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ライザと娼館の街・錬金術士はデカケツ娼婦に堕ち逝くか

いつもご支援ありがとうございます。本来ならストックしていた上位プランを更新予定でしたが、先日のアンケートが激戦だったのとそれに伴い力作を書くことができたので順番を入れ替えてお送りします。

激戦というか一騎打ちというか、一票差で今作のヒロイン枠を制したのはライザリン・シュタウトちゃんでした。まあ勝ったらエロい目に遭うんだけどな!

書きたい書きたいと思いながら早数年。ガキ大将だったライザちゃんもムッチムチな太もも錬金術士お姉さんになった……そんな彼女をデカケツ太もも奴隷娼婦にしちゃうお話、是非読んでいってください。そしていいねと感想貰えると嬉しいです。


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 かつてはどこにでもいる平凡な少女を自称していた片田舎の町娘、ライザリン・シュタウトはとある出会いをきっかけに錬金術士としての才能に目覚め、みるみるうちに他者に頼られる大人へと成長した。

 そんなライザは仲間たちとの三度に渡る冒険を終え、遂に独り立ちを果たした。初めは一人残ることを選んだ故郷のクーケン島を飛び出し、広い世界の様々なものを見て回る。ありとあらゆる未知に心を踊らせる世界に彼女は足を踏み入れた。

 所謂都会と呼ばれる場所、人が足を踏み入れない異界と言われる地をその足で巡ってきたライザをして、世界は広く知らないことが溢れていた。見るだけで楽しい、面白い。そんな未知が、心が踊る多くのことを見聞きするライザだったが――――――彼女が知らない深い人間の業が露となる街。ライザリン・シュタウトが目にする未知は、必ずしも良いものとは限らない。




「え……しょ、娼館? それって」


 街の裏手にある酒場でライザは面食らって困惑した様子で声を発する。隣の席に座った男が神妙な表情で頷き、言葉を返す。


「ああ。女に男の相手をさせる場所、ってこったな。あんただって目に見えて美人なんだ。そのくらいの知識はあるだろ?」

「びじ……い、いやー、あたし、そういうの全然」


 男から容姿を褒められたライザは、慌てて両手を振って否定をする。都会では田舎者、田舎では跳ねっ返りのやんちゃ娘として見られてきたライザからしたら、自分を美人とはっきり言われることに慣れていなかった。

 しかし、照れている場合ではないとライザは目を細めた。娼館、娼婦、女が男を奉仕する仕事場。連想ゲームのようにライザの頭に浮かぶ娼館のシルエット。それを否定するように、男は首を振る。


「娼館なんて言うけどな、実態は女を誘拐して娼婦に仕立て上げて金を巻き上げる……あそこに連れて行かれた女は、奴隷みたいなものさ」

「っ、酷い!」

「ああひでぇ話だ。けど、この街であの娼館に逆らえる人間はいねぇ。利権のほとんどを握っていた町長に取り入って作られた店だからな。何を騒ぎ立てようが握り潰されちまうんだ」


 男が語った街の凄惨な現実にライザは眉根を顰めた。一部の人間が多くの利権を握っているという話は、以前のクーケン島に少しだけ似ていた。だが、やっていることは似ても似つかない最低な行い。街の環境を何も考えず、人を人とも思わぬ所業にライザの頭は怒りでいっぱいになる。


「俺の女房と娘は数年前、あの娼館に連れて行かれちまった。散々抗議もしたが、あそこは腕に自信がある傭兵も入り浸ってる。全部徒労に終わったよ……」

「そう、なんだ……この話、なんで見ず知らずのあたしに?」


 同情するには余りある理由だ。が、会ったばかりのライザにする話かと言えば疑問が残る。


「だからだよ。あんたは見るからにこの街の人間じゃない。知らせておいた方が良いと思った」


 あんたみたいな美人、娼館の人間が見たら放っておくはずがないからな、と男はグラスの酒を煽りながら言う。


 クーケン島から遠く離れたこの街に来たばかりのライザは、暗くもあり明るくもある市街地の雰囲気に困惑を隠せずにいた。その時、見るからにガラの悪い客引きに絡まれたのだが、それを助けてくれたのが隣に座る男で、彼の口から街の現状が語られたことで彼女は街を覆う異質な空気の正体を察した。

 女が娼婦として無理やり働かされる退廃的な街。ライザは拳を握り締めて決意を目に浮べる。


「ま、状況が理解出来たなら、さっさと街から出ていった方がいいぜ。女から見りゃ最底辺の街だ。あんたが求めるものはありゃしねぇよ」

「ううん、あるよ」


 あ? と疑問符を浮かべた男にライザは告げる。


「女の人を無理やり拐って働かせてるなんて、絶対に許せることじゃないでしょ? たしかにあたしは部外者だけど、だからこそ出来ることがあると思う。あたしは、錬金術士だから」

「錬金術士……? 何だか知らんが、あんたはあの娼館を潰せるって言うのか?」

「そこまで出来るかは分からないけど、街の困ってる人たちを見過ごせない」


 本来なら部外者が立ち入る話ではないが、女を誘拐し娼婦に仕立てるなど人として許される行為ではない。この街に蔓延る異様な空気の正体。ライザの錬金術ならそれを探り、改善する手助けが出来るかもしれない。


「もちろん部外者のあたしだけじゃどうしようもないよ? だけど、あなたみたいに娼館が間違ってるって思う人がいるなら、変えられることがあると思う!」


 男のように娼館に不満を持つ人間が街にいるなら、希望は十分にある。悪意を持つ人間に取り込まれた街に光を取り戻す機会を作れるかもしれない。


「お人好しな女だな。……分かった。娼館に不満を持つ人間に俺から声をかける。錬金術が何かは知らんが、長い間何も出来なかった俺たちより余っ程役に立つものであることを願ってるぜ」

「お願い! あたしはライザ。ライザリン・シュタウト。錬金術の凄いところ、見せてあげる!」


 錬金術を人のために振るうライザは、己の信念に従って娼館街に拠点を置くことに決めた。

 強引な体制で築かれた街に女の人権を無視して働かせる娼館。悪行で生み出された支配には、必ず綻びが生じるはずだとライザは睨んでいた。

 見ず知らずの街で困っている人たちを放ってはおけない。ライザは、大人になっても失われなかった正義感で娼館から奴隷娼婦を解放する計画を打ち立てるのであった――――――――






