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愛しの指揮官のためにヒンデンブルクが特別委託任務に励むお話

いつもご支援ありがとうございます。相変わらず好調とは言い難い執筆具合なので、過去作から引っ張り出してきました。色々あって非公開やら何やらで、通常では公開していなかった品です。

こういうタイプは滅多にメインで書かないですが、需要があればやりたいなぁとは考えていたりします。ヒンデンブルクは個人的趣味です。


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 特別計画艦・ヒンデンブルク。彼女は少年が母港で指揮官を務める上で欠かすことができない大切な存在だ。

 足元までたなびく鮮烈な髪。神話の吸血鬼を思わせる翼と尻尾。グラマラスな肢体と絶世の美貌。それが起伏の薄い気怠げな表情であれば、神秘的なまでの雰囲気を漂わせる。一度その紅い瞳に射抜かれたのなら逃れられない。誰もが身を竦ませる。その血戦において彼女の手から免れた者は皆無である。

 正直、少年指揮官はヒンデンブルクを指揮していること自体、分相応とは言えないと恥じている部分があった。KAN-SENたちは過小な評価だと言うが、自己分析は決して誤っていないと彼は考えている。


 彼はKAN-SENを生み出す〝キューブ〟との身体的な相性の良さから選別された指揮官だった。だが如何に相性が良く高度な教育を受けていたと言っても、セイレーンの急襲がいつ訪れるか分からない以上、指揮の練度が不足した状態での就任を余儀なくされた。結果、母港は常に燃料と予算不足で火の車となった。資質の通りKAN-SENとの絆を深めることはできていたが、セイレーンとの戦いに十分な資材があるとは到底言えなかった。


「私を呼び出したのはあなた? 人間である……子供であるあなたが私の『指揮官』? ……いいわ。『艦船と指揮官』の契約を一旦認めよう」

「私は鉄血巡洋艦ヒンデンブルク。どうやら私のような艦船は『特別計画艦』とでも呼称されているようだが……全くどうでもいいことだわ。力を証明して、退屈させないでいてくれる限り、あなたとの契約を守ってあげるわ」


 そんな時、少年指揮官が起死回生の一手としてありったけの技術と資金を費やして開発した計画開発艦がヒンデンブルクだった。母港唯一の計画艦である彼女は、開発当初こそ指揮官が年端もいかない子供であることに難色を示した。しかしそれは、彼女が生まれながらにして確かな倫理観を持っている証左に他ならなかった。

 超然として威圧的な雰囲気を持つ彼女に同じく初めは圧倒された指揮官だったが、ヒンデンブルクを信頼するのは誰より早かった。


「自らの精進を忘れないで。契約者」


 ヒンデンブルクは少年指揮官の信頼に応え、そして彼の未熟な面をどれだけ垣間見ようとも〝先〟を期待してくれた。彼女が少年指揮官を見捨てようとしたことは、一度足りともなかった。


「話しなさい。あなたへの興味がどこかへ失せないうちに」


 言葉は少なかったが、ヒンデンブルクの優しさと思い遣りを感じるには十分なモノを貰った少年指揮官は、いっそう自分を高めるために奮起した。

 未熟ながらも前へと進み続ける彼のことをヒンデンブルクは寄り添い、見守った。そんな彼女と形ばかりとはいえ、指輪による絆の再定義が行われたのは必然とも言える。


「あなたという個体と一緒にいて、かつてない悦楽を感じるわ……私より、あなたの方が人を惑わす魔性を有しているのかもね」


 戦場では一切の容赦がなく、不届き者へ罰を下し無謀な勇気へ無慈悲な終焉を与える彼女が、少年指揮官だけには日常の冗談を微笑と共に発するようになった。

 少年指揮官はヒンデンブルクと居られるだけで充実した成長を送ることができていた。が、周囲の環境は彼の歩みを緩慢なものと決め、待ってはくれなかった。

 キューブの適性だけでKAN-SENの指揮官に選ばれた彼をやっかむ上層部からの横槍によって、ヒンデンブルクの活躍で正常化していた資金、燃料不足が再び顕在化してしまった。

