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無能貴族の軌跡〜白銀の剣聖だった雑魚戦闘員〜

いつもご支援ありがとうございます。着実に書き上がってきている最上位リクを幾つか更新します。この調子なら明後日の更新までに出し終わる予定です。

本日は軌跡のシズナ。メトロイドのゼロスーツサムス。無双シリーズの関銀屏です。


まずはシズナからお届けします……このシチュなら絶対やりたかったことがあって、最後の方趣味で盛っちゃいました、へへ。


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 ムノーエルと言う男は他者に『無能』の烙印を押された貴族だった。しかもただの無能ではなく『自分を有能だと思い込んだ無能』という他者から見れば愚かしさの極みに至った男だ。

 権力ばかりを誇示し、己の非を一切認めない。何かあれば責任転嫁を行って八つ当たりする。そんな男は帝国の一貴族だった。至福ばかり肥やし、欲望に忠実な男の運命など一つしかなかった。さらなる権力に目が眩んで、己の旨みとなる話だと甘言に乗って破滅する。勇ましい英雄と可憐なヒロインたちの前で威張り散らし、無能を晒し、最後まで人のせいにして打ち倒される。ただそれだけのモブ、雑魚キャラに等しい存在、無能すぎるあまり己の力量すら見誤る愚者。


 欲望に忠実すぎるその男が、とある研究実験への投資に成功しなければ、本当にそうなっていたに違いない。

 男が莫大な資金を投じて生み出した高度な機械兵装――――侮蔑の通称として【エロ兵器】と呼ばれるそれは、ムノーエルという無能貴族を一躍世界の支配者へと押し上げた。

 ムノーエルには、物語の中での味方と敵など関係なかった。彼のお眼鏡に叶う女、雌と蔑みながらその容姿に惚れた相手ならば誰でも良いと【エロ兵器】を行使した。

 本来なら逆賊として処罰されるはずだった。しかしヒロインたちを【戦闘員】と呼ばれる忠実な下僕へと洗脳した後、彼は様々な小細工を用いた。その大半は洗脳された雌たちからの進言ではあったのだが、意見を柔軟に取り入れた『有能な自分の立ち回り』と誇ったムノーエルは、帝国が混乱の渦中から抜け出せていなかったこともあるのだろう――――――どういうわけか、英雄として持て囃される立場となった。


 普段は屋敷に篭もり生活を続けていると、民の人気も高い。本来ならだらしのない貴族と言われるところだが、悪辣な皇族から帝国を守り、他国の侵略を堰き止めた勇敢なる守護神、などと彼こそが皇帝に相応しいと持て囃す者さえいる中で、己は一介の貴族でしかないとする謙虚な姿勢を貫く姿が民衆の人気を呼んだのだろう。

 帝国支配を目論んだ皇族を処断し、クロスベルの反乱を抑え込み、混乱の帝国へ攻め入ってきた他国を威風堂々たる戦果で打ち倒した真の〝英雄〟。それこそがムノーエルという貴族なのである、と。


「整列しろ!」

「「「ハッ!!」」」


 無論、無能の代名詞をその身と名を以て担う彼の成すこと全ては、民衆の謳う英雄的行為から程遠いものである。

 広々とした屋敷の中で、ムノーエルの号令に際どいなどというレベルではないハイレグスーツでズラリと横並びになった女たち。

 彼女たちこそが戦闘員。ムノーエルに洗脳され意志を奪われた哀れな存在へと堕ちた少女(ヒロイン)たちである。


「貴様らはなんだ?」

「「「ハッ! ムノーエル様の恩情により生きる下級戦闘員です!!」」」

「ならば貴様らの役目を言ってみろ!」

「「「ハッ! ムノーエル様に絶対の忠誠を誓うことです!!」」」

「ではそれに貴様らはどのような悦びを感じる!」

「「「ハッ! ムノーエル様のお役に立つことでおまんことケツ穴が気持ちよくなります!! 我々は変態下級戦闘員でございます!!」」」


 英雄の伝説というには卑猥で見るに堪えない光景だった。

 安っぽい白のハイレグスーツを着た少女たちは、下級戦闘員というムノーエル直属の部隊に所属している。なぜ戦闘力が低い下級戦闘員が直属なのかと疑問に思うかもしれないが、逆だ。役割が薄い方が何の考えもなく〝直属〟にして、こうして弄ぶことができるのである。