 巨大な娼館へと続く一本道に現れた新しい奴隷娼婦候補に、街の人間たちはこぞって好機の目を向けていた。


「むぐっ、ふぐぅぅぅ……!!」


 ライザリン・シュタウトは、キツく結ばれた猿轡で言葉を封じられ、ボロボロの服から零れた爆乳を結ぶ縄で身体を引かれて、脂汗を滲ませた苦しげな顔を伏せていた。

 彼女の前後には覆面で顔を隠した屈強な男がいる。手前の男はライザの爆乳を強調するように縛り上げた縄に取り付けられた紐を引き、彼女の背後に立つ男は胸以上に目立つライザの臀部に鞭を放つことで彼女に歩みを止めることを許さない。


 バチィィィィィィンッ♥


「ふ゛ぎィ゛ィ゛ィ゛ィ゛ッ゛!?」


 ホットパンツを容易く引き裂き、生尻を痛々しく晴れ上がらせる鞭にライザが野太い悲鳴を上げる。顔を跳ね上げ、鼻水とヨダレを撒き散らして苦痛と恥辱を最大限目に見える形にした。

 ライザはそうしたいわけではない。耐えられないだけだ。彼女は中腰でヨタヨタ、よちよちと歩くことしかできない。

 尻は縦に長い板に両手と一緒になって挟まれ、膝を曲げて前屈したような姿勢を強制されていた。豊満な尻を真後ろに突き出しながら歩く、と言えば分かりやすいだろうか。

 丸見えになった尻が『ぷるんっ♥』と歩く度に揺れ、秘部や尻穴が裂けた下着から見えそうになっている。ライザは己の臀部がそんなにも恥ずかしい姿になっていることさえ、たった一枚の板と縄に挟まれて真下に向かって垂れた爆乳に遮られ、知ることができなかった。


 バッチィィィィィィンッ♥


「ん゛お゛お゛お゛お゛お゛っ゛!」


 ライザに出来ることはケツを突き出したマヌケなポーズで歩き、時に尻を打たれて爆乳を翻しながら無様な悲鳴を上げること。その時、街の人々が向けてくる〝ライザを見る視線〟を否が応でも感じることだけだ。

 一本道に集まった、あるいは隠れてライザの連行を目にした人間の反応は様々だった。好奇、嫌悪、興味、羨望、嘲笑。男女が入り交じった目は、しかし一つだけ断言できることがある――――――ライザリン・シュタウトという女が新しい奴隷娼婦だと、誰もが見ているということだ。


 目的地である巨大娼館に連れて行かれるまで、ライザは哀れな女を見守る視線の中で鈍い悲鳴を上げ続けた。






 ライザの娼婦解放計画は順調だった。今日この日、ライザは娼館の手先に襲われて拘束されるまでは。

 計画がどこからか漏れていたのか、ライザが錬金術士であることを知っていた襲撃者は、彼女が道具を使えない急襲を選択。錬金術がなければか弱い女でしかないライザは、屈強な男たちに呆気なく組み伏せられた。

 そして、奴隷娼婦の通過儀礼と言われる街中の引き回しに晒されたライザは、抗議や弁明といった人間らしい行為を許されぬまま娼館地下の調教牢獄に閉じ込められてしまった。


「へぇ、こいつが次の娼婦か。金持ちが気に入りそうな顔だ」

「身体も十分合格点だな」


 無様な尻拘束をされたまま、歩き疲れて倒れる寸前のライザをまたも覆面をした男たちがジロジロと眺める。

 金持ちに気に入られる趣味や、最低な男たちに吟味される嗜好を持たないライザは、疲労を押し退けて抗議の声を上げた……つもりのようで、猿轡越しの疲れ果てたくぐもり声は吐息にしかならず、木板に挟まれ強調された臀部を『ぶるんっぶるんっ♥』と淫らに揺らすだけに留まる。


「おーおー、これみよがしにケツ振ってくれちゃって。まあ待てって。どこを中心にするか、今頃神妙に話し合ってるところだからさ」


 ぺちんっ♥


「んんっ……!」


 揺れるライザの臀部が男の手で軽く叩かれる。鞭打ちでヒリヒリと熱を帯びた尻に触れられ、ライザは痛みとは別の感覚が混ざったものに思わず鼻から吐息を零した。

 どうしてこんなことに。迂闊だった。もっと警戒しておくべきだった。ライザの考えに賛同して集まった人たちは、一体どうなった。

 尻を晒した無様な体勢でグルグルと考えを巡らせる。だが、今のライザは何も出来ない。錬金術を使えない女など、この街では娼婦として価値しかない。加えてここは娼館の真下にある調教監獄。彼女の処遇はすぐに決まる。


「おい、この女の〝コース〟が決まったぜ。ケツ娼婦だ」

「っ!?」


 部屋に入ってきた男の言葉に耳を疑う。しかし、動揺したライザを尻目に男たちは納得がいったと頷き合う。


「やっぱりな。この女は胸よりケツだと思ってたぜ」

「ちぇ。この前のオーレン族みたいにエロい垂れ乳を期待してたのによ」

「ま、決め手はやっぱこの太ももだろうな。触ってみろよ。こんなムチムチな太もも初めてだ」


 家の手伝いや錬金術の素材探しで活発な運動をしていたのもあって、尻のラインから太ももにかけてライザの女体は著しい成長を遂げた。そのことを改めて、よりにもよって下衆な男に触れられながらからかわれたライザの頭に熱が立ち上る。

 しかし、その怒りの熱を冷ます熱量がライザに向けられる。


「じゃあさっさと調教始める前に、入れちまうとするか」

「……むん゛ぅ!?」


 何を、とライザが思う前に男は手にした〝焼き鏝〟を拘束された彼女にも見えるように掲げた。ジュウジュウと音を立てる熱は、確かに義憤にかられたライザの熱など吹き飛ばしてしまう恐ろしさに満ちている。


「安心しな、こいつは魔導具の一種だ。おまえが想像するほど痛くも苦しくもねぇよ。ちょっと熱すぎるのは同じだけどな」

「んっ、んふぅぅぅぅっ!!」


 イヤイヤと首を振るライザの太ももに、魔導具の焼き鏝が近づけられていく。ちょうど臀部の下、ムッチリと実った健康的な脚肉に調教娼婦の証が刻みつけられる。


 ジュウゥゥゥゥゥ……♥


「ん゛ぎぃあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ッ゛!!?」


 男が言うように痛みは想像より薄く、けれど身体に異物を刻まれる苛烈な感覚と熱は確かにある。白目を剥き、鼻から水を噴いたライザが全身をガクガクと震わせて大粒の涙を流した。