 それを打破するために母港アズールレーンに下された【特殊委託任務】。話によれば上層部が抱える要人を三日間付きっきりで警護するという話だが、明らかに怪しすぎると少年指揮官は軽々しく首を縦には触れなかった。特殊委託の人員決定権は彼になく、上層部からヒンデンブルクが直々に指名された。

 彼をやっかむ上層部が仕掛けた人類同士の足の引っ張り合いに、よりにもよって人類救済の英雄であるKAN-SEN、そして少年指揮官が最も信頼するヒンデンブルクが巻き込まれてしまったのだ。


「契約者、何を躊躇っているの。あなたはあなたのすべきことをしなさい。下した決定を今更覆すらしくないことを、私の前で見せるつもりではないでしょう?」


 だが、容易に承認しかねる少年指揮官の背中を押したのは、他でもないヒンデンブルク自身だった。絆の証を付けた手で彼の頭を撫でながら、指揮官としてなすべき指示を下せと叱咤激励する。

 人としても指揮官としても愛している。言葉にしなくても、ヒンデンブルクからの愛情は彼の心に深く染み渡る。


「任務を終わらせてすぐに帰るわ――――私があなたの望みを叶えたというのなら、次はあなたが何かしてくれるんでしょう?」


 そう言って少年指揮官の頬にキスを落としたヒンデンブルクは、夢魔の微笑と共に特殊委託へと旅立っていった。

 ヒンデンブルクが戻ってきた時、自分できることを叶えよう。彼女のためだけに。一人の男として。




 そう決意してから四日。ヒンデンブルクが指揮官室の扉を開くことはなかった。

 特殊委託の終了予定は三日間のはず。まさか何かあったのかと様々な連絡手段を講じたが、彼からヒンデンブルクへ繋がるモノは何一つ得られなかった。

 幼い身一つでは彼女を探しにも行けない。焦燥感と無力感が募る中、デスクのパソコンに送り主不明の新着メッセージが届いた。見てみると動画付きで、母港の高性能機器ですら受け取るのに多少の時間を有する長時間高画質のデータ容量だ。

 何かの悪戯かと思った少年指揮官だったが、タイトルを見てヒュッと息を呑んだ。『特殊委託任務・初日』というタイトルに、今の彼が興味を示さないわけがない。

 ヒンデンブルクとの繋がりが絶たれた任務、その初日の映像媒体。少年指揮官の心臓がバクバクと嫌な音を立てている。それでも彼の震える手は、解凍された動画ファイルを展開せず逃げるという選択肢を選ばなかった。




「いつまで待たせるつもり? いくら上層部の寵愛を受けていたとしても、契約を反故にしていい理由はないはずだが」


 画面にパッと映った動画には、四日目前に特殊委託任務を受領した際のヒンデンブルクその人がいた。

 どうやら豪奢な室内で待たされているようだが、彼女は金品などに靡く女ではない。時間になっても件の要人が現れず、使用人か何かへ口癖を発して苛立ちを露にしていた。表情にこそ出ていないが、付き合いの長い少年指揮官からすれば彼女の感情が手に取るように理解できた。

 彼女の美貌、態度が無数の定点カメラによって幾つもの視点に切り替わって映し出される。間違いなく自分の知るヒンデンブルクだと、彼は確信し映像越しにホッと息を吐いた。しばらくはヒンデンブルクが冷淡ながら鋭い苦言を呈する時間が続き、少年指揮官の心に僅かながら安堵が広がり始める。


 彼の安直な不安の解消を見透かしたように部屋の扉が開き、要人が姿を見せた。


「ちわ〜っす。悪い悪い、遊びすぎて遅れちまったわ〜」


 ――――敵わない。


 少年指揮官は直感でそう感じた。男は彼とは似ても似つかない軽薄な態度で、特別計画艦のヒンデンブルクを待たせたことに言葉通り何一つ悪びれていない様子だ。

 しかし、そのように悪質な振る舞いが一切気にならない。許されてしまうほどに男として優れている。有り体に言えば、男は恐ろしいまでの美形だった。

 スラリとして流麗な高身長は、同じく高身長のヒンデンブルクと絵になる並びであろう。この時点で少年指揮官に勝ち目はない。

 全てを許される甘いイケメンマスクはヒンデンブルクの美貌と比べても勝るとも劣らない。むしろ互いを高め合うだろう。どこまで行っても愛らしいで終わってしまう少年指揮官に、やはり勝ち目は皆無だ。