 帝国最後の皇太女にして最低の支配者と呼ばれ処刑されたとされるアルフィン・ライゼ・アルノールや、侵略者共和国大統領の娘として名を上げたアニエス・グラムハート。そういった表には出せず戦闘能力も薄いが、とある理由から捨てるには勿体なさすぎる人材を自分付きの戦闘員にしているのだ。

 そのとある理由とは語るまでもなく、普段からやっていることはろくでもないというのも確かだ。

 誰の目にも無能であると明白に映りすぎていた英雄の軌跡は、こうして幕を閉じるはずだった。


「ムノーエル様、緊急報告です!」

「……なんだ? また新たな雌でも見つけたか!」

「――――侵入者です!」


 無様な幕を引くことを良しとしない者が、堕ち行く舞台ごとその刃で斬り裂いた。


 侵入者は無謀にも屋敷への襲撃、つまりは英雄と持て囃されるムノーエルを討つために現れたのだそうだ。

 大馬鹿者と言わざるを得ない所業だが、対応に当たった戦闘員の話では、彼の求める美しさを大きく上回る容姿であるという報告があった。引っ込んでいればいいものを、ムノーエルは自ら確かめるために戦闘員たちを率いて侵入者の前に現れた。


「むほっ、あれは……」


 刀を持って無数の戦闘員と戦う美女。その童顔は美少女と言っても通じるほど幼く見せているが、中々に豊満な体躯が彼女を美女たらしめている。白銀のコートと誘っているとしか思えない穴が空いた黒いスーツ。


「そこまでだ! ワシを誇り高き英雄と知っての狼藉、タダで済むとは思うまいな? 今すぐに降伏すれば、せめて痛い思いはさせずに我が配下にしてやろう!」


 アレは極上の美女であると己の目で確かめ太鼓判を押したムノーエルは、一糸乱れぬ動きの戦闘員の後ろで銀髪巨乳の美女に堂々と降伏勧告を行う。

 自身を英雄と賛辞する下衆な男に、女は冷静ながら蔑みを隠さない視線を向けた。


「なるほど、君が〝間違い〟で席を奪ったことはよく分かった。うん、ここで斬り捨てても後腐れはなさそうだ」

「き、貴様! 聞こえていなかったのか!? ワシは国の英雄だぞ! 害を為せばどうなるか分かっておらんのか!」

「いや、分かっているとも。それもまた一興というものさ――――――悪を以て誅を成す。それもまた彼の刃の在り方なれば、躊躇う余地もなし」


 女は頑としてムノーエルを討つ覚悟のようだ。それだけの覚悟がなければ、帝国最大の英雄と持て囃される男の屋敷に単身で乗り込んでなど来ないだろう。


「く……ぐぐ! ワシに従わぬとは生意気な女め! もういい、おまえたち、やってしまえ! ワシを守りながらあの女を捕らえろ!」

「「「ハッ!」」」


 戦闘員たちがムノーエルの前に立つ。悠長に敬礼しながら女と戦う準備を行う。

 身体に染み付いた強者の波動は女が感じ取れるほど発せられている。だが、強者たる力を恥ずかしすぎる衣装を着て無能に忠誠を誓いながら振るう姿は、哀れとしか言いようがないものだった。