 だが――――調教娼婦の証などほんの僅かな洗礼でしかなかったことをライザはこれから知る。己が人の限りない欲に対し如何に無知で、その身体で娼婦街に身を置くことが如何に無謀であったかを、ライザは嫌と言うほど思い知らされる。





「よう、新人ケツ娼婦」

「っ!」


 覆面をした男、調教師に話しかけられたライザは息を呑んだ。ケツ娼婦と呼ばれたことに憤りを感じたというのもあるが、それだけではない。

 もっとも、ライザがその感情を調教師に向かって露にするには言葉を使うしかなかった。


「お、今日も良いケツの震えだ。唆るぜ」


 ライザは、尻を男に向けることしかできない。マットの上に預けた上半身の先が薄い壁に挟まれ、この数日間自身の下半身を目にすることができていないのだ。

 下半身は壁に埋め込まれたように上半身と断絶させられ、開脚バーの存在がそこに群がる調教師たちの手管を防ぐ手段を持たせない。濡れたケツ肉を揺らすことがどれほど淫らで、実った太ももに刻まれたハート型の紋様がどれほど卑猥か。ライザ自身は、決して知ることができずにいた。


「……んん? 随分大人しいな。二日前はキャンキャン喚いてた跳ねっ返りが……ははーん、さてはアイツらに相当揉まれたな? 大方、下の世話までしっかりされて参ったところか」

「な……う、うぅ、うるさい、黙ってよ……!!」


 たとえ見えずとも、自分が何をされたかくらいは触れられた感覚で分かる。性的知識は無垢でさして興味も示さなかったライザが、数日間徹底的にされた調教は、勝気な彼女を極限の羞恥で沈黙させるには十分すぎたようだ。


「そう恥ずかしがるな。早めに慣れた方が人生楽しいぜ。どんな女も雌にしちまうのが、俺たち調教師の仕事なんだからよ」

「あたしは娼婦なんかじゃない! 娼婦なんかに絶対ならないし、ここから抜け出して、あんたたちをとっちめてやるんだから!!」


 自分たちの技術に自信を持つ調教師の勝ち誇った言い回しに、ライザは怒気を取り戻し声高に吠えた。


「ぶはは、ケツを振りながら言われてもなぁ。壁尻から抜け出してみてから言えって話だぜ」

「っ〜〜♥」


 もちろんライザの惨めな状況は変わりなく、そこを突かれると怒りは急速な羞恥にあっさり置き換わる。

 剥き出しの下半身は開脚バーでガニ股を描き、己の魅力に自覚のないライザはその淫猥さを想像することもできない。ただ恥ずかしいと感じるだけだ。

 そんな無垢な少女の如き太ももケツ女に、娼婦としての自覚と相応しい身体を持たせるのが男の役割。

 ライザを辱めて遊ぶのもそこそこに、男は早速調教に取り掛かった。肉体の魅力を一点に特化集中させた専用の娼婦にライザを当てはめるための調教だ。


「ふっ、あっ、あうぅぅ、ひぃぃぃいんっ♥♥」


 バケツ一杯に注がれた媚薬液を尻全体に垂れ流され、ライザは壁の向こう側で頬を引き攣らせて甲高い嬌声を上げた。

 長年街を掌握できる支配体制の根幹を担い、可能にするのが奴隷にされた女たちの従順な態度。偏に娼婦奴隷の反逆がないという証左を打ち立てることで果たされている。

 それを可能にするのが一流の調教師たちと、下卑た笑いを浮かべる娼館の管理者たちが作らせた調教道具。一流を支える優れた道具は、高名な錬金術士では考えつかない女殺しの魔具だ。


「んはぁ♥ は、ひぃっ♥♥ やめて、やめてぇぇぇぇ♥♥ あんっ、あひゃっ♥ んぃぃぃぃぃっ♥♥♥」


 効果のほどは一目瞭然。媚薬液を臀部にぶちまけられ、浸透させるように愛撫されたライザは声高によがり狂った。娼館に怒りを覚え、強い正義感を持つ跳ねっ返りのライザですら、身体が一秒も耐えていられない強烈な快感に晒された。

 調教師の手は尻全体を撫で、放射状に広がったアナルの皺にすら丁寧に媚薬を塗りたくる。口調こそ軽いが、仕事に一切手を抜く気が見られない。はたまた、ライザの尻がそれだけ仕事のしがいがあるものと言うことか。

 より卑猥で大きくなるようライザの尻を撫でる手は、まるで乳房のように尻肉を歪ませていく。その手は次第に尻肉の谷間に落ちる。縦に割れた谷ではなく、横にムッチリと食い込む肉、太ももとの境目に忍び込む。


「ひゃあっ♥ そこっ、いや♥♥ だめ、やめてぇ♥ うあっ♥ あっ、あぁぁぁぁ……♥♥」


 大きな焼印を刻まれてなお有り余る股下の肉を揉みしだかれ、ライザは爪先を痙攣させながら官能の吐息を溢れさせた。下半身と上半身、太もも愛撫で十二分な快楽を得ていることを、どちら共が証明していた。


 もみむにゅむにゅ♥ ぐにゅぐちゅにゅぷぷっ、むちぃ♥ もみゅもみみちちぃ♥


「あっあっあっ♥♥ だめ♥ ほんとにだめ♥ やめて♥ むり♥ あっ、やだ♥ やだぁぁぁ♥♥♥ ひゃらぁぁぁぁぁぁっ♥♥♥」


 どう揉んでも手のひらから零れそうになる、はち切れんばかりのデカい尻とムチムチの太もも。媚薬液が肌に染み込み、扇情的な照りを帯びる中、ライザの喘ぎ声が一層艶を増した。何かを堪えるようにも感じられる声音は、遠からず弾ける。


「んあっ♥♥ あっ、あふっ、んふぅぅぅぅぅぅっ♥♥♥♥」


 ぷしゃあぁぁぁぁぁぁ♥


 床についた爪先が折り曲げられ、尻肉が上向きになる。そうして思いっきり露になってしまった秘部から、粘り気のある液体が何度も噴出した。言繕う意味もない。ライザが膣壁から愛液を排出して絶頂したのだ。

 たかが尻と太ももの愛撫でイッた。普段何気なく揺らし、見せつけていた身体の一部が揉みしだかれるだけで絶頂する淫肉に成り果てた。その事実は、ライザの心に少なくない傷を刻む。

 単に陵辱を受け辱められるだけなら、ライザの抵抗は強く激しいものになっていたかもしれない。


(あたし、イッちゃった……イカされ、てる。お尻と太もも、触られてるだけなのに……おかしな印まで入れられて、あたし……)


