SS ロウきゅーぶ! 湊智花 独占
湊智花小学6年生、もうすぐ12歳は考えた。
「最近、昴さんの人気が上がっている。このままじゃあ、真帆やひなた、ミミちゃんたちに昴さんを盗られちゃう。ううん、青春未満の未成熟な女の子が大好きな昴さんの毒牙に掛けられちゃうっ!」
恋のライバル(JS)たちは最近、昴を露骨に狙っていた。真帆の様に財力を全面に押し出す者。ひなたの様に無垢を売り物に過激なスキンシップを図る者。ミミ・バルゲリーの様に指導を請うことで昴の自尊心をくすぐる者。攻め方はそれぞれ違うが、みな、昴を性的に狙っている。智花にとってはその認識だけで十分だった。
自分が一番先に目を付けた男が泥棒猫たちによって狙われている。昴はいつ落ちてJSに手を出すか分からない。ならば、智花の採るべき道は明白だった。
「昴さんを私のモノにして、がっちりと首輪を掛けるしかないよね? 真帆たちが手を出せない様にするには私だけのモノにしちゃうのが一番だよね?」
智花の瞳は真っ青に染まっていた。
****
翌朝の長谷川家。智花はこの家の庭に備え付けられているバスケゴールに向かってシュートの練習を繰り返していた。それは、昴指導の下で智花の日課となっている行いだった。
彼女にとって幸運だったのは、朝練の後半から急に天気が崩れて雨が降り出したこと。急なゲリラ豪雨となった為に2人は濡れてしまった。それでも智花は普段と同じ量をこなすまで練習を止めなかった。
練習が終わった。ここからが本番だった。
「智花、先にシャワーを浴びてくれないか? 服は乾かしておくからさ」
「分かりました」
智花は大きく頷いてみせた。昴からは見えない様にガッツポーズを取りながら。
謀略の第一フェーズは大成功だった。
智花は長谷川家のバスルームに幾つかの仕込みを施しながら身体を洗っていた。
「昴さんに粗相がない様に。身体を隅々まで綺麗に磨き上げておかなきゃ♪」
智花は鏡に映った自分の身体を感慨深げに見つめていた。間もなく訪れる瞬間のことを思うと平常心は保てなかった。
彼女は目を閉じて浴室から立ち込めている匂いに意識を集中させた。バスルーム由来ととは思えない甘ったるい奇妙な匂いが含まれていた。それこそが智花の仕込みの一つだった。
「昴さぁ~ん、お風呂空けましたからいつでも入ってくださいね♪」
智花はバスルームの内側にいながら昴に入浴を促した。
スバルが脱衣所にやって来たのはそれから間もなくのことだった。
「智花の姿が見えないが、どこに行ったんだろう? まあ、どこかで一休みしてるんだろうな」
昴は智花の姿が見えないことに疑問を抱きながらもすぐに服を脱ぎ始めてしまった。
脱衣所に智花の衣類や下着はどこにもなかった。衣類を袋に入れて昴の視界に入らないところに隠してしまう。それもまた智花の仕込みだった。
昴は智花が浴室の中にはいるとは思わないまま服を脱いでしまった。そして裸のままバスルームの扉を開けてみせたのだった。
「きゃあ♪ 昴さんの……えっち♡」
智花は隠れるどころか、正面から昴に裸を見せ付けたのだった。
「なぁあああああああああああぁっ!?」
昴はJS6の裸を正面から見て大いに焦った。
ラッキースケベでJSバスケ少女たちの裸や半裸を見てしまったことは何度もあった。智花の裸を見てしまったこともある。桜色の乳首が忘れられなくてしばらく悶々としたこともある。
だが、今回はラッキースケベという表現に留まるものではなかった。真正面から思い切り全裸を見てしまった。ちっぱいも乳首も、まだつるつるなアソコも全部見えてしまった。
何より大きな違いは、智花が身体をまるで隠そうとしないことだった。裸を見せ付けてきた。そう表現するのがピッタリな程に堂々としていた。