「心身を操られている、か。この場で断ち切るのは難しいかな。ならばせめて、今は安らかに眠るといい――――――シズナ・レム・ミスルギ、参る」


 もしムノーエルが少しでも戦闘員たちの報告をまともに聞いていたならば、その名に聞き覚えがあってもおかしくはなかった。

 彼女は侍集団『斑鳩』の副長にして白銀の渾名を持つ剣聖が一人。見た目の麗しさに惑わされた時点で、ムノーエルが追い詰められることは必然だったのだ。


「――――さて、あとは君だけかな」

「ひ、ひぃ!? 何なんだおまえはぁ!」


 確かに戦闘員は優れた能力を持つ者たちが集められている。世界征服のために力と人格を最低限残したまま洗脳している。

 が、そのように汚れた実力でシズナを止めることは不可能だった。屋敷の護衛についていた女戦闘員たちは、シズナの峰打ちで一蹴された。やがて屋敷中を逃げ回り始めたムノーエルだったが、神速のシズナと運動など性行為しか日々行っていない彼とでは、鬼ごっこにすらならなかった。


「君を守る愛しの人形はもういない……そろそろ、年貢の納め時ということかな。君のような愚物が、良くも世界を振り回した方だと褒めておこう」

「ぐ、ぐぐ……ふざけるなぁ! おい無能ども、この不届き者から早くワシを守れ!」

「「ハッ!」」


 ムノーエルの名でシズナの立ち塞がった金髪で胸が大きい、如何にも彼の贔屓だけで選ばれたアルフィンとアニエス。かつては高貴で淑やかな振る舞いが身に染み付いていただろうに、今やどこからか取り出した銃をムノーエルの敵へ素人の構え方で向ける、無様すぎる姿を晒していた。


「まだ残りがいたのか。斬り甲斐のない相手は下がっていて欲しい……と言っても、君たちは聞く耳持たないか」

「「洗脳志向銃、発射!」」


 二人はこれまでの戦闘員が使っていなかった特殊な銃を発射した――――――しかし何も発射されず、シズナは憐れむような眼をムノーエルへ向けた。


「くだらない玩具の座興は、これでお終いかな――――――」


 そして刃を抜き放つ。彼女の秘奥は、罪無き戦闘員をすり抜けて大罪人であるムノーエルを斬り裂く。


「皇義……零月一閃!」

「こ、このワシが、ばかなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


 シズナの放った一閃は、諸悪の根源であり大陸に混沌を齎した世紀の無能者に誅伐を下したのだった――――――





「ムノーエル様、対象を無力化しました」

「ほ、ほほっ、よくやったぞ! いや、ワシの巧みな采配があればこそだな!」

「はい。全てはムノーエル様のご指示があればこその成果です」


 女戦闘員のアルフィンとアニエスがムノーエルを褒め称えるが、彼がしていたことと言えば無様に這いつくばって逃げ惑うだけ。

 全てはシズナを足止めし、彼女に確かな効果のある【エロ兵器】を選択した戦闘員たちの功績である。


「ぐふふ……ワシがただ逃げているだけだと、油断しおったな、このアホ女め!」

「…………………………」


 シズナは腰を深く落として鞘に収めた刀に手をかけた姿勢で、ぼんやりと虚空を見つめていた。ムノーエルの罵声にも、言葉を返すことはない。今頃は、彼に誅伐を下した本来の未来を夢想として見ているのだろう。

 戦闘員たちがシズナに向けて放ったのは、超小型の洗脳銃である。撃った対象を夢の世界へと送り、肉体を支配洗脳する兵器……の、未完成にして欠陥品だ。

 実際には肉体を支配することができず、意識を一時的に仮想未来の夢へと送るだけの欠陥品なのだが、今回はそれが功を奏してシズナの直観を切り抜けられた。もし完璧な兵器だったら、シズナは危機を察して撃たせる前に戦闘員を無力化し、今度こそムノーエルの命運は尽きていた。