 しかし乙女の肌に消えない紋様を刻まれた挙句、それを愛でるように撫でられて性的な絶頂を感じた。気持ちよくさせられたという恥辱に打ちひしがれたライザの心は、下劣な娼館に立ち向かう勇気を腐らされる。

 ライザがしなければならないのは娼館の閉鎖でも、ましてや脱出の糸口を探ることでもない。


「あっあ♥♥ また……いやぁぁぁぁぁぁぁ♥♥♥♥」


 堕落。腐敗した体制に取り込まれる己との戦いを始めなければならないことに気づかず、ライザは淫らに果てるのだった。



 ライザの調教は四六時中ほとんど休む間を与えられず行われる。一分一秒でも早く、この卑猥な身体の女を奴隷娼婦に仕立てて売りに出す。そんな熱量が現場にも伝わり、ライザの調教は熾烈なものとなる。

 無論、彼らの熱を受けるのはライザだ。その意思に関わらず強制されるのは言うまでもなく、釜を自由気ままに混ぜることすらできない錬金術士は、二つに一つの行為を調教で強いられた。


 イクか、イカないか。何ともシンプルかつ当たり前のことが、ライザの身体を責め立てた。


「……ふ、んんっ♥ ぐっ、うぅぅぅぅ♥♥」


 壁を挟んで向かい側、即ちライザの上半身は支えであるマットの上に顔を真っ赤にして蹲っていた。それは羞恥の色を滲ませながらも、快楽を多分に含んだものだと推測するのは容易かった。でなければ、あのライザが言葉を抑えて我慢をするはずがない。


「はぁ、はぁ……うっひ♥♥ は、かはっ、あぁぁぁっ♥♥♥」


 引きずり出された。それが飛び出た途端にライザは顔を上げ、苦痛とも恍惚とも取れるおかしな表情で声を荒らげる。


「ふぐっ、あ゛っ♥ ま、た……く、ふぅっ♥♥」


 しかし、そんなライザの官能声はすぐに途絶え、嘆くようなか細い吐息に切り替わる。


 何が行われているかは、拘束された下半身側を見れば艶姿から妄想するまでもない。調教師はすべてを見て、管理していた。

 むっちりと肉が実ったケツ肉の中心部、その尻穴に『蓋』がされている。取っ手が取り付けられた白い円状の蓋が、ライザの尻穴を塞いでいる。その大きさはテニスボールほどはあり、肛門を塞ぐにしては少しばかり過剰な印象を抱くものだ。

 ライザが喘ぎ声を止めて切なげな吐息を発してから数分後、調教師が蓋の取っ手に指を引っ掛けて引きずり出す。


「ん゛んんぅぅぅ……♥♥」


 めりめりと入口を拡げて姿を見せたピンクの大玉。けれど垣間見えたのはほんの一瞬で、すぐにライザの腸内で逆戻りさせられる。


「ほぉんっ♥♥♥ …………っ、はぁ♥」


 ライザの少々品のない甘声は一瞬で途絶えた。姿を見せた一瞬と姿を隠す一瞬。ライザはその数秒しか鋭い快楽を得られず、媚薬で瞬時に到達するはずの絶頂をいつまでも先延ばしにされる。

 まず初めに尻穴を穿り返された。綺麗になった腸内の隅々まで媚薬液を塗った指を擦り付けられ、親にも見せたことのない排泄穴を蹂躙される淫獄羞恥を味わった。ライザの尊厳と引き換えに解されたアナルに、極太のアナルパールが挿入された。その大玉の一粒一粒には、当たり前のように濃厚な媚薬液がコーティングされ、挿入れているだけで直腸の粘膜が過敏な性感帯に変化してしまう。

 そうしてライザが尻穴の調教を本格的に進められ早一日。その間、尻肉と太ももでイケる淫乱な身体は熱を溜め続け、彼女に筆舌に尽くし難い苦痛をもたらしていた。調教師は尻にも太ももにも触れず、時折アナルパールをほんの僅かに抜き差しする程度だ。

 拡張された形を尻穴が覚え切るまで。媚薬が完全に粘液と結合するまで。尻穴が正常な排泄穴から、性交のことしか考えない半開きの変態的なケツ穴になってしまうまで、調教師はそれ以上のことをする気がないんじゃないかとライザは勘繰ってしまう。


「ふーっ、ふーっ……ふ、う゛ぅぅぅ♥ いつまで、こんなこと、するのぉ♥ は、はやくっ、抜いてぇ♥」


 いつまで経っても進まない、戻るだけの極太アナルパールにライザが根を上げ始める。もどかしさに耐えかね、恥を忍んで排便のやり方でパールを自力で抜こうとした時は、身の毛がよだつ罰を与えられた。

 調教師の望まないことをしてはならない。そのトラウマにも似た考えがライザの中に芽生え、寸止めによって表面化した。まるで快楽に恋焦がれるようにライザは無自覚に懇願したのだ。

 調教師は唇に孤を描いた。ライザの臀部を揉んだ饒舌な男とは真逆の無口ではあるが、女を娼婦に調教するプロとして〝嗜み〟はある。気を見極めた男は、今までにない力で蓋の取っ手を引っ張り出した。


 ぶぼぼっ、ぶぼぼぼぉ♥


「おっっ!!?♥♥♥ おほぉぉぉぉぉぉぉっっ♥♥♥」


 一気に露出した極太玉はライザの尻穴を捲り、愛液をダラダラと垂らす秘部など比較にならないほど肉厚な媚肉を生み出した。寄り目になったライザはわけも分からず嬌声を張り上げる。

 しかし、調教のプロはライザをそう簡単にイカせない。強引に見えて計算された力加減は、最後の一線を越える快楽の波をギリギリで引かせる。瞼の裏が明滅する絶頂感が、あと半秒で開けた快楽が極太パールの動きと共にピタリと止まった。


「おっほぉぉ……っ♥ あ、なんで♥ やぁ♥ んっ、んんんんっ♥♥」


 あとほんの少しでイケたのに、と言いたげにライザが尻穴に力を込めるが、トラウマのせいで上手く力むことができない。そもそも、括約筋だけで引きずり出すには大きくすぎるモノはビクともしなかった。