 同性であっても、否、同性であるからこそ感じ取れる。仮に街ですれ違った十人がいたとしたら、男を総計して二十回は振り返って眺めてしまうだろう。二度見で足りない凄まじい美形に、幼い容貌しか持ち得ない少年指揮官の勝ちの目が存在し得ない。雄として、全てにおいて彼はヒンデンブルクの前に立つ男に劣っていた。


「いやマジで悪いね。他の子がなかなか離してくれなくってさー。まあでも、護衛対象の俺が無事なんだからそれでオッケーだろ?」


 少年指揮官に嫌がらせをする相手の施しを受けたくないと、用意された目が飛び出でるような高額の椅子に目もくれず立っていたヒンデンブルクに、男は相変わらず軽薄なれど美形に似合う笑みを向けた。

 ハッと我に返って少年指揮官はヒンデンブルクを注視する。男として敵わないから何だと言うのだ。自分の知るヒンデンブルクは、美形だからと安っぽい態度の男に靡く人ではない。彼女はキューブの適性なんて関係なく、少年指揮官を一人の人間として慕ってくれた。思わぬ美形ぶりに驚かされてしまったが、ヒンデンブルクならきっと異性の圧倒的な美貌にも平然と澄まし顔を浮かべ、男の重役出勤を厳しく咎めるはずだ。



「……ぇ?♥」



 先ほどと同様の安堵を抱くはずだった少年指揮官の心を砕いたのは、カメラに映るヒンデンブルクの赤面顔だった。

 彼女は見たこともないほど頬を紅潮させ、マヌケなほど大口を開けて男の美形に〝見惚れて〟いた。少年指揮官はそんなヒンデンブルクを初めて見た。指輪を渡した時でさえ、彼女は頬を僅かに染める程度の反応だった。それが、たかが人間の男一人と対面しただけで、ブワッと音に聞こえそうなほどの火を噴く赤面を露にした。

 ありえないと否定しようにも、映し出された高解像度の映像と先のヒンデンブルクが何より証明していた。彼女が面食い、イケメンを見て即座に心惹かれる淫乱尻軽なチョロい女である、と。

 いや、と少年指揮官は自らが抱いた強烈かつ悪辣な疑念を激しく頭を振って追い出した。同性の自分が認めるほどの美形に、女性であるヒンデンブルクが動揺するのは仕方がない。あれは断じて惚れた腫れたの話ではない。ヒンデンブルクは単に驚いているだけだ。


「おーい、ヒンデンブルクちゃんだっけ? ボーッとしてどうしたのかな? まさかもう俺に惚れちゃったりしてね」

「っ……そ、そんなわけ、ないでしょう♥ お、遅れて来て、その態度を取れる厚かましさに呆れていたの♥ 断じて、あなたの顔に見惚れていたわけではないわ……美形なのは、認めざるを得ないけれど♥」


 少年指揮官の現実逃避に対して、ヒンデンブルクの反応は生半可ではないダメージを与え逃避を頓挫させるものだった。

 言葉選びにいつものキレがないのは元より、ヒンデンブルクがしどろもどろになる姿など見たことがないし、見たくもなかった。見惚れていたわけではないと言いながら、ボソリと美形なことは認めると呟いた姿など、まさに本音を語るに落ちる光景だ。