 しかし、なまじ欠陥品だったことがシズナの本質直観をすり抜ける結果を導き出した。無能すぎる男の薄すぎる実力が英雄の慢心を呼ぶ。凄腕の女剣聖すら、彼の幸運という名の侮りと慢心からは逃れられなかったのだ。


「ワシの研究成果を思い知れ……おい、マシンを出せ! ここでこやつを矯正してやる!」


 シズナは夢の世界に意識が送られただけで、無力化したとは当然言えない状態だ。そのためムノーエルは、今までと同じように【エロ兵器】による集中砲火での無力化を試みた。

 屋敷内に配置された【エロ兵器】はムノーエルの命令により、戦闘員たちの完璧なコントロールで運用される。有能な思考を持ち、かつては彼女たちも兵器による敗北と洗脳を味わったからこそ、効率的な運用ができるということだ。もちろんムノーエルに深い意図はなく、ただ美しい女に指示を出す有能な自分に浸っているだけだが。

 指示を受けた戦闘員が招集したのは、人間より大きなサイズの球体状ロボットだった。機甲兵とは似て非なる技術で造られたそれは、意識のないシズナの両手と両脚をアームでガッチリと拘束した。

 両手をバンザイ、両脚を思いっきり下品に開かされたシズナ。露出度の高い黒いスーツが露になると、彼女の煌めくようなボディラインにムノーエルが露骨な舌舐りを始める。


「ムノーエル様、矯正準備が完了しました」

「よし、やれい! まずはこの女の余裕顔を剥ぎ取ってしまえ!」


 機械の側面から別のアームが展開されると、誂られたレンズのような先頭がキュィィィィと音を立て卑猥な色のエネルギーを溜め込み始めた。

 その時、シズナがゆっくりと瞼を開けた。未完成だった洗脳銃の効果が切れ、自分の姿勢が美しい居合いの構えから無様なガニ股バンザイポーズになっていることに気づき、目を見開いた。


「これは、まさか幻術に」


 シズナの知識から引き出されたものは的を射ていた。が、その身に降りかかる異なる兵器を止めることはできない。

 レンズから放たれた光はレーザーのように一本の線を描き、シズナの下腹部を貫いた。


「イグッ!♥♥♥♥」


 瞬間、シズナは絶頂した。スーツを突き抜けるほどのイキ潮を吹き、上擦った目で鼻の下を伸ばして舌を突き出したみっともない顔でマジイキしたのだ。

 無能を斬り捨てるだけのつまらない任務と、無意味に戦闘員にされた女を思う憤りから保たれていた冷淡な表情は消え失せ、見事なアヘ顔を晒した。


「おっ、おぉぉぉぉぉ……?♥♥♥」


 シズナはアヘ顔のまま言葉にならない呼吸を行う。剣聖である彼女ですら、強制絶頂を引き起こす【アクメビーム】の破壊力を前にしては無力だと言うように、余韻に浸る暇もない絶頂しっぱなしの身体に疑問符を浮かべることしかできなかった。

 以前、結社執行者の黄金蝶や同じく使徒第二柱の魔女すら逃れられなかったアクメビームの色ボケ思考停止。IQが零に等しくなる絶頂の瞬間が、乗車中常に続く雌殺しの兵器、それが【アクメビーム】である。


「イグッ、イグッ、イグッッッ!♥♥♥♥ イクイクイグゥッ!♥♥♥♥ またイグーーーーーーーーー!!♥♥♥♥」


 どれだけ達観した女でも、このビームの前ではIQ零の色ボケアクメ女になる。シズナも例から漏れることは叶わず、ビーム照射中はアヘ顔を晒して絶頂し続け、露出度の高いスーツの股間部をぐっしょりと濡らしてしまう。美しい声色は絶頂の雄叫びを上げる品性下劣なモノとなった。


