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【怪異】の軌跡・スレイヴドリーム断章

 これは〝夢〟だ。あらゆる者たちの夢にして、あまねく怪異がもたらす夢が一。それは男が抱く願望を女が叶えろという理不尽極まりないものにして、現実では起こり得ない有り得ならざる事象にして、けれど決して逆らうことのできない現象。それが怪異のもたらす〝夢〟なのである。

 とある軌跡(物語)の女は、その夢の不条理を全てその身一つで請け負うことを強いられる。強いられていることにさえ気が付かず、彼女たちは様々な結末を迎える。こんなことがあってはならないと悲劇に嘆きながら、その身を犯すモノを受け入れねばならないのだ。

 そして結末を創り出す過程の光景が余すことなく男の目に映る。欲を抱いて吐き出す男たちは怪異となり、女たちにまた新たな夢をもたらす。


 今日もまた、何百という夢の一欠片が誰かの目に留まるのだ――――――【怪異】の紡ぐ軌跡の世界を始めよう。



 ゼムリア大陸有数の強国であったエレボニア帝国の没落から、数ヶ月の時が経過しようとしていた。

 帝国の首都内ですら支配される側となったことを受け入れ始めた頃、群衆にある御触れが出された。今や新たな支配者の居城となった《バルフレイム宮》の城下で、反逆者の処刑が執り行われるということだ。

 処刑というと血なまぐさいグロテスクなイメージが先行するが、帝国を支配した蛮族たちの好む処刑は大きく異なっていることを群衆は知っていた。だから御触れが届くとすぐに彼らは処刑場の中心地に詰め掛けた。彼らにとって尻尾を振るべき相手は、失墜した皇族などではなくなっているのだ。

 集まった群衆によって人の壁が出来上がる中、帝国を支配した蛮族が現れた。


 帝国の支配を行った蛮族はオークのように屈強な巨体を持ち、その肉体に刀も銃も杖も、何もかもが通用しなかった。英雄たちの武具と鍛え上げられた技量は、彼らが生まれ持つ圧倒的な能力によって叩き潰されてしまったのだ。

 そして、群衆の前に堂々と現れた巨体の男たちは、己の身体に〝戦利品〟を装着している。戦利品とは女だ――――――手足に鎖を繋げられ、轡を噛まされ言葉もなく犯されている無様な敗者たちだ。

 どれだけ長身な女でも巨体の胴体に収まってしまう。手足に繋がった鎖の行き先は、その胴体で見せびらかすためにある。ぼろ布となった衣服を纏った裸より惨めな彼女たちをよりみっともなく暴き立てる。そんな女の股には異種と見紛うデカすぎるペニスが突き刺さっている。


「ん゛お゛っ♥♥ おォッ!?♥♥♥ ん゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛♥♥♥♥」


 それは、帝国の至宝と呼ばれし美貌の少女も例外無く、だ。

 むしろ彼女は特等席の先頭に用意された立場である。帝国最後の皇太女であらせられるアルフィン・ライゼ・アルノールには、国民が真っ先に目にする一番手前の列で、純血を失った剥き出しの皇族オマンコがぶち犯され蹂躙される様を生み出す責務があるのだから。


「んぐぅーーーーッ♥♥ お゛う゛っ、ごっ、お゛っ♥ んひぃいぃいぃ♥♥♥ おほっ、んっお゛おぉおおお♥♥♥」


 屈強な胸板の上で磔にされ、巨根で串刺しにされたアルフィンは白目を剥きかけながら生肌を晒した豊満な乳房を強引に揺らされ、局部から淫汁を撒き散らす様を民の前で見せつけてしまう。

 裸体の皇太女が強い雄の魔羅に蹂躙されながら連れて行かれる光景を、国民たちは固唾を飲んで見守っていた。誰も助けに行こうとはしない。何故なら彼らは英雄ではない。立ち向かうことを諦めた愚民である。

 故に国の中心であり宝であるアルフィン皇太女が嬲りものにされていることに罪悪感はあれど、目を逸らそうとはしない。明日は我が身が滅びるかもしれない中で、アルフィンという美しい皇族のレイプショーに肉棒を滾らせているのだ。


(いやぁ♥ 見ないで♥ 見ないでぇぇぇぇぇぇ♥ だめぇ♥ こんなの♥ いけないことなのにぃぃいぃいぃぃ♥)


 敗戦国の将を辱めるだけならいざ知らず、人としての尊厳を奪い晒し者にすることが許されていいはずがない。だが、アルフィンは無力だった。犯されるだけで何もできはしない。磔にされ、マンコもアナルも晒した敗北女に堕ちた今、アルフィンの皇太女という身分など陵辱や視姦の際に他の女より刺激が強まるスパイスでしかないのだ。

