【怪異】の軌跡VI〜導力映画の主演乙女エレイン・オークレール〜
Added 2024-08-02 03:01:05 +0000 UTCいつもご支援ありがとうございます。つ、通常用の更新予定が途絶えてやがる……ってことで書けるものからいってみました。エレインをメインで書くの何気に久しぶりな気がする。まあ共和国舞台で三人娘以外を書こうとすると普通にシズナになってたからな……というのはあるんでしょうね。界が出たらここにアルティナが入ってくることも想像に難くない。
今作はノーマル怪異です。ノーマルかなこれ?まあナンバリングがあればノーマル、ヨシ!
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共和国で独自の発展を遂げた文化、導力映画(オーバルシネマ)。昨今の目を見張る技術発展と財政状況の好転と合わせて、その価値と需要は飛躍的に高まりつつある。
その中でも一際人気なのがR指定もの、とどのつまりは一定以上の年齢以外は見ることのできない過激な映画だ。無論、大衆向けの映画であるため公序良俗に反さない映画であることが前提〝だった〟。
シアターのR指定界隈が異様な盛り上がりを見せているのは、その過激さが公序良俗など知ったことではないとする〝史実に基づく〟映画だとされているからだ。史実、実際に起きた出来事が映画として上映され、人々に認知される。しかもそれは公序良俗に反した過激すぎる性的な映像。普通ならありえない。速やかに法規制がされる。そもそも、性的に食い物にされる女の史実を大衆向けの娯楽として垂れ流すなど、明確な尊厳の陵辱に他ならない。
しかし許されているからこその盛り上がりがそこには存在している。上映内容は全て実在するものである。それは娯楽であり何者も阻害してはならないものである。人々の記憶にそうして刻まれるものである――――――【怪異】とは、認識の侵食である。
今日も満員御礼のシアターに一人の男が座った。おもむろにズボンを脱いでイキリ勃つ陰茎を晒す姿は、紛うことなき変質者だ。けれど、そんな変質者がシアターに座っていることは珍しくもない。R指定席では自由な自慰行為が許可されている。いつの間にかできた〝暗黙の了解〟によって、客層の十割を占める彼のような男は好んだ導力映画でオナニーを行うことが当たり前。むしろ、しないというのは逆に奇異の目で見られてしまうのだ。
だからもう男は座席に座り陰茎を握り込むことに違和感を持っていなかった。それは、周りがどうのということではない。特大のシアタースクリーンに映る女たちが、そんな彼らより遥かに変態的で無様な存在であるからだ。
本来ならばアングラなR界隈を盛り上げたのは過激さ一筋だけではない。導力映画に欠かすことのできない女優の質が、以前とは比べ物にならないからだ。共和国で名を知らない者がいないと言っても過言ではない有名人がR指定の大スクリーンに映るとなれば、自慰行為の確たるオカズになることは避けられない。
ましてそれがA級遊撃士、ギルド協会のエースとしての実力。《剣の乙女》の字に相応しい美貌。同性が羨み異性を欲を向けるあらゆるモノを兼ね備えた女であるなど格好の獲物としか言いようがない。彼女を大スクリーンに〝取り込んだ〟モノも、そう考えているはずだ。
男は購入したパンフレットに視線を落とした。好評を博している〝シリーズ〟のパンフレットには、此度の対戦相手と大人気女優の名がハッキリと記されていた。
【エレイン・オークレールVSスライム】
そのありえない、あるいは勝負になりもしない対戦カードが今回上映されるものであり、エレインの名をより知らしめるのだ――――――その乙女は欲に喰われる価値のあるものだと。
◆
スライムは世間的に見て下級種とされる魔獣だ。粘液が極めて低い戦闘能力と低知能で活動する。特徴と言えば液状存在故に不定形で、様々な姿に変化できることだが、それも前述の通り低知能であるためほとんど意味をなさない。
駆け出しの遊撃士どころか素人ですら討伐は容易であり、小鬼(ゴブリン)の方がまだ手こずるというものだ。