 さらに球体の下側から伸びた極悪なイボ付き淫棒が、彼女の後ろ穴に狙いを済ませた。音になって響くほどの高速回転を始めるが、身体の真下でしかも絶頂の真っ只中でもあるため、その危機的状況にシズナの観が冴え渡ることはなかった。

 ドリルの如き高速回転を得た淫棒は――――――そのままシズナのケツ穴へと伸びるように挿入された。


「ん゛ッぎぃぃぃぃあ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?♥♥♥♥」


 ケツの穴を突如としてドリル責めされたシズナは、人に聞かせてはいけない悲鳴と人に見せられたものではない寄り目ブサイク悶絶顔を披露してしまう。ともすれば、アクメビーム中の比ではない衝撃に襲われたシズナは、鼻水を噴いて悲鳴を上げた。


「ほぎゃあ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ♥♥♥♥ お゛じりっ、ごわ゛っ、ごわ゛れ゛る゛う゛ぅ゛う゛う゛う゛う゛う゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥♥」


 たとえ剣聖であろうと決して鍛えることのできない人体の急所、肛門。仰け反りケツアクメをキメたシズナが、その理論の証拠となる。

 ドリルの回転はさらに加速し、剣聖の雑魚アナルを直腸の奥まで責め立てる。彼女はマヌケな悲鳴を上げることしかできない。

 かつて隠れ里の魔女たちの捕獲に無類の成果を上げた【尻穴穿りミサイル】の先端を改良、バージョンアップさせた【ケツ穴ドリル】の破壊力は、必殺級戦技(Sクラフト)にも匹敵し、白銀の剣聖の尻穴すら難なくこじ開け攻略するほどであった。


「お゛ォッほお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛っ゛っ゛っ゛♥♥♥♥♥」


 ぷしゃぷしゃぷしゃっ、ぷしゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ♥♥♥♥


 高速回転と共に激しいピストンを行うドリルにシズナのアナルは大きく拡張され、括約筋が完全に破壊される。同時に派手にイキ散らして潮吹きを噴射しながら、白目を剥きかけた寄り目のまま失禁までしてしまう。


「イグイグイグゥッ!♥♥♥♥ ん゛お゛ッい゛っっぐう゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ♥♥♥♥♥」


 強制アクメとケツ穴拡張の同時陵辱を受けたシズナは、膀胱の尿を出し切るほど体力を削り取られてしまったのだった。



「ムノーエル様。対象の矯正鎮圧、完了しました!」


 兵器に拘束されたシズナは、ビクビクと身体を跳ねさせ白目を剥いていた。強化スーツは引き裂かれ、剥き出しのマンコから愛液が小便のように垂れ、拡張されすぎたアナルはぽっかりと開いたまま腸液を滴らせ、元に戻る様子がない。

 襲撃をかけた剣聖が敗北を喫するという大醜態だ。理に踏み込んだ剣士でさえ、女であれば無能な英雄にとっての道具にしか過ぎない。

 見た目の麗しさだけでなく、実力も兼ね備えた彼女は良い戦闘員となるだろう。


「よし、こやつを〝ラボ〟に運べ! ワシをコケにした罪は、こやつの全てで贖わせてやる……!」


 だが、無能貴族はどうやら虫の居所が悪いようだ。彼にとって美しい女とは慈悲をかける意味にならない。自分に従って、這いつくばってようやく彼の中で価値があるモノになる。

 それをシズナは愚かにも踏み躙った。彼は頑として認めないだろうが、あと一歩のところまで追い詰められたムノーエルの中では、シズナへの怒りが燻っている。たかが女の分際で、と。

 そのためムノーエルは、ただシズナを戦闘員へ改造するだけで終わらせる気は、全くなかったのだ――――――――




 ムノーエルが〝ラボ〟と称した実験施設は、始まりこそ彼が錯乱したとしか思えないミラを投じたある研究所一つしかなかった。しかし今や彼は大陸の完全支配も夢ではない英雄貴族。改造や開発に使えるラボは幾つもあり、彼の広大な屋敷地下に造られた実験施設も該当している。

