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いかじゅん
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無垢な炎髪の蕩ける灼眼

「斬り、裂くッ!!」


 夜笠と制服、アンマッチに見えて見事に似合う装束の少女、炎髪灼眼の打ち手が裂帛の気合いを刃と共に解き放つ。

 紅の髪から鮮やかな火の粉を振り撒いて振り下ろされた刃は真っ白な扉と衝突し、甲高い音を響かせた。贄殿遮那は万象を斬り裂く。その業火と合わさった時、刃が斬り裂くことのできぬものなどない。

 しかし、シャナの見惚れるほど流麗で鮮やかな剣技は、真っ白な扉に傷の一つさえ付けることが叶わなかった。


「く……ッ!」


 歯噛みをしたシャナが刃を何度も振り下ろす。時には紅蓮の炎を打ち飛ばして、扉を焼き切って破壊せんとするが、やはりビクともしなかった。

 シャナは既に十数分、その無意味な破壊行為を続けていた。炎髪灼眼の打ち手が十数分と掛けた時間こそが、シャナの行為が無意味であると断言できる証拠となってしまっている。


「おーい、いい加減諦めようぜシャナちゃん。力技じゃ、この部屋からは出られないんだって」


 そうしてシャナの息が上がり始めた頃、背後に設えられたベッドに座った金髪褐色のチャラチャラとした男が彼女に言葉をかけた。かなり派手な容貌だが、身につけた制服から学生の身分であることが分かる。


「……名前を気安く呼ぶな」

「つれないこと言わないでくれよ。同級生なんだからさ」

「私はおまえなんか知らない」


 正確には、不快だから視界に収めていなかったというのが正しい。かなり改善され始めているが、シャナは未だ人間社会の人付き合いという観点が大きく欠けた価値観を抱いている。

 彼女の希少な人付き合いの中で、見るからに何も考えていない軽薄な人間に割く時間はない。だからシャナは男のことなど名前すら知らないのだ。

 だが逆はどうか。突然性格が変わったような少女が、共にいる少年から『シャナ』という相性で呼ばれるようになった。学園、引いては同学年なら少しは話題になる。まして〝彼のような男〟なら、シャナのことを把握していて当然だ。


「俺は知ってるぜ、シャナちゃん……ま、髪が赤くなったり炎を出せたりするのは、流石に知らなかったけどな」

「知らなかったのに、驚いていないの?」


 シャナはあくまで純然たる疑問から言葉を返した。この空間で封絶が使用不能なことを知ったシャナは、フレイムヘイズとしての力を迷うことなく振るった。

 彼女の優れた直感が、そうしなければ部屋から出られないと判断した。事実、その感覚に間違いはなかった――――――予想が外れた点といえば、シャナの力をもってしても出入口を造ることが叶わなかったことであろう。

 そうしてシャナが〝いつの間にか入れられていた部屋〟の中で、男は彼女の力を垣間見るに至ったのだ。普通は驚愕するところ――かの坂井悠二でさえ例外ではなかった――なのだろう。が、男はシャナの力を見ても驚きもしない。怯えもしない。彼という存在に全く興味がないシャナが、その点に関して気にかけるのは不思議ではなかった。


「いやぁ驚いてるぜ。同級生にこんな秘密があったなんてな。あぁ、誰にも言わないから安心してくれよ。っていうか言ったところで信じちゃくれねぇしな。とりま、そんなシャナちゃんの秘密より大事なことが、この部屋にはあるわけじゃん?」


 そう、最後にはその問題に行き着く。シャナの力で脱出ができない以上は、究極的な問題と疑問が自ずと再浮上してくる。

 シャナと男が閉じ込められた空間は、殺風景ながらあらゆるものが揃っている。生活していく上で不自由を感じないものが全てある。ただ一つ、出口が存在しない以外は快適極まる部屋であろう。その一つだけの問題が、フレイムヘイズとしての使命を持つシャナの心を苛立たせている。

 しかし決して出ることのできない部屋など存在しない。裏の理である自在法ですら、絶対に脱出ができない牢獄など造れはしない。それが力による攻略であれ法則に乗っ取る方法であれ、必ず何かしらの条件がある。