そんな雑魚敵にA級遊撃士であるエレインが苦戦するはずがない。だが、万が一にも彼女がスライムに敗北を喫するとなれば、それは彼女が途方もないマゾヒストであるか、そうなるように軌跡(ものがたり)が構成されてしまっているか、だ。もし後者であるならばそれはまさに、導力映画の脚本に沿った、というべきなのだろう。
「く……手強い」
手配魔獣の討伐のために地下鉄整備路の奥地へ向かったエレイン。そこにはスライムタイプの手配魔獣が身を潜めていた。
スライムなら一人で充分。エレインはそう判断したが、既に正しいとは言いきれない。否、苦戦していると明確に言い切れるほどエレインは息を乱していた。
巨大化したスライムの体積はそれだけで驚異。エレインの流麗な剣技を圧倒的な粘膜体積が受け流してしまう上、刃にまとわりつく液体が切れ味を劣化させる。刃を鈍らせる粘液で構成される特濃の体積という二重苦に翻弄され、エレインは決定打を与えられずにいた。
単独先行したため救援は期待できない。そもそも、手配魔獣とはいえスライムごときにエレインが苦戦するなど誰も思っていない。仮にエレインが帰還しなかったとしても、わざと手を抜いて負けたのかと疑われるのが関の山だ。スライムの認知度とエレインの実力はそれだけの差がある。しかし現実はスライムに全く決定打が与えられない《剣の乙女》のいう、意外性のある、ともすれば倒錯的な光景を生み出していた。
最弱が超越的な強者を倒す。それは古来からある得も言えぬカタルシスである。
「小手先の技が通用しないなら……!」
だが、そのような下克上を狙われる側はたまったものではない。
細やかな剣技が通じないなら、あの体積を切り崩すことのできる大技を使うまで。エレインの切り札は目にも止まらぬ高速の斬撃を四方八方から放ち、渾身の刺突で敵を貫く『ナイツ・オブ・アステリア』。
単身で敵を包囲する超高速の剣技であれば、スライムの体積の悉くを削り取り核を斬ることができる。刃が鈍る暇すらない。
エレインが必殺戦技を選択したことは間違いではない。
「輝ける翼――――よお゛ぅ゛う゛っ!?♥♥」
彼女に過ちがあったとすればそれは認識。スライムは格下の存在である。そこに間違いはないが、正しくもない。
危険視する必要がないからこそ、エレインは認知の外へ警戒を向けなければならなかった。
もしエレインが無様な声を上げる瞬間が娯楽として流れていたのなら、そのシアターはさぞ盛り上がっていたことだろう。
切り離されたスライムは独立した行動力を持つ。つまりは分裂体であるわけだが、それは小さすぎる故に存在感を持たない。戦闘中のターゲットにもならない。俯瞰でしか覗くことの叶わない分裂体は大技を放たんとするエレインの足元から一気に跳躍した。
「んほぉぉぉぉぉぉぉ♥♥♥」
そして、ショートパンツの中へと潜りすり抜けて、エレインの体内へと入り込んだ。乙女のケツ穴に侵入したのだ。
大技をスライムに当てるため全神経を研ぎ澄ましていた流石のエレインでも、戦闘中に排泄の穴へ侵入されるなど想像もしていなかった上、現実に起きた今現在でも何が起きているのか理解ができていなかった。
スライムを睨め付けていたキレのある凛々しい目が、寄り目の情けないブサイク顔を晒し上げる。ケツ穴に侵入された衝撃で腰砕けになったエレインは、戦いの最中にあるまじきみっともないガニ股姿になってしまう。
「おっ、おほ♥ んぎぎ……ま、まさか♥ お、お尻の穴に……だ、だめ、やめなさい!♥ やめ……んおぉぉぉぉぉぉっ♥♥」
やがてエレインが事態を把握するが、遅きに失するとはこのことだ。
括約筋にいくら力を込めても、既に侵入した粘液の流動体であるスライムを止められはしない。慌ててショートパンツとパンティを引きずり下ろした頃には、形の良い美尻に纏わりついたスライムの大半が腸内へ侵入していた。
「あひっ、は、はふぅっ♥ な、なに、なんなの、この感覚、はァ♥ お、お尻が、おかしくな、りゅうぅぅぅぅぅ〜〜〜〜〜〜♥♥♥」
さらにスライムは腸壁を的確に刺激し、エレインに挿入と排泄感の両方で性的快感を与えていく。
「ひう゛ぅう゛ぅ゛う゛〜〜〜〜ん゛♥♥♥」