 失神したシズナは、実験室に備えられた巨大な機械の中に裸に剥かれて組み込まれていた。両手を広げ、股をおっぴろげた恥ずかしいポーズであるのに、本人は白目を剥いたまま目を覚ますことはない。


『状態良好。改造準備完了…………了解しました。対象の改造において、全ての負荷設定を除外します。これは最高権限者ムノーエル様の決定事項であるため、如何なることが起きようと改造が停止することはありません』


 戦闘員となったティオ・プラトーと呼ばれていた少女の機械的なアナウンスが響き渡る。

 普通の戦闘員はアニエスたちのように見分けがつくよう顔を出し、能力も多少の劣化は免れないとはいえ極力残すような改造が施される。人格も丸ごとすげ替えるのではなく、絶対的な価値観を植え付けられ、信念とするものがムノーエルへの絶対忠誠へと変わることが特徴的だ。

 しかしムノーエルの怒りを大きく買ってしまったシズナは、通常の戦闘員とは全くの戦闘員化改造が施されることになった。戦闘員となれば能力劣化がどうしても免れないため、それを減らす工夫のため改造出力が絞られているのだが、それを意図的に除外する――――――つまりこれから始まるものは、戦闘員としての戦力を完全に度外視した非効率的な改造実験だ。

 シズナほどの実力者からわざわざ戦闘能力を奪うのは、道理に沿わないやり方だ。感情を理性でコントロールできない無能だと宣言しているようなものだが、ムノーエルの怒りは全く収まることはなかった。


『……追加プラン受領しまし、おっ♥♥ た♥ 対象の完全無個性化改造にィッ♥ 注力いたしますぅ♥』


 作業中の戦闘員が誰に手を出されているか丸わかりなアナウンスと共に、非効率的な実験により効率的ではない内容が追加される。


『実験開始。バキュームベッド、展開』


 機械に入れられたシズナの前後に、四角い枠に貼られた薄黒いラバー膜が展開される。それはヒュンッと一瞬で音速に近い速度に加速し、シズナの顔面から開きっぱなしのアナルまで全てを甲高い音を響かせて挟み込んだ。


「む゛ぎゅう゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ッッッ!!?♥♥♥♥」


 突然の衝撃に目を覚ました、と言っていいのか怪しいほど薄目ながら、意識を覚醒させたシズナ。

 だが、薄膜のラバーは見た目に反して一切の切れ目を生じさせない。ガニ股で腋を晒したお下品ポーズなシズナの裸体を鮮明に浮き上がらせる。それはただ裸体でいるよりも鮮明に、という意味だ。

 豊満な乳房から見事なくびれと引き締まった巨尻のラインに、下品なポーズではあれどスラリと長い美脚のフォルムまで薄黒いラバーの下から浮き上がっていた。ただし顔の美貌だけは念入りに押し潰されすぎて、鼻の穴が引っ張られたように豚のように潰れ、頬が広がった影響で大きな目が酷く細まり、唇は完全にたらこ唇となって、あの可憐な童顔が寄り目のイキ顔と並ぶくらいブサイクなものとなっていた。