 アナルの肉を中途半端に拡張した状態で留まったパール。瞼の奥がチカチカと明滅しているのに、辿り着くにはほんの僅かに足りない。

 イキたい。ライザは考えてはいけないことを考えた。溜まりに溜まった快感が萎み出す間際、それを口にしてしまった。


「イカ……せてっ♥ イカせて♥ イカせてよぉ!♥ お願いだからイカせてぇぇぇぇぇっ!!♥♥♥」


 未熟でも拙くても、それは紛うことなきライザリン・シュタウトの絶頂懇願だった。

 調教師は〝それ〟を身体に覚えさせるため、極太パールを思いっきり引きずり出した。


「おほぉぉぉぉぉぉぉんっっ♥♥♥♥」


 引きずり出してまた挿入れ直し、引きずり出す。


「んおおっおおぉぉ!?♥♥♥♥」


 ライザが人生初の潮吹きをぶちまける様子をしっかりと観察しながら、奥に押し込み外へと引き抜く。


「おぉぉぉぉぉほおぉぉぉぉぉっ♥♥♥♥ おっいぐっ、いぐいぐっ、ぬほおぉおぉぉぉ♥♥♥♥ いぐいぐいぐぅぅぅぅぅぅぅぅ♥♥♥♥♥」


 今度は一度も止めてやらず、何時間とイカせ続けた。アナルが拡張された形だけでなく絶頂を覚え切るまで。ライザがその口で発した言葉を癖として覚えるまで。

 イクかイカないか。ライザが決められることは、唯一それだけだった。




「聞いたぜぇ、ライザちゃん。イカせてください、だってな。随分と下手に出られるようになったじゃないか」

「く、くださいなんて言ってない……」

「へぇ、そりゃ悪かった。時間の問題だろうがな」


 くつくつと笑う調教師をライザが睨みつける。ただ、その瞳の色に以前の輝きが見られないのは仕方のないことだった。


「こっちもお勉強の時間だ。たっぷり学べ」

「っ……♥」


 ――――眼前に差し出された逸物にライザの心臓が跳ねた。

 調教師はライザの上半身側に顔を出し、陰部をマットに身体を預けた彼女の目の前に、何の遠慮もなく突き出した。

 娼婦の教育。娼館で働く奴隷娼婦は調教された身体を使われるだけでなく、自ら使って奉仕する術を会得する。ライザも例に漏れず、調教の合間に奉仕の実習強要を迫られていた。

 半勃ちした生臭いモノ。ライザは男の逸物を見て、今すぐ噛みちぎってやりたくなった。


「……ん、ちゅ♥ れろれろっ、ちゅるる……♥」


 しかし、ライザが取った行動は差し出されたペニスに口を付け、舌で舐め上げるフェラチオ奉仕のそれだった。

 さらに彼女はマットに肘を立てると、豊満な胸部でペニスを挟んで揺らし、パイズリの奉仕も行い始めた。

 二つともまだ拙く躊躇った動きだが、ライザが自分の意思で奉仕実習をしているというのが確かな変化であろう。


「いいぞ。客は自分のご主人様だ。丁寧に、愛情たっぷり込めて奉仕しろ。くくっ、つくづく惜しいな。この胸をもっと育てる調教も出来ただろうに、エロいケツだけとは。上は一日でも早くおまえで稼ぎたいらしい」

「ちゅるちゅる……ふーっ、ん……♥」


 本当に憎たらしい、噛みちぎってしまいたい肉棒をライザは口内で唾液を絡めて滑らせ奉仕する。

 もし仮に奉仕実習を放置したら、その時間は調教に当てられる。調教師の言葉通りライザは娼婦として働くことを一分一秒惜しむほど望まれているようで、彼女が自主的にやるべきものを拒絶したところで問題の先延ばしにもならない。

 調教されるか、実習をやらされるか。ライザは後者を選んだ。それが如何に恥ずべき選択か、分からないライザではないだろうに。

 どちらかを選べば、少なくとも片方は止まる。ライザは調教から逃げた。〝耐えられない〟調教より、男の肉棒を口でしゃぶって胸で挟んでいる時間の方が、余程耐えられると踏んでそうした。

 下衆な連中の性感調教なんて、と彼らを甘く見て徹底した反抗を試みたライザリン・シュタウトはもうどこにもいなかった。己が雌であること。雄に逆らえない肉壺の塊でしかないこと。その自覚が芽生えた身体が熱を帯び、絶頂を求め始めたこと。

 高名な錬金術士は、淫乱な奴隷娼婦としての心に目覚めつつあった。


 そんなライザの身体を調教師たちは責め立てた。


「あっ♥ はぁ♥ はぁぁぁぁんっ♥♥ だめ、だめぇ♥♥ お尻だめ、弱いの♥ う、うぅっ、うあぁぁぁぁぁぁぁっ♥♥♥」


 卑猥な娼婦を名乗れるように尻を揉みしだき。


「んほおおぉぉぉぉぉっ♥♥♥♥ イクッ、イキますっ♥♥ イクッ、お尻いぐぅぅぅぅぅぅっっ♥♥♥♥」


 娼婦に相応しい言葉遣いを着実に仕込んだ。


 毎日毎日、飽きることなくライザを奴隷娼婦に調教した。娼婦として媚びる極上奉仕の術を学ばせ、臀部を振り乱して下品に揺らせる淫らで豊満な雌肉に育て、尻穴は排泄に力を込める代わりに肉棒を締め付けて悦ばせる力加減を教育された。





 ライザが調教監獄から出ることを許されたのは、調教開始から一ヶ月後――――――新人の娼婦がデビューするという噂で持ちきりになった街の中に放り出される時のことだった。

 娼婦のグレードにもよるが、新人娼婦のデビューは大々的に行う決まりが暗黙の了解として在る。娼館へ客を集め直すまたとない機会であるからだ。特に、娼婦調教を急かしながら完璧なモノを求める無茶を強いるほど価値があるライザの商品価値は、今までの奴隷娼婦と比べても類を見ない。

 娼館地下から街の表に連れ出されたライザは、再び民衆の前を歩かされようとしていた。一ヶ月前に現れた生意気な娼婦候補が、従順で官能的な完成娼婦としてまた姿を見せた。自分たちでは手が出ない娼婦を生で見られる唯一無二の機会に、街の男たちはこぞって列を作り出す。

 獣たちの視線に囲まれながら、ライザは檻のような馬車の中から降ろされた。姿は以前と同じ前屈みの尻拘束。けれど衣服は一枚残らず剥ぎ取られ、着の身着のままで娼館へと続く道へ地に足を付けた。


「んいっ、ふぅぅぅぅぅっ!?♥♥♥」


 その瞬間、ライザはあられもない声を張り上げた。両脚が四股を踏んだ下品なフォルムを描き、股から湯水のような愛液が吹き散らかされる。


(か、風がっ♥ お尻に当たって♥ や、ばいっ♥ 我慢しないと、簡単にイッちゃうぅぅぅぅ♥♥)


 男たちの熱気に当てられた生暖かいそよ風に吹かれたライザの尻が、中枢神経に快楽を行き届けた。それも、ライザが口を浮かせて言葉を発しかけてしまうほど鋭い快感を。

 調教中は常に刺激があるか、他のことに集中していた。地下にずっと拘束されていたライザは、外に連れて来られて初めて気がついた。他者の視線を浴びた身体が強制的に発情し、媚薬で撫で回された臀部が風に吹かれただけで気持ちよくなってしまうことに。

 人前に出るだけで身体を火照らせ、夜風に吹かれるだけで媚肉から本気汁を滴らせるほどスケベな雌肉になったことを、ライザは知っているようで知らなかったのだ。


 パァンッ!