ガニ股をガクガクと痙攣させながらエレインは情けのない嬌声を上げ始める。
エレインの秘めたる性感が開花したのか、スライムが異常なほど優れた技術を持っているのか。理由は定かでないが、扇情的な黒パンティまで引きずり下ろしたことで露になった秘部は、滲み出た愛液が陰毛に染み込み滴り落ちるという淫猥な光景が生まれ落ちていた。
「おほぉぉぉっ!?♥ だ、だめぇ♥ そ、それ以上は、むりっ、う゛お゛ッほ♥♥ だ、だえ゛ら゛れ゛ッ゛、な゛っ♥♥」
脳天を貫くように鋭くて、けれど心地良さを覚える快感がエレインを襲った。その先にあるものを予期した彼女だったが、それは最低限の忌諱感でしかなかった。
それ以上に恐れることがあった。二十四を数えた歳で乙女を渾名されたエレインだが、その両方の意味を持って恥ずべきことが待ち構えていた。
尻穴から一度入ったものを出すのは二択だ。今や別の意味で閉じた括約筋をスライムがこじ開けようという意志を見せているならば、それは事実上一択となる。
「ん゛ごお゛ぉぉぉぉぉぉぉッ゛♥♥♥」
皺を寄せた眉間に脂汗をびっしりと浮かばせ、広がった穴から鼻水を流して口の端から涎を垂らす。乙女失格の悶絶顔で〝それ〟に耐えようとするエレインだったが、数秒と持たずして限界がきた。
エレインの動作は反射的なものだった。堪えられないと判断した身体が勝手にしゃがみ込んでお尻を突き出すポーズを取った。
外側に向けられた菊門が大きく卑猥に腫れ上がっている。《剣の乙女》が最も恥じ入るセピア色のアナルが今頃は大スクリーンにドアップで晒されているのだろう。
「む゛り゛ぃ゛っ、も゛う゛だめ゛え゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛え゛ぇ゛え゛え゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥」
ぶびっ、ぶぼぼぼぶすぶすぶすっ、ぶぼりゅッッ♥
獣の雄叫びと聞き紛う悲痛な怒声にも負けず、エレインの尻穴から下品すぎる音が溢れ出た。
もちろん飛び出したのは音だけではない。皺が見えなくなるくらい穴を引き伸ばした極太のスライムゼリーが、一気呵成にひり出されたのだ。
ぶりゅぶりゅぶりゅぶりゅぶべべぶりぃ!♥ ずろろろろろろろろろろろろろッ♥ ぶちゅぶりりぶちゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅうぅぅぅぅうぅぅうぅぅ♥
「ん゛びゅお゛ほおおぉおおおおおおおおぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!♥♥♥♥♥」
凄まじい轟音をケツ穴から吹き出しながらイキ潮まで噴射。剣を放り出して四つん這いで突き出したケツからスライムを脱糞したエレインは、羞恥と絶頂感でぐちゃぐちゃになったブサイクなオホ顔で無様なアクメボイスを響き渡らせた。
固形になったスライムゼリーが〝いきめ〟とエレインの脳髄に働きかけ、彼女は命ぜられるまま肛門を引き絞った。獣が如き四つん這いの公開排便絶頂。ケツ穴からズルズルと太い水色のスライムをひり出しきると、その極限の解放感は彼女に剣を取り直すことをさせなかった。
ぷしっぷしっ、ぷしゃあぁぁぁぁぁぁぁ♥
「はあ゛ア゛ァ゛ッ……♥♥♥♥」
放心したエレインは四つん這いのまま失禁までしてしまう。スライムにアナルへの侵入を許した挙句、排泄アクメをキメて余韻で小便まで垂らした。剣士としてどころか、女として、人としての恥を尊厳ごとぶちまけた。
「お゛ッぶ♥♥♥」
そんなエレインを本体の巨大スライムが丸呑みにした。
「ん゛ッ……ん゛ぶう゛ぅうぅうぅうぅ♥♥ ん゛ッッぶ♥ おぶぶっ……ごぼごぼぼ……♥ ん゛ぉぉぉぉぉぉぉ……ッッ♥♥」
粘り気のあるスライムの体液内でもみくちゃにされ品性の欠片もない顔でくぐもった悲鳴を上げること十数秒、触手の形状に化けた部分がエレインの両脚を掴んで体内から引きずり出した。
「んぶぉぉっ♥ げほっ、ごほ♥ ……はぁー♥ ハァ、はぁーー♥」