「む゛ぐっ、む゛ぎゅ、ん゛ぎゅう゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛っっっ♥♥♥♥」


 しかも二枚のラバー膜はその場に留まらず、互いに全力で身を寄せ合う。間に挟まれたシズナは必然、物凄い力で圧迫されてまともに声も発することができない。


「む゛く゛く゛く゛ぅ゛う゛う゛ん゛っ゛♥♥♥♥ む゛ぅ゛う゛う゛う゛ん゛ぐぅ゛う゛う゛う゛う゛う゛ん゛ッ゛ッ゛♥♥♥♥」


 それもそのはずで、このバキュームベッドは単に彼女を挟み込むものではなく、彼女のための〝スーツ〟となる原材料なのだ。

 薄かった黒色は段々と光沢を取り戻し、漆黒に煌めいてシズナの容姿を奪っていく。


『快楽電流光線・照射』


 遂に顔の輪郭しか見えなくなってしまったシズナに、アンテナのような機械が差し向けられた。先端の球体から、強烈な電流が迸り身体に絡みつく。


「ン゛ぶお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛ッ゛ッ゛ッ゛!!?♥♥♥♥」


 一段と激しいくぐもり声が響く。シズナの身体に流し込まれた電流は、アクメビームの系譜である【淫肉化】を促進させる特別な電流だ。

 快楽電流はシズナの鍛え上げた肉体を〝堕落〟させる。たとえば筋肉が浮いていた腹肉は見る影もなくたるみ、摘めるような駄肉がつく。乳房は何カップも飛ばして肥大化したことで垂れ、尻肉も同じように締まりがないドスケベなだけの雌肉へと促進されていく。美脚にはムッチリと肉々しい太ももが現れ、閉じればミチミチといやらしい音を立てるほどの肉がついた。

 戦うために鍛えられた筋肉が削ぎ落とされ、雄に媚びて抱かれるために存在する【淫肉】へと堕ちる。それはシズナの尊厳を破壊するだけでなく、無個性化によって手に入れた淫肉すら意味を持たなくなるという、何から何まで無駄を突き詰めた尊厳陵辱だ。


『疑似人格プログラムを挿入。及び、シズナ・レム・ミスルギの人格を剥奪します』


 そして、ラバーがぴっちりと貼り付いたことで戻るに戻れなくなったガバガバアナルへ、淡いピンク色の機械棒が挿入された。


「う゛ぶオ゛ッッッ!!?♥♥♥♥♥」


 機械棒の根元に備え付けられたリングがガバガバアナル入口にピッタリとフィットする。そして、棒の部分だけがズルルルと抜けて――――――瞬時に直腸を突き上げた。


(お゛ッほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッッ!!?!?♥♥♥♥♥♥)


 アナルから人格を破壊するピストンプログラム、アナル責め洗脳。失われかけていた意識が言葉にならない悲鳴を上げて、本当の意味で消える。

 ラバーによる外見の剥奪。快楽電流による戦闘能力の剥奪。アナル責め洗脳による人格の剥奪。

 シズナ・レム・ミスルギという女を構成する全てを根こそぎ奪う最低最悪の洗脳改造。


「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!??!?!?♥♥♥♥♥♥♥」


 ――――――結果はすぐに分かるだろう。この世界はもう、一人の無能貴族が築く無様で淫猥な軌跡によって支配されているのだから。





『人格崩壊率90……95……100%。スーツ完全定着。戦闘能力の低下を確認。シズナ・レム・ミスルギの改造全行程が終了しました。これより対象は【下級戦闘員】として活動を開始します』


 プシュウゥゥゥと蒸気音を立て、機械のハッチが開いた。

 その中から出てきたのは、二度と脱ぐことのできないラバースーツに身を包んだ女だ。口元以外、頭の上から爪の先、果ては髪に至るまで全てをラバースーツに覆われた彼女は、垂れるほどの爆乳と巨尻、ピッタリとくっつくムチムチの太ももでしか判別ができない。下級戦闘員は体型すら改造で統一されることを鑑みれば、完全に無個性な存在に堕ちたと言っても過言ではなかった。

 こうして戦闘力も人格も改造で塗り潰され、肉体の個性すら奪われた女は、無能貴族が見守っているであろう虚空へと駄肉を揺らして敬礼した。


「下級戦闘員、ムノーエル様に絶対の忠誠を誓います!!」


 白銀の剣聖としての個性を失い、無能貴族に忠誠を誓い、けれど何の役にも立たない無個性な雑魚戦闘員――――――尽くの尊厳を破壊され尽くしたシズナが、戦闘員たちが、ムノーエルへの絶対の忠誠を止める日が訪れることは、ない。




