【怪異】の軌跡〜オナサポARシステムを使って秘めた欲求不満を発散するアルフィンとアルティナの妄想実現マゾアクメ〜
Added 2024-11-23 08:13:18 +0000 UTCいつもご支援ありがとうございます。
最上位では一回擦らせてもらってるんですが、拡張現実とかいう使ってくれよとばかりの技術が界にはあるのでここでアップデートを一摘み。できたよ、アルフィンとアルティナの公開羞恥無様が!
ってノリです。アルティナが界仕様なのにアルフィンが一緒に出てますが、脳内でデカチチ美女になった皇太女をイメージしてください。ていうかアルティナは本当は出す予定なくて急遽参戦させました。行き当たりばったりな趣味書きですが、どうぞ。
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共和国首都イーディス。導力ネット関係の技術を事実上掌握したMK社が支配権を握るその首都で、唯一MK社を寄せ付けぬ事業を展開するのがRF社である。
街区の各所に設営されたホテルは〝とある目的〟に特化され、その目的に特化された技術のみとはいえ、MKすら凌駕する技術は共和国内で一躍RF社の名を広め、復権させるに至った。
恩恵を受けるのは共和国の人間だけではない。外から訪れた人々も、未知の都市で見知った場所を見て誰もが安堵の息を零すものだ。
アルフィン・ライゼ・アルノール。エレボニア帝国の皇族であり、今や名実ともに国の未来を担う皇太女その人である。
なぜ彼女が共和国を訪れたのか。そこにはいくつかの理由があった。
まず、正式な来賓ではなくあくまでお忍びということ。帝国で群を抜いて地位が高いアルフィンが、帝国すら上回り大陸の行く末を左右する共和国を訪問するのは不可能に近い。しかし本来そういった事情から不可能なところを、お忍びという形でのみ可能としたのは、とある貴族のコネクションが由来であった。
その貴族とアルフィンは【怪異】と呼ばれる姿形の無い異形の存在を追い求めるため、協力関係にあった。【怪異】は帝国だけでなく共和国にも出没し、今やゼムリア大陸全体の問題となりつつある。その意味では、このお忍びは【怪異】の対策を練るためという意味合いも多分に含まれていた。
こうしてアルフィンは付き人としてのエリゼと、正式にカイエンの名を継いだミルディーヌ。それから護衛のアルティナと共に共和国へと入った。
整備された地区を巡り、驚くべき発展を遂げた共和国の情勢を見極める。とは言うものの、面子が面子なだけにほとんど観光のような形ではあった。
日が落ちるまで回れる場所を回ると、RF社ホテルのスイートルームに泊まり一夜を明かす。ここは護衛の必要がないほど厳重な警備が敷かれているため、非公式な来訪ながら護衛がいらない優れた隠れ家とも言えるだろう。
ここでならお忍びで街区を回る時と違い、遠慮なく語り合うことができる。アルフィンたちは夜が更けるまで共和国で見たもの、学んだものを語り合い、そして疲れ果てて眠る――――――最後だけは、ここが普通のホテルであればの話だが。
(異国の風景も悪くはないけど、やっぱり見慣れている場所は落ち着くわね……)
深夜に迫る中、ホテル内はこれからが本番と爛漫な灯りに照らされている。その中を公務用のドレスに着替えたアルフィンは一人歩いていた。
数年を経てさらに美しくなった美貌は正しく至宝。煌びやかな真紅のドレスがより輝いて見える。高級な内装と灯りが相まって、お忍びではなく来賓の姫君としか思えなかった。
そうではないと分かるのは、アルフィンの頬が少し赤らみ羞恥を帯びているからだ。彼女はこのホテル内にある本命、RF社が持てる技術を余すことなく投入して実装した【ウィアード・ルーム】を使用するためにやってきた。そしてかの部屋を使う女性は皆、大なり小なり人には言えない性癖と羞恥を抱えているものだ。
ちなみに【ウィアード・ルーム】の別名は『デスアクメ個室』と言われている。その名に違わず、使用者が真に望む快楽を気が果てるまで提供し続ける〝オナニーサポート専門〟の施設なのである。
今や大陸で一大ムーブメントを広げるその流行に、皇太女であるアルフィンが乗っているのは言うまでもないことだった。ある意味、彼女だからこそなのではあるが。
(公務の時はこういうホテルは選べないし、かといって皇居に置いてもらうわけにもいかない……はぁ。皇族であることを恨むつもりはないけど、みんなが羨ましくなるわ)
皇族の頂点に迫る地位の人間が公務の最中に軽々しく使用することはできない。かといって、部屋にしてもらうわけにもいかない。
RF社製の玩具を何個か隠し持っているアルフィンだが、彼女の秘めたる性癖はそのくらいで満足してくれるものではなく、どうあっても欲求不満が溜まっていっていた。体調や肌に悪いとしても解消するにはここしかないと考えたアルフィンは、気づけば友人たちに内緒で施設の深夜予約を入れていた。
民に崇められ、民のために尽くすのが皇族の務めであるが、たまには女としての欲を解消したい。例えそれが度し難く、理解されるはずもなく、現実では決して為せないものだったとしても【ウィアード・ルーム】でなら叶えることができるから。
アルフィンが予約していた個室は、彼女の性癖を叶える上で必要不可欠な大型の部屋だ。通常なら一人が使う分で足りる間取りが、とある機能を追加したその部屋のみ数百人を悠々と収容できる広さになる。
「……ここなら、わたくしの秘めたる願望を実現してくれるかもしれない」
予約した部屋を訪れたアルフィンは生唾を飲み込んだ。明らかな期待の裏には、彼女を猛烈なまでに掻き立てる願望があった。
ある時から、脳裏に朧気ながら〝夢〟の光景が浮かび始めた。初めは何のことか理解できなかったアルフィンだが、身体が〝何か〟言いようのない出来事を覚えているのか、無自覚な渇望となって訴えかけるようになり、今や堪え難い衝動にまで発展していた。性的な興奮は時に人の思考から論理を奪い、倫理を退かし、救いようのない願望を抱かせる。