「だからそれは悪かったって言ってるじゃん。お詫びにさ、良いことしてやるから許してくれよ」


 むぎゅっ♥


 心臓の鼓動が収まらないまま、少年指揮官は信じられない続けて光景を目の当たりした。

 グラマラスな肢体に纏う露出度の高い黒衣の中でも隙間が多く、否が応でも雄の目を引くヒンデンブルクの爆乳。少年指揮官も一人の男として見たのは一度や二度ではなく、過去に偶然手を当ててしまった時は「許しの乞い方を忘れているというのなら、今それを思い出させるまでよ、契約者」と冗談交じりの苦言を呈された。その時の僅かな時間の感触は未だ思い出せる。それほどまでにたわわで艶めかしいヒンデンブルクのおっぱいを、イケメンは初対面で正面から堂々と手で鷲掴みにした。

 殺される。良くて半殺しだ。彼女が巨大な艤装で豪奢な部屋を荒らし、イケメンの顔面を跡形も残さず消し炭にする未来を少年指揮官は幻視した。指輪で繋がり気を許した彼にすら、それはまだ許していないのだ。顔合わせすら滞っている相手に胸を揉まれて、ヒンデンブルクが蛮勇という名の淫らな行為に終焉を与えないはずがない。


「あひっ♥♥」


 そう思っていたのは少年指揮官だけだった。

 胸を揉まれたヒンデンブルクは目を剥き、震わせた唇からあられもない悲鳴を上げた。悲鳴というより、快感を伴ったみっともない嬌声だ。少なくとも少年指揮官はそんなヒンデンブルクを知らない。

 男に爆乳を揉まれただけで怒るどころか表情を蕩けさせ、声で喜びを露にする感情豊かな淫乱艦船のことを、彼は何も知り得ない。


「あっ、あぁんっ♥♥ ま、まちなさ♥ いぃっ♥ 私に易々と触れ……ひぃんっ♥♥♥」

「お、マジでノーブラじゃん。これで垂れないのは確かにズリィな。男の俺からしたら、最高のおっぱいがずっと良い揉み心地なのは大歓迎だけど」

「やめっ、や……べッ♥♥ お゛っ♥♥ ほっ♥♥ お゛ぉ……♥♥♥」


 蕩けていく。少年指揮官の知る表情変化に乏しく気怠げで、けれど自分を決して見捨てずにいてくれたヒンデンブルクの表情が、ドロドロに溶けていく。

 乳房という脂肪の塊が雄に揉みしだかれ、名実ともに雌のおっぱいに変わり果てる。ブサイクに尖らせたヒンデンブルクの唇を追うように、揉まれて皺が出来た乳袋に鋭い突起が生まれてその皺をより卑猥に矯正した。

 乳頭の勃起が一瞬で始まり、終わった。テクニックもない愛撫でヒンデンブルクが分かりやすいくらいに尖らせた。性知識はほんの僅かに垣間見て触れる程度のものしか持たない少年指揮官の感覚でも、ヒンデンブルクがどれほど感じているのかが分かってしまう。女が敏感に喘ぐばかりの出来の悪いアダルト映像だと言えないのは、相手が最愛の艦船である以上当然のこと。最低にして最高の興奮が彼の脳を焼いた。


「お゛ッほ♥♥♥ んぎっ、ほぎょ……ん゛おおぉぉぉ……♥♥♥」

「声ヤッバ。やっぱもうサカってんじゃねぇか」


 硬く大きな突起が薄布に卑猥な尖りの皺を作って、ヒンデンブルク自身は聞いたことのない酷い声を上げている。

 男がヒンデンブルクの胸を揉んでいたのは数分にも満たない時間だった。だがその間に彼女は頬を蕩けさせ、乳首を勃起させ、スカートから大胆に覗く際どいハイレグシースルーから下腹が深々と上下に呼吸して、紐がムッチリとくい込んだ太ももタイツに彼の知らない雌の汁を滴り落とした。

 凄惨な姿だ。少年指揮官の知らないヒンデンブルクという意味で、それは散々で悲惨で酷く淫らな姿だった。手が離れても息が荒く、言葉を発する余裕すらない雌から彼は人間として目を背けたかった。けれど、ヒンデンブルクの行方を知る上で唯一の手がかりである映像から目を離すことは、責任ある指揮官としてできなかった。


