敗球!!セカンドシーズン5
Added 2022-01-22 13:31:36 +0000 UTC敗球!!セカンドシーズンの続きです。 合宿最終日の男女の本気対決、ついに決着です! この敗球!!シリーズですが、当初の想定よりも思いのほか長く(過激に)なっていきそうなので、主な登場人物をまとめたイラストを作成中です。近日、pixivやこちらのFANBOXでも公開予定なのでお楽しみに!! 今後の流れとしてはバレー部以外にもタイプの違うドSな女子(女性)がたくさん出てくる予定ですのでご期待ください。 ゆかりと祥子のコンビは、完全に石川を圧倒していた。小学校からコンビを組んできただけあって息もピッタリ合っている。180cmの長身を誇る男子の石川相手であっても、一度彼の弱点を見つければそれを徹底して責めることができる。今や彼女たちにとって石川は高さだけで恐れるべき敵ではなかった。 パワーやセンスなら断然ゆかりの方が上だし、細かな技術や戦術眼は祥子の方が優れている。それに石川のプレースタイルやクセもつかんでいる。 祥子(ふ〜ん・・・。意外とワンパターンな攻めなんですね・・・石川先輩・・・。) ゆかりとのエース対決に気を取られている石川に、祥子はすかさずツーアタックを叩き込んだ。祥子の強烈な一撃に、石川は為す術もなく吹っ飛ばされた。相手心理を読んだ多彩な攻撃・・・、これが女子バレーの強さなのだ。 その後も勢いを増したゆかりと祥子の1年女子コンビは男子エースの石川を徹底的に弄び、ついにコートに膝をつかせた。スコアは12−50。女子コンビはまだまだ試合を続けても良いといった感じだったが、石川はコートから立ち上がれない。彼は顔を真っ赤にして屈辱感から全身が小刻みに震えていた。表情は今にも泣き出しそうだが、辛うじてそれをこらえているようだ。 蘭「あらぁ? もう終わり?」 蘭は呆れたような口調でそう言うと、立ち上がれない石川の目の前にしゃがみ込んで見下ろしてやった。 石川「くぅ・・・。」悔しさから声にならない。ジュンは思った。(立ちたくても立ち上がれないんだ。)彼も外コートで同じ経験をしているから石川の今の状態がよくわかった。1年女子コンビに一方的に攻められたショック、屈辱・・・、今の石川は涙を必死に堪えるだけで精一杯なのだ。 祥子も言った。 祥子「どうしますか、石川先輩・・・。降参ですか?」ジュンを同じ目に合わせてきた祥子もわかっているようだった。彼女は優しい口調で彼に降参を勧めた。 しかし、プライドの高い石川が後輩女子の提案に素直に従うはずがなかった。 石川「誰がお前らなんかに!!」 祥子「じゃあ、まだ試合続けますね・・・。」 祥子の言葉に、石川は無言のままうなずいた。 祥子「それでは続きを始めましょう。先輩の気が済むまでいくらでも付き合ってあげますよ・・・。」 そしてまた1年女子コンビの攻撃が始まった。 今度はより一層容赦のない激しい攻撃だ。圧倒的な力の差を見せつけられながらも、石川は必死に立ち向かった。 しかし2人の連携プレイの前にはなすすべもない。まるでボール遊びのように軽々と翻弄されるばかりである。 祥子(石川先輩・・・、年下の女の子には降参できないんだろうな・・・。男の子のプライドって本当、厄介ね・・・。) 祥子はそんなことを思いながら余裕たっぷりで攻撃を繰り出し続けた。一方、ゆかりの方も女子の新エースとして、全力で男子のエースを潰しにかかった。 やがてスコアは12対55に。その頃から石川の動きは完全に沈黙し、反撃らしい反撃もしなくなった。もはやコート上でまともに立っていることすらできない状態になっていたのだ。 それでもなお、石川は負けを認めようとしない。だが、その顔からはすっかり覇気が失われてしまっている。 祥子(そろそろ限界かな?) 祥子はそう判断すると、この日最高の一撃を男子コートのど真ん中に叩き込み、とどめを刺した。 そして今度は石川にではなくジュンに向かって言った。 祥子「どうする? まだ続ける?」 ジュンは答えた。 ジュン「いや、もう・・・。」 祥子「もういいですよね、蘭先輩!」祥子が振り返って呼びかけると、蘭は満足げに笑っていた。 蘭「ふふ・・・、祥子は優しいわね。まっ・・・いいわ。これ以上は男の子たちも耐えられないでしょうから・・・。」 こうして合宿最後の2対2は12対60という女子バレー部の圧倒的な勝利に終わった。