こんにちは、nekomo🐾です。
今回はボカコレ2023夏ルーキーにて、イラストとドットアニメーションで携わらせていただいた、
海茶さんの「おどロボ / 琴葉姉妹 with ずんだもん」についてのお話です。
この記事を書いている現時点でボカコレ開催期間中となりますが、本作品をたくさんの方々に楽しんでいただき、おかげさまでルーキーランキング1位をキープしております!
このまま突っ走り、前回のボカコレ参加作品「ずんだパーリナイ」で叶った夢に引き続き、大好きな琴葉姉妹をプロセカ&チュウニズムに連れていきたい想いでいっぱいです!
ボカコレについては残すところ1日となりますが、ぜひぜひ、期間中の応援&これからもご愛顧よろしくお願いします!
本記事は私が本作の絵作りをするにあたってこだわったポイントや、その経緯などをお話させていただければと思います。
3月ごろ、海茶さんよりお声がかかり、(私は琴葉姉妹が大好きなので)二つ返事で制作をお受けさせていただきました。※つまり、「なんとか鉄道の夕」が並行で制作されていました。
「パロディも含んだポップでとにかく楽しい楽曲」と、詳細をいただくとともに、当初はドットアニメーションのみの発注でした。
詳細を確認して、本作は私のコミカルな絵柄を活かして海茶の世界観を彩ることが使命と受け取り、いろいろな表情を思うままに描かせていただいております。
おどロボは夏祭りがテーマの楽曲であることからも、夏休みシーズンの投稿を目標としておりました。
当時はまだ今年以降の「ボカコレ秋」が廃止し、「ボカコレ夏」となり開始時期が早まることがアナウンスされていなかったので、ボカコレ参加予定の作品ではありませんでした。
本作は当初から「本気」の作品を目指していましたが、
琴葉姉妹をプロセカ&チュウニズムに連れていくチャンスだとわかってからは、制作陣一同いっそうパワーを注ぎ込むぞという意気込みになりました……!
おどロボは海茶さんの過去作品「クモヒトデのうまる砂の上で」「なんとか鉄道の夕」とは趣向が少し異なり、
人気を博してきた「2人だけの閉じた終末のような世界観」を打ち破るような作風の3作目にして勝負曲であります。
登場キャラにずんだもんが追加され、一変して3人での歌唱曲!
しかし、過去2作を愛してきたファンの(そして私自身の)「解釈違い」を避けたい、という想いや、
楽曲&イラストのテイストが変わっても、過去作品から地続きのものとして、海茶さんやイラストレーター「あ.」さんが創ってきた世界観を大切にしたいという想いがありました。
そんなわけで、以下のような点は譲れないと意識しました。
①茜ちゃんと葵ちゃんが「ラジオ」と「カメラ」を容易に手放すはずがない。
イラストで、衣装が浴衣となっていようとなんとしてもカメラとラジオを持たせる。
(途中からは持っていないです。ダンスフロア=やぐらに向かうにあたって、どこかに預けてきたのかもしれませんね。)
②茜ちゃんと葵ちゃんの2人は寄り添って生きている。
「クモヒトデ」などの作品に登場する琴葉姉妹が、お祭りをどのように訪れ、どのように歩くのかをよく考えました。
にぎやかな人混みのなかでも、2人の寄り添いが確かにある。そんな情景が欲しいのです。
③2人だけの世界から「おどロボ」への移行をどのように描くか。
琴葉姉妹はずんだもんと最初から3人で共に行動しているのではなく、出会いのシーンから描くべきと考えました。
導入において琴葉姉妹はずんだもんたちにとってはよそ者であり、琴葉姉妹にとってずんだもんはまだよくわからない子なのかもと。
そんなことを考えながら楽曲を聴いてると、
Aメロあたりに、琴葉姉妹がずんだもんと出会い、手を引かれるシーンが目に浮かびました。そこで、海茶さんにドットだけでなくイラストも描かせてもらえないかを提案しました。
結果として、世界観やキャラクターを大切にしながらも楽し気なシーンを描くことができ、
「海茶の琴葉姉妹が楽しそうで嬉しい」といった反応がいただけているのは非常にありがたいことです……!
●琴葉姉妹
以下はキャラデザの最初期の案です。茜ちゃんは試しに髪を結んでいましたが、最終的にはいつも通りのロングヘアにしましたね。
このラフにはまだ含まれていない意匠がありますが、ポイントはこんな感じです。
・琴葉姉妹公式の着物キービジュアルを参考に、それぞれ暗赤色と紺色を基調に。
https://twitter.com/kotonoha0425/status/1345998462190452736
・お互いのイメージカラー(茜ちゃんの衣装には水色、葵ちゃんの衣装にはピンク色)をどこかに入れる。
・ずんだもんのイメージカラーを入れる(たとえばこのまちにある衣装を着付けたのかもしれないね。)
・過去作までの探検隊衣装のカラーを入れる。
・茜ちゃんの目のハイライトの形をハートにする。これは、過去2作を彩ってきた「あ.」さんへのリスペクトです。
●ずんだもん
以下はキャラデザの最初期の案(2案)です。
ポイントはこんな感じ。
・この作品に登場するすべてのずんだもんをたれ耳とする。
私がいつも携わっているなみぐるのずんだもんと差別化し、「海茶の世界のずんだもん」を描く。
・この作品ではたくさんのずんだもんが登場するが、1人だけ特殊なキャラデザに。その意味はご想像にお任せします!
