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ジュン
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敗球!!12

敗球!!の続きです。 身体能力に優れる女子の初心者・島田沙江との対決! 外コートでは相変わらず、美唯たち1年女子が男子を支配する日々が続いていた。しかしそのことが男子のレベルアップにつながる側面も持ち合わせていた。男子バレー部は顧問教師や先輩男子の指導力不足もあってなかなか技術力が向上しない。そのため強豪クラブで基礎からみっちり指導されてきた美唯や翠、亜紀たちの存在は、ジュン以外初心者集団である1年男子にとってはありがたいものであった。 実際、彼女たちは男子を見下していたものの面倒見は良く、レシーブやトスなどの基礎も彼女たちが指導していく。ジュンも経験者として他の男子たちにアドバイスをするが、実力的には彼女たちの方が上であり説得力が違う。特に強豪チームで準エース的な存在だった美唯やセッターを務めてきた翠はやや気が強い一面はあるもののジュンよりも遥かにリーダーシップに優れているため、女子はもちろん男子たちまで彼女たちをリーダー視するようになっていた。惨めなのはジュンであった。男子唯一の経験者なのに美唯たちに惨敗し跪かされ彼の求心力は一気に低下。おまけにリーダーシップにおいても美唯と翠との差を見せつけられたのだ。 美唯「ジュン君も基礎からやり直したら?私たちが指導してあげるよ。」 翠「そうね。私たちより下手くそだし。」 ジュン「なんでお前らなんかに俺が・・・。」 美唯「そんなこと言ってると、初心者の女子にも抜かれちゃうんじゃない?」(クスッ) 翠「そうそう。それに私たちの後輩には有望株がいっぱいいるんだよね・・・。来年その子たちが入部してきたら男子バレー部どうなるのかしらねぇー。」 ジュン「ぐっ!年下なんかに負けるわけないだろ!」 強がってみせたもののジュンは内心かなり不安になり焦っていた。彼女たちの所属していたチームは県内でも屈指の強豪であり、毎年何人もの好選手を輩出している。さらにジュン以外の1年男子たちは素人同然のため年下に負けてしまう可能性だってあるかもしれない。 それにゆかりや祥子クラスの新人が入ってきたら自分は勝てるだろうか?必死に練習しても来年の4月までに彼女たちと対等なレベルになれる自信がジュンにはなかった。 2年生となった自分たちが、入学間もない1年女子チームに敗北・・・。エースの自分も後輩女子たちに蹂躙され、男としてだけじゃなく先輩としてのプライドもズタボロにされる。それは現時点でのジュンにとってかなりリアルな未来であった。 ジュン(今のままじゃ、ダメだ!) ジュンは屈辱に塗れながらも、美唯と翠の指導を受け入れることにした。 もちろん彼女たちも、自分達に指導されるジュンの悔しい気持ちは理解していた。だからあえて厳しくしたり優しくしたりしながら手のひらの上で彼を転がすように育成していく。 美唯「ほら、もっとしっかりしないと・・・。また私のブルマ穿かせちゃうよ〜w」(ニヤリ) 翠「フフン♪この程度で音を上げるから女子に負けるんだよ。男の子でしょう。もっと根性見せなさい。」 2人のジュンに対する指導は、夏の大会の直前まで続けられた。 陸上部やテニス部の女子部員たちにとっても、この光景はすっかり名物的なものとなっていた。特に女子テニス部の1年に、同じクラスの鈴木彩乃がいたこともあり、「女子に指導される情けないジュン」はクラスの女子の間でも周知の事実となるくらい有名になっていた。そして女子のレギュラー組で練習するゆかりと比較され揶揄われる。 彩乃「前にゆかりとジュン、勝負させたらどっちが上?って話になったけど。勝負するまでもないみたいね。」 麻里「そうだよね。私も見てみたいって言ったけど、ゆかりに対して失礼だったよ。」 ゆかり「そんなことないよ。ジュンだって一生懸命やってるって、美唯たちも言ってたし。」 由香「まっ・・・どっちみち、まずジュンがゆかりと同じステージに上がらないとね。」 彩乃「それは無理だと思うな〜。素人の私でもわかるよ。美唯たちにやられっぱなしだもん。」 女子たちの言葉によるレイプを受け続けるジュン。いつの間にか、彩乃や由香たちクラスメイトの女子までが彼を「ジュン」と呼び捨てにしていた。彼女たちはゆかりに対しても「ゆかり」と呼び捨てにしたが、それはあくまで親しみを込めてそうしているだけだ。しかしジュンに対しては弱い男どもの代表として「ジュン」と呼び捨てにしているようだった。そして挑発的な言葉で彼の精神をレイプする。どんなに屈辱的なことを言ってもジュンが反論できないことを知っていたからだ。 ともあれ、美唯たちの指導により1年男子は以前のようにレシーブミスから連続失点するケースが激減した。そしてエースのジュンにもトスが配球される場面も増えてきた。しかしまだまだ男子の攻撃パターンは少なく、ジュンが攻撃の中心だ。そのため以前よりも美唯や翠にブロックされるケースが増えたし、たとえブロック網をかいくぐっても、後衛のレシーブ陣に難なく拾われてしまうだけであった。男子のレシーブ力向上はチームとしては成長であったが、エースのジュンにとっては女子たちに力負けする場面が増え、すっかり自信喪失気味になっていった。 しかも1年女子の中でこれまで存在感のなかった島田沙江ら初心者組もメキメキと実力をつけてきて、ジュンの渾身のスパイクをブロックしたり、レシーブしたりした。彼女たちがジュンを止めると美唯たち経験者はいつもよりも大げさに喜び、女子全員で輪になってハイタッチを交わす。 沙江は入学後、祥子や美唯といった強豪クラブ経験者たちのレベルの高さに戸惑っていたものの、持ち前の運動神経と162cmの長身、そして何より負けん気の強さでジュンたち男子を脅かし始めた。 翠「ナイスブロック!沙江!ジュン君相手ならまだまだ行けるよ〜!」 沙江「よ〜し!もう1回きめてやろっと♡」 美唯「ほら〜ジュン君・・・。初心者の沙江にも負けてるよ〜w。」 翠「沙江・・・。ちょっと・・・。」 そういうと翠はジュンに意地悪な笑顔を見せながら沙江にヒソヒソとアドバイスする。ジュンの弱点や癖をアドバイスしているようだ。そしてまたしてもジュンは沙江にシャットアウトされてしまう。こうなるとジュンはさらに弱気になり、沙江に対しても苦手意識を植え付けられてしまう。 ジュン(俺のスパイクは島田に読まれているのか・・・?俺の方がキャリアは上なのに・・・。) そんなジュンに対し沙江は不敵な笑みを向ける。この辺りの心理的な駆け引きは早熟で賢い女子の方が1枚も2枚も上だ。精神的にひ弱な男子に苦手意識と負け癖を植え付けてしまう。もちろんこの試合だけはない。祥子がいた頃を含めて、ジュンのバレー選手としての自信はこの外コートでの試合で徐々に打ち砕かれていたのだ。 そしてそれまで格下と思っていた沙江にも弄ばれてしまった。女子と違いこの時期の男子は精神的に打たれ弱いと言われる。試合途中にもかかわらずジュンが戦意喪失してしまうのも無理はなかった。以前ならこの時点で祥子のドクターストップが入るのだが、今、彼女はいない。そして美唯や翠は祥子ほど優しいタイプではないし、男の子の精神が脆く繊細であるとの認識も持っていなかった。 そして美唯たちはここぞとばかり、ジュンを狙い撃ちした。亜紀が得意な変化するサーブ、美唯と翠のコンビプレー、そして初心者ながら身体能力に優れる沙江のブロック。 ネット上での押し合いでジュンは沙江に力で押し込まれ、尻餅をついた。そして筋肉質な太ももとしっかりした腰回りとそれを包む紺色のブルマを見せつけられた。沙江は達成感と自信に満ち溢れた笑顔でジュンを見下ろす。入部直後は不安そうな表情だった彼女は、美唯たち女子の経験者に揉まれて、少しずつ実力と自信をつけていったに違いなかった。まだまだ荒削りだが、彼女のプレーには新鍋ゆかりのような豪快さがある。それは小柄でか細いジュンにとって一番足りない要素だった。 見下ろされながらもジュンは沙江のブルマの股間を凝視したいという衝動にかられてしまう。そしてそのブルマはどんな匂いがするんだろうと想像してしまうのだ。色白で清潔感のある彼女からは何となくだがいい香りが立ち込めてきそうだった。甘酸っぱい果実のような香ばしく濃厚な女の芳香を放っているのかもしれない。 ジュン(くそっ・・・俺は何考えてるんだ!)ジュンは負けているのに沙江に欲情している自分に嫌悪感を感じた。