「ひぃっ!? あ、歩きます♥ ちゃんと歩くから、打たないでくださいっ♥」


 自らの淫乱な身体に愕然とする時間は与えられない。鞭が地面を叩く音にケツ肉を『ビクッッ♥』と跳ね上げ、快感を堪えながら歩き出す。

 風に吹かれただけでイキかける尻に鞭が当たろうものなら、結果は透けて見えている。堕落した身体の絶頂を群衆に見せつけるなどしたくないとライザは必死に脚を上げた。鞭で打たれてイク姿を想像し、背筋をゾクゾクと粟立たせる身体の情欲を見て見ぬふりをして。

 そうして鞭を恐れて歩き始めたライザだが、すぐ別の異常と変化を察することになる。


(お、お尻が重い♥ ずっと壁に嵌められてたから……?♥)


 木板に挟まれた尻が異様に重たく感じる。ライザは壁尻拘束で筋力が衰えたせいだと思いたいようだが、実態がまるで異なるのは民衆の視線を掻い摘んで見れば明らかだ。

 熱の篭った視線は以前と同じでも、行き先が全く違った。分散していた情欲の視線がある場所に集中している。ライザの尻と太もも――――調教され尽くした肉が揺れる。


 ブリンッ♥ ブリンッ♥ ブリンッッッ♥


「ひっ、やぁ♥ あたしのお尻、ど、どうなって……うっひぃん♥♥」


 無様に開いた脚で歩く度、尻と太ももが激しく揺れる。板に挟まれ尻の近くに置かれた両手に揺れたケツ肉が『べちんっ♥』と高い音を立てて当たり、ライザが嬌声を上げた。

 そのことで確信に至ったのは言うまでもない。尻に手が当たっただけで喘いだことではなく、揺れた尻が手のひらに当たったことがライザにとっては問題だ。

 板に阻まれて見えなかったかつての己の尻は、そんなに大きいものではない。重さなど感じないし、挟まれて思いっきり飛び出る感覚もなければ『ブリンッ♥』などという風を下品に凪ぐ音も出さなかった。

 だからそれは、ライザが知る臀部ではない。娼婦の名に相応しい〝デカケツ〟へと変貌したものだった。


(嘘、嘘でしょ!?♥ いつ、いつからこんな♥ あたし、ケツ娼婦って、こういう……こんなの、酷すぎるよぉ♥)


 ライザの臀部は一ヶ月後で恐ろしいまでの変質を遂げた。元々から肉が実っていた尻だが、今や肥満手前の垂れ気味のデカ尻へと変わり果ててしまった。元からムチムチと凛々しい太ももと見比べても、決して劣らぬエロいデカケツ。肥満手前でありながらそれをほとんど感じさせず、下品であることを強調する形に仕上げたのは、偏に調教師たちの手腕があればこそだ。

 民衆がライザの尻と太ももに視線を集中させるのは当然だ。下品極まりないケツを『ブリンッブリンッ♥』と揺らし、ムチムチの太ももから『むわぁ♥』と雌臭い汗を流す。娼婦自慢の部位に目を向けない方が失礼というものだ。


(こんなお尻じゃあ、みんなに会えない……この街から出て、逃げることなんて……)


 錬金術士のライザからすればたまったものではないが、なった以上はどうしようもなかった。

 外に出られればチャンスがあるかもしれない。彼女の淡い期待は、ケツ肉が揺れて快楽を浴びる身体によって打ち砕かれた。このデカケツを揺らしてイキながら、逃げ延びる光景をライザは全く想像できない。ライザを追いかける男たちの笑いものになるのが精々だろう。

 鞭でお仕置きされないためにケツを振って歩く。ライザの現実は、どう取り繕ったところで下品な奴隷娼婦のものでしかない。


「っ♥」


 群衆の見世物になったライザが娼館を目の前にして顔を逸らした。街の中心にある巨大娼館の看板は、ガニ股で腋を見せつけた雌の屈服姿を描いたモノだ。見るに堪えず、ライザは視線を娼館でも群衆でもない場所に向けた。

 しかし、逸らした視線の先がライザにとって心地の良いものとは限らない。むしろ、品性下劣な看板を眺めて気を紛らわせる方がマシに思えるものを見て、ライザは顔を引き攣らせた。


(あの女の人たち……客引き、なの?)


 娼館の外側で客引きをする娼婦たち。ライザは知る由もないが、新人娼婦のお披露目会から惜しくも落選した女たちが、立ちんぼで客引きを強いられていた。

 その姿はあまりにも哀れだ。容姿はライザにも劣らぬ、否、自身の容姿を平凡と称するライザから見れば、自分より綺麗に見える女性たちが一心不乱に媚を売っている。

 灰色の長髪を靡かせた少女が、魔女の如きマントから素っ裸を暴いて、調教で垂れたであろう乳房を揺らして男を誘う。

 長身絶世の美女と赤髪の美女はムダ毛が生い茂った身体を店の看板と同じポーズで見せつけ、翠玉色のクリスタルを胸に付けた少女はライザに負けず劣らずのデカケツを叩いて男を誘う。

 けれど男たちは目もくれない。客引きと言っても、彼女たちを買う金を持つ人間は街の外に居ないのだ。皆、娼館でライザのことを待ち侘びている。買う金がないなら眺めるだけでもと言ったところで、猥りがましい娼婦デビューを銘打たれたライザが金のない男たちの目を虜にしてしまっていた。

 落ちぶれた娼婦たち。どれほど美しく、気高く、傲慢であろうと娼婦になれば逆らえない。


(……あたしも、あの人たちみたいになってたのかな)


