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『去勢地下闘技場#2』

とある地下闘技場では、興奮と緊張が漂っていた。

闘技場の観客たちは非合法な試合《ダーティ・ファイト》に熱狂し、今回の対戦、ドノバン対零の試合開始を待ちわびていた。

ドノバンは筋骨隆々の体格を誇り、その力強さで知られている。

一方、零はメイドという外見からは想像もつかないほどの暗殺術、格闘術の使い手であり、冷静な判断力を持っていた。

闘技場のコーナーに立つ零は、周囲のざわめきを無視して相手を見据えている。

一方、相手であるドノバンは余裕たっぷりの様子だ。

『ドノバン!そんな女ひん剥いて犯っちまえ!』

『そうだそうだ、この前の女みたいにヒーヒー言わせてやれぇ!』

ドノバンの取り巻きが下品な声援を送る中、零は静かに佇んでいた。

そんな彼女を舐めるように見つめるドノバンは卑猥な笑みを浮かべていた。

『この前の女は、胸の小せえ貧相な身体だったが……お前はちっとばかり発育が良いようだな?』

下卑た口調で話しかけてくるドノバンに対し、零は無表情のまま答えた。

「はい、お褒めいただきありがとうございます」

感情を感じさせない淡々とした口調だが、それが逆に男の加虐心を煽ったのか、ドノバンはさらに笑みを深めた。

『へっ!今日は楽しめそうだぜ!』

この《ダーティ・ファイト》ではあらゆる武器の使用、急所への攻撃が許されている。

そして、対戦相手を殺すことも……。

零は冷静に相手の隙を窺っていた。

(さて、どうやって料理いたしましょうか?)

・・・カーン!

そんなことを考えている間に、試合開始を告げるゴングが鳴らされた。

最初に仕掛けたのはドノバンだった。

勢いよく突進してくるドノバンに対し、零は無防備に突っ立っていた。

『うおおぉ!!』

雄叫びを上げながら突進してきたドノバンは、渾身の一撃を叩き込もうと棍棒を振り上げた。

しかし、次の瞬間―――

グシャッ!

『ぐぼぁ!?』

悲鳴を上げたのはドノバンの方だった。

彼が棍棒を振り下ろすよりも早く、零の拳が彼の股間に強烈な一撃を加えていたのだ。

あまりの激痛に膝をつくドノバン。

その顔は涙と鼻水で濡れており、股間を押さえたまま動けなくなっていた。

その姿を見て、会場には女性客の嘲笑が巻き起こった。

『きゃはは!見てよあの格好!金玉殴られて悶絶してるわぁ』

『あ~あ、あれじゃあもう再起不能ね。色んな意味で!』

容赦のない罵声を浴びてもなお、ドノバンは自分の置かれている状況を理解していない。

目の前にいるのが自分より弱い存在であることを信じて疑わなかったからだ。

『テメエェ!!ふざけやがってぇぇ!!!』

怒りに任せて立ち上がり、再び襲い掛かろうとするドノバン。

それに対して、零は再び攻撃の姿勢を取った。

「そのまま大人しく寝てれば良かったのに・・・」

『オラァ!!』

振り下ろされる棍棒を零紙一重でかわすと、今度は彼女の拳がドノバンの顔面を捕えた。

バキッ!

『ぅぐぅ!』

そのまま連続で攻撃を繰り出す零の動きには無駄がなく、まるで踊っているかのように美しかった。

零の攻撃の前に、ドノバンは完全に防戦一方。

『ちょこまか動き回りやがって!クソッ!』

悪態をつくドノバンに対して、零の回し蹴りが決まる。

バキッ!

バランスを崩して倒れ込むドノバンに追い打ちをかけるべく、零は倒れた相手の上に馬乗りになった。

そして、両手を組んで振り上げると、相手の股間めがけて一気に叩きつけた。

グシャリという鈍い音と共に鮮血が飛び散り、ドノバンの顔に降りかかる。

零は返り血を避けることなく、さらに何度も拳を打ち下ろした。

・・・メキャッ!グシャッ!バキュ!

