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バイシュラが影の魔王に無様敗北しちゃうお話

こちらは最上位リクエストですが、要望があったので無料公開いたします。バイシュラ好き。というか書くキャラ書くキャラ中の人被りまくってるな?


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 空の世界を煩悩から守る十二神将。かの者らが集った聖地である総空神宮の主は『薬師の座』と呼ばれている。その現代薬師・バイシュラは、たまの休みを使って趣味の石集めに赴いていた。

 そんな折、彼女は聞き慣れない噂を耳にすることとなる。とある村に、古来から伝わる祠に不吉な石が祀られてる、などという話だ。


「せっかくの休みに働く趣味はないのだけれど……物珍しい石は、一目見ておく必要があるかな」


 祀られているのに不吉な石。その時点で大体の察しはつく。バイシュラは憂鬱な気分になりながらも、噂の中心である村に赴くのだった。


 村の住民から話を聞いた彼女の眉は益々顰められることとなった。

 実に、いやかなりろくでもない話ばかりを聞くことが出来たと溜息が出た。早急な対応が必要になると考えたバイシュラは、人払いを済ませてから件の祠に足を踏み入れた。


(やはり、封印が解けかけている。相当な年月が経っているのに、誰も対処していなかったのだから、当然か)


 あと数年、或いは数ヶ月でも発見が早ければ再封印のしようもあった。だがこれは駄目だ、とバイシュラの目は祀られた石から漏れ出る怪しい煙に見切りをつけた。

 今さら噂になり始めたのは、石の中に封印された魔獣に近寄らせないため、敢えて祀るように仕向けたとでも言ったところか。結果として石に触れて力を利用する不届き者は現れなかったようだが、再封印の遅れが生まれてしまった。

 つまるところ、避けられない事故だろう。趣味の石集めに没頭したいバイシュラとしては嘆息を漏らしたい展開だ。


「やれやれ……放ってはおけないか。このままだと目覚めが悪くなりそうだ」


 しかし、十三仏のひとりであり薬師の座を継いだ者として、ここで煩悩の対等を許す選択肢はない。既に気持ちを切り替えていた彼女の口からは、面倒事への溜息ではなく使命を果たす覚悟が見て取れた。

 バイシュラは再封印の可能性を即座に切り捨て、厄災の根を絶つことを選択した。魔を祓うため、壊れかけた魔封石に手を伸ばす。


 すると、石は遂に限界を迎えたように粉々に砕け散った。不吉な煙が周囲を包み込むほど急速に膨れ上がったかと思えば、一点に集束して魔獣のシルエットを作り出した。


「――――フゥー、やっと外に出れたぜ。いつぶりだかわからねぇが、オイラを引っ張り出してくれるなんざ、とんだ聖人がいたもんだな」


 魔獣は形を成した。一言で例えるなら、ゴブリンだ。小鬼を思わせる黒い〝魔物〟が姿を見せ、流暢に言葉を発している。

 封印は数百年、下手をすると千年に及ぶだろうに思考の停滞や認識の齟齬が見られない。この時点で、封印されるだけの理由があった魔物とわかる。星晶獣の方がまだマシだったと言えるかもしれない。


「引っ張り出したつもりはないのだけれどね。石探しの邪魔になるものを退かしておきたかった。それだけだよ」

「……んん? お、おぉ! こりゃあいい〝捧げ物〟じゃねぇか!」


 淡々と告げるバイシュラの声に醜い顔を上げた魔物は、途端に感銘の声を返した。いや、返したと言えるのかは怪しい。彼はバイシュラを見て、自分勝手な評価を下したに過ぎなかった。