 そうして磔ピストンレイプされ精神と肉体を抉られ突かれながら、アルフィンたちは処刑場へと送り届けられた。

 木材で組まれた簡素な処刑台。蛮族に連れられた女たちは、そこへ一人ずつ上がらされていく。


 処刑が始まる。一転して女の最後列へと押し込まれたアルフィンは、多くの女が処刑台へと送り出されていくのを震えながら見ていることしかできなかった。


「う゛お゛ほぉおぉおぉぉおおぉおぉぉぉぉぉッ!?!??♥♥♥♥♥」


 クレア・リーヴェルトは、アナルに高速回転するディルドを打ち込まれて断末魔にも似た絶頂声を情けなく叫び上げた。


「いやぁぁぁぁぁぁあっ!♥♥ だずっ、だずげで♥♥ ゆるじでっ、ゆるじでぇえぇぇぇぇぇえぇぇ!♥♥ やだ、やめっ、おぶぶっ、おおぉおぉぉおぉぉぉ♥♥♥♥」


 ミュゼ・イーグレットは、触手の棺に泣き喚きながら引きずり込まれていった。アレは人をイキ狂わせるためだけのもの。二度と開くことのない陵辱の棺となる。

 アルティナが、ユウナが、エリゼが。アルフィンと帝国に組した女たちが、どこから用意されたのかも分からなく淫具によって処刑されていく。民衆に痴態を目撃された彼女たちは、人として、女として明確な死を迎える。

 その最期を、雌としての終わりを迎える度に民の群れは呑まれていく。あぁ、この女たちを終わった雌として見ていいのだと、彼らは認識するのだ。

 そうして一人、一人、また一人――――――終わりの一人は決まっていたかのように、金髪の皇太女が選ばれた。


「あ、あ、あ……ひっ、い、いやっ、いやぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」


 ずるずると引きずり出され、処刑台の上に立たされる。事ここに至って、アルフィンの価値を理解できない者はいなかった。

 十数人にもなる雌の末路を目の前で見せつけられたアルフィンにとって、その処刑台は己の未来を予期させるに充分足るモノであろう。如何に皇太女と言えどまだ人の少女だ。どれだけ強い心を持っていようと、全てが敵に回り孤独となった世界でどれだけ強がることができるというのか。

 彼女を犯す異国の男たちに、手のひらを返して彼女への邪な視線を隠そうともしない群衆たち。全てがアルフィンの敵であり、味方でもある。


 その態度次第で、慈悲を与えよう。アルフィンに与えられた首と手を縛るギロチンの枷は確たる証拠を提示した。


「ひっ♥」


 ギロチン拘束台に縛り付けられたアルフィンは、それを見たのだ。無様な咎人となった己の裸体を眺める人々を。

 台に首と両手を通されガッチリと固められたことで中腰になり、晒された秘部と尻穴を無遠慮に撫で回す視線。ドレスで巧妙に隠されてはいたが、かなりのサイズであることを示す乳房が頭を垂れたいやらしい光景を眺める視線。

 誰一人。そう、誰一人としてアルフィンから目をそらそうなどとは思っていない。誰も彼女を帝国の皇太女として見ていない。

 正確には、敗戦国の皇太女という〝最高の興奮〟を運んできた売女として見ているのだ。

 それをより如実に語るためか。あるいはただ単に犯したかっただけなのか。アルフィンをここまで運んできた処刑人役の男が、彼女の膣穴を容赦なく肉棒で貫いた。


「お゛ッ……ほおおぉおぉおおぉぉぉおぉぉぉぉおぉ♥♥♥♥♥」


 ――――――なんて下品な皇太女なのだ。

 恐らくは、群衆の思考は一致していた。アルフィンは膣を肉棒で貫かれた瞬間、鼻水を噴き出して腹の底から汚い声を絞り出した。かと思えば、寄り目で舌を突き出した品性下劣なイキ顔を晒した彼女の価値はさらに磐石なものとなった。


「お゛っ、ご……っっ♥♥ んオッ♥♥♥ おほおぉおぉおぉおぉおおぉおぉぉぉ♥♥♥♥ ん゛い゛っ、ぐうぅうぅぅうぅぅうぅぅうぅぅうぅぅ♥♥♥♥♥」


 蛮族に犯されて果てる女のどこに、尊敬し国宝と崇め奉るだけの価値があるというのか。彼女の価値はもっと別の場所にあると誰もが思うはずだ。それ以外はありえないと、この軌跡においてアルフィンの価値は決定づけられた。