帝国の至宝と謳われる皇太女ですら、女(メス)である以上はその図式から逃れることはできなかった。
こうして自身の救い難い性癖を自覚し、解消のため密かに行動しようとすることそのものが、事の本質である【怪異】による侵食を促すなどと彼女は知る由もなかった。
「設定はこれでいいのかしら」
『アルフィン・ライゼ・アルノール様。いつも【ウィアード・システム】をご利用いただき、ありがとうございます。本システムは快適で素晴らしいオナニーライフをお約束しています』
システムボイスが流れ、何とも恥ずかしいが事実の羅列である解説にアルフィンの赤面が加速する。
『本機の最新型AR(拡張現実)を初めてご利用いただくお客様には、初心者用の設定をオススメいたします。こちらは、お客様のご利用履歴の計算結果から、お客様が真に望むシチュエーションを提供することが可能です。ご利用なさいますか?』
「……お願いします」
細かな設定を付け加えることも可能だが、システム内の高レベルな導力演算装置のおかげで使用履歴から高水準なシチュエーションをパターンに分けて計算し、使用者が望むものを自動で選出してくれる。
これに頼るのは今回だけでなく、また精度に関しても疑う余地はないことも〝知っている〟ため、アルフィンは恥ずかしがりながらも無意識のうちにシステムへ敬意をもって接していた。あるいは、システムに潜むモノへ知らぬ間に服従しているのかもしれない。
『承りました。それでは、アルフィン様のオナニー補助を開始いたします。どうか心ゆくまで、倒錯と背徳のエクスタシーをお楽しみくださいませ――――――』
◆
「わぁ……」
アルフィンの口から無邪気な感嘆の吐息が零れた。目を閉じて開く、その一秒間に彼女の碧眼が無機質な部屋の壁と天井とは全く異なるものを認識したからだ。
澄み渡る青空。所狭しと並ぶ築古の建物は、アルフィンの認識を一瞬にして書き換えた。ここはホテルの中ではなく、共和国の何処かにある街であると。
「これがAR……街も人も、本物にしか見えないわ。見るだけじゃなくて、触れることもできるなんて」
拡張現実とは、VRを用いたメルヒェンガルデンとも異なる超常現象めいた技術。
ありとあらゆる風景を再現し、人の五感を本物の光景へと〝拡張〟する。そして、風景や匂いのみならず、周囲の人々も自立機器等を空間投影で偽装し、言われなければ偽りと分からない〝現実〟を使用者に送り届ける技術。
果たしてこの拡張現実の実装にRF社でどれほどの資金が動いたのか。皇族としての感覚を持つアルフィンでも、安易な想像はできないほど異次元の設備だ。しかし、その恩恵は確かなものだ。特にアルフィンのように立場があり、おいそれと秘めたる願望を現実で出すことのできない者には、この拡張された現実は恩寵とさえ言えるものだった。
アルフィンは可視化された全く異なる光景を確かめるように歩き出した。たまに物に触れてみては、全て見た目と同じ触感、温度を感じられ言葉もなく舌を巻いた。
「本当に凄い…………人は、わたくしに反応しないようだけど」
それも含めて〝初心者用〟の設定なのかもしれない。アルフィンの前を歩き、立ち止まり壁に寄りかかり、人間同士で会話をする姿は、彼女を認識していないというただ一点を除けば、不気味なほどに精巧すぎる。
「ここでなら……いい、わよ、ね♥」
隅々まで再現された街並みは、昼間に訪れた8区・旧市街と全く同じだ。そして人々も、まるでアルフィンの記憶を読み取ったようにその時と同じものだった。
どういう訳なのか、明らかに部屋の壁を超えて広がっている街を歩くこと数分。アルフィンはとある老舗の前で立ち止まった。
店の窓に昼間と異なり目立つドレスを着た自分の姿と、醜く歪んだ顔が映り込む。民には決して見せられない妖艶でだらしのない、一見矛盾していながら両立された笑みを浮かべたまま、アルフィンは真紅のスカートを捲り上げた。
むっわぁ……♥
「あぁ……ぁっ♥」
ARに入った時と異なる色の感銘と、蒸れた淫臭を解放した空気が漏れ出る。
ロングスカートの白いフリル部分まで腰より上に持ち上げた品性の欠片もない行為の下には、下品なジャングルが無造作に生え広がっていた。
もじゃもじゃと伸び散らかし、自然と下腹部に向けて流れて、しまいには臍の下に一本の金色線を敷く〝陰毛〟。それが湯気が立つくらいの股汗を滲ませて、皇太女にあるまじきドスケベな湿気を発している原因だった。
所謂、剛毛と呼ばれる領域にあるアルフィンの体毛。当然ながら、その立場柄隅々まで清潔であらねばならない彼女は、このように不衛生な陰毛を隠し通そうとするだけで気苦労が絶えない。だが、アルフィンはどうしても剃らせたくなかった。
理由という理由は、再現空間とはいえ〝店の前でノーパンを晒した〟ことから、大方の察しがつくだろう。
「んはぁぁ……恥ずかしいのに♥ とっても気持ちいい……っ♥ こんなに解放的になれたのは、初めて……♥」
アルフィン・ライゼ・アルノールは重度の露出癖を持っている――――――恐らくは墓まで誰にも明かすことなく持っていかねばならないその性癖が、彼女を情欲に狂わせた本質的原因だった。
目覚めのきっかけは皇太女の地位を賜った直後の一幕、さらに〝夢〟の朧気な記憶。理由は幾つかあるが、確定的なのはアルフィン自身、制御しきれていない欲求であるということだ。
高貴なドレスの下でムダ毛を生やし、しかも下着を穿いていないという破廉恥な秘密を自ら抱え、半ば自罰的な解消としなければ、いつ爆発してしまってもおかしくない破滅的な渇望に成り果てたそれを、ARを用いることで今日ようやく解消できるかもしれない。
「部屋の鏡でするのとは……本物と同じ光景があるだけで、全然違って感じるわ♥」
普段はRF社製の淫具や、誰もいない寝室で密かに露出行為に及ぶことで何とか欲求の爆発だけは回避していた。けれど、そんな中途半端はもうする必要がない。
帝国の至宝であらねばならないアルフィンの本当の姿を、ここでは思う存分晒すことができる。変態露出皇族のアルフィンのためだけに用意された場所を、心ゆくまで使うことができるのだから。