 もしかしたら自分はあそこに混ざっていたかもしれない。あの中の誰かと、入れ替わっていたかもしれない。

 そんな想像が過ぎるライザの頭の中は〝どちらがマシか〟の二者択一で埋まっていた。たった十数分の道程で、娼館に立ち向かおうとしていたライザの心は完全に萎え堕ちた。



 外の客を娼館に引き連れたライザは、諸々の準備に備えてたらい回しにされた。

 これからライザリン・シュタウトに必要なものは惨めに見せる拘束具ではなく、上客を楽しませる淫らな衣装だ。奴隷娼婦に許されるもう一つの姿に、ライザは清められた下品な身体に衣装を貼り付けることで変わる。

 踊り子、アラビアン風の衣装と娼館の作業員は言った。その実態は、短い前掛けが靡くまでもなく恥部が透けて見える品性下劣なエロコスプレだった。外の客へは全裸止まりだが、内側に来た客へはライザの下品な身体を官能的に盛り上げる衣装を、と。

 娼館のホールに卑猥な踊り子衣装で立たされたライザは、ステージの四方八方を囲む男たちの目に息を呑んだ。


(こんなに、あたしのエッチなところを見たい人がいるんだ……♥)


 期待の目がライザの一身に向けられる。円状のステージは、ライザをどの方向からでも見ることができる配慮なのだろう。

 ライザの尻肉に欲情する者。焼印が入れられた太ももを見て笑う者。卑猥な衣装を着こなす赤みを帯びた肌を舐め回すように見る者。恥ずかしさと悔しさを滲ませた顔に見惚れる者。

 ろくな人間がいない。だが、そのろくな人間がいない場所で、ライザは宣言しなければならないのだ。


「…………お、あつまりの皆さん、はじめまして♥ あたしは、ライザリン・シュタウト♥ ライザ、ってよく呼ばれてます♥」


 たっぷりと沈黙を挟んだ後、ライザは声を発する。か細い声は聞き入る男たちの沈黙に嫌に響いた。それでも、ライザは一度でも言葉を止めたら何かが折れてしまいそうで、必死に言葉を紡いだ。


「あたしの特徴は、見ての通りです♥ 一ヶ月前から、調教師様に仕込まれて……前からも後ろからもしっかりお肉が見えちゃう、変態ケツ肉女になりました♥」


 リンゴより赤い顔でライザは下手な笑みをホールの客に振り撒いた。ケツを『ブリンッ♥』と揺らし、言葉が正しいと身体で証明した。


「こんな身体ですけど、おまんこは処女です♥ 代わりに、ケツマンコを沢山仕込まれました♥ 毎日必ずアナルパールを出し入れしてもらって、何かを挿入れてないと疼いてケツ汁噴き出しちゃう♥ 排泄穴を卒業してセックス用の穴にしてもらい、ましたっ♥」


 尻穴の奥まで穿り回され、どこに出しても恥ずかしい立派な媚肉と化したケツマンコ。分厚いケツ肉に埋もれることなく、マンコ以上に肉を膨らませた菊門を隠す手を退けて見せれば、歓声が一気に湧き上がった。

 彼らにも商売がある。ここでライザがショーを台無しにすれば、娼館の面子を潰して一矢報いることができるかもしれない。

 そんなことはできない。恐ろしい。またあの壁尻に戻され、心が折れるまで調教されるなんて死んでも御免だ。言うしかない。この盛り上がりを消して困るのはライザだ。


「あたしは♥ デカケツ娼婦のライザです♥ どうか皆さん、あたしを思う存分指名して、揉みしだいて、辱めて、おちんぽ雌穴にぶち込んでくださいっ!!♥♥♥♥」


 ――――調教より娼婦であることを選んだライザは、折れるまでもなく堕ちていた。


「言った、言っちゃったぁ!♥ あたし、本当に娼婦に……っ!♥ だめ……やだぁ……ヤなのに♥ イクッ♥ イクゥゥゥゥゥゥゥッ♥♥♥♥」


 惨めで無様な宣言で〝堕ちた〟ライザの身体は、絶頂を我慢することを止めた。二度と元には戻らない身体で、逆らえない娼婦の証明をした。

 勝気な女が被虐の快感に目覚めるなど珍しくもない。嫌なのに感じてしまう。嫌なのに口に出してしまう。透けた股間の前掛けを打ち上げるほど淫らで無様な水柱を立て、ライザが落ちぶれアクメをキメた。


 ジュウジュウと肉を焼く音が迫る。ライザの太ももに咲いた淫靡なハートの焼印に、今一度焼き鏝が押し付けられた。

 ハート型の焼印の中にライザの数字が刻まれる。今日から、ライザリン・シュタウトはデカケツ娼婦になる。名前と娼婦名、そして数字が彼女を表す。


「みぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ーーーーーッ゛ッ゛ッ゛♥♥♥♥♥」


 今度は凄惨な悲鳴ではなく、娼婦としての嬌声を響き渡らせた。





 男がライザに語った経歴は、強ち間違ったものではない。確かに彼には妻子がいたし、娼館に連れて行かれもした。

 ただ一点――――――彼は娼館を恨んでなどいなかっただけだ。


「そういうわけだ、若い錬金術士ちゃん」


 娼館の中に並ぶ扉の向こう側。娼婦を買った者のみが潜ることを許可される特別な扉の内側に、男は悠々と立っていた。とても妻子を奪われ、全てを無くした男の顔には見えない。

 彼の嘘ですべてを奪われ、雄を誘う肉を与えられた女は、黒く淀んだ目で男を見上げて声を発した。


「……騙してたんだ」

「全部が全部嘘じゃない。娼館で女房と娘が働いてるのはマジだ……ま、俺が〝紹介〟したんだがな」


 娼館が娼婦を育てる方法は幾つかある。困窮した女が娼婦に堕ちること。裏から手を回して身柄を拘束し娼婦に堕とすこと。

 そして、身内が〝売り払う〟ことで、対価を得る代わりに売り渡された女が娼婦へと堕落すること。


「アンタが来てくれて助かったぜ。ちょうどアイツらで作った優待券が切れそうだったんだ……これでまた数年はここに入り浸れる」


 娼婦を紹介した顧客には、格安で娼婦を買える権利が与えられる。娼館は多くの上客から得た支援金があるため、目先の利益だけに囚われる必要はない。一人の客から得る利益より、新しい娼婦が得る利益を優先することは容易い。