・目のハイライトにはこのMVを司っている図形である円を仕込んでみる。茜ちゃんの目のハートとは別にした、遊び心です。
少し不思議な雰囲気も出せているカモ。
・サビ
まずは楽曲を聴いて、振付のおおまかな絵コンテから起こしました。
ラストの2小節ぶんは、前半は盆踊り(夏祭りらしく)、後半は夜乞いのようなものをなんとなく意識し、ダンスに落とし込んだモーションです。
前半はウニクラゲをやったときのミクちゃんっぽい動きになった。
これをドットアニメーション化するにあたっては、非常に多くのこだわりポイントがあり、これまでにやってこなかった様々な工夫があります。
まず、本作は「おどり」がテーマの楽曲ですから、3人が舞台の上に立ってこれを踊るのだ、といっても良いくらい多彩で楽しいダンスを詰め込み動かしたかったのです。
軽快な音楽に合わせて、4つ打ちのグルーヴ感を彩る強弱のついたモーション……たとえば「手描きmeme」の動画の縦ノリのような気持ちよさを、試行錯誤しながら実現しようとしました。
過去に私が携わってきたドットアニメーションや、海茶さんの「クモヒトデ」などでは1拍にあたり4枚または5枚のコマ数となっているところを、
2倍相当の8枚または10枚のコマを当て、いろいろなところに細かい動きをつけるという異常行動に出ました。
1拍に4枚では、私の脳裏にうかぶノリノリのダンスは描けないと思ったのです。
これが1拍ぶん(手拍子1回分)のスプライトシート。
アンカーポイントをどこに置いて何をどれくらい動かすかを精密にトライ&エラーしてきました。
その名残のメモが書き込まれていますが、なんだこれ。
浴衣衣装の大振りな袖や、琴葉姉妹の髪飾り、ずんだもんの識別番号タグは、慣性による細かい動きをつけるには非常に都合がよく、納得のいくドットアニメがつくれたと思います。
労力がとんでもなくかかったのですが、ぴょこぴょことリズムに合わせて踊る3人が描けてよかった……!
・イントロ、アウトロ
海茶さんの過去作にあった振付や、なみぐるによる「ずんだもん」を代表する楽曲たちの振付の引用をこれでもかと仕込んでいます。
パロディの多いこのお祭り曲を更に盛り上げる要素です。また、既存のファンには開始からすぐに「海茶の琴葉姉妹だ」とピンときてもらえるかなと思いました。
ずんだもんについては、同時公開の「ずんだシェイキング」の振付と合わせてなみぐるの合意をいただき、nekomoが描いた作品だからできるコラボ感が出せたかなと思います。
なにより、「この3人がそれぞれ自由に踊ったらこうなるかな」という趣があります。
イラストパートの多くは、基本的にMVを詰めていくにあたって海茶さんからいただいた原案に沿って描かせていただいているため、あまり話すことはないですが……
1番Aパートについては最初に述べた通り、私の「こうしたい」から始まり、「こうしたい」の想いを一番詰め込んだイラストとなっています。
街を夜が包むとき
夜空の住み人たちの
「光の三原色のネオンが眩しくて」の全身絵。かわいい!
パロディイラストもたくさん含まれていますが、海茶さんと共に一貫して大切にしたのは「雑なパロディをしない」ことです。海茶さんの希望もあり、ドット絵でのオマージュでもそうですが、「この楽曲の絵柄と世界観に落とし込んで」描くことにしています。
サビの背景に登場する花火には、るねつき氏の「TORI-PIXEL」が使用されています。海茶さんに提案して、使用させました。
とりぴよさんの楽曲「あねもねぐりっち」「かるみあどーるず」等のMVでお馴染みの各エフェクトに使用されているツールです。ドット絵好きにはたまらない仕様になっているかと思いますので、要チェック!
RPGツクールでMVを作る事あるんだ。
海茶さんの作品への想いと、私の愛とこだわりと執念を最大限に詰め込んだ「おどロボ」。音楽・歌詞・動画どこをとっても納得のいく最高の作品に仕上がっていると感じています。
声かけくださり、共につくってきたメンバーに感謝です!
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
一層、おどロボを楽しんでいただくことができれば嬉しいです!
nekomo🐾
𝗇𝖾𝗄𝗈𝗆𝗈🐾
2025-07-29 07:28:20 +0000 UTCネイ
2025-07-19 01:06:58 +0000 UTC𝗇𝖾𝗄𝗈𝗆𝗈🐾
2023-12-18 11:31:02 +0000 UTCきちゅ
2023-08-06 23:33:53 +0000 UTC