(……折角なら、もう少し探してみても良いかも♥)
このまま人前で変態露出に耽り、衝動に身を任せるのも悪くはない。だが、反応がない相手の前でしても部屋でするよりは解放感があるだけだ。
溜まりに溜まった露出欲は、AR空間を使っても易々と解消することはできない。彼女は本能が求める場所をゆっくりと探した。時間ならたっぷりとある。
場違いなドレスを着て再現された旧市街を闊歩したアルフィンは、古びた鉄格子の先でおあつらえ向きな場所を見つけた。人気が無く、けれど何かあると気づいたら簡単に覗き込めてしまう路地の中。ちょうど死角になる積み重った木箱の裏に無言で身を潜めたアルフィンは、薄汚れた地面に迷うことなくドレスを脱ぎ捨てた。
「わたくし……こんな場所で、裸になってしまって……ッ♥」
死角での脱衣とはいえ、野外であることに変わりはない。先程と異なり人目がないこともあって、否応なく〝見つかるかもしれない〟という恐怖が着いて回るそれこそが、アルフィンの求めた露出の楽しみだった。
地面におしりを付けたアルフィンは、胡座をかくという皇太女どころか女としての品が損なわれる姿勢になり、とっくにずぶ濡れの剛毛マンコに手を伸ばした。
ぐちゅ♥ ぬちゅぬちゅぐちゅうぅ♥
「あッ♥ もうこんなに♥ 濡れて……んぁぁぁ♥」
下手をすると部屋で玩具を使い始めた時以上に愛液が滲み出ている。RF社の製品スペックを考えれば、アルフィンの露出に対する願望と興奮がどれほど強いかが如実に伝わるものだ。
そのままマンコを指で弄り続けると、頭の中でバチバチと火花が散り始めた。これも普段なら玩具を使わなければ辿り着けない快感だが、露出の興奮がアルフィンの性感を全力で後押ししていた。
「はぁ、はぁ♥ だ、め……こんな、すぐに……イクッ♥♥♥♥ おまんこイッちゃう!♥♥♥♥」
浮き上げた腰の中心から水飛沫が飛び散った。一国の皇族が、街の片隅で声を上げ卑猥な言葉を口にしながら絶頂した。
見つからないために隠れているのに、見つけて欲しいとばかりに激しく声を上げる。この破滅を忌諱しながら望みもしている矛盾が、露出オナニーの醍醐味であり救い難い点だ。
「んぁっ、お♥♥ つ、つよ、ふか、いぃ……気持ちいいのが、すぐくる……ッ♥♥♥ ッ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥」
癖と突いた絶頂の感覚は長く深く、それでいて極めて速い。露出という行為が一番鋭い官能をもたらすためか、アルフィンは茂みの奥に指を突っ込み掻き回す単純な自慰行為だけで、今までと比較にならない快感アクメを味わった。
「はっ♥ へ、へっ♥ はぁ……心臓が、痛いくらいバクバクって鳴ってる♥ 疲れてる、のに♥ 手が、止まらない、止めたくない……♥♥」
極度の緊張と矛盾で体力の消耗は並の自慰数十回分に及ぶため、最初の勢いはすぐに薄まってアルフィンは品性のない胡座をかいたままマンコを手で擦る惰性めいたオナニーをしてしまう。だが、惰性で指を動かすだけで普段より遥かに気持ちがいいのだから、止められるわけがなかった。
絶頂を繰り返して自制心が猿以下に堕ちたアルフィンは、高貴さも気品も損なう路地中露出オナニーを夢中で貪った。指でマンコを掻き回して数度イッた後は、怠惰な指使いで緩慢なオーガズムを感じ、その後はまた激しくイク。知能指数の緩急がえげつなく、アルフィンは脳が快楽で蕩かされるような錯覚を感じた。
「あ♥ あっあ♥ あぁぁっ♥♥ イクッ、イクイク、おまんこイクゥッ♥♥♥♥ ぉ、ぁぁぁああ♥♥♥ んおぉぉぉぉぉッ♥♥♥♥」
ビクビクとムチムチに実った裸体の爆乳を揺らしながら、胡座をかいた股の間に粘りのある水溜まりを作る。性感を得ること以外は何も考えていない怠惰と淫猥を極めた露出オナニーに興じる姿は、錯覚ではなく本気で脳が蕩けかけていると思えるものではあったが。
時計を持っていないため、どのくらいの時間が経ったのかは分からないが、少なくとも足がぐっしょりと濡れて手が愛液とイキ汁で潤けるくらいの時間が経った頃。
「あ、イクッ♥♥♥♥ おまんこイク、いくいく……イクッ!♥♥♥♥」
相も変わらず品性のない宣言で普段得られない深い絶頂に至るアルフィン。しかし、その蕩けた顔には僅かな不満が滲み始めていた。
(気持ちいい♥ でも♥ もう、物足りなくなってきてる♥)
その理由は本人が一番よく知っていた。こうして覗き込まれるかもしれない場所を選んでから何度も絶頂したせいか、心のどこかに絶対に見つからないという安堵感が生まれてしまっていた。作り物の人間は、どれだけアルフィンが隠れて喘いだとしても反応してくれない。
極限のリアリティにある僅かな綻び(初心者向けの設定)が、重度の露出癖が発散しされ始めたことで得た深みによって暴かれつつある。そのせいで、さっきより没入感が薄くなっているのだ。公の場を使う露出に必要不可欠なものは、脱衣や着ている方が恥ずかしい装束と当然ながら場所、そして視線による危機的な意識とマゾヒスティックな快感。
アルフィンが望んだ自らの品位を貶める変態露出に欠かせない僅かにして大切なものが欠けていることになる。それが気になり出すと、手の動きは気持ちいい怠惰ではなくハッキリと鈍り、表情にも不満が浮き出てくる。
「あぁ♥ もっと、もっと気持ちいい……視線が、欲しい……ッ♥♥」
完璧なはずのオナニーサポートに感じた不満は、無意識のうちに言葉になって零れ落ちる。
『承りました。設定を〝上級〟へ引き上げます』
「……ふぇ?♥」
次の瞬間、アルフィンの一寸先が闇夜に染まった。
◆
「え……?」
呆然と目を瞬かせても、一秒前まで存在していた旧市街の街並みはどこにもなかった。
そこにあったのはおどろおどろしいまでの薄暗さ、陽の光が届かない地下の空間――――――見るからに無法者だろう人間たちが彷徨いている〝法治外〟の世界だった。
(ど、どこなのかしら? 急に切り替わってしまったけど……上級へ引き上げる、って。まさか、わたくしの声を聞いていて……?)