「――――――俺たち、セックスしないと出られないんだからさ」


 【セックスをしないと出られない部屋】。シャナの身を束縛するというのなら、牢獄を条件で縛ることは必然と言うべきほどだ。

 男からすれば牢獄というには快適で理想的で、けれどフレイムヘイズの使命を真っ当することが命の意味であるシャナにとっては苦痛の空間。二人の態度の違いは、この【セックスをしないと出られない部屋】が要因であった。

 意識がハッキリした時には、シャナは男と二人きりでこの部屋に封じ込められていた。徒や王の干渉を疑っているシャナはまず力づくでの脱出を検討したわけだが、既に失敗に終わった後ということになる。

 ならば必然的に、シャナは元からある条件をクリアして部屋を出ることを考えねばならなくなった。シャナは髪を真紅に染めた姿で警戒を解かぬまま男に言葉を返した。


「そもそも意味が分からない。せっくす……その言葉の意味が、分からない」


 ――――人の復讐者がフレイムヘイズとなる。その経歴にほぼ唯一の例外、フレイムヘイズになるために育てられた少女であるのがシャナだ。

 紆余曲折を経て、人の前で着替えることの羞恥などを学習したシャナだが、人の行為については未だ詳しく知っているわけではない。無意識に抱く恋慕、嫉妬、情欲。その先にある性行為への知識など、皆無に等しい。

 それ故にシャナは欠片の羞恥心すら抱かず、セックスという言葉に平気で疑問をぶつける。


「マジか、シャナちゃんセックス知らないの!?」


 彼女の純粋な疑問に、男はフレイムヘイズの力を見た時以上に驚きの声を上げた。シャナからすれば、軽薄な男に見下されたようで面白くないのかムッとした感情を面に出した。


「いやいや、知らないことが悪いわけじゃないんだよ? むしろ、知らないからクッソ気持ちよくなれることなんだぜ、セックスは」

「せっくすは、気持ちいいことなの?」

「ああ、セックスはめちゃくちゃ気持ちいいんだ。だから遠慮することなんか一切ない。物騒なこと考えるより、よっぽど効率的に部屋から出られると俺は思うぜ」


 シャナの機嫌が損なわれることを恐れたのか、チャラ男は言葉巧みに彼女を誘導していく。セックスに関しての知識が0に等しい、聡明で理知的だが、無垢で無知な少女という人間としてもフレイムヘイズとしても希少な唯一無二の少女に対して〝教育〟を施していった。

 強い意志、使命感。そして『天下無敵の幸運』に幾度となく救われてきたシャナ。それは今も例外ではない。シャナは最も都合よく、罪悪感も持たずにセックスができる相手を同居人として偶然にも掴み取った。

 もし彼でなければ、強大な力を持ち確固たる自意識を持つシャナをセックスまで誘導するのは不可能に近かった。異なる結末が訪れていたはずだった。たとえばこの特殊な自在法を正面から打ち破る手管に目覚める。あるいは外部から彼女を助ける手が届く。

 しかし、脱出に繋がる最も確実で都合の良い相手を幸運によって引き当てたシャナは、取るべき道を最短の一に定めることとなった。


「なら教えて、せっくすのことを」

「任せてくれよ、シャナちゃん。俺がたっぷりと教えてやるよ――――――雄と雌のセックスってやつをな」


 街の学校で比肩する相手のいない〝ヤリチン〟男に対し、シャナは無垢で無知な身体と心を差し出したのだ。




「――――セックスの予備知識はこんなもんだ。じゃ、セックスの〝準備〟を始めっか」


 事前に必要なだけの知識量を与えられたシャナは、男の前に立ち首を縦にコクリと頷き返した。


「分かった」

「おいおい、早速違うなぁ、シャナ?」

「……分かり、ました」


 ――――セックスの基礎知識その一。【雌は雄を敬い崇める態度を取る】。

 すぐ身に染みつかせることは難しいだろうが、シャナは記憶力と学習能力が常人より遥かに優れている。男の指示を一度聞いて覚えたのなら、後は随時指摘するだけで二度目は必要としない。

