸ばすと、ライカが持っていた杖と両腕の腕輪に絡み付くと、それらをそのまま奪い取ってしまったのだ。 ライカ「しまっ――」 魔法を発動する為の杖と魔力の集中をサポートしその威力を引き上げる腕輪、それらを取られたライカに抵抗する手段は残されていなかった。そして、テンタクルワームは口を大きく開け、触手で捕らえたライカを口の真上まで持っていく。 ミツキ「まさかっ!や、やめろぉぉぉおおお!!」 ライカ「……!?まっ、待って下さ――」 テンタクルワームの行動に気が付いたミツキだったが、もう手遅れだった。右足首を捉えられたまま持ち上げられたライカは、テンタクルワームの大きく開いた口に投げ入れられる様にしてそのまま呑み込まれてしまったのだ。 アカネ「ライカぁぁぁぁああああああああ!!」 それを目の当たりにし、怒り狂ったアカネが使い魔達に突っ込んだ。だが、ジエルによって新たに召喚された複数のマジックハンドに両手首を掴まれてしまい、アカネもその場で捕らえられてしまったのだ。 アカネ「くそぉおおおお!!離せ、離せぇぇえええ!!ライカを助けるんだぁぁああああ!!」 キュバス「ふふふふふ…、作戦通り…❤」 ジエル「ホントだね~!キュバスちゃんすご~い!!」 ミツキ「くそっ!!」 (最悪の事態だ…!もっとライカの疲労に気を付けていれば…!!) キュバスの作戦は、レディナイツ3人に対し1対1になるように分散させる事だったのだ。そしてミツキもそれを恐れていたが、見事にキュバスの術中にはまってしまったのだった。そしてマジックハンドに両手首を掴まれたアカネは、それを振り払おうと懸命にもがいた。 アカネ「このぉぉおおお、離せって言ってるだろぉぉぉおお!!」 腕っぷしの強さに自信があったアカネだが、マジックハンドの力は思いの外強く、振り解く事は出来なかった。 ジエル「そんな顔しないでよ~!ほらっ、笑顔笑顔!!」 ジエルは遠隔でマジックハンドを操作すると、そのマジックハンドが両手首を掴まれる事で半開きになっていたアカネの脇の下をくすぐり始めたのだ。 アカネ「んいっははははははは、やめてっはははははははははははふざけんなぁぁぁああっははははははははははは!!」 いくら怒りの感情を持っていようが、くすぐりに苦手なアカネではそれを堪える事は出来ず、アカネはマジックハンドの軽いくすぐりで無様に笑わされてしまったのだ。仲間を助けなくてはならない状況にも関わらず、“くすぐり”という子供染みた攻撃に笑わされてしまっている自分が許せず、その怒りをマジックハンドとジエルにぶつけるが、当の本人が笑っている為にその怒りには説得力が無かった。 アカネ「このぉぉおおっははははははははははははははくすぐったぁぁぁああっはははははははははははやめっははははははやめてぇぇぇええ!!」 ミツキ「…フリーズウェイブ!」 くすぐられているアカネを見たミツキは、冷静に中級技を発動する。槍をアカネに向かって振り下ろす事で、そこから辺り一体を一瞬で氷漬けにする冷気が放たれた。その力でアカネを取り囲むマジックハンドは全て消滅し、アカネにも冷気が直撃するも何とかくすぐりから解放された。 ミツキ「悪いなアカネ。こうするしかなかった。」 アカネ「っはあ、っはあ、大丈夫だよミツキ!お陰で助かった。……もうあいつら許さない!!今すぐボッコボコにして――」 再び怒りを露わにし走り出そうとするアカネ。しかし、その姿を見たミツキは無言でアカネの右手首を掴みそれを阻んだ。 アカネ「っと…、何すんのさミツキ!!早くあいつらをぶっ飛ばしてライカを助けないと…!」 ミツキ「私の冷気でも頭が冷されないのか?」 アカネ「…えっ?」 ミツキ「冷静になれと言っているんだ。そんなに感情的になった所で、魔力が乱れていては本来の力を発揮できない。…私も不甲斐ない自分に腹を立てているが、こういう時ほど冷静になって行動するんだ。」 アカネ「…そ、そうだね。ごめん…。」 2人が攻めて来ないのを見て、ジエルは1度キュバスの元に戻った。 ジエル「何か話してるよ?」 キュバス「私達を倒す手段を考えているようね。」 ジエル「どうするの?」 キュバス「気にする事は無いわ。私達は、ただ彼女達を捉えて魔力が無くなる直前までくすぐって、エネルギーを集めるだけよ❤どうせ私達の魔力が無くなる前にティックラーの転移魔法が自動で発動するんだから。」 ジエル「そっか、逃げる事とか考えなくて良いって訳だね!」 キュバス「そういう事❤ジエルはアカネさんを捉える事に専念しなさい。私はミツキさんを狙うわ。」 ジエル「オッケー!!」 ミツキとアカネがコソコソと話をしている間に、キュバスとジエルも作戦を立て行動を開始しだした。 ミツキ「良いな?今の状況を打破しライカを助けるにはこれしかない。こちらは奴らを退けた上で、この先の山を越えなければならないのだからな。とにかく魔力の無駄使いをしないための作戦だ。」 アカネ「わ、分かった…!」 ミツキによって冷静さを取り戻したアカネ。そしてミツキからライカ救出の作戦を実行するべく、ミツキとアカネは迫りくる使い魔達に迎え撃つのだった。