敗球!!⑤
Added 2021-11-20 14:44:42 +0000 UTC敗球!!の続きです。祥子がレギュラーチームに移籍。彼女の抜け戦力ダウンしたはずの1年女子との戦いが勃発です! 外コートには既に1年のバレー部員たちが集まっていた。遠巻きに見るとあらためて女子部員の方が多いし体格的にも上回っていることに気付かされる。それでもリーダー的存在の祥子がレギュラーチームへ移籍したことで多少は男女のパワーバランスが変わってくるかもしれないとジュンは思った。もちろん自分にとって姉のような存在だった祥子がいなくなったことについては寂しい気持ちもあった。ジュンはふと祥子のブロックに捕まった時の感覚を思い出した。ネットで隔てられているものの、自分よりも遥かに大きな女の子の体に包み込まれてしまう時の無力感、敗北感、そしてかすかな快感。このギャップに戸惑ってきたものの、いつしか彼の中で快感だけが少しずつ成長して膨らんできていた。 もちろんジュンは祥子にバレーで勝ちたいと思っていた。でも同時に祥子に負けたいという欲求が生まれてきていることに気付き始めていたのだ。今まで男は女よりも強くなきゃいけないと思ってきただけにそのショックは大きく彼の中で葛藤が生じ始めたのである。 しかし女子に勝つにしろ負けるにせよ、それはジュン1人では完結できない行為だ。祥子という存在がいて初めて成り立つものであった。少なくとも女子に負ける快感を味わうことに関しては祥子はジュンにとって不可欠な存在であると言えるだろう。どんなにジュンが祥子に全力で挑んだとしても彼女は余裕を持って彼を打ち負かし征服することができたからだ。力でねじ伏せたりテクニックで翻弄したり、時には他の女子メンバーたちとの連携でジュンを一方的に処刑したり・・・。あえて戦意喪失させるまで追い込んでおいて、保健室で優しくジュンを癒すという飴と鞭を使い分けることで祥子はさらにジュンの支配的快楽を強めていったわけだが。しかしそれ故にジュンの心には屈辱や痛みに対してある種の中毒性のようなものができてしまったようだ。 しかしもうその祥子がいないのだ。ジュンは喪失感を感じながらも、これまで以上に外コートでの練習に励むことにした。 ジュン(俺も頑張ればレギュラーチームのいる体育館へ行けるかもしれない・・・。そうすれば祥子にまた挑めるかもしれない・・・。いや挑むんだ!!︎) ジュンの目標は祥子と再戦することだけになりつつあった。彼は再び勝利と敗北への欲望を募らせながらひたすら練習に打ち込むことを決意した。そしていつものように走り込みなど基礎体力トレーニグを開始した。すると小西美唯が声をかけてきた。 美唯「ジュン君、なんか気合い入ってるね。」 美唯は1年女子部員の中では祥子に次ぐ実力者だった。正直、普通のチームならとっくにレギュラーチームに入れる能力を持っていた。実際に、ジュンもこれまで祥子と美唯のコンビプレーに何度も苦しめられてきた。ただどちらかというと技巧派なイメージが強かった。彼女は祥子やゆかりと同じチーム出身だが、それがプレーに影響しているようだ。チーム内に2人のずば抜けた長身エースがいたため、自然に細かな技術を磨いてきたのだろう。 実際にレシーブやトスも器用にこなすし、サーブもコントロールがよく、相手の嫌がるコースに打つことができる。 152cmのジュンよりも8cm高い身長を生かしてジャンプ力もあるし、フェイントを駆使したりと攻撃の幅はかなり広い。 美唯「ねえジュン君。今から私たちと勝負しない?」 美唯からの申し出は予想していなかった。これまで外コート組の1年女子チームは祥子が引っ張ってきたが、今日からは美唯がその役割を引き継いだらしい。実力から言えば当然である。 ジュン「うん・・。負けないよ。」 ジュンの返事を聞くなりニヤリとする美唯。 