行きも絶え絶えになったエレインは、一糸まとわぬ肌を晒していた。艶かしい美巨乳からくびれた腰にビクビクと震えている足指の先に至るまで、余すことなく衣服を溶かし尽くされたエレイン。
大画面に《剣の乙女》が誇る極上の裸身が映し出される。その美しさに反し、両脚を触手で絡め取られて大開脚で逆さまに拘束された哀れで惨めな姿を晒した彼女を以て、この劇場はクライマックスシーンへと切り替わる。
「は、離しなさい……っ! こ、これ以上は、やらせない……ッ!!」
両脚を縛り付ける触手を振り払わんと手を伸ばすエレインだが、粘液の触手は腕力だけでどうにかできるものではない。まして逆さまでマンコとケツ穴を晒した大開脚の姿勢では力が入るはずもなく、スライム触手を掴むことさえできなかった。
無駄な抵抗を試みるエレインが息を荒らげる間にも、触手は数を増やしていた。両脚を縛る触手にばかり気を取られたエレインは、剥き出しの二穴に向かって堂々と降りてきていることに気づかなかった。
マヌケなA級遊撃士の二穴を触手が突き穿つ。
「んほぉ゛お゛ぅ゛う゛ッ゛!?♥♥♥♥」
二穴へ同時に挿入された衝撃だけでイッたエレインは、白目を剥きかけながら腹の底から下品すぎる喘ぎ声を上げた。
無論、変幻自在の触手が挿入だけで終わるわけがなく、膣内と腸内の形と性感を瞬時に把握したことで的確な形状に固定化、そしてピストンが始まる。
「お゛ッほおおおぉぉおぉぉぉぉぉおぉぉぉぉぉおぉぉぉッッ!!?♥♥♥♥♥」
ピストンは交互に行われ、休む間もない。当然ながら挿入だけで絶頂した女が、的確かつ機敏に行われる触手のピストンに耐えられるはずがなかった。
「お゛っお゛っお゛っ、お゛ォッッ♥♥♥♥ ん゛ッイッぐううぅうぅううぅうぅうぅうぅうぅうぅ♥♥♥♥♥」
イキ潮を噴射し逆さまアヘ顔を晒すマヌケ極まりない無様を見せつけてしまう。
さらに、マンコとケツ穴で連続アクメをキメるエレインに新たな触手が迫り来る。それはブルンブルンッと大きさを主張するように揺れる美巨乳だ。
「ンッひぃぃぃいぃいぃいぃいぃいぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥」
また目を剥いて情けない悲鳴を上げたエレインの両胸が、みるみるうちに大きくなる。それは正常な豊胸とは異なり、みっともなく垂れてしまうだろう膨張だ。
触手はそれでもなお乳房の先端を吸い上げるように食らいつき――――――やがて盛大な母乳のシャワーが噴き出した。
「む゛ッほお゛お゛ぉぉぉぉぉぉぉぉッッ!!?♥♥♥♥♥」
二穴で絶え間なくイカされるエレインでも、母乳が自身の胸から噴き出してアクメをキメてしまうなど想像もしていなかったのだろう。驚愕と快楽でおかしくなったイキ顔で官能的な雄叫びを響かせる。
「お゛っ♥ お゛ッ♥ お゛ほぉぉぉおおぉぉん゛ッ゛♥♥♥♥ イグッ、イグッ、イグッ、イグゥウウゥウゥウゥウゥウゥゥウゥッッ♥♥♥♥♥♥」
マンコとケツ穴とデカチチの三箇所を同時に責め立てられるエレインは、無様にイキ狂うことしかできない。
スライムに一矢報いられるどころか、手も足も出せずに完全敗北無様絶頂してしまったエレイン。そのまま犯され続けた彼女の恥は地下の奥へ封じられるはずだった。
しかし、A級遊撃士のスクープを夢見て尾行していたとある記者が、エレインがスライムに敗北する一部始終をカメラに収めていた。翌日、エレインがスライムに不意打ちされて悶絶ブサイク顔になり、下品すぎる擬似脱糞で絶頂する姿と、全裸逆さま大開脚で敗北陵辱アクメをキメる姿が新聞の一面を制圧。《剣の乙女》の名声と尊厳は一瞬にして地に落ち、雑魚魔獣に敗北したクソ雑魚遊撃士として名を馳せることになる――――――――
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上映が終了した後、男は次の上映までシネマ内で時間を潰していた。
R指定品が大ヒットしたことで《シネマ・エスプリ》内はその発禁映画仕様に染め上げられていた。もっとも顕著なものは貼られたポスターだ。