無論、情勢の見極めなどと言っていられない吹き溜まりをアルフィンが知っているわけがなかった。仮にアルティナやミュゼは情報を握っていても、意図的に伏せて明かそうとはしなかっただろう。
ここは《黒芒街》。地図に存在しない13番目の街区であり、表に出られない無法者たちが独自のルールに従い生きる場所。つまりここでは外の法律がほとんど通用しない。あるのは裏世界の常識である。
こんな場所を皇太女の身分で踏み入ることはおろか、知らせることもしてはならない。そういった配慮を【ウィアード・システム】は軽々と踏み越えた。何故ならそれを他でもないアルフィンが、無意識に望んだからだ。
ここは精密に再現された空間。仮想でありながら拡張された現実だ。未だ状況を呑み込めず立ち尽くしていたアルフィンは、景色以外の変化からその〝現実〟を理解し始める。さっきまでありえなかったものを彼女は感じ顔を上げた。
(……えっ♥ み、見られてる……!?♥)
そう、視線を感じる。アルフィンをジロジロと見る視線の数は、一つや二つでは済まない。だからすぐに気づいた。〝見られている〟という、先程の再現に欠けていた僅かなものが埋まっていたことに。
慌てて自分の格好を確かめたアルフィンは、景色変化の際に消えたドレスの代わりに見窄らしい布のローブを自分が着用していることに気づく。まるでゲームの装備を切り替えるように、ボロボロのフードと裾が股間をギリギリ隠せるかどうかのローブを着せられていたのだ。
無法者が集うと言っても、ここまで浮世離れした格好の女はそうそういないということなのか、戸惑う間にも視線は段々と色濃くなっていた。
(は、はやく隠れないと……ッ♥)
初心者用の設定では知った場所であるため安心感があったが、上級者用に切り替わった瞬間にアルフィンが欠片も知らない場所で再現した人間を使い容赦なく辱める。
視線がアルフィンの姿、態度で刻一刻と変化する様は現実そのものだった。これが本当にオナニーのためにあるのかと疑いたくなる光景に、アルフィンは言いようのない焦燥感に駆られてその場を立ち去った。
だが、独自の発展を遂げ表通りや裏通りなどの基礎が通じない黒芒街に、アルフィンは人目を避けるどころか行き来の激しい場所に出ていってしまう。
さらに見窄らしい服に似合わない生の美脚と艶めかしい髪が飛び出し、薄いボロ布を嫌でも浮き上げる爆乳が男たちの視線を呼び寄せる。どこに行けばいいかも分からず彷徨う中で、露出度の高い爆乳女を眺める邪な目は着実に密度と数を増していた。
(いけない♥ はやく隠れなきゃ、はやくしなきゃいけないのに……♥)
そう思いながらアルフィンの足取りは鈍くなっていった。地形がまるで分からないから、と弱々しい言い訳を加味しても誤魔化し切れないほど遅い足の太ももには、ヌラヌラと猥りがわしい液体が滴り始めていた。
倒れるのではないかと思う拙い足取りのアルフィンを見る男たち。その中から、一人が彼女の手を確かに掴んだ。
「あっ♥」
不安と期待を綯い交ぜにした吐息を零し振り返ると、屈強な男がニヤついた顔でアルフィンを見下ろしていた。人の手に握られた感触とその力強さは、拡張現実の何違わず本物と思い込んでしまうものだ。
「いや♥ は、はなしてくださいませ……♥」
「へ。そんな格好でマン汁垂れ流しておいて、カマトトぶってんじゃねぇよ!」
剛腕がアルフィンの着た数少ない衣服のボロ布を力づくで剥ぎ取った。その下にはもちろん、何一つ着ていないアルフィンの紛うことなき裸体が在る。
むっっわぁぁぁ〜……♥
「ッ〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥」
最初の露出とは雲泥の差がある蒸れた湿度がローブの下から外気に触れて攪拌され、臍の下まで伸びた金色の剛毛とデカチチにデカケツ、エロくてだらしのない皇太女の裸が無法の地下で露になった。
露出に秘めた願望は、本来なら秘められたまま終わるはずだった。アルフィンのように誰よりも立場と地位のある少女が、人前で裸を晒すなどありえないからだ。
「だ、だめよッ♥ こんな沢山の人に見られてしまったら……あぁッ♥♥ イクッ、イッちゃうぅぅぅぅぅぅ!♥♥♥♥」
ぷしゃぷしゃぷしゃあぁぁぁぁぁぁぁ♥
そのありえない光景を〝現実〟で再現したことで、アルフィンは男に触れられる前からイキ潮を吹いて絶頂の叫びを響かせた。
本物と同じ他人の視線にみっともない裸を初めて晒したアルフィンは、脳イキというマゾヒストの真髄とも呼べる感覚を得てしまったのだ。
「裸を見せてイくなんざ、娼婦の連中でもできねぇぞ……ガキみたいな顔して、黒芒街でもなかなか見れねぇ変態だな」
「あぁ♥ ち、ちがいますわ♥ これは、その……わたくしぃ……♥」
言い訳の言葉が浮かばない。そもそも、言い訳できない事実を見せつけたのだから至極当然のことだった。
引き攣った顔で言葉を見つけようとするアルフィンの手を男は両方掴んで後ろに引っ張ると、いつの間にか露出させていた陰茎を彼女の腰目掛けて突き出した。
「あっ、待って、待ってくださ――――――おほぉぉおおおぉぉおおッ!!?♥♥♥♥」
挿入。ずぶ濡れの剛毛マンコを掻き分ける屈強な逸物が、アルフィンに濃厚で衝撃的な快楽をもたらした。
目を剥いて野太い声を響かせるアルフィンだが、仰け反りながらイキ潮を噴射した彼女は、ガクガクと震えでバチバチと光を放つ頭の中で挿入感に強い既視感を覚えていた。
「これへぇ♥ い、〝いつも〟つ、使ってるのと……お、おなひぃ♥♥ お゛、ぉぉぉおぉぉぉ……ッッ♥♥♥」