 とどのつまり、都合の良い雌の適性が極めて高いということなのだが、この場において気づいているのは、シャナほどの少女に媚びた言葉遣いを強いて悦に浸る男だけであった。


「よしよしいいぞ。次は俺の前で裸になれ。セックスの基本は、裸の付き合いだからな」

「はい」


 シャナは必ずこの部屋から出なければならない。彼女の良い点であり、同時に悪癖でもある〝今ある力を徹底的に使いこなす〟という考え方が、この場で力を振るうことは無意味であり、セックスを知っている男に従うべきだという考えを助長させていた。

 もしシャナに真っ当な人間知識があれば、より羞恥心があれば、彼女が少しでもセックスについて知っていれば。その〝もしも〟がない無垢なシャナは、脱出に必要なセックスのためならば男の前で裸になることも厭わなかった。

 真紅の髪を背中に靡かせたシャナの裸体が露になる。スレンダーな肢体は、大人びた女とは異なる魅力を醸し出している。何より、これほど小柄な体躯の女をヤレる機会は、さしもの彼でもないのだろう。ヒュウッと上機嫌に口笛を鳴らした。無垢な裸体は、彼からすれば優れた淫靡の素質を持つ雌の身体だ。


「それじゃあ俺も、っと」

「……ッ!?」


 同じように服を脱いだ男の局部を見て、シャナは大きく目を見開いた。

 男性器、というものは流石にシャナも知っている。男と女で身体の構造が異なるのは、最低限の教育知識に含まれているからだ。

 しかしシャナは知らなかった。男の性器が、こんなにも大きく逞しく、思わず威圧されてしまうものだと――――――この中の不幸という不幸は、男の性器がチャラ男のデカマラで固定されてしまったこと。シャナは他の弱々しい粗チンを前にした時、それではセックスできないと思うだけの色を知ったことであろうか。


「見とれてないで、何か言うことがあるだろ?」


 皮はズル剥けで、垂れ下がっているのに直径にして15センチは優に上回っているであろう凶悪な男性器がセックスに必要なものだと固定観念を植え付けられたシャナ。

 本能的に肉棒をガン見していたシャナが、男の声にハッと我に返ると、教わったものの一つをお披露目した。

 腋を見せつけるように手を組み、両膝を曲げながら思いっきり外側へと向けていく。


「私の無知なおまんこに、おちんぽとセックスのご指導をよろしくお願いします♥」


 普段はその自信故に高圧的にも見える態度を取るシャナが、チンポを見下ろしながら全裸ガニ股腋見せ服従の姿勢で媚を売る。実に得がたい、ありえるはずのなかった光景に男の肉棒がムクリと勃ち上がった。


「っ、大きくなった♥」

「そうだ。こいつが大きくなるのがセックスに近づいている証拠で、こいつがデカい時に女は無条件に股を濡らして媚びる」


 雌は雄を悦ばせるために存在している生き物だ。直接言葉には出していないが、男の考え方が透けて見えていることに間違いはない。


「こっちに来い。俺の膝の上に座れ」

「わか……はい」


 男がベッドの上に座り、続いてシャナが彼の腰の上に座する。すると必然、少女の股座がそれに乗る形になる。

 シャナが極めて小柄な体躯であるというのもあるのだろうが、それを差し引いても男の肉棒は少女の重みを歯牙にもかけない。むしろ、まだ熟れていない希少な雌の感触が心地が良いとばかりに、先ほど以上に硬く強く勃起していた。


(硬くて……それに熱い♥♥)


 常に熱を帯びる炎髪灼眼の少女が、その熱に当てられたように頬を赤らめた。無知で無垢であるが故に如実なまでに感じ取ってしまう。

 このチャラチャラとした男が如何にセックスが上手いかを。この部屋から効率良く脱するためには彼に従うのが一番であると。


「気分はどうだ。雌として、初めて雄のチンポに触った感想があるんじゃねぇか?」

「……熱くて、硬い♥」

「それから?」


 セックスの基礎知識その二。【雌は雄に嘘を吐いてはいけない】。


「悪くない、気分♥ へ、変な感じ、だけど……嫌いじゃ、ない、かも♥」


 悪くない、嫌いじゃない。少なくとも少女の記憶で悪感情を残している醜悪なキスの光景より、遥かに〝正しく〟思えるものだ。

 当然だ。男はシャナを害そうなどという気は更々ない。だから嫌悪感を抱く理由が一つとして存在していないのだ。

 セックスの基礎知識その三。【セックスとは互いが気持ちよくなること】。男のやること、為すことはシャナに与えられた基礎知識から逸脱していない。もしものことがあれば迷いなく男を斬るであろうシャナが、剥き出しの膣口で逞しい陰茎を〝素股〟している光景が何よりの証拠だ。

