【#放尿プレイ #排泄強制】
ノクタにあげようと突発的に書いてたTSのやつです。精神的BL要素つよめ。
公開するかちょっと悩んでたので、せっかくだしこちらに文章作品もあげてみようかなって。
「なんで、だよ!」
遅い来る理不尽への不満を叫びながら、森の中を走る。すぐ背後からはがちゃがちゃと金属の打ち合う音が迫っている。
悪態も相手に自分の位置を知らせる効果しかない。ただでさえ痛みで足取りが鈍いのにバカなことをしたと思う。押さえた左腕の傷から流れる血が妙に生ぬるく感じた。
どうして、ただの高校生だった僕がこんな目に合わなきゃいけないんだ。
そう嘆いても、現実は変わらない。
「絶対に逃がすな! 合流される前に殺せ!」
すぐ近くで兵士長のダミ声が聞こえる。僕たちをこのクソッタレな世界に召喚した王国の刺客だ。走る速度を早めようにも、鍛えた兵士と少し前まで運動音痴の一般人だった僕じゃ地力が違う。
「追え! 追え!」
26人の召喚者の中でただひとり"恩寵"がなかった。王国の役にたつような目立った能力がなかった。たったそれだけの理由で、僕は殺されようとしている。
世界を滅ぼそうとしている、悪しき邪神の眷属である魔族と戦う理由にさせるため。残りの使い物になるクラスメイトを奮起させるという目的があるそうだ。
理不尽に殺される僕への手向けとして、すぐ後ろを追っている兵士長が腕を斬りつけながら教えてくれた。納得できる訳もない、くそったれにも程がある理由だった。
クラスごと異世界に召喚されるなんて珍事に、召喚者側がクソなんていう珍事まで重なった。笑うに笑えない、泣きそうだ。
っていうか泣く余裕があるならとっくに座り込んで号泣してる。
すぐ近くで演習をしているはずのクラスメイトたちは、この事態に気づきもしないだろう。随分と演習場所から離れたし、助けを求めるにも距離がありすぎる。
あぁ……そういうことか。すぐに殺さずにいたぶったのは、こうやって演習場所から離して魔族にやられた風に見せかけるためか。王国が用意した教師役が、魔族は人間をいたぶり殺し、時には喰らう残虐で恐ろしい怪物だと語っていたのを思い出す。
一体どっちが残虐なんだか。魔族を知らない僕には判別のしようもない。
走っていると森の木々が密集してきて、緑が濃くなってきた。魔族の棲む未開領域が近いんだろう。
人間の兵士に殺されるか、見ず知らずの魔族に殺されるか。一体どっちがマシなのやら。絶望感が一周回って笑いが出てくる。
「うあっ!?」
足元の木の根っこに足を取られて、泥にまみれるように地面に転がる。痛みですぐに動けない僕の背後に、誰かが立つ気配がした。
「……悪く思うなよ」
「思うにきまってんだろ!」
咄嗟に言い返したのが、僕にとっての精一杯だった。風切り音がして、一瞬の間をおいて背中に鋭い痛みが走る。
「うあああああ!?」
激痛に叫び声をあげる。痛い、熱い。どれだけ深い傷なのか想像もつかない。震える身体を動かして背後を見ると、兵士長は剣にべったりとついた血を拭っていた。
「よし、撤退するぞ!」
叫ぶこちらに一瞥もくれず、兵士長たちがその場を去ろうとする。力があればこんなやつら返り討ちにしてやれたのに。どうして僕にはなにもないんだ。
痛い、悔しい、寒い、苦しい、怖い、眠い。憎い、にくいにくい憎い。
目の前が暗くなっていく。ごちゃまぜになった思考が怒りで煮えたぎる。
そんな僕の真横を通り抜けるように風が吹く。朦朧としたまま、兵士長を睨みつけていた視界の中、一瞬黒い影が走ったのが見えた。
黒い影……黒い狼だった。二足歩行で分厚い筋肉を持った、巨大な刀を持つ狼だった。
次の瞬間、冗談みたいに引きちぎれた兵士たちが宙を舞って、血しぶきをあげてぶちまけられていく。あんだけ勝てないと思わされた追跡者が、ただのゴミみたいだ。
霞む視界の中で、兵士長の顔が恐怖にゆがむ瞬間だけハッキリと見えた。狼が手にした刀を縦に振り抜けば、兵士長が頭から真っ二つになって、他の兵士たちみたく中身をぶちまけた。
なんてひどい。なんて理不尽な暴力だ。腕さえ動くなら拍手喝采したい気分。色々追い詰められているせいか、同情心すら浮かばない。
「ざ……まぁ……」
声が出ていたようで、隻眼の狼がこちらを振り返る。次は僕が殺される番なのかもしれない。
致命傷なら、このまま苦しむよりはばっさり一思いにやってもらえたほうが楽になるかもしれない。
そんな風に考えて、こちらに歩いてくる狼を見て――僕は笑って見せた。
☆
「……あー」
げんなりした気分になりながら目を覚ます。
久しぶりにこっちに来たばかりの頃の夢を見た。まだ召喚されたばかりの男子高校生で、至って普通の……ちょっとオタク気味の少年だった頃。目立たず孤立せず、何とか隙間に収まってこなしていた高校生活だったのに、クラスごと召喚なんて不条理でぐちゃぐちゃにされた僕の過去。