それは、毎夜のオナニーで用いていたものと同じ。まさにこんな風にレイプされる妄想の充足感を底上げしてくれる愛用のディルドと、殆どと言わず全く同質同格の衝撃と快感をアルフィンに与えたのだ。
それもそのはずで、このAR内の自立式機器は高度な空間投影を用いて人間に見せかけたもの。言葉や態度は人間そのものでも、それを含めて空間投影で偽装しているのだ。つまりは形を転写する大元が必要となる。
アルフィンのように人を求めた結果、オナニーの領域を超えた擬似セックスを欲する女のため、再現された男の性器はRF社製の淫具によって代用されている。否、相性を自在に設定できると考えれば、それは代用の意味を超えていた。
「ぉ゛、ぉ゛、ぉぉおおおおおおおおおおっ♥♥♥♥ んお゛ッ♥♥♥ お゛っお゛っお゛っ♥♥♥♥ お゛ほぉぉぉぉぉぉぉぉッッ♥♥♥♥」
男が腰を動かしアルフィンを犯す。実態としては、アルフィンの膣内に挿入されたディルドが〝セックスと間違えるほど精密なピストン〟を行っている、というだけなのだ。
毎日皇太女の秘中を支えた本番さながらのオナニーを届けてくれるディルドのおかげで、アルフィンは助けの来ない地下で、初対面の男たちに裸を晒しながら犯される体験をこれでもかというくらい現実(リアル)に感じることができていた。
「はっはぁー! えげつねぇ声出しやがるなぁ。とても帝国の皇太女様とは思えねぇよ」
「ん゛おぉ!?♥ ど、どうしてわたくしのこと、お゛ぉッ!♥♥ う゛ほ♥ んほ♥ お゛ぉぉぉッ!♥♥♥」
「ンなもん顔と髪を見りゃ分かるだろ。ここにいる誰でもなぁ!」
「そ、そんなッ♥♥ あぁ、だめ、だめだめだめぇぇぇぇぇぇっ♥♥♥♥」
アルフィンほどの知名度があれば、共和国でも名と顔が知られていてもおかしくない。そう思い込んでしまえば超越的な視点は失われ、アルフィンは諸外国で肌を晒しイキ狂い、純潔まで名も知らぬ者に奪われた変態皇太女の現実を感じることができる。
ここは空想の世界で、自分はオナニーをしている。そういった意識が吹き飛ぶくらい気持ちがいい。本物と見紛う野次馬の目に爆乳がブルンブルンと揺れる様が、尻肉が腰を打ち付けられて卑猥に変形する様も、恥から噴き出す後悔と悦びが綯い交ぜになったおかしな顔を晒してしまう。気持ちよくなってしまう。
「皇太女様がこんなド変態なんて、そりゃあ帝国も落ちぶれるってもんだ」
「お゛……ッッ♥♥♥♥」
自らの醜態がエレボニアという大国を貶める。皇族と皇太女という気品のある地位を貶めてしまっている。
「イグゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!♥♥♥♥♥」
その被虐がどうしようもなく〝心地いい〟ものだから、アルフィンはスケベなマゾ心を丸出しにして異国で露出セックスアクメをキメてしまった。
◆
衆人環視の中で犯される醜態で、この世のものとは思えない快楽の絶頂を味わったアルフィンは、そのまま男の手で黒芒街の奥へと引きずられていた。
「あの闘技場は本当なら賭けの場なんだが、今はあんたに負けず劣らずの変態女が見世物になってるからな。変態皇太女様にはおあつらえ向きだ」
と、問答無用で連れて行かれてしまった。アルフィンは何が待っているのか分からない不安を覚えながらも、抵抗はしなかった。屈強な男に全裸で立ち向かえるはずがないということは勿論のこと、やはり心のどこかで期待してしまっているのだろう。
いきなり過激さを増したのもシステムが再評定を行い、今のアルフィンにはこのシチュエーションが相応しいと決定したからだ。つまり、アルフィンが求める露出興奮度が極めて高いプレイがこの先にはあるということだ。
(それにしたって、少しやりすぎな気がするのだけれど……ほんとうに、仮想の空間なの、よね?♥)
男に力づくで連れて行かれる状況は、とてもそうとは思えない。アルフィンはもう、本物の現実と拡張された現実の区別や境目が見極められなくなりつつあった。もしかしたら知らぬ間に本物の現実と入れ替わっているんじゃないかとさえ、思い始めてすらいた。
そんなアルフィンの目に、ここは間違いなくAR空間であると証明する光景が飛び込んできた。
「おらよ」
「きゃあ!?」
アルフィンが乱暴に放り込まれたのは『闘技場』と呼ばれる場所だった。見るからに硬そうな囲いのフェンスで観客席と仕切られて、中に入った人間は孤立無援のデスマッチに巻き込まれる。
秀でた魔力を持ってこそいるが、このような場で戦える実力はないアルフィンは何をされるのかと戦々恐々としながら、立ち上がって闘技場の中を見渡した。
そこで目にしたのは、独特なフォルムの人形もどきに股を開いた格好で抱えられてスカート中を観客へ見せつけてしまっている銀髪の少女の姿だった。
「…………アルフィン殿下?」
「え………………アルティナ、さん?」
アルティナ・オライオン。初対面こそ騒々しいものではあったが、紆余曲折を経て今や一人の友人として接し、今回の護衛を快く受けてくれた少女であった。
それが何故かアルフィンの使用しているAR空間に奇妙な姿で現れて、しかも彼女と言葉を交わせる明確な意志を持っている。お互いに予想外の出会いで、面食らうのは当たり前のことであった。
「ど、どうしてこのような場所に……」
「殿下こそ……ああ、いえ。失敬……目的は、詮索しない方が良いと思います。お互いに」
「……あっ♥ こ、この格好は♥ わたくし♥ うぅぅ……♥」
アルティナが股を開いた恥ずかしい格好なのに冷静に受け答えをしたため反応が遅れてしまったが、アルフィンが自分が今どんな格好をしているか、というより率直に格好どころか服を着ていないことを思い出して、はち切れんばかりの爆乳と見苦しい剛毛を恥ずかしげに両手で隠した。