 ただ、続けて重ねられた言葉には冷静なバイシュラですら面食らってしまった。


「オイラは影の魔王! その封印を解いた君には、特別な褒美をくれてやろう――――――そう、オイラの妻にしてやる権利だ!」

「…………はぁ?」


 僅かな沈黙の後、バイシュラは自分の耳を疑ったように吐息を零した。

 彼女は今、求婚されたのだろうか。否、それ以上だ。妻にしてやると、調子のいいことを宣った魔物に思考が止まる。

 魔物は己の封印を解いたバイシュラを見て、その美しい容貌に鼻の下を伸ばし、薬師の座に就く者として着飾っているが故に少々大胆な衣装に興奮しているようだった。

 要するに数百年、数千年ぶりに見た美女に劣情を抱いている。それに気付くまで数秒を要したバイシュラは、冷め切った目で異空間から巨大な玉を取り出した。


「生憎、魔物に娶られる趣味はないよ」


 実年齢に関しては自分でも思うところがあるバイシュラだが、いくら異性だろうと時代遅れの魔物に好意を抱かれて喜ぶほどではない。

 彼女が手に浮かべた大きな青い瑠璃球は、彼のように如何にも闇という魔物にとって天敵である。闇に光を当てれば跡形もなく消え失せる。それが自然の摂理だ。


「三年分……起きがけで何もさせてあげられないのは心が痛むが、お別れだ」


 バイシュラはうるさい蝿を叩き落とすつもりで瑠璃から三年分の光を解き放った。

 三年瑠璃光。放たれた光は無数の光弾となり、不埒な魔物に向けて一部の狂いもなく着弾。そうして魔物は跡形もなく消し飛んだ――――――そう思われた。


「おー……なんだ今の? やっべぇ衝撃波で吹っ飛びそうになったぜ〜」

「……なに?」


 眼前には、光弾を受けた衝撃に仄かな驚きを見せた魔物が立っていた。しかも、勘違いでなければ体格が膨らんでいた。ゴブリンではなく人間サイズに近付いている。

 光弾を吸収したのかと思ったが、それにしては反動に驚いている。ダメージ自体は受けているはずだった。確実に倒せる初撃を謎の現象によって耐えられたバイシュラは、僅かながら次の行動が遅れた。


「しっかし、せっかくオイラの妻にしてやるって言ったのによぉ……新しい奥さんは、どうやらお仕置き調教コースがお望みらしいな」

「ッ!?」


 そのせいで、煩悩まみれの欲求を露わにした魔物が、自身を捉えるために手足を広げて迫ってきたことに対応が一拍遅れた。

 今から空へ飛んで逃げる余白はない。ならばと、バイシュラは構えた瑠璃球にそっと囁いた。


「百年瑠璃光」


 煩悩にまみれた魔物に瑠璃の浄化の光は特攻がある。次は塵も残さぬと、百年の光を容赦なく解き放った。

 百年の光となればあまねく戦場を焼き尽くす破壊力を持つ。本来ならば上空から放つべき光だが、迫り来る脅威に浄化を優先した。


(っ……無理をしすぎた。けれど、これで確実に屠れたはずだ)


 一瞬とはいえ己の放った光によって、バイシュラは視界を奪われた。

 目が潰れそうな眩しさに耐えきり、視界が開けた先にあるのは祓われた煩悩。塵も残さないという表現としては〝無い〟と言うべきか。

 だが、バイシュラは信じられないものを目の当たりにした――――――暗黒。宵闇よりも深く濃い黒の景色に染まった世界に、彼女は言葉を失った。


「これは、まさか……」


 呑み込まれた。光が、闇の世界に〝包み込まれ〟ていた。本能的にこの場所の危険性を察したバイシュラだったが、対抗は遅きに失した。


「ひひひ! ようこそ、オイラの世界へ――――ここに呑まれた君のことは、ぜーんぶ丸見えだぜぇ〝バイシュラ〟ちゃん」

「っ、いつ私の名前を」

「名前だけじゃないよぉ〜ん。なるほどぉ……その光で敵をやっつけるのかぁ。でもオイラ、最初に紹介したじゃない。影の魔王だってさ。光が強ければ、影もまた大きくなるんだよォ」

「……そうか。冗句の類だと思っていたよ」


 闇ではなく影。表情こそ能面のように動かさずに取り繕っているバイシュラだったが、密かに冷や汗が滲み始めていた。

 光によって生まれる影の特徴を知らぬほど無知ではない。そして、瑠璃光を放つほど魔物の支配領域は広く大きなものになっている。取り込まれたということに、彼に名を見抜かれてから気付くほどにだ。


(このままだと、押し負けかねないね)


 バイシュラは自分の実力を正しく把握していた。それ故に、この影と自身の瑠璃光が最悪の相性であることを速やかに認識する。

 始末する方法が浮かんでいないわけではない。ただ、もしもそれが失敗した時のリスクは想像を絶する。下手をすると、当代の十二神将たちを揃えても立ち行かない事態に陥るかもしれない。


「どうやら、侮りすぎていたようだ――――――一度、この場からは引かせてもらう」


 薬師の座として、独断で安易な選択は取れない。敵の強大な力に認識を改めた彼女は、冷静すぎる撤退を選ぶ。

 彼女には瑠璃光以外に飛翔術がある。空間がどこまで広がったのかはわからないが、外に繋がる道がどこかにあるはずだ。

 上空へ飛び、出口を探し出す。直接攻撃しか手段がない敵に対して、バイシュラの判断は至極真っ当なものだった。

 失策があるとするなら、空間の天井は彼女が思うよりも〝低い〟ものであったことだろう。


 ぬぷんっ♥


「ん゛ん゛ッ!?」


 影の暗黒空間には目に見えない天井があった。触れてからようやく存在に気付いた時には、バイシュラは上半身が見えなくなるほど影に〝浸かって〟いた。

 そして、バイシュラを捕らえた天井は――――――180度(逆さま)に回転する。重力を瞬時に操る反転術に、バイシュラは驚きの声を上げる暇もなく影の中で視界が逆さに変えられた。

 慌てて影から抜け出そうとするが、動かせるのは下半身だけだった。両足をジタバタとさせるが、地面に上半身が埋まって、無様に足をバタバタとさせるマヌケな姿が傍から拝めるだけだ。

 この暗黒の世界は、影の魔王の掌の上にある。彼女のみっともない足掻きは、理解を深めるものでしかなかった。


(ここまでとは。仕方がない……初めから、これを使うべきだった)


 天井、現在の広義としては床に与するものに刺さっても息はできている。だがそれだけではいずれ力尽きてしまうだろう。

 そうなる前に、バイシュラは最後の足掻きを見せなければならなくなった。先ほど避けたリスクのある手段だ。

 確かに影は光を浴びて広がるものだ。けれど、光弾を受けた魔物が少しとはいえ仰け反っていたところを見るに、効果がないわけではない。二者の関係性、そこにあるのは〝出力の優劣〟のみだ。

 光で強くなるとしても、全てを浄化する光を与えれば良い。


(千年、いや万年の力を瑠璃に込めて解き放つ――――――!!)