 世界が一人の無能貴族に支配されることを良しとしないレジスタンス勢力の討伐に、ムノーエル自らが軍勢を率いて参加した。

 もはや盲信する市民たちが多い中で、レジスタンス討伐に赴くムノーエルを支持する声は途絶えることはない。英雄たちは逆賊に堕ち、無能貴族は勇気ある英雄として民衆に称えられる。


「整列しろ!」

「「「ハッ!!」」」


 彼の功績は世界を堕落させる。そして偽りの功績でさえ、彼の力で成し遂げられるものではない。

 ローゼリア・ミルスティン。リアンヌ・サンドロット。エレイン・オークレール。シャーリィ・オルランド。レン・ブライト。リーシャ・マオ。他にも名だたる強者たちが恥ずかしいスケベスーツに身を包み、忠誠心がたっぷりと滲んだ生真面目な表情で無能な指導者の前に整列していた。

 全ては彼女たちの功績で成し遂げられる。既に烏合の衆としての戦力しか持たないレジスタンスは、彼女たちが敵になった事実に震え上がり、呆気なく壊滅することだろう。

 美しく強い女戦闘員たちに自らを讃える〝いつもの〟口上を繰り返させたムノーエルは、満足気に頷いて言葉を発した。


「むふふ、大変気分がいい。これで士気は十分に高まった……おい、下級戦闘員ども!」

「「「ハッ!!」」」


 だがその上機嫌は異なる部隊には引き継がれなかった。

 ロゼたち戦闘員の白いハイレグスーツとは対象的な黒いラバースーツに全身を包んだ戦闘員たちが、とても戦いには向かない淫肉を『ぶるんっ♥』と揺らして整列する。もしも口以外を覆い髪すら完全に収納するラバーマスクがなければ、ムノーエルも少しは劣情を向けていたに違いない人材たち。しかし、無個性な戦闘員たちに彼は劣情どころか怒りを露にしていた。


「無能な貴様らにも任務がある……突撃しろ! 我が軍の先兵となり、レジスタンスを炙り出せ! これは大変栄誉な任務である、心してかかれい!!」


 ――――使い捨ての偵察兵とする命令を体のいい言葉で取り繕っているだけである。いや、元々から圧倒的な戦力差であることを思えば、それは偵察の意図すらない命令だった。

 無能はすぐ機嫌が良くなるが、根に持つ時は大人気ないとしか言いようがないほどしつこい。何かしらの出来事が原因でムノーエルの怒りを買い、下級戦闘員になった、または戦闘員から格下げされた彼女たちには使い捨てられる洗脳戦闘員としての未来が待っていた。

 見た目も力も人格さえも失った彼女たちは、その駄肉を携えて無意味に突撃するだけの無価値な存在として使われる。


「無能な貴様らが思考する必要はない! 有能なこの英雄、ムノーエル様の命令に恭順せよ! 総員、突撃!!」

「「「ハッ! ムノーエル閣下のために、下級戦闘員総員! 突撃!!」」」


 策でも何でもない命令に従い、レジスタンスへ突撃していく下級戦闘員たち。


「ムノーエル様のために!!♥」


 使い捨てられていく無個性戦闘員の中に、かつて白銀の剣聖と呼ばれた英雄になり損ねた無様な反逆者の名が連なっていたことは、誰にも知られず消えて往く真実である――――――――





Comments

こちらこそリクエストありがとうございました! 私も負けないヒロインがクソ間抜けな負け方やありえない敗北しちゃうのが大好きなので書けて楽しかったです。ご満足いただけたなら幸いです!

いかじゅん

リクエスト対応ありがとうございます! 超凄いヒロインがカスの手により雑魚に成り下がるのが最高に興奮する性癖なのでとても満足してます。 これからの作品も応援してます!

ぬめぬめ


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