 チャラ男はシャナの返答にニヤリと唇を歪め、両手を彼女の乳房に差し向けた。ほんのりと小ぶりな膨らみの鮮やかな色の乳輪と乳首。豊満さは全く感じないが、充分に実っていると男は知っている。


「ひゃっ♥ な、なにする……んんっ♥」

「いいから。俺に任せてればますぐ気持ちよくなるぜ」


 見たところ、シャナには比類なき才能がある。それは彼女の特殊な力とは関わりがない天性の代物。天下無双の幸運に留まらず、世界を変え得る存在である少女は持っていた。極上の娼婦足り得る素質を。

 じっくりと育て上げれば性欲を持つ生きとし生ける者たちから全てを奪う淫魔にさえなれるであろう素質が、シャナにはあったのだ。その目覚めさせるべきではない素質に目をつけたのが、誰より何より女を抱くことを好み、見境が無さすぎていずれ破滅していたヤリチンであったことは、ある意味で天上の豪運でありある意味で最低の不運であった。


「んっ、あ♥ は、んんッ♥」


 もっとも、最低の不運にシャナが気づく時は来ない。彼女はセックスを知り尽くした男と同じ部屋に閉じ込められた幸運を噛み締めるだけだ。


「最初は声を我慢すんな。どう喘いだら俺が悦ぶのかは自分で探せ」

「ふぁ、あい♥ んっ、乳首♥ クリクリされるの、気持ちいい、です♥♥」

「そうだ、いいぞシャナ。股も自由に動かしてみろ。もうすぐおまえの膣内に挿入るチンポだからな」


 コクリと素直に頷く様は、あのツンツンとした態度からは信じられない変化だ。懐に入れたものには愚直なくらい素直になる性格なのかもしれない。であるならば、シャナは男を〝従って良い相手かどうか〟を見定めている段階なのか。あるいは既に、ということもある。

 何せシャナは乳首という少女の恥部への接触を許すどころか、言いなりになって自ら股を動かして肉棒へと擦り付け始めたのだから。


「あぁっ♥ また、変な感じ……、がっ♥♥ お腹の奥から♥ 奥がキュンキュンしてッ♥♥ ふっ、ふーっ♥ 股♥ おまんこから、変なのが♥ あっ、あぁ……ッ♥♥ んっ、んんぅ♥ ふっ、あぁぁぁぁ♥♥」


 夢中になって肉棒へ擦り付けた股間からは、確かに彼女の言うおかしな汁が溢れ出していた。剛直に擦り付けられ、塗りたくられる淫靡な愛液。もう準備が出来ていると言って疑わない少女のマンコ。


「もう濡れてんのか、早すぎだろ。淫乱素質の塊かよ……はは、これだけ濡れてりゃ何とかなるか。おいシャナ、セックスすんぞ」

「ふぁっ?♥ せ、セックス……この部屋から、出れ、る……?♥」

「ああ、そうだ。この部屋から出れるくらいたっぷり可愛がってやるよ」


 あっという間に蕩けたシャナを、男は仰向けに寝転ばせた。もう少し丁寧に躾てやろうと彼は考えていたようだが、シャナの無垢な才覚を少々見誤っていたようだ。

 手取り足取り教えるよりも、セックスを重ねてつつ教えてやる方が彼女に適している。そうと分かれば話は早かった。それに男好みでもあった。


「見えてるな? 今からコイツがテメェの膣内に挿入るんだ。その前に言うことがあるのは分かってるよなぁ」


 ペチ、ペチと股間部を肉棒が叩く。もっとも相応の重さを持つ肉棒は、その表現ほど生易しい音はしていない。ベチン、ベチャとマンコを押し潰すようなえげつない音を立て、シャナの裸体を惨めなほど痙攣させている。