「お゛っお゛っお゛っ♥♥♥ ゆるっ、ゆるじでッ♥ もう゛ッ、イ゛ぎだぐな……う゛ん゛お゛ぉ゛オ゛オ゛オ゛♥♥♥♥」


 敵国に侵略され、身体を明け渡した売女にして淫女。それ以外に定めるべきモノが見当たらない様をアルフィンは群衆に見せつけてしまった。

 そして、アルフィンに選択の時は迫っている。蛮族はアルフィンを犯し続けるだろう――――――いつまでも、どこまでもだ。


「ん゛お゛っ、ふお゛おぉおおぉおぉおおおおぉぉおお♥♥♥♥ おぐっ、げえっ、ぶえお゛っ、ん゛ぎゅうぅうぅうぅうぅうぅぅうぅぅ♥♥♥♥♥」


 それは何ら比喩ではない。何日、何ヶ月、何年、何十年であろうと男はアルフィンを犯すだろう。彼はアルフィンの心が折れるまで腰を振り、子宮を穿ち、彼女をイキ狂わせることを止めないだろう。

 そして民衆たちは眺める。視線で犯す。その視線は、人々が途切れることは決してない。アルフィンを、堕ちた帝国の皇太女を眺め、イキリ勃つ肉棒で犯すのだと引くことはない。眠ることも目覚めることもない。彼らはただそこにいるだけの観客にして参加者だ。

 ありえないことであろう。けれど成立する――――――これは夢境。現実と繋がる境界にある世界。アルフィン・ライゼ・アルノールの無様で情けない没落という欲望が確かな形を創った世界。

 故に彼女はこの世界がある限り、未来永劫犯される。この世界を終わらせるただ一つの術を、折れた心で唱えぬ限りは誰であろうと何であろうとアルフィンを処刑台から下ろすことは叶わない。


 犯して犯して犯して、犯し尽くす。それだけ。ただそれだけがアルフィンの心を折りに行く。愛する国民が手のひらを返して自らを視姦し、自らは蛮族に犯されて品性下劣に喘ぎ散らす。


 一体どれだけの時間が経ったのだろうか。


「ゆるッ、じでッ!♥♥ もうイグッ、イギだぐない゛っ!♥♥♥ だずげっ、だずげてぇえぇぇぇぇえぇぇぇぇ♥♥♥♥ なんでもじまずっ、だからだずげでぐだざい゛っ!♥ じぬっ、ごのままだどォ、しんじゃううぅうううぅぅうぅぅぅ♥♥♥♥」


 メインディッシュの時間が始まった。処刑台に立った女が見せる最も惨めで、最も無様で、最も嗜虐の興奮が得られる瞬間だ。

 それは本性ではない。けれど追い詰められて、被らざるを得なくなった仮面ではある。


「もうやべでっ、ご、殺さないでぇッ♥ 殺さないでぇ゛♥ 命だけは、お命だけは助けでぐださいっ♥♥ なんでもじまずっ゛♥♥ 国も民も、全部捧げるから♥ ちんぽ舐めます♥ ホントになんでもするから許してぇぇえぇぇえぇぇぇ♥ ゆるしてくだざい゛いぃいぃいぃいぃいぃいぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥」


 あまりにも情けない懇願が、涙ながらに響き渡る。それは必死で、屈辱的で、だけど限界を迎えた本心から露になったものだ。

 理由はどうあれ彼女は命乞いをした。自らの命惜しさに国を投げ打った。愛した国民を売り払った。

 アルフィン・ライゼ・アルノールは最後まで命を賭して彼らを守ろうとした。その最後の最後に彼女は心が折れた。

 最初に手のひらを返して裏切ったのは民衆だ。アルフィンは最後まで守ろうとした。怯えながらも彼らの命と引き換えに。

 無論、アルフィンは敵国の者に犯され辱められながらイキ狂い民を売り払ったという現実に勝るものではない。人は理屈では止まらない。自分たちの命がかかっている以上は。高貴なるモノでさえ心が堕ちる様を見てしまった以上は。全てを棚に上げてしまう。そうしてもいいのだと、自分たちも押し付けていいのだと考えれるだけの大義名分が生まれる。


 即ちアルフィンは、命を乞うた時から民に命を犯される側に堕ちた。


「お゛っ、ごっっ♥♥ お゛ぶっ、ごぇ♥ ぶぐぇぇぇぇ……ッッ♥♥♥♥」


 命乞いはいらない。反論の言葉すら許さない。国民の全てが至宝と呼ばれ愛されたアルフィン・ライゼ・アルノールの怨敵であり、欲望の対象なのだ。


 故にこの夢は潰える。人の欲望で固められた処罰の世界はアルフィンが死にたいと願ってもなお終わることはない。けれど壊れ切る前に次なる欲望へと繋がっていく――――――――――



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