本編で説明できなかった悲しき設定を公開します。無駄に睡眠時間を削ってまで考えた設定をここで公開することで、供養とさせてください。
今回は4作目の「巣喰う愛」の脳内設定です。
本名は「アイ」です。漢字は決めてません。アイは平安時代の生まれで、小さな集落に巫女として誕生します。双子の妹として生まれた彼女は、生まれながらに強い神通力を宿していました。
その力ゆえに、アイは俗世から隔絶された存在として育てられます。家族との関係すら断たれ、言葉も教えられませんでした。人の言語を使わないことで、より神に近い存在でいられる。そんな信仰のもとで育てられたからです。作中で彼女が言葉を発しないのは、この設定に由来しています。
一方、姉は集落の表の巫女として、さまざまな意思決定を担う存在でした。対してアイは、村の「慰め者」として扱われます。男たちと交わり、神通力によって彼らを癒やす役目を負わされていたのです。主人公を悶絶させたテクニックはこの時に覚えたものです。
過酷な境遇ではありますが、アイ自身は村人たちを心から愛していました。自分のすべてを、人のために使うことを厭わない性格です。
しかし、ある日、村で大きな火災が起こります。人々は必死に避難しましたが、アイの存在は秘匿されていたため、誰一人として彼女を助けようとはしませんでした。
その結果、アイは逃げることもできず、そのまま命を落とします。そして彼女は、その土地に縛りつけられた地縛霊となりました。
死後もなお、アイは自らの神通力を使い続けます。愛に飢えた人々を呼び寄せ、見返りを求めることなく、ただ無償の愛を注ぐ存在として在り続けるのです。本編の主人公は、仕事に忙殺されており、誰かを愛したり愛される余裕がない人物です。そのため、彼女に呼ばれてしまいました。
タイトルの「巣喰う愛」には、いくつもの意味を込めています。「愛が巣くう」という文字通りの意味だけでなく、「救う愛」、そして「救うアイ」もしくは「アイが男を喰らう巣穴」。
彼女が与え続けた愛は、人を蝕むものでもあり、同時に救うものでもある。そんな二面性を、このタイトルにつけようとして失敗してます。
キャップを被ったYouTuberが紹介している心霊動画ですが、実はあの映像を撮影しているのは、彼自身です。心霊映像を求めて、アイが生前に住んでいた土地へ足を踏み入れた結果、彼はアイに取り憑かれてしまいました。
その後、彼は次第にアイの意志を理解していきます。そして、動画は無差別に公開されるものではなく、愛を求めている人物にだけ表示される心霊動画として投稿されるようになったのです。主人公もその後同じような動画を投稿しています。
主人公とアイが、延々と関係を重ねるあの部屋ですが、あの空間は、もともとアイが生前に過ごしていた部屋です。
部屋に置かれているブラウン管テレビは、後の時代に誰かが不法投棄したものを、アイが気に入ってそのまま残したという設定になっています。
ちなみに扉を開けても、そこに繋がっているのは同じ部屋です。何度開けても、逃げ道はなく、ただ同じ空間が繰り返されます。無数に存在する部屋の中では、主人公以外の男たちがアイと情事を重ねています。つまり、アイは単一存在ではありません。
彼女は無数に存在し、同時に、別々の男たちに愛を与え続けています。ちなみに、ここから抜け出したいと思ったら、普通に元いた場所に帰ることができます。
アイは主人公を殺そうとしてません。ただ愛を注ぐだけです。そのため、主人公が彼女を拒絶すればいなくなります。しかし、アイに魅了され愛された主人公は彼女に依存し、いつまでも一緒に幸せに過ごすのではないでしょうか。
以上、三角ノエルの脳内のみに存在した設定でした。
巣喰う愛はこちらからDLできますので、まだ読んでいない方はこちらからどうぞ。
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