『ぎゃあああっ!!!やめてくれええっ!!お、俺のチンポが・・・』

泣き叫ぶドノバンの言葉を無視して尚も陰茎と睾丸を交互に殴り続ける零。

やがて、力尽きた彼はピクリとも動かなくなった。

一方的かつ凄惨な試合を目の当たりにした観客は言葉を失い、闘技場は静寂に包まれていた。しかし・・・

『・・・くそぉ、よくも・・・ドノバンをやりやがったな!』

静寂を切り裂く怒声と共に、観客席にいたドノバンの取り巻きたちがリングに乱入してきたのだ。

彼らはナイフを取り出すと、零を取り囲むように展開する。

『へへ、この人数相手に勝てると思うなよ?』

『ドノバンのようにはいかねぇぞ・・・』

ニヤついた笑みを浮かべる男たちを前にしても、零は冷静なままだった。

「んー、ここから先はもう試合じゃないからね・・・コレは外しますよ」

零はそれまで嵌めていたグローブを外し、床に投げ捨てる。

「はぁ・・・リングにまたゴミが増えちゃいますね」

ため息交じりの呟きの後、零は静かに目を閉じた。

「すぅ・・・」

深呼吸をして精神統一を行った後、カッと目を見開いた。

その瞳は赤く染まり、全身からは黒いオーラのようなものを放っていた。

『何だ・・・?様子がおかしいぞ?』

異変に気付いた男が声を掛けるが、時既に遅し。

次の瞬間、零の姿は忽然と消えていた。

そして、それと同時に一人目の男の股間が弾け飛んだ。

ドシャッ!

『ぁぐぅ!!』

男の身体はその場に崩れ落ち、周囲に真っ赤な血が撒き散った。

零は一瞬にして背後に回り込み、男の股間に膝蹴り一閃、睾丸を破壊したのだ。

『こ、この女、やっぱりバケモノだ!』

仲間がやられたことで恐怖心が増したのか、残る3人は一斉に零に襲い掛かった。

しかし、零は背後に瞬時に移動すると、彼らの睾丸を次々と握り潰していった。

―グチュ!

『うああぁっ!?』

―メキャ!

『ぐあぁぁ!!』

『ひぃ!?や、止めてくれぇ!!』

悶絶する男たちを冷酷に見下ろす零。

「あぁ、何でしょうこの白いの・・・汚いですね。」

こうして、数秒足らずの間に二人の男は再起不能となった。

『ひ、ヒィッ!?』

あまりにも圧倒的な力の差を見せつけられ、残った男はもはや戦う意思を失っていた。

そんな彼に向かって、零は笑顔で問いかけた。

「あなたは、死にたいですか?」

優しい口調だったが、そこには有無を言わせない迫力があった。

『い、いえっ!し、死にたくありません!助けてください!』

恐怖に震えながら答える男を見て、零は満足げに微笑んだ。

「いいでしょう。では、死なない程度にいたぶってあげますね♪」

『ひっ!ゆ、許し―――』

・・・ドチャ!

『ぎゃあああっ!』

男の懇願を無視し、彼の股間を蹴り上げた。

その後、零は何度も彼の急所に蹴りを叩き込んだ。

その度に悲鳴を上げる男。やがて、股間から流れ出る血でリングが真っ赤に染まった頃、ようやく零は満足そうな表情を浮かべながら言った。

「さて、そろそろ終わりにしましょうか。

私も忙しい身なので……」

『ま、待ってくれ!殺さないでくれ!』

命乞いをする男だが、零は彼の耳元で囁いた。

「ふふ、大丈夫ですよ……。ちゃんと殺して差し上げますから……あなたの大事なところを壊して――」

そう言って、零はゆっくりと足を振り上げた。

『嫌だぁっ!!死にたくないっ!!』

泣き叫ぶ男に対して、零は無慈悲に告げた。

「地獄でドノバンによろしく伝えておいてください」

そして、そのまま勢いよく振り下ろした。グシャリという鈍い音と共に、男の下半身は肉塊と化した。

あまりの激痛に、男の意識はそこで途絶えた。

『あの男共みんなチンチン潰されてる!きゃはは!』

『あれじゃ生きてても二度と使い物にならないわね!』

股間を押さえたまま動かなくなったドノバンと、股間から血を流し続ける男たちの姿に女性の観客たちは興奮していた。

【勝者、天鳥 零!】

零の勝利を宣言する運営からのアナウンスに客席からは割れんばかりの拍手が巻き起こった。

「ふぅ・・・お嬢様、見てくれていたかな。」

軽く息をつくと、零はリングを去った。

その表情には、微かな笑みが浮かんでいた。

続く


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