「お気になさらず。ですが……こ、ここで見たことは、内密に……これも、お互いにそうした方が、良いかと♥」
「え、ええ……もちろん、そうさせていただきますわ♥」
何故か《クラウ=ソラス》に拘束されたアルティナと、何故か全裸で闘技場に放り込まれてきたアルフィン。
異なるAR空間で出会ってしまったのかと疑問はどうしても残ってしまうが、それを除けば〝何故か〟という言葉は自然と必要なくなる。
女が一人で【ウィアード・ルーム】のシステムを使用する理由など、ここ以外で叶えられない欲の形があるからに決まっていた。つまりここでの邂逅はオナニー補助を使ったことがバレた結果のみならず、互いの格好で〝度し難く救いようのない性癖〟を暴露し合う変態晒しも同義なのだ。アルティナがすまし顔を赤面に変えるのも当然な恥ずかしさだ。
「そっ、それにしても、どうしてアルティナさんとわたくしの居場所が、一緒になってしまっているのでしょうか……」
「分かりません。恐らく、システム的な不具合でしょうが、報告しようにも一度収集をつけなければ……不躾なことを聞いてしまいますが、殿下はどのような設定を?」
「えっと、わたくしは初心者でお任せをして……その後、自動で上級者向けのものになってしまったようで……」
「……同じ、ですね。ということは、こちらからコントロールするのは難しいかもしれません」
――――――このシステムには隠された欠点がある。
それは欲望を過剰なまでに具現化しようとすること。特にシステムに細かな設定をせず計算に任せてしまうと、当人の了承を得ずにシチュエーションを変更実装し、苛烈なサポートを実行する暴走に似た状態になる。
後々になって〝例外なく〟誰もがこの現象を欠点と扱わないため、厳密には現段階では欠点となり得る、という独特の表現が正しくはなるのだが、今二人を困惑させていることに変わりはない。
使用者の望んだ責めを過剰に読み取り、それにより構築したシチュエーションを強制執行する。その段階までアルフィンとアルティナの嗜好が上り詰めたと判断された。
「……《クラウ=ソラス》? え、あ♥ だ、だめです、それは♥ 殿下を♥ こんなことに巻き込むのはっ♥」
「アルティナさん?」
アルティナを拘束している《クラウ=ソラス》は戦術殻という文字通りの戦術兵装。自律式の能力を持つ他、持ち主とのリンク率で戦闘能力が飛躍的に上昇する。アルティナと《クラウ=ソラス》のシンクロは文句の付け所がないほど……であるはずなのだが、彼女の手足となって動くはずの機体がその逆をいくような様子にアルフィンが首を傾げた。
途端、アルティナを拘束していない空いた右腕がアルフィンを抱えて持ち上げた。
「え……きゃあぁぁぁ!?♥」
特殊な力場が働いているのか、まるで磁石が吸い付くようにアルフィンの裸体は宙に浮かび、アルティナと同じく股を開いた開脚のポーズで空中に拘束されてしまう。
もちろんフェンスの向こうにいる観客には見上げるだけで、大開脚したアルフィンの股間がアナルのケツ毛まで鮮明に見える状態である。
「いやぁぁぁぁぁぁぁッ!!?♥♥」
「も、申し訳ありません殿下……っ!♥ 《クラウ=ソラス》!♥ わたしのいうことが聞けないんですか♥ 拘束を解いて、元に戻ってくださいッ♥」
必死に呼びかけるアルティナにだけ理解できる言葉を発する《クラウ=ソラス》だが、呼びかけた彼女の表情から芳しい応えは返ってきていないことが伺えた。
「あ、アルティナさん……これは一体、どういう……っ♥」
「……た、大変申し上げにくいことが幾つもありますので、簡潔に……わたしはここで《クラウ=ソラス》を使った……じ、自罰的な行為に、及んでいました♥」
「…………えっ、あ♥」
「…………はい♥ わたしの場合は、本来心を通じ合わせて従える戦術殻に〝従わされる〟倒錯的感情が由来ですが……殿下も違いはあれど……似た性質があると、《クラウ=ソラス》が、は、判断をしてしまい……今のわたしは、命令権を失うどころか、命令〝される〟立場ですので、と、止めきれずに……ほんとうに、申し訳ありません……ッ♥」
「わ、わかりましたわ♥ き、気になさらないでくださいませッ♥」
アルティナが恥ずかしさと申し訳なさで死んでしまいそうな顔をしていたため、アルフィンは慌てて言葉を打ち切らせた。
具体的なことまではアルティナにしか分からないが、完全な自律式になった《クラウ=ソラス》に従う立場の彼女が受けるはずだったシチュエーションが、露出と被虐の願望を抱えたアルフィンにもたらされたシチュエーションと非常に似通っていたことが、今回の事態と《クラウ=ソラス》による両名の同時拘束を招いた、ということで間違いはない。
アルフィンの変態露出視姦嗜好とアルティナの無機物に服従する被虐嗜好。どちらの程度が低く、救い難いかは比べるものではない。敢えて言うならどちらも人に知られてはならないものであり、人生破滅クラスのマゾ女だ。
「……そ、それで、わたくしたちは、これから何をされてしまうのでしょう……♥」
「……重ね重ね申し訳ありませんが、わたしにも分かりかねます♥ 恥ずかしながら、《クラウ=ソラス》の〝嗜好〟ルーチンは、既にわたしの予測を遥かに超えるものになっています♥ その……マゾ、のわたしが望んでいることと、アルフィン殿下のご要望がどのような形で、現れるのかは……未知数、といったところでしょう、か♥」
「未知数……♥♥♥」
