「しっかしなぁ……いいのかよ、それ」
思いの外堅実にハンドルを捌くセンパイは、バックミラー越しに後部座席を覗いた。そこにいるのは、今し方攫ってきたばかりの、眠れる猫。俺は助手席側の窓を開けながら、得意気に鼻を鳴らす。
「いいのいいの、これも必要なことっつーか」
「そうは言うがこの猫ちゃん、赤木んとこの……」
「だからこそじゃねえか」
駅前の鈍い陽気を風に感じつつ、横たわる猫の穏やかな表情を見据える。
「あの犬っころの本音、そろそろ暴いてやらねえとさ」
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先行公開はここまでとなります。
全編については後日の投稿をお待ちください。
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