こんにちは。今回は、自分が最近よく使っているちょっと変わった線画処理の話をしようと思います。
特に「線画がなんとなく平坦」「キャラの印象を強くしたい」「でも塗りはまだしたくない」ってときに使える、
線画だけで立体感と主役感を引き出すためのテクニックです。非常に簡単で効果を得られます
左と右の線画の違いが分かりますでしょうか
■ 概要
手順としてはとてもシンプルで、次の2ステップです:
1.線画レイヤーを複製し線画全体にガウスぼかしを軽くかける
2.外側の背景部分のボカシを選択範囲で除去する
たったこれだけで、キャラがふわっと前に浮かび上がり、視線が自然と中央に引き寄せられます。
ただし目にボカシはかけません、目までボカシをかけると周りと馴染んでぼやけてしまいます
■ この処理で得られる視覚効果
この方法で得られるメリットは主に3つあります。
1. 線の安定感と補強
ガウスぼかしによって、微細な震えやムラが和らぎ、線画全体が滑らかで安定して見えるようになります。
2. キャラの立体感・存在感アップ
周囲がぼやけてキャラの輪郭だけがクッキリしていることで、自然と「手前にいる感」が出るんです。
陰影をつけていなくても、これだけで空間感が生まれます。
3. 視線の内側誘導
外周がぼやけて、中央が明瞭になっていると、**人の目は勝手に「中央だけを見ようとする」**ようになります。
結果的に、キャラの顔や身体に意識が集まりやすくなり、主役がしっかり浮き立つのです。
もともとは「線画が弱く見えるのをなんとかしたい」「印象が散るのを抑えたい」と思って試行錯誤する中で、
この処理を偶然見つけました。
最初は「何となく良い気がする」くらいの直感でしたが、
何度か試すうちに「キャラを浮かせる」「周囲を静かに沈める」という、構図上の明確な狙いを込められると気づいたのです。
以上を踏まえてこの処理を重ねた塗りとしなかった塗りを見比べてみます
結構印象が変わると思います
ちなみに完成形はこのあと更に3~4つくらい処理が加わります
それはまた次回
左;ボカシ無 右:ボカシ有