つまり、未知数の快楽が味わえるということ。《クラウ=ソラス》に捕まった時はあれほど動揺していたアルフィンが、今やだらしない剛毛を観客たちに晒しながら、情けのない涎を下の口から垂らしている。
彼女たちは気づいていないようだが、願望が未知の形で実現されることを待ち望んでいるように、アルフィンとアルティナの唇は弧を描いて笑みを零していた。
「んあ……ッ!?♥ く、首輪?♥」
「《クラウ=ソラス》の思考を伝達するための首輪です……これで、タイムラグ無しにあらゆる命令を受領しています♥」
アルフィンとアルティナの首に灰黒色の首輪が取り付けられる。アルティナの速やかな情報提供から、彼女は言葉ではなくこれを用いて《クラウ=ソラス》から命令を受けているのだと推測ができる。だがそれは、単なる主従の逆転のみを意味しないように思えた。
(これじゃあまるで……ど、奴隷、みたい♥ ううん、機械に命令されて言いなりになるなんて……家畜、以下、なのかしら♥)
しかし、そんな奴隷家畜に貶める首輪を付けられて心臓が高鳴っているアルフィンは、鼻息を荒くして期待をするアルティナと〝同レベル〟ということだ。
ここに立場の差はない。違いはあれどマゾ同士、互いの楽しみ方を共有するのみだった。
次の瞬間、首輪が《クラウ=ソラス》からの命令を受信し、どんな言葉よりも早く脳内に電気信号を送り届ける。
「あ……へ、変態露出魔でだらしない剛毛ムダ毛なエレボニア帝国皇太女の♥ アルフィン・ライゼ・アルノールです♥」
「その護衛で、トールズ士官学院戦略研究室所属、エプスタイン財団帝国支部準所属♥ 変態ドスケベマゾウサギの♥ アルティナ・オライオンです♥」
マゾたちは半ば反射的に口を開いてしまっていた。ここがAR空間でなければ紛うことなき人生の終わりであったであろう名乗りから、アルフィンは剛毛、アルティナはタイツに興奮汁を思いっきり滴らせながら言葉を繋いだ。
「ほ、本日は変態のわたくしたちが♥ 《クラウ=ソラス》様にぶち犯されて♥ 女として♥ 人として終わる瞬間までお見せいたしますわ♥ わたくしたちが白目を剥くその瞬間まで、目を離さないでくださいまし♥」
「ドマゾのわたしですが、こ、このような晒し場でレイプしてもらえるのは初めてです♥ 見苦しい姿をアルフィン殿下と共にお見せしてしまうことを♥ 心より、お詫び申し上げます♥ で、ですので♥ このアヘる顔から火が吹くほど♥ ケツの穴までじっくりと見ていってくださ、さい……♥」
公衆の面前で機械に拘束され、服従させられ、挙句の果てに〝犯してもらう〟と宣言する。恥ずかしすぎて頭がおかしくなりそうだ。いや、嘲笑と侮蔑の笑みを向けられてマン汁を垂れ流している時点で、とっくにおかしく成り果てていた。
十中八九アルフィンが由来であろう公衆露出宣言を終えると、《クラウ=ソラス》の腕が稼働して二人の脚を固めるように拘束し直す。フルネルソン、俗にまんぐり返しと呼ばれる文字通り性器を強調する恥ずかし固めだ。
しかし狙いは性器ではなかった。何処からかアームを射出すると、その先端がドリルのように高速で回転蠢動しそのまま伸びていく。まんぐり返しで下半身が見下ろしやすくなった二人には、その〝先〟が何処に向いているかが如実に理解できた。
「ひぃ!?♥ ……あ♥ こ、これからわたくしたちは、け、ケツ穴を処刑され、ます♥ 皆様の目の前で♥ 括約筋をゴリゴリ削られて♥ 一生ガバガバのケツおまんこにされてしまいますわ♥」
「アナル削岩機を使われて♥ どれだけ泣き喚いて許してもらおうとしても♥ 絶対にやめてもらえません♥ こ、怖いです♥ 腰が逃げたくて震えてるのに♥ 絶対に逃がしてもらえないから♥ すごく、みっともない、です♥ お、おぉ♥ ほぉぉぉ……ッ♥♥」
誰だってアナルを、排泄のための穴をえげつないディルドの回転で拡張され使い物にならなくされて性感のためだけの穴にされたくはない――――――怯えながらも期待で声を震わせる生粋のマゾでもなければ。
「「お゛ほォオ゛オ゛オ゛ーーーーーーーーーーーーーッッ!!♥♥♥♥♥」」
尻穴に突き立てられたドリルは、布地の守りを容易く引き裂き腸内へと侵入した。まして、Oラインの剛毛しかないアルフィンの尻穴に守りなどなく、二人は凄まじい衝撃で人に見せられないブサイクなイキ顔と声を晒した。
ケツ肉が激しい地震に見舞われたように振動し、括約筋が一瞬のうちに削岩され、1リジュ未満だった尻穴はあっという間に数倍以上に拡張される。
「じぬッ、じぬぅ゛ぅうぅうぅぅうう゛う゛ッ!♥♥♥♥ の゛ほお゛ぉぉおおお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!??♥♥♥♥♥ お゛げづごわれまずう゛ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅッッ!!♥♥♥♥♥ おけつあなめくれまずわあ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!♥♥♥♥♥」
「う゛ッほお゛ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉん゛!♥♥♥♥ お゛ッ、んほッッ、お゛ほお゛ぉぉぉぉぉぉぉぉッっ!!?♥♥♥♥ どめ、どめでッ、ぐらうぞらずッ、言うことぎいでぇ゛え゛え゛!♥♥♥♥ わたしのこーもんなぐなりゅう゛う゛ぅう゛う゛ぅ゛う゛う゛ぅう゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ゛!!♥♥♥♥♥」