「ひっ、う……♥ は、はい……わ、私のおまんこに……立派なおちんぽを♥ ぶち込んでください♥」


 らしくもなく怯えた様子が堪らなく嗜虐を誘う。強気な少女の雌顔のギャップが最高の味わいだ。

 あとはその〝言わされている〟言葉遣いを正しく教育してやることだが、それは追々で構わないと男は笑う。


「おらよ」

「お゛ッッ♥♥♥」


 その女体に滾ったモノをぶち込むことしか考えたくないとさえ思う男の腰突きは、シャナの膣穴を容易く割って割いた。

 どんな痛みにも耐えてきたシャナをして、それは感じたことのない衝撃だった。当然だ。それは痛みではなかったのだから。


「あっ、あぁっ、あひっ、おほおぉぉぉおおぉぉぉぉ♥♥♥♥」


 仰け反り、喉という急所を晒して雄叫びを上げてしまうほど頭が痺れて揺れて達する。屈強なチンポとの交尾開始の合図に、シャナはその瞬間はフレイムヘイズとしての使命など忘却した。

 忘れてはならないものを忘れた少女は、もはや使命と運命を背負う少女などではない。ハメ潰されるために身体を差し出す女だ。


(すっ、ご……い゛ぃ♥♥ これ、が……せっくす……ッッ♥♥♥)


 首を差し出すように仰け反らせた少女の脳天はセックスの味一色で染め上げられた――――――それが容易く塗り替えられるまで、一秒とない。


「ん゛お゛ぉッ!?♥♥♥ お゛っ♥♥ お゛っ♥♥ お゛ッ♥♥♥ い゛お゛おぉおおぉおぉぉおぉぉぉぉ♥♥♥♥」


 抽挿が始まる。セックスは挿入ただけで終わるものではない。ただシャナが一方的にイッただけ。セックスは互いが気持ちよくなるもの。その方式に従うのなら、男が腰を振って肉棒を膣内でピストンさせるのは、至極当たり前のことになる。


「まんこ♥ メス穴♥ 生オナホに、なる゛ッ゛♥♥」

「おー、教えたことちゃんと言えてて偉いじゃねぇか……これは育て甲斐がありそうだなぁ!」

「ん゛ごっ、これッ゛♥♥ 頭パチパチしてッ、まっじろに……ん゛ほおおぉおぉおおぉぉおまおおぉおぉ♥♥♥♥」


 これが本物のセックスであるということを理解させられる。男が満足するまで終わらない。否、満足しても終わらないのだろう。


「お゛っ、お゛っ、お゛ッほ♥♥♥♥ お゛ん゛ん゛い゛ぐうぅうぅうぅうぅうぅぅうぅぅぅーーーーーーーーーーーーーーーーッッッ!!♥♥♥♥♥」


 一度味を覚えてしまった少女は喘ぎ続ける。既に満たされた条件を嘯く男の手で、じっくりとそれを記憶させられていった。





 シャナたちを閉じ込めていた空間はとある徒の能力によって維持されていた。特定の条件による絶対的な縛り。無垢な少女には比類なき効果を発揮する――――――ただ一つの例外、予想の外を取り除くことができていたのなら、目的の完遂は難しいものでは無かったはずだ。

 その例外により起きた変化は二つ。シャナの脱出と、彼女の時間に僅かな空白が生まれたこと。


「おう、来たな……言いつけ通り、ちゃんと買ってこれたみたいだな」

「ん♥」


 安価なアパートの部屋の前で、学校の制服を着た少女の手にはコンビニ袋が握られている。もちろん、好物のメロンパンではない。

 少女の好物は変わった。変わり果ててしまっていた。男の手が少女の尻肉を撫で上げても、頬を赤らめるだけの変化しかないほどに。


「入れよ――――今日も可愛がってやる」

「…………はいっ♥」


 無垢な少女がセフレになった。ただそれだけの変化が、物語には何ら影響を及ぼすことはない。





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