主演女優たちの恥姿が余すことなく映し出されたポスターは、もはや映画というよりAVの紹介と言うべきかもしれない。エレインがスライム触手に犯されてアヘ顔を浮かべたポスターを見れば、上映中に何十回と絞り出した精液が睾丸の中で再びグツグツと煮えたぎり迫り上がる興奮を味わえた。
それは何も男に限った話ではない。彼と同じ目的でシネマを訪れた者たちの会話が、上映を待つ数分の間に数えきれないくらい耳に届く。
「やっぱり《剣の乙女》のVSシリーズはたまらねぇなぁ。雑魚魔獣にまで負けて犯されて、クッソ下品なオホ声で喘ぐ変態女! 今回も良かったが……やっぱ半グレにボッコボコに犯されて街頭ビジョンで敗北宣言しやがった時の衝撃には勝てねぇなぁ」
「ジュディスの新作やばかったな。あのリーシャ・マオと共演して、しかもグリムキャッツになって悪を華麗に誅伐……とか息巻いてたのに落とし穴に頭からハマった挙句スーツが破けてマンコとケツ穴が丸出しで小便しちまうんだからよぉ。笑いながらヌくのは流石に初めてだったぜ」
「若手女優で成り上がるには枕が必須なのは察してたけどさぁ、やっぱちょっとショックだぜ。ニナちゃんがあんな下品芸をしてでも売れたかったとか……あれじゃあ女優じゃなくて売女だぜ、売女」
評価は様々だったが、誰もが最終的な評価は同じところへ収まる。全て史実に基づく以外に、今まさにエレインたちが痴態を晒している光景が映画として上映されているのだ。
たとえばエレインは最後に現場から逃げた記者のせいで、明日には新聞の全面にあの痴態が載せられ、晴れて変態女の名を知らしめることになるだろう。
ジュディス・ランスターとリーシャ・マオは悪に天誅を下すどころか捕まり、犯され尽くした後に全ての罪を着せられて二人揃って豚箱にぶち込まれる。
ニナ・フェンリィは売れるために業界人の前で、口にするのも憚られる下品芸を披露していた。きっと彼女はさらに名を馳せることになるだろう。売れるために身を惜しまない品性下劣な売女として。
上映された内容は全て事実として認知される。観客から大衆へと伝わる。エレインは数多くの魔獣に敗北しながら喘いでしまう変態女として。ジュディスたちは前科が付くような犯罪撮影にも躊躇いと羞恥を持たない救いようのないド変態女優として。
倫理が問われる光景であろうと、前後が矛盾していようと事実は事実。現実となる。
男が推しているエレインにしても、彼女の名声と尊厳が地に落ちるなど今回の上映に限った話ではなかった。何せVS〝シリーズ〟だ。エレインはその数だけ無様な敗北を大スクリーンの前で晒していた。
魔獣に敗北したのは一度や二度ではない。通りかかった誰かが言ったように、半グレにすら蹂躙されたエレインは全身を白濁と落書き塗れにされながら街頭ビジョンに映り、画面の中で全裸土下座で謝罪屈服した。導力機器に無様敗北して犯されたこともある。彼女のファンであり、何度か助けてもらったことがあり、エレインを導力映画デビュー作から欠かさず追っている男が一作であろうと忘れることはない。彼女は片手では数え足りない回数敗北を喫し、その全てが導力映画となり、事実として世間に認知されている――――――エレイン・オークレールは喘ぐために負ける変態女であると。
仮にこの舞台(フィルム)から引退(脱出)できたとしても、大幕を淫靡かつ大いに盛り上げたエレインたち変態女優が元の場所に戻れる可能性は、ない。
次の上映時間がやってくる前に、男は次のパンフレットを購入する。それはすぐにやってくる未来を記載したものだ。ほんの少し先に待つ敗北の絵で期待と欲望を煽り立てる神秘のグッズ。
そこにはエレインが怪しげな催眠術師の牝犬となり人生を終わらせる敗北があった。マフィアに薬物を投与されて淫乱に堕ちる敗北があった。人形使いに操られオナニーに勤しみ、オークに蹂躙され、冤罪で監獄に収容され、機械に洗脳され――――――あらゆる未来。リトライの存在しない敗北だけが先にある光景が映し出されていた。
果たして次に上映されるのはどれであろうか。男は期待に胸を膨らませ、己が望む絵が映るパンフレットを手に取った――――――――