敗球!!セカンドシーズン4
Added 2022-01-20 12:48:13 +0000 UTC敗球!!セカンドシーズンの続きです。 1年女子2人に弱点を突かれ崩壊していく男子の大エース! 石川の弱点は既に蘭との2年男女対決で露呈していた。彼はレシーブ時の重心が高く、特に低い体勢のレシーブを苦手としていた。そのため蘭の得意なジャンプフローターサーブに翻弄され失点し、彼自身の攻撃力も奪われた。 ゆかり「祥子、石川先輩を攻めるよ。」ゆかりは祥子に耳打ちした。 祥子「OK!任せて!」 祥子とゆかりはネット越しに石川を見据えた。祥子にしてみれば崩壊寸前のジュンを救ってあげたい気持ちが強かったから、この作戦には賛成だった。彼女も蘭のように無回転のサーブをネットギリギリの低い軌道で打ち込むことが得意だったため、男子の大エース・石川の最大の弱点を効果的に攻めることができた。 祥子が放ったボールは緩やかな弧を描きながら飛んでいく。 石川は「しまった」と思いながらも反射的に腕を伸ばし何とかレシーブの体勢をとろうとするが、その瞬間、予想以上にボールは急角度に落ちて来る。 石川は辛うじてボールを手には当てたものの、「ポスン!!」という鈍い音とともにボールは床に落下してしまった。石川にとって楠本祥子は自分よりも1年後輩の女子部員。そんな彼女から弱点を突かれてしまったのだ。男子バレー部の大エースとして絶対王者の地位を確立してきた石川にとって屈辱の1プレーだった。 そしてこのプレーが2年生エースの白木蘭から植え付けられたトラウマを蘇らせてしまうことになる。 ゆかり「ナイスサーブ。祥子!」 祥子「うん。狙い通りかな。」 女子2人もこの1本を決めたことで上機嫌になり、ますます攻撃の手を強めていった。 ゆかりの強力なジャンプサーブと祥子の変化自在のサーブの威力に、石川は飲み込まれていった。 レシーブミスも増えたが、それ以上に体勢を崩され、中途半端な威力のスパイクを打たされる場面が増え、そこをゆかりと祥子のブロックやレシーブに阻まれるというパターンが多くなっていった。素人が見れば、男女のエースであるゆかりと石川のスパイクの打ち合いという感じだが、威力が違った。全身の力を駆使して強打してくるゆかりのスパイクと、打たされている石川のスパイクでは力の差がありすぎた。 そしてあっけなく7-30というスコアになった。(はあ・・はあ・・・)石川は屈辱で震えていた。男女バレー部の大エース対決は思いがけず、新鍋ゆかりの圧勝に終わってしまうことになった。 蘭「ほら〜!もう終わり?石川君。1年のゆかりと祥子に負けていいわけ?」 石川「・・・・。」 何も言い返せない石川の屈辱に塗れる表情を満足げに見つめる蘭であった。 (あっ・・・やばい・・♡)蘭は2年同士の対決で勝利した時にも感じた心地よい疼きを彼女のブルマの下の股間に覚えていた。 あの時は、自分が直接彼を打ち負かしたわけだが、後輩であるゆかりと祥子が彼を弄ぶ姿をコートの外から眺めるのもなかなか良いものだと思った。 (なかなか素敵な処刑ショーね・・・) そう思った蘭は、自分がゆかりと交代する場面だったが、あえてこのままの状態で試合を続けることにした。 (さて・・・、何点差が開くかしら?最後の最後で楽しいゴルゴタ合宿になりそうね・・・。) ゴルゴタ合宿・・・。これは志水第一中バレー部の夏合宿に付けられた名前だ。ゴルゴタとはイエスキリストが処刑されたエルサレム北部の丘のことだが、この合宿も小高い丘の上の廃校で、しかも毎年「処刑」が行われることからそう呼ばれるようになった。 もちろん「処刑」されるのは新チームとして結成されたばかりの男子バレー部であり、処刑する側は女子バレー部ということだ。例年は、合宿の前半は基礎や細かな連携の確認だが、終盤は実戦形式・・・つまり女子対男子の練習試合が行われ、「処刑」が行われる。県大会常連の女子と弱小の男子バレー部の試合ということで、毎年女子の圧倒的勝利に終わり、男子は新チームから屈辱的なスタートを強いられてきた。そしてこの合宿の男女対決が、それ以降の男女バレー部の力関係を大きく左右することとなり、3年の夏の大会まで女子バレー部が主導権を保ち続けるというのが恒例になっていた。つまり「始まり」である夏合宿で男子は女子に「処刑」され「終わる」のだ。 しかし今年の夏合宿は、女子の顧問・菅原祐美の発案で合宿後半は男女のエース格がコンビを組み、2対2の形式でしかも女子コンビには色々と制限を設けたことから毎年慣例の「処刑」が行われることはなかった。もちろん打倒・古山学園のために男子を有効活用することで、蘭たち女子部員にとっても大きなメリットがあったわけであるが。 だが、こうして夏合宿の最終日に男女のエースたちが、ハンデなしの2対2で対決することになりようやく「処刑」が実行されることになった。 蘭(こういうのも悪くないわね・・・・。) 石川を追い詰める様子を見ながら、蘭はそんなことを考えていた。(それに・・・。もうこの合宿には男女合わせて5人しかいない・・・。その方がむしろより素敵な処刑に出来るかも・・・。)彼女はブルマの股間にそっと手を当てながら、試合後の楽しみを考えていた。
Comments
>石川先輩は、中2の夏までは女子に負けた経験はあったのでしょうか? 自分の見た中では5月くらいに一度ありました。 >石川さんのモデルになった先輩も、同じように急に女子に負ける体験を重ねたのでしょうか? 何度かありました。 >ジュンさんの中学も合宿での女子との対戦はありましたか? 夏休みの練習では何度か対戦しましたが勝てなかったです。 合宿は小説の世界の話になります。特にセカンドシーズン以降はかなり現実の体験と乖離したシーンを増やす予定なので、自分の中学時代の体験とは基本的に切り離していただいて大丈夫です。
ジュン
2022-01-22 07:41:16 +0000 UTCゴルゴダ合宿、そういう意味でしたか・・ 石川先輩は、中2の夏までは女子に負けた経験はあったのでしょうか? 中2の夏に、チームで負け、2対2でも負けと、急な濃厚な対女子敗戦を体験した石川先輩の精神状況が気になりますね。 石川さんのモデルになった先輩も、同じように急に女子に負ける体験を重ねたのでしょうか? ジュンさんの中学も合宿での女子との対戦はありましたか?
タカシ
2022-01-20 23:22:57 +0000 UTC