祥子の移籍により実力はだいぶ落ちたであろう1年女子チームに、ジュンは負けるわけにはいかなかった。それに祥子のようにこの外コートで結果を出せば自分もレギュラーチーム入りへのアピールになると思ったからだ。 コートの真ん中でネットを挟み向かい合う1年女子チームと年男子チーム。 審判役の部員が笛を吹きゲームが開始される。 男子バレー部唯一の経験者としてスパイクを打ち込むジュン。ボールに勢いよく当たったが、美唯のブロックに阻まれてしまう。 ジュン「くっ・・・そんな・・・!」 祥子程の高さはないものの美唯のブロックもかなり高かった。 それにこれまでセッターを務めてきた佐伯翠が女子チームのスパイカーとして入ってきて祥子の穴を埋めるつもりのようだ。 ジュンもなんとか反撃したが女子との差は広がる一方。 ジュン(佐伯ってスパイカーもこなせるのか・・・。しかもエース級の実力じゃ・・・) 美唯と翠のブロックに翻弄されたジュンはまたいつもの負けパターンへとはまっていくのを感じた。 弱い男子の狙い撃ちとエースであるジュンの徹底マーク。しかも力でねじ伏せてくる祥子とは違い、美唯と翠はジュンの弱点を徹底的に攻めて翻弄してきたのだ。 美唯「ジュン君は小学生からバレーボールやってたんだって?でも全然なんだよね~♪」 美唯はジュンを見下ろしながら余裕たっぷりにそう言う。 翠「1年男子の中で一番上手なのは確かにジュン君だけど、私かたちらすれば大したことないね。」 翠も笑顔を浮かべながら挑発してくる。 美唯「でもまだまだこれから。祥子がいなくなってもジュン君は私たち女子に負けるんだよ。」 翠「そうそう・・・。今日の罰ゲームは何にしよっか?あっそうだ!みんな、あれやりたいんでしょ?」 女子たちは何やらもぞもぞうごいて相談を始める。その顔はみなどこか楽しげだった。 そしてしばらくすると何かが決まったらしくこちらへ向き直った。 美唯「ジュン君って女の子みたいだから私たちに負けたらブルマ穿いてよ!」 1年生チームの雰囲気に呑まれつつあったジュンだったが、いきなり飛び出たとんでもない言葉に唖然とする。 翠「だって見た目も女の子みたいだし、声変わりもしてないし、バレーの実力でもうちらの方が上だしね。どうせなら思いっきり恥ずかしがらせたいしね。」 美唯「実はね、ジュン君ってブルマ似合うよねって女子全員でそう話してたの。絶対可愛いだろうなって思ってさ。ねえいいでしょ?私のブルマ、特別に穿かせてあげるから。」 ジュン「なっ・・・なんで俺が小西のブルマなんかを穿かなきゃいけないんだ!?」 翠「じゃあ・・・、こういうのはどう?うちらが10点差以上つけて男子に勝ったらブルマ穿いてもらうっていうのは?」 美唯「そうだね。それくらいのハンデはあげないといけないか・・。」 2人ともジュンの言葉を無視して勝手にルールを決めていく。 美唯「決まりだね。ほーんと楽しみ~。」 翠「大丈夫だよ、すぐに終わっちゃうから。男子が勝つなんてありえないし。」 男子が女子に10点差以上つけられて負けたら、ジュンは美唯のブルマを穿かなければいけない・・・。 それはあまりにも理不尽な内容であった。
Comments
女子のエースと2番手以外だと、バスケ部に入った子で1人いました。 体育の3vs3でバレー対決したことがありましたが、その子にはエースの座を奪われてたと思います。
ジュン
2021-11-23 15:02:06 +0000 UTC展開が早くていいですね。 早くも負けたらブルマ、ですか。 セッターやってた子が実はアタッカーも男子以上の実力でこなせるという展開、いいですね。 ジュンさんのバレー部時代も、この子女子じゃ他のポジションやってるけど、男子バレー部来たらエースの座を奪われてしまうな、と思わせるような実力の女子はいましたか?
タカシ
2021-11-21 02:04:06 +0000 UTC