「それじゃ、ま……新しい女にお仕事をしてもらいますか」

「っ……!!」


 仕事、という言葉にヒンデンブルクの蕩けた紅い眼に正気が戻った。軽薄な男が求める行為がどんなものか予想し、同時に嫌悪感を示しているようだ。

 少年指揮官の心に希望が芽生える。たとえ身体がみっともなく発情していても、男を睨む切れ目は蠱惑的で、彼の知るヒンデンブルクのものだ。間違いようのない希望を前に、少年指揮官は再び異なる未来を想像した。

 自身のズボンと下着に手をかけたイケメン。その股間のモノをヒンデンブルクの眼下にさらけ出した瞬間、今度こそ彼女は男に終焉をもたらすはずだと。

 しかし残念ながら、この映像は既に過去のモノだ。少年指揮官がどれだけ無意味な希望を抱いたところで、シークバーの動きと映し出す光景は何も変わらない。


 ボロンッ♥


「ふぇぁっ?♥♥♥♥」


 眼下ではなく眼前にまろび出た。そう錯覚するようなカリ高ズル剥け超巨根チンポを前にして、ヒンデンブルクが目にハートを浮かべて『ぶしゅうっ♥』と薄い生地を突き抜ける勢いでマン汁を噴射した光景も、少年指揮官の目に変わらない過去として映ったのだ。

 赤黒い男性器を前にヒンデンブルクは間の抜けた歓喜の吐息を零した。耳まで真っ赤にして、ハート目を蕩けさせ、しまいには尻尾をブンブンと振っている。事務的な感情表現とは程遠い、淫乱サキュバスが極上の求愛相手を定めた振る舞いだ。

 語るまでもないことだが、少年指揮官の逸物は男に遠く及ばない。同じ性別の竿と定義するのも烏滸がましい。以前、ヒンデンブルクと共に湯船に使った時も、逆はともかく彼女は少年指揮官の肉棒に言及どころか目も向けなかった。あの時点で彼のモノは勃起すら知らない指先サイズのショタチンポだったのだから、至極当然の反応だ。


「お゛♥ チンポデカ……♥ あの子のモノと、違いすぎる……本物の雄チンポは、こんなに……♥♥♥」


 まして、酷い発情面でチンポを凝視することなどしなかった。知らぬ間に記憶されていたのか、さり気なく少年指揮官の粗末なサイズを小馬鹿にしながら、ヒンデンブルクはイケメンチンポへ無意識に腰を振る。

 『ヘコッヘコッ♥』と腰を振り、半開きの口の端にだらしない涎を垂らし、見るだけで雄の匂いが漂ってきそうなカウパーが自分の足元に滴っていることさえ、求愛の対象と思われているのだと喜びを露にしているようだった。

 男は雌をさらけ出したヒンデンブルクのことしか知らない。彼女が如何に恐ろしい存在であるかを知らず、ただ顔に見惚れてチンポに劣情を抱く淫魔であることしか知らないのだ。


「いや見すぎ見すぎ〜。腰めっちゃヘコヘコしてるし、やる気満々じゃん。クールに見えて意外と尻軽ビッチちゃんだなぁ……いきなりセックス行っちゃう? ケツ振って媚れるなら考えてやっても良いよ?」


 だから馬鹿な提案が出来る。あくまで仕事でやってきたヒンデンブルクから行為に誘えなど、馬鹿げているとしか言いようがない。彼女がそのような誘いに乗るはずがなく、そもそも行為に及ぶこと自体がありえない。と、数分前までの少年指揮官なら考えていただろうが、たった数分で彼の価値観は粉々に打ち砕かれている。まさか、という思いがフツフツと芽生えていくことを止めることができない。


「……ほっ♥ ほっほっほ♥」


 ふりっ♥ ふりっ♥ ふりっ♥ ふりふりふり〜♥


 嫌な、ではなく確信的な予感は的中した。もっとも、ヒンデンブルクが軽くはない尻をフリフリと振り乱す絵は、少年指揮官が想像できないくらい下品な姿勢ではあったのだが。

 ヒンデンブルクは臀部を添えようとは決してしなかった豪奢な椅子の背もたれを掴むと、座面に爪先を乗せて上に立ったのだ。爪先立ちなのは靴が鋭いヒールというのもあるが、狭い座面の上に立った背もたれを掴んで支えにする不安定なバランスを補うためでもある。