Comments

返信ありがとうございます! なんとブラジル人女子の同級生までいたのですね! ブラジルの学生バレーがどのようなレベルなのかは分かりませんが、ブラジル女子代表はめちゃくちゃ強いですよね。 ブラジル女子代表には、日本の男子学生バレーチームでは、勝てないのではと思います。 もしかしたら、全日本男子でもブラジル女子には勝てないかもしれませんね。 特に全日本男子がオリンピックにも出れないくらいに低迷して、グラチャンとかでもほとんど勝てない時代には、全日本男子がブラジル女子や中国、ロシア女子に勝てないんじゃないかと思ってました。

タカシ

コメントありがとうございます。 島田沙江は実在の同級生をモデルにしておりますが、実際はブラジル人の女の子でした。 長身で身体能力が高く、初心者でありながらかなり苦渋を舐めさせられた相手です。途中で転校してしまいましたが、3年まで部に在籍していたらと思うとゾッとします。 学生レベルでも日本の男子がブラジルの女子に挑んだらかなり苦戦するのではと思います。

ジュン

周りの初心者男子が女子に指導され、ちゃんとスパイク打てるボールが来るのに、決められない。 男子のエースである自分のスパイクが相手の初心者女子にもブロックされる。 個と個の勝負でも負けてしまう。 だんだんと、他の初心者男子がダメだから、も言い訳が出来なくなり、追い詰められていく感じが丁寧に描かれていて、ドキドキします。 クラスの女子の支配的ない雰囲気も、自分が体験しているようなリアルな描写で引き込まれていきます。 次と展開が楽しみです。

タカシ


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