雑談です
こないだ…、先日…、あー、どのくらい前のいつの話なのかはちょっとボカしますが
友達の漫画家が、同業者とかお友達を誘って競馬場で遊ぼうぜって言って
年に一回くらいイベント的に競馬場行くんですよ
そいつとは別の友達がまあまあ以前からゲームの会社やっているんですけど、たぶんみんなが知っていてけっこうなお金を落としているであろうウルトラ有名なソシャゲをやりはじめたあたりから、とんでもなく交友関係がひろがってしまい、漫画家、イラストレーター、ユーチューバー、声優さんとつながってしまって
まあ、そこそこみんな偉いというか名のある人ばかりなのでちょっと具体的な名前は出せないんですけど
それに40人くらい集まってしまった
私自身のつきあいがある人は半分くらいだったかな…
ウマ娘の影響で興味ある人がけっこういるんですね
私はウマ娘に触ってないので知らないんですけど
私があんまり人見知りしないタチなので
主催の友達に「収拾つかないので半分くらい引率して」と頼まれてしまうのですが
そしたら、こうギャルっぽいかっこの人と、少しシックなチェック柄のジャケットと帽子で上品な服の人、若い女性二人組がいらっしゃいまして
そのチェック柄の人の服の意図にピンときたので
「あっ、イギリスっぽく伝統的な紳士淑女の競馬見物にふさわしい装いですね」
なんて褒めたら
「そうなんですよ! わかっていただいてありがとうございます!」
って喜ばれました
一方、私はハンチングにウィンドブレーカー、小脇に挟んだ縦に折り畳んだスポーツ新聞というジャパニーズ競馬おじさんスタイルを指摘され
「すごく競馬詳しそうですね!」
と言われて打ち解けました
実際のところはもう年に一回くらいしか競馬場には足を運ばないし、それ以外で馬券を買うことはありません
大昔の知識でたまに見てるだけなので…
自己紹介しあうと、ギャルっぽい人はアニメにもなったアイドルの漫画を描いてる漫画家さんで、淑女スタイルの人はそのアニメの声優さんでした
「あー、存じております~」なんつって、
あの漫画、女の人が描いているってしらなかったんですが
「競馬場はじめてなんですよ」
っていうので、最初はみんなで馬場の内側の広場に移動してハンバーガーなんか食べてたんですが
レースが始まると馬場を挟んだ正面スタンドから歓声があがるので
私がフラーっと馬場の柵に近寄ってゴールのほうを眺めていたら
何人か女性がつられてやってきて
馬場の内側という競馬を見るアングルとしてはあまりない、めずらしい角度からのレース観戦になりました
そしたら正面スタンドの声がだんだん大きくなって、目の前の馬場を馬が駆け抜けていったら最高潮に達し、競馬場初めてのみなさんもなんだか興奮してきてレースそのものに興味がでてきたみたいなんで、少し解説しました
「スタンドのあのガラス張りのところが貴族席で、優雅にレース全体を見渡せます。馬券も手元の機械で買えたり、あるいはすぐ近くで並ばずに買えるし、裏側のパドックも大して歩かずに高いところから見られます。お席のお値段、だいたい3000円で貴族になれるのでお勧めです」
「対して庶民はあそこの地べたにへばりついて、這いずり回ってパドックとスタンド下を行き来しつつ並んで馬券を買って、あのゴール前で大きな声を出してブチ切れています」
「パドックで馬の様子を見て、どの馬が勝ちそうか見定めて、競馬新聞などの予想を参考に、マークシートをぬりぬりして馬券を買って、ちゃんとお金をかけてレースを他人ごとではなく自分の事とした上で、ゴール前でおじさんたちに混じってデカい声でブチ切れると楽しいと思いますよ」
と言ったら、女性陣は目を輝かせて
「それをやりたい!」
と希望されたので、遠足の引率がごとくゾロゾロと引き連れてパドックへ行くことにしました
正直馬を見ても自分は全然わかんないのですが
間近で馬を見るのは楽しいのと、周りの人たちが神妙な面持ちで馬を必死に見つめている雰囲気は初めて競馬場に来た人には、ちょっと異様で楽しいと思うので体験してもらいたかった
だいたいリアルタイムのオッズを見るのが目的ですが
「あの子どうですか」なんて名前と番号を確認してもらいます
次に馬券を買いに行きます
一応新聞のレース欄の見方を説明しました
レース展開の予想に触れたら割とウマ娘の知識でみなさん呑み込みが早い
馬券の買いかたの種類、マークシートの塗りつぶし方を説明したら
それぞれ自分で塗ったものを「先生、これでいいですか?」とみんなが確認に見せにきました
先生て…
馬券の〆切時間が迫るので早く並んで! と指示し、全員無事買えて、今度はゴール前に移動します
ゴール前という場所は競馬場では一カ所に決まっています
各レースで距離が違ってもスタート場所を変えて調整するため
そのゴールラインは動かないからです
そこより手前で目視でレースを見ていると、自分の目の前を走り抜けて行った向こう側にゴールがあるため、どの馬が勝ったかはわからず、ゴールより先から見ていても同じです
ゴールラインに近ければ近いほど結果がわかりやすい
なのでここがめちゃくちゃ人が集まって、一番盛り上がる場所なのです
レースが始まるとおじさんたちが
「よーし!」
とか
「そのまま! そう! それ!」
とか
「なにやってんだなにやってんだなにやってんだよおお~~!」
とか
クソデカ独り言を叫び出します
そしてゴールした瞬間にさまざまな阿鼻叫喚悲喜交々ブチ切れた大声を出して
そのあと「あ~~~~………」と急にシュンとなって静かになります
あんなに大きな声で叫んでたのに、まるで絶頂の後の賢者タイムです
私はこれが大好物なのです
大の大人が気持ちよくクソデカ独り言を叫んでも不審者として通報される心配がない場所が競馬場です
1レースを終えたところで
500円でも賭けてリスクを負うと、レースに対する興味というか興奮がまるで違うので賭けない競馬は面白さ1割くらいだと説明したら
みなさん大変な頷きようで、
また、おじさんたちの絶叫独り言の面白さが大変お気に召した様子でした
そういう感じでパドック、勝ち馬投票券記入購入、ゴール前のローテーション
彼女たちが最初に女子っぽく「競馬場グルメに興味あるんですよ~~♡」なんて言ってたことを実行する隙はまるでなく、私の引率で目まぐるしく歩きまわりました
その日のメインレースのゴール前はギュウギュウのすし詰めで、
たまたま声優さんが私すぐそばに立っていたんですが
コレ、競馬って慣れるまで見るのが難しいところがあるんですけど
彼女は自分の買った馬が何番で何色かを忘れてしまって、しかも馬連とかでいくつか組み合わせ買っていたみたいなんですが、レースの展開で何がどうなれば自分の勝ちなのかがよく分からなくなってしまったらしく、
馬群が直線に入って周りのおじさんたちがブチ切れはじめて大声を出すのに釣られて、彼女も何か叫び出したら
それがただ、かわいくフニャフニャした日本語になってない叫びで、耳元で聞こえてる私にはもう「なにそれ?」って思いながら可笑しくてしょうがなかった
でも老若男女問わず、大声を出してブチ切れるのは楽しい
競馬場に行ったことがないみなさま、ぜひゴール前でおじさんたちといっしょに大声出してブチ切れる体験をお勧めします