 ジタバタと足を広げた抵抗を止めたバイシュラが渾身の力を放とうとした。

 しかし、彼女は忘れていた。名を見抜かれ力を看破された。その時点でバイシュラという存在は、魔物に丸見えになっている。

 もちろん外界の情報が遮断された彼女と違って、魔物は全ての狙いを見通していた。ピタリと止んだ抵抗と影から漏れ出る驚異的な光。それを見ているにも関わらず、下卑た目と歪んだ唇は捕まえた雌の魅力的な半身から離れようとしない。

 丸見えになった下着を影で覆って溶かす。手入れがされていない天然剛毛と、セピア色のアナルを見下ろした魔物の笑みは下衆の頂点に達した。


「もう、無駄だっての〜」


 そして、重ね合わせた両手で人差し指と中指を立て、無防備なケツに突き立てた。


 ブッッッスゥゥゥゥゥゥッ!♥♥♥♥


『万年瑠――――う゛ほォ゛ォ゛ッ゛!!?♥♥♥♥♥』


 ダウナーな声がオホ声に代わり、見苦しく足掻いた両足が往生したように『しゅぴーん♥』と伸びて張り詰める。

 空間に呑まれたバイシュラの〝弱点〟を確実に突くカンチョー。瞬時にケツイキしてしまった彼女は、ビクビクと呻くような痙攣をしてしまう。

 そのままグリグリと指を捻り込んだ魔物は、ニヤリと笑みを濃くした。


 スポッ♥♥♥


『ぬッぐぎィィィィ……ッ♥♥♥♥』


 ……ぷすぅ〜〜〜♥♥♥


 勢いよく指が引き抜かれたことで、バイシュラのアナルから出てはならない音が溢れ出てしまう。

 最後の足掻きが最後っ屁になったバイシュラはあまりの羞恥に意識を手放しかけて。


 ビビビビビッ♥♥♥


『イ゛ぐぅぅぅぅぅぅぅ!!?♥♥♥♥♥』


 それを凄まじい快楽が遮断した。


「成功〜。君の瑠璃光? だったっけ。それを真似させてもらったよ。もちろんオイラ専用、名付けて煩悩の光(アクメビーム)〜」


 影の王はバイシュラの瑠璃光を解析、応用して全く異なる性質の光に変えていた。完全に己のものとした煩悩の光で、薬師の座の尊厳を粉々に打ち砕いたのだ。


「たしか年数を込めるんだったよねぇ? 今のは一年分だからぁ……いち、じゅう、ひゃ〜〜〜く、せ〜〜〜〜〜ん?」

『ひっ!?♥ ま、まってくれ♥ いやだ♥ それは、堪忍して――――――――』


 遂には懇願の意志を露わにし、両足をジタバタと三度もがいて許しを乞う。


 ビビビビビーーーーーーーーッ!!♥♥♥♥


『――――――お゛ほォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ッ゛!?!?♥♥♥♥♥』


 だが、許しが叶うことはなく幾万年分の絶頂光がバイシュラを襲う。影を貫通する無様な雄叫びが鳴り響いた――――――――




 かつて寂れた祠があった場所には、禍々しい宮殿が立てられている。

 そこには幾つもの台座と、それぞれに一つずつ黒く麗しい玉があった。男がそれを覗くと、絢爛な美女が快楽に崩れゆく姿が観れるとされているのだ。

 ならば女はどうであろう。その結果を観るのも容易い。玉を覗き込めば、薬師を探しにやってきた十二神将も若く才能のある騎空団の団長も、天の使いさえ煩悩のまま映し出されるのだから。


『〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥♥♥』


 彼女たちが玉から戻ることは、終ぞなかったのである。





Comments

めちゃくちゃに映えますね!バイシュラは好みなので個人的にも無様ものは考えてみたいですね。

いかじゅん

こちらこそリクエストありがとうございました!怪物の一方的な妻宣言は結構好きなので擦ってしまいましたw

いかじゅん

バイシュラの無様敗北とは…!しかも逆さ埋め敗北で最高でした…やはりクールな強キャラほどギャップで無様が映えますね…

そふぃ

リクありがとうございます 強者が舐めプして負けるの最高すぎる... この後ちゃんと立派なお嫁さんになれたのかなど妄想も捗り、非常に楽しんでおります!!

いりげと


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