 その結果として、ヒンデンブルクは美脚を思いっきり折り曲げて卑猥なデカケツとムチムチの太ももを強調するO字を描くガニ股という、彼女らしからぬ品性下劣なポーズを取っている。

 その上でヒンデンブルクはデカケツを淫らに揺らす。上下にケツが揺れる度に黒翼も玩具のように揺れ、左右にケツが揺れる度に尻尾も猫じゃらしのように揺れる。あのヒンデンブルクの妖艶な肢体の一部分が、矮小で笑えるチン媚のために費やされた姿に目を覆いたくなった。

 けれど、途方のない興奮がある。あのヒンデンブルクを玩具のように、思い通りに下品な振る舞いをさせている興奮。怠惰など消え失せ、凄みは息を引き取り、雌が雄の怠惰を紛らわせるための道具になっている。それを成しているのが幼い彼の手腕ではなく、ぽっと出のイケメンであるのは惜しむべきところなのか。

 そのイケメンはヒンデンブルクのガニ股椅子立ちケツ振り媚ダンスを見て、ニヤニヤと笑いながら言葉を発した。


「そこまでして欲しいとは言ってないんだけどなー。やっぱガキの短小チンポよりこういうのが好みなんだ?」

「か、勘違い♥ 私がケツを振っているのは、あなたが凝視すると思ったからよ♥ 仕事っ♥ あの子のために仕事の効率を良くするためっ♥♥ だから、今あの子の話はしないでっ♥」


 ヒンデンブルクは必死に弁明をする。もちろんケツを猥りがましく振りながらだが、少年指揮官の話題を避けたがっていることもハッキリと口にした。しかしそれは彼へと罪悪感というよりは、男に媚を売る上で〝他の男は邪魔〟という疎外感を覚える気がするものだ。気のせいだ、彼女は自分を思ってくれている。そう考えたいのに、目の前の信じられない光景はそう思わせてはくれなかった。


「へぇ〜。ま、確かに今からヤることヤるってのに、ガキの話はナンセンスか」


 良いことするのに子供のお守りとか考えたくもない、と男は勝手な同意を示し、性交渉に用いるコンドームを慣れた手つきで肉棒に装着した。

 映像から見て取れる範囲での思考において、男が少年指揮官を対抗馬の同性として考えている場面は皆無に等しい。少年指揮官とヒンデンブルクを繋ぐ絆の指輪など、ともすれば玩具以下の認識しかしていないのかもしれない。


「っんぴぃぃぃぃぃん♥♥♥」


 男が揺れ動くヒンデンブルクのデカケツを鷲掴み、突き出させるように引っ張った。ガクガクと情けなく震える腰は、男のためにひたすら腰を低くしてケツを差し出した。

 椅子の上に腰の低いガニ股ポージングは、如何な美貌を以てしても下品にしか映らない。もっとも、彼女の美貌は見惚れるというより嘲り笑うという表現が似合うほど、男に対して蕩けているのだが。

 ヒンデンブルクのケツ肉をギュッと握って歪ませた男は、その手でぴっちりと貼り付くタイツをビリビリと乱暴に引き裂くと、股間のハイレグ生地を横にズラして恥部を露にする。

 少年指揮官は黙ってみる。見ることしかできない自分を呪いながら、身体が異様な熱に包まれて落ち着きがないことを実感した。早く先が見たい、などと不埒な考えが芽生え始めたとでも言うのだろうか、と意味の無い自問自答が脳裏を過ぎった。


「うお゛ッほおぉぉぉぉぉ……♥♥♥」


 ケダモノの方がまだ品性のある声が響き渡る。ビクリと肩を揺らして画面に意識を戻せば、ヒンデンブルクが遂に肉棒を受け入れた……というわけではなかった。定点カメラからは見え辛いが、ゴム付きの亀頭が膣口に接着しただけだ。