完全にイキ果てるのが先か。アナルが完璧に破壊されるのが先か。甲乙つけ難い一本先取の勝負に、寄り目で鼻水を垂らし野太く下品な雄叫びを上げるアルフィンとアルティナ。
排泄穴が排便感覚など一蹴できる途方のない衝撃に襲われて、心身ごと削られた二人の股間から恥の液体が無数に撒き散らされる。
ぷしっぷしっぷしぃぃぃぃぃぃぃぃぃッ♥ じょろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ♥
「「あ゛ぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁぁぁぁッ♥♥♥♥♥」」
白目を剥きかけ、アルティナはタイツから滴らせるように、アルフィンは極太の神々しいまでのアーチを描いて激しく失禁した。
金銀髪の美少女が恥ずかしいポーズでアナルを拡張され、おしっこを空中に撒き散らす。人生が終わる淫獄があるならば、この光景を指しているに違いないとさえ思えた。
回転し続けていたディルドが停止する頃には、首を反らしてビクビクと痙攣しながら愛液と潮吹きを垂れ流すだけのマゾ女に成り果てていた。
その変態性でも多少は同情の余地が生まれる絵面だが、場を支配する《クラウ=ソラス》は容赦の感情を持たない。さながら【怪異】の化身たる戦術殻は、用済みのドリルディルドを引き抜くと、全く異なる道具を体内から射出した。
ピンク色の配線にも思えるそれは、ポッカリと開いたアルフィンとアルティナのアナルに一部の狂いもなく正確に挿入される。
「「ん゛ッほーーーー!!?♥♥♥♥♥」」
あまりにもマヌケな喘ぎ声を上げて意識が覚醒した二人を余所に、《クラウ=ソラス》は奥まで挿入れた尻穴の配線を早くも引きずり出し始めた。
ずるるるるっ♥ ずりゅずりゅずりゅずりゅずりゅりゅりゅりゅりゅっ♥
「んお゛ッほ♥♥♥ おほ♥♥ ほほほっ♥♥ ぬほっ、お゛ひょおぉぉぉぉぉッ♥♥♥♥」
「ぬお゛ッ♥♥♥ ほへ♥♥ お゛ッッッ……ほぉぉぉぉぉぉッ♥♥♥♥」
それは下品な表現にはなるが、排泄物を無理やり引きずり出される感覚だった。ある種、絶大な解放感を得るための最も原始的で最も効率的なやり方だ。
だが、それがもたらすのは解放感だけではなかった。驚異的な圧迫感。それが延々と続く。ストロークの、正当な意味合いでのアナル責め。
ぶびっ、ぶびびびっ♥ ぶぼぼぶりゅぶりゅぶびびぶびぼぼぼぼぉぉぉぉぉ……ッ♥
「ひっ、お゛、ほォオ゛ッ!!?♥♥♥♥♥ お゛、おしッ、けつ、けちゅあな、のび……にょほお゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ッ゛!♥♥♥♥♥」
「お゛、お゛ぉぉぉぉぉぉッ♥♥♥♥ の、のびっ、のびりゅ♥♥♥ おじりのあなのびちゃ……ん゛お゛ぉぉぉぉぉぉぉぉッ゛!♥♥♥♥♥」
拡張された肛門が盛り上がり捲れ、下品であって当然の音を響き渡らせる。極太の排泄物をひり出し続ける。圧迫と解放感は決して終わらない。それはコードなどではなく、〝無限に伸び続ける機械触手〟だからだ。
絶頂と排泄の感覚を同時に味わわされたアルフィンとアルティナは、寄り目を上擦らせて鼻の穴と口を大きく開けた形容し難いブサイキ顔になる。
それをアルティナのカメラで撮影し、闘技場の巨大モニタに即座に送信した《クラウ=ソラス》の早業で、二人のブサアヘ顔は鼻から垂らした水や突き出した舌の先に作った涎の橋まで、大画面に高画質で一生涯の恥顔として映し出されてしまった。
「ん゛ほぉぉぉぉぉぉぉ!!?♥♥♥♥ やべっ、もうやべへぇぇぇぇぇぇぇぇぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ゛!!♥♥♥♥♥」
「ゆるじでくだざい゛ィィィッ゛!♥♥♥♥ もうさがらいまぜん゛がらあ゛ぁぁぁぁぁぁぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ゛!!♥♥♥♥♥」
生粋のマゾでも本能的に音を上げてしまう凄惨な仕打ち。一国の皇太女と可憐なウサギ娘がケツ穴から延々と疑似便を引き抜かれながら、悶絶ブサアヘ顔を何枚何十枚何百枚と撮影され、この場に流されていく。
観客を見ればそのモニタをカメラで撮る者、当然のように二人のまんぐり返し排便アクメ姿を撮影する者、金銀髪の肛門が盛り上がり捲れた無様な光景を激写する者まで様々で、皆が一様に二人のマゾ羞恥をこれ以上なく煽っていた。
効率的なのに自然で、現実と見紛う光景。現実の拡張が如何なるものかを語る。
「「け゛づあ゛な゛イ゛ぎゅう゛う゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛っ゛っ゛♥♥♥♥♥♥」」
その代名詞足り得る少女たちは、無様下品な姿で品性下劣で極上のアクメをキメてイクのだった――――――――
『肯定終了。完璧なサポートを完了しました……またのご利用、ご来場をお待ちしております』
丁寧さの中に潜む不遜な感情。雌をサポートするというより、管理してやるというナニカの権化が粛々と肥大化を続けていた。
けれど雌たちはまたやってくる。必ず、この部屋を求めてやってくる。
「「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥」」
盛り上がったケツの穴を晒し、アヘ顔を晒し、極上の快楽に伏したアルフィンとアルティナ。彼女たちのように色欲に自ら溺れる無様なヒロインたち在る限り、この需要は、決して途絶えることはないのだから。