ティックリー・アドベンチャー 2-1
Added 2021-02-27 11:32:50 +0000 UTCミツキ達が宿に着いた頃…。 キュバス「………んっ、んん…。……こ、ここは……、城の、中……?」 ジエル「何で……?………あっ、そうか!あいつらにやられそうになって…、そしたら転移魔法が…!」 ??????「お帰りなさい。」 ジエル「ん?…あっ、ティックラー!」 ティックラー「何とか私の魔法が間に合ったようですね。」 ティックラーによる遠隔の転移魔法によって、ジエルとキュバスはティックラーの住む城に戻って来ていたのだ。 キュバス「すいませんティックラー。わざわざ私達を助けて頂いて…。」 ティックラー「いいえ、寧ろ大きなエネルギーを集めて頂いて感謝していますよ。やはり彼女達はかなり良い餌になりそうですね。」 ジエル「でも、やっぱりすんごい強いよー!流石はレディナイツ…、全然敵わないよ~!」 キュバス「まさか、洞窟に仕掛けた罠が全く役に立たなかったなんてね…。」 ティックラー「洞窟の罠に関しては、彼女達に魔力を索敵できる能力者がいるからです。バレバレな罠など、もはや罠じゃありませんからね。」 ジエル「うっ…、確かに…。」 ティックラー「ですが、今日のエネルギーは私にとって大きな力となります。それはつまり、あなた達使い魔にも大きな力になるという事です。」 キュバス「しかし、まだまだ彼女達の魔力には到底及びません…。」 ティックラー「そうですね。今後もあなた達がピンチに陥る事は何度もあると思います。当然転移魔法でこちらに戻ってくるのが最も安全で確実でしょう。今回はタイミングよく遠隔の転移魔法が上手く行きましたが、毎回それが出来る訳でもありません。しかし、当然ながら私もあなた達を失う訳にはいかないので、緊急転移魔法をあなた達に施しておきます。」 緊急転移魔法とは、予め設定された条件を満たした場合に瞬時に発動される転移魔法である。ティックラーは使い魔達2人に手をかざすと、魔力が放出され使い魔達の身体にその魔法を施した。 ティックラー「あなた達の魔力が底を尽きる前に、自動でこちらに帰還できるように設定しておきました。また、何らかの理由で動けなくなった場合や魔力を封印された場合も帰還するようにしました。」 ジエル「おぉ~、さっすがティックラーだよっ!!すっごい助かる~!これでこっちもくすぐり攻撃に集中できるね!」 キュバス「そうね。ミツキさんの弱点は分かったし、残りの2人の弱点を把握できれば、もっと効率よくエネルギーを集められるわ❤」 ティックラー「それに関してですが、キュバスのチャームのお蔭で私が把握することが出来ました。」 ティックラーは自らの魔力で生み出された物による情報を得る事が出来る。つまり、ジエルとキュバスが別の場所で操った物が得た情報も手に入れることが出来るのだ。 ティックラー「ミツキさんはあなた達が調べたとおり、腋の窪みが弱点。特に効果的なのは、あまり強すぎないように優しく引っ掻く様にこちょこちょくすぐるのが良いです。」 ジエル「そんなことまで分かるんですか~?」 ティックラー「私はティックラー、つまり“くすぐり師”ですから。そして、ミツキさんは人差し指1本だけでくすぐる方が意外と効果的です。もちろんあなた達のお蔭で、ミツキさんのあの腋は相当敏感になっていますから、そのくすぐり方に限らず反応はしてくれる筈ですけど。」 キュバス「そういえば最初に指でくすぐった時の反応はすごかったわ…!」 ティックラー「アカネさんは足の裏、土踏まずを強めに、激しくくすぐるのが最も効果的です。ライカさんは腹部全体が弱点です。おへそが特に弱く、滑るように撫でるくすぐり方が1番効果的です。」 ジエル「これだけ情報があれば、こっちも効率良い作戦を立てられるよ!」 キュバス「そうね。ありがとうございます、ティックラー。」 ティックラー「私は彼女達の所までは行けませんから。あなた達に期待しておりますよ。これからも私の代わりに頑張って下さいね。」 そう言い残し、ティックラーは自室に戻って行った。 キュバス「彼女達の中に1人、正確に言えばミツキさんでは無い残りの2人のどちらかが持っている、索敵の能力…ね。ジエル、彼女達の居場所は?」 ジエルの能力は無機生命体を作り出す能力だ。機械はもちろん、ティックリーフェザーと言ったくすぐる能力に特化した道具や無機質な魔物を生み出す事が出来るのだ。ジエルはレディナイツの居場所を突き止める為、アンテナの様な機械を取り出すと、それに魔力を込めはじめた。 ジエル「え~っとね~。……レディナイツは今コチ村にいるみたいだよ!」 キュバス「相変わらず高性能な機械ね。戦闘では使えないけど、やっぱりこういう時には便利だわ❤」 サーチアンテナ。ジエルが生み出した機械の1つで、そのアンテナが記憶した者の魔力の居場所を特定する事が出来る機械なのだ。ライカのエアサーチより瞬時に位置を特定できる分、その大きさや魔力の乱れを判断する事は出来ず、位置の特定以外の情報は手に入らない為戦闘向きではないが、待ち伏せや罠を仕掛けるには十分に役に立つ高性能な機械だ。 ジエル「コチ村って、確かここに来るための道からは外れてるよね?」 キュバス「確か旅人が訪れるための村だった筈よ。きっと宿屋を求めたのね。魔力を減らす事は出来なかったけど、彼女達にもくすぐりは思った以上に効果があるって事ね❤」 ジエル「って事は、向こうの活動開始は明日だね!」 キュバス「えぇ。こっちにとっても好都合だわ。私達は先回りして明日の準備よ。」 ジエル「キュバスちゃん、次はどうするの?」 キュバス「詳しい事は現地で教えるわ。それより、今日中にジエルには新しい機械を生み出して欲しいの。」 ジエル「うん、出来るか分からないけど、頑張ってみるよ!」 キュバス「ありがとう、期待してるわ。明日が楽しみだわ、うっふふふ…❤」