 ただそれだけで、ゴム付きチンポがマンコの入口にキスをしただけで、ヒンデンブルクは下品なオホ声を吐き散らした。マン汁をプシュプシュと吹き散らした。生物としての雌の本性を悲しいまでに晒した。

 膣を程よく映すことはできないが、ヒンデンブルクの仰け反りオホ顔を鮮明に映し出せるのが定点カメラの利点だ。言葉では誰かのために強がっていても、だらしなく突き出した舌根をピクピクと淫蕩に震わせたその貌で言い逃れなどできない。


 挿入前で濡れて醜態を晒した姿を見て、少年指揮官の数少ない性知識は間違いなく歪んだ。雄としての基準値が届きようのない位置に固定化された。

 雄とは、ろくな愛撫もなしに雌をよがらせてマン汁を垂れ流させ、媚を売らせるものだと。チンポを与えるだけでなく、雌に恵んでもらうのだと意識させる強大な存在でなければならないと。

 尻を鷲掴みにされてマゾ吠えし、膣口とゴム亀頭がキスをしただけでオホ声を張り上げる。であれば挿入は。


 どちゅんっっっ♥♥


「お゛っ……ん゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ッ!!♥♥♥♥ ほぎょお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛〜〜〜〜〜〜っ゛♥♥♥♥♥」


 少年指揮官の答えを必要としない答え合わせはすぐに始まった。

 挿入に慣らしが不要な膣壁を一気に擦り上げ、凶悪なカリ高チンポは子宮を撃ち抜いた。道中を味わう気が感じられない。女を食い物にできるイケメンのみに許された傲慢な子宮穿ちだ。

 本当ならこんなにも乱暴な挿入で達するはずがない。知識がほとんどない子供でも分かることだ。そんな道理や常識が粉砕され、ヒンデンブルクのアヘ顔オホ声アクメに取って代わられる。

 論より証拠。画面の中のヒンデンブルクは、皺のない顔に深い溝を掘り、鼻水を伸ばした鼻の下へベチョベチョに塗りたくり、仰け反り舌出しトロ顔アクメをキメている。少年指揮官の〝セックス〟に対する幼稚で浅はかな考え方が、根底から覆るには十分すぎるモノが映っているのだ。


「ふぬ゛お゛ッ♥♥ ん゛ごォ゛ッ゛♥♥♥ お゛お゛お゛お゛~~~~~~~~~~~~~~♥♥♥♥ おほぉ♥♥ イグイグイグゥッ゛♥♥♥♥ ぎぼぢい゛ッ゛♥♥♥ ヤベッ♥ どぶぅ゛♥♥♥♥ ん゛お゛♥♥ う゛ぉッ♥ んぉ゛ォ゛ッ♥♥ ぎぐっ♥♥♥ イグゥーーッ゛♥♥♥♥」


 耳につけたイヤホンからはヒンデンブルクのモノとは思えない汚い喘ぎ声が鼓膜を振動させている。一致して欲しくないのに、画面に映った彼女の貌が声と重なる。


「チッ、喘ぎ声がうるせぇ女だな」


 そう思うなら行為を止めればいい。だが、男は言葉とは裏腹にヒンデンブルクの膣内からチンポを引き抜こうとはしなかった。広いカリ首で膣壁を捲り、ヒンデンブルクを野太くイキ喘がせることはしていたが。

 男はヒンデンブルクのガニ股に両手を入れると、長身爆乳の彼女を軽々と抱き上げた。イケメンは行為の真っ只中でも少年指揮官との間に男としての明暗を分ける力強さを見せつけ始めた。


 ジュボジュボジュボジュボジュボジュボッ!♥ ドチュンドチュンドチュンドチュンドチュンドチュッッン!!♥♥


「んお゛ッ♥♥ お゛ッ♥ お゛ッ♥ お゛ッ♥ お゛ッ♥ お゛ッ♥ お゛ッ♥ お゛ッ♥ お゛ッ♥ お゛ッ♥ お゛お゛お゛お゛ん゛ッ゛♥♥ オ゛ォ゛ッ゛♥♥♥♥♥ う゛ごお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛〜〜〜〜〜〜〜ッ゛ッ゛ッ゛!!♥♥♥♥♥♥」