「ヤな夢みたわ」
ベッドから抜け出すと、鎧戸を開けて朝の光をガラス越しに室内へ入れる。すっかり日が昇っていて、ちらほらと道を歩く街の住人たちの姿が見える。
……あれから僕は、色々あって魔族の国の首都バベルで暮らしている。王国で散々聞かされた通り、この世の悪徳と絶望が詰まった人間にとって地獄のような街だ。
外観は巨大な密林のど真ん中にある窪地を切り開いて作られた石造りの巨大都市。白亜のレンガ道を歩くのは、豚のような顔をしたオークと呼ばれる魔族や、緑色の肌を持つ小人、二足歩行の獣たち。
人間なんてほとんど居ない、魔族の国なんだから当然だ。
「ふあぁ……」
朝日を浴びてちょっと目が覚めてきた。あくびをしながら部屋に備え付けられたトイレへ向かう。その途中で、シーツの中から伸ばされた真っ黒な獣の腕につかまって、ベッドの上へと引き戻される。
バルバロイウルフ、魔族の中でも最も危険とされる六種族のひとつ。生まれついての戦闘兵器である人狼。その中でも最強と謳われ、戦争でも人間の英雄たちを屠ってきた魔族の英傑。
出逢えば命はない、ただ塵芥のように殺されると伝わる恐ろしい怪物。
漆黒の魔獣オーディ・ブラック。
あの日、兵士長たちを殺し、死にかけた僕を助けてくれた命の恩人にして……。
「ちょ、オーディ! トイレいきたいんだって!」
「……ココデシロ」
「やだよ!?」
……死の淵にあって目覚めた恩寵によって女に変わった僕を連れ去り、最終的には処女を奪ったクソエロ狼だ。
「毛皮汚れるだろ!」
「キニシナイ」
「しろ!」
ごわごわした毛の中にある、石みたいに硬い肉球が僕の幼児体型気味な身体を撫で擦る。人間なんて木の葉みたいに引き千切る人外の手は、僕からすれば頼りになるとしか感じない。
だからといって朝っぱらから発情した狼の相手なんて御免被りたい。
「トイレ行きたいから離せ!」
「ココデシロ」
「嫌だっていってんだろ!?」
いくら"そういうこと"をするための部屋だからって、これ以上ベッドを汚したくない。近づいてくる狼の頭を手で押しのけ、足で蹴りつける。だけど魔族の英雄様は、低身長かつ幼児体型の人間のガキの攻撃なんて気にもとめない。
そうこうしているうちに、狼の手が僕の下腹部にある紋章に触れた。複雑なハートマークのような形をした、淫紋と呼ばれているもの。普段は濃い肌色で目立たないけど、今みたいに"お客さん"に触れられるとピンク色に変わって発光し始める。
淫紋の起動と同時に下半身……子宮と入り口がカッと熱くなって、目の前の狼の言うことをなんでも聞きたくなってきてしまう。この街の住人になるため、この街で仕事を得るために払う代償だ。
この紋章がある限り、僕は"お客さん"には逆らえない。
「う、うぅ……♥」
「ココデシロ、俺ニミエルヨウニ」
「ふぁい……♥ くそう、くそうぅ……♥」
従わないでいるとどんどん身体が熱くなってくる。従うととても気持ちがよくなる。この紋章にはそういった感覚を与える魔術がかけられているらしい。誰が考えたのかしらないけど、間違いなくろくでもないやつの発明だ。
そろそろ抗うのも限界だ。身体が勝手に動いてしまう。
「み、みるなよぉ……♥」
「ダメダ」
もともと裸で、脱ぐものなんてない。ベッドの上で腰を落として、犬がちんちんをするようなポーズを取る。無毛の割れ目が朝日に照らされて丸見えになって、かあっと頬が熱くなる。
「う、ぁぁ……♥」
死ぬほど恥ずかしい中、しょろしょろと音をたてて黄金水が白いシーツに注がれていく。開放感と羞恥と、命令に従ったことで淫紋がもたらす快楽に恍惚とした気分になってしまう。汚すこと前提のベッドだから怒られないとはいえ、いけないことをしている感覚が凄まじい。
「うっ、うっ……」
放尿が終わって、気疲れからぐったりしている僕をじっと観察していたエロ狼がすっと横から近づいてきた。
「なんだよぉ……」
「コウフン、シタゾ」
「クソエロ狼がよぉ……」
近づいてきた狼の顎が開く。人間なんて一息で噛み殺せそうな牙の並びの向こうから、肉厚の舌がするりと伸びてきた。僕は口を開いてその舌を受け入れると、フェラするように舌先でくすぐる。キスをしたらその次をしたくなる。
そうしたら僕はエロ狼のちんこを舐めて、股を開いて受け入れるのだ。
これが僕、『三月 夢(みつき ゆめ)』の仕事。自分を買った客に性的に奉仕する。
どんな世界、どんな場所にでも男が存在する限り必要とされる娼婦っていうお仕事。
何の因果か、命拾いした僕はこの街で娼婦として働いている。
元男、今は女の特殊娼婦として……。