 そのシステムに巻き込まれたのが、男の心情を見抜けず騙されたライザだ。


「そんな、そんなことのために奥さんと娘さんを売ったの!? 少しは悪いと思わないの……!?」

「思ってるさ。だから、アイツらが作ってくれた女を抱く機会を少しでも有効活用しないとだろ」

「こ、の……っ!!」


 自分だけでなく、妻子すら売っていた最低な男にライザは怒りの目を向ける――――が、両脚をピタリと閉じた四つん這いのデカケツ娼婦の睨みで肉棒は萎えない。それどころか、彼女の熱が再燃したことに興奮すら感じていた。


「感謝は錬金術士ちゃんにもしてるぜ? さあ、このケツと太ももを楽しませてもらおうか」

「いやっ、来ないで! 誰があなたなんか……んぃぃぃぃっ♥♥♥」


 むにゅっ♥ むちむちむりゅみちちぃっ♥


 両手で収まりきらない巨大な桃尻は、揉むだけで肉がぶつかり合い擦れる大きな音を立てる。さらに閉じた太ももに肉棒を挿入し、膣穴に見立ててピストンすると『ぶっぶびっぶっ♥』と品性を疑う下品な音色が奏でられた。


「あっ♥♥ ひぃんっ♥♥♥ んんんっ、ふぅぅぅぅ……だめっ♥ イクッ、イキます♥♥ 太ももにおちんちん擦られてイクぅぅぅっ♥♥♥♥」

「クク、太ももでセンズリしてイクとはな。相変わらず、ここの娼館は最高の調教をしてくれるぜ」


 どんな相手でも媚びてしまう。調教師に仕込まれ、娼婦の通過儀礼を終えたライザは己の感情を呑み込み娼婦の振る舞いを優先してしまう。

 揉みしだいた豊満な尻肉をグッと押し広げれば、とびきり卑猥な媚肉が露になる。皺を押し退けて肉の谷を作った尻の穴に男はライザの太ももに我慢汁を擦り付けて濡らした肉棒を挿入した。


 ずりゅっ、ずりゅぶりゅぶりゅ♥ ぶりゅぶりゅぶりゅうぅぅぅ♥


「お゛ほぉぉぉぉぉぉぉぉっっ♥♥♥」


 捲れたアナルが中に向かっていく肉棒に押し戻され、放屁紛いの音を奏でる。ライザの喘ぎ声も、聞きしに勝る酷いものだ。下品な身体になった良い女が、品性を感じられない穴を犯され野太い嬌声を響かせる。

 全くもって堪らない快感だ。男はライザの尻に腰を打ち付けた。豊満なケツ肉に包まれる至極の居心地を楽しみ、締め付けてくるアナルに悦ぶ肉棒の感覚に脳を揺らされる。


「ぐっ、ヤベェな。こんな気持ちいい穴、娼館に通ってて初めて味わったぜ。……で? これより価値のある処女穴を貰ったのは誰なんだ?」


 本当は俺が貰うつもりだったんだが、とライザの尻に腰を打ち付けながら男は言う。

 娼婦を紹介した者に与えられる権利は主に三つ。優待券、莫大な謝礼金、そして水揚げの権利。男は三つ目のグレードを謝礼金の増額とライザを優先的に回してもらえる権利に変えた。即ち、彼女の処女を他者に譲ったのだ。


「ん゛お゛っ゛♥♥♥ お゛ぉ゛ぉぉぉ、ほぉぉぉぉっ♥♥♥ ま、街一番の♥ 資産家って♥ 言って、ました♥ その人に♥ あたしの処女♥ 買われました♥ た、たくさんイけて、気持ちよかったですっ♥♥」

「はは、そうかそうか。そりゃあ娼婦として箔がついたってもんだ」

「お゛っほ♥♥ はいっ♥ いっぱい褒めて♥ もらえました♥ んっほぉ♥♥ おほーーーーっ♥♥♥」


 金持ちに処女を奪われ、騙された男にはアナルを性器として使われる。なのに怒りは立ち上るどころか消え失せ、いつの間にか品のない濁声でよがり狂う。

 堕ちた娼婦は皆こうなる。男はこうなると分かっていてライザをけしかけた――――こうなることを期待してライザを貶めた。


「っ……そろそろ射精すぞ!」

「あおぉぉ♥♥ だ、だして♥ あたしのドスケベケツマンコに挟まれながら、ザーメンたくさん射精してぇ♥♥」


 錬金術士の知識はあっても、下劣な男を疑う猜疑心はなかった。ライザリン・シュタウトは、今や娼婦としてノルマと快感のために尻を振る淫らな女だ。

 終わりの先にあった冒険の終着は呆気ないものでも、咲き誇る花の輝きは淫靡で下品で美しかった――――――――


 ドピュッ♥ ドピュドピュドピュドピュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ♥♥♥♥


「お゛ぉ゛ッほおぉおぉおぉおぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜♥♥♥♥ イクッ、イクイク、デカケツイグゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッッ!!♥♥♥♥♥」




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娼婦シチュはほんのちょっと、サブ要素程度でしかやったことなかったので中々に楽しかったです。と言っても調教メインなのでいつもの感じが強かったかな?

受けが良くて続編書く気になったら、クラウディアかパティがライザを探しに来て……みたいなシチュで今回入れられなかったネタも入れたいです。全ては今作の受け次第。アンケート作品をお届けできてホッと一安心です。

Comments

ありがとうございます、最高の褒め言葉です!! 次を書くならパティは候補にさせていただきます。胸責めでまた違う形でお下品スケベな身体にできそう……

いかじゅん

読ませて頂きました。 エロかったです(直球) 続編があるならパティを希望したいです。 大きくないけど美乳な胸を巨乳に負けず劣らずエロく調教するみたいな感じでぜひ

やっぱりライザちゃんと言えば太ももなのでね!味をしめていきてぇなぁ……

いかじゅん

肉厚ムッチムチの太ももはそこいらのマンコよりも気持ち良さそう! 続編よろしければ楽しみです!

タコよっちゃん

ライザの娼婦堕ち後はあまり書けていないので、続編があるならそこも入れてみるつもりです!

いかじゅん

ありがとうございます!ねっとり描写も得意技……だといいなぁ。あのムチムチ下半身で気持ちよくないわけがない!

いかじゅん

ありがとうございます!ねっとり調教すこ……続編もお届けできるよう頑張ります!

いかじゅん

続編があるなら堕ちた後の娼婦としてのライザももっと見たいです!

レン

ねっとりとした描写がとても好きです! あのむちむち下半身ならすごいな気持ち良さそう

ゆっけ

じっくりと堕とされる過程が描かれていて最高でした!続編も期待しています……!

野良猫


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