 抱き上げられたヒンデンブルクがチンポとの結合部を見せつけるM字開脚で、凄まじいまでの淫音と濁声を響かせて高速ピストンアクメをキメる。

 背面駅弁セックスはヒンデンブルクのありとあらゆる姿が映る。勃起乳首ごと揺れる爆乳。イキ潮を吹き散らかすマンコ。宝石のように美しかった紅い瞳があらぬ方向に翻った無様な容貌。


「おいメスブタ。こっち向け」

「おっ♥ き、きしゅ?♥ きしゅだめ、らめよ♥ 初めてはあのこ……んぢゅうぅぅぅぅぅ♥♥♥」


 その横顔がキスハメセックスに移行した時、少年指揮官の我慢は限界に達した。身体が怒りと興奮が綯い交ぜになり、一切の制御が利かずに打ち震える。


「んっぶっ、ちゅっ♥ じゅるっ、れろぉ……じゅるっ、んんっ♥♥ んお♥ ちんぽ♥ ぢんぽぉぉぉぉ……♥♥」


 涎が糸を引く淫猥な舌根を伸ばし、男の舌と絡め合う。少年指揮官の知らない雄と雌のキス。頬にするだけでは口付けとは言えない。これが本物のキスというものだと伝わってくる。ヒンデンブルクは恥も外聞もなく股を開き、愛しい者と行うベーゼを一瞬の抵抗で終えて明け渡した姿に少年指揮官の中で何かが目覚めて弾けていた。


「ふほお゛ぉぉぉ♥♥♥ わ、わたひは♥♥ あの子の♥♥ けいやくしゃのほお゛ぉ♥♥ ん゛ぎッ♥♥♥ ちんぽぎぐぅ゛っ♥♥♥ もうイグッ♥ イッグ……ッ゛♥♥♥ ぎぼぢい゛いのイグイグイグゥ゛ゥ゛ゥ゛ゥ゛ゥ゛ッ゛ッ゛♥♥♥♥」


 疎らな言の葉はヒンデンブルクの理性であったのだろうか。直に少年指揮官の耳には届かなくなった――――――それを境に、その動画内でヒンデンブルクの理性が戻ることはなかった。彼女はセックスの荒波に揉まれ、契約者のことを一度であろうと思い出せなくなった。




 気づいた時には動画の再生は終わっていた。部屋にはほのかに淫臭が立ち上っていた。

 あまりの光景に鼻が匂いを妄想したのかと少年指揮官は考えたが、それこそまさかだ。白いズボンの股間部に、ぐっしょりとお漏らしのような染みが浮かんでいる。匂いの元はそこからだ。

 失禁にしては粘り気がありすぎる。ならそれは、動画で時折見かけた男の射精だろう。ヒンデンブルクが男に見惚れて媚を売り股を開いた姿で、彼は無意識に射精をした。

 彼はそれがどれだけ罪深いことかを肌で感じ取っていた。先に裏切ったのは愛する彼女であるはずが、寝取られ鬱勃起精通に激しい罪悪感を彼は募らせてしまう。

 気持ち悪さからズボンと下着を脱ぐと、感覚通りべっとりと白濁の汁がこびりついて糸を引いていた。が、色はゴムに溜まった男のモノより遥かに薄い。竿は言うまでもなく、くたびれきって小指以下の雑魚ショタサイズだ。

 行き場のない憤りと羞恥を感じた彼はズボンと下着を投げ捨て、代わりのものを取り出そうとした。


 差出人不明の二通目がパソコンに届いたのはその時だ。まるで少年指揮官の思考を知り尽くし、行動を読み切ったかのようなタイミングに彼は背筋が凍りついた。

 そんなはずはないと彼は慌てて動画を表示する。解凍を待つ時間で衣服を新たにする時間は十分にあった。だが、彼は矮小極まる寝取られマゾチンポをさらけ出し、ピクンピクンと跳ねさせていた――――――さながら動画に映るモノへの期待を露にしているようではないか。





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