もちろん、それも智花の策の一部に他ならなかった。
「知ってますか、昴さん?」
隠さず晒したままの智花は、混乱で動けなくなってしまった昴にごく自然な口調で語り掛けていた。
「なっ、何を、かな?」
昴は硬直したまま全身から冷や汗だけを大量に流していた。状況的に既に詰んでいることだけは感じ取っていた。
「湊家の女性はですね……初めて女性器を見られた男性の元に嫁がないといけないという家訓があるんですよ。昨日、できました」
「えっ?」
昴の全身からシャワーを浴びているかのように大量の汗が流れ落ちる。
少年の視線は自然と智花の股の付け根。智花が女性器と呼んだ部分を反射的に見てしまっていた。
「昴さん、私のまだ未成熟なアソコ、見ちゃってますよね?」
「そっ、それは……」
「でも、安心してください。確かに私の女性器はまだ大人とは言えません。ですが、昴さんの子どもを産めるだけの機能はもう備わっていますから。毎晩いっぱい気の済むまで子作りしてくださいね♡ 昴さんの望むプレイは何でも受け入れる覚悟はできています」
「えっと……」
昴は心臓がバクバクと大きな音を立てて喧しく、混乱はますます激しくなっていた。
「だから昴さん……責任取って、今すぐ私をお嫁に貰ってくださいね♡」
智花は顔を輝かせながら結婚を迫った。
良い笑顔を浮かべている。けれど、昴を逃さない様に用意周到に罠を張っていた。
「昴さんの元に嫁ぐことに関して、うちの両親にも昴さんのお父さま、お母さまにも許可を頂いています。お嫁入りが数年早まっただけだと、特に反対されませんでした♡」
その数年間が大事なんだろっ!?
昴は心の中でツッコミの声を張り上げた。けれど、実際には声を上げられなかった。
「昴さん、お返事、頂けますか?」
智花は笑顔を重ねて擦り寄ってきた。少女のまだ小さな乳房が昴の腹に当たった。突起物のコリッとした感触に嫌でも意識が集中してしまう。そして、まだ幼いとはいえ、気になっている少女に裸で迫られて、男としての本能が呼び覚まされてしまった。昴のスバルンは勃ち上がってしまった。それは少年にとって白旗を掲げるのに等しかった。
「…………智花、嫁に来てくれないか?」
求婚の言葉を口に出すしかなかった。この状況で突っぱねる心の強さを昴は有していなかった。
「はいっ♡ 不束者ですが、末永くお側に置いてくださいね♡」
智花は背伸びをしてつま先立ちになり、肩に手を置いて昴の唇に自分の唇を重ねてみせた。こうして智花は策通りに昴との結婚を勝ち取ったのだった。
智花は約束を反故にされない様にすぐにバスルームを出て、昴の母へと結婚の挨拶に向かったのだった。
***
2人の入籍と結婚式はプロポーズの一件から二日後、智花の12歳の誕生日に行われた。
昴にとっては急すぎる展開に思えたが、智花や両家の両親は予めこの日付に合わせて準備を進めていた。まだ体が小さい智花のウェディングドレスも特注で仕立てていた。
「昴さん、私たち、今日から夫婦ですね♡」
薄くピンク色掛かったウェディングドレスに身を包む智花は笑顔の花を咲かせっぱなしにしていた。幸せが全身からオーラとなって溢れ出ていた。
幸福で輝いている少女を見て、当初結婚に乗り気ではなかった昴も態度が変わっていった。
「そうだよな。俺は元から智花のことが好きなんだし……正式に結婚しちゃえば、後ろめたさを感じる必要もなくなるんだよなあ」
JSに手を出せばロリペド撲滅法に引っ掛かって捕まる。最悪死刑。捕まらなくても社会的に死ぬ。
だが、JS妻なら正式な夫婦の子作り性交渉ということになってセーフになる。セックスに励むことが少子化問題に立ち向かっていると評価される。
結婚は昴のポジションを180度変えてしまうという効果を持つ。昴は花嫁衣裳姿の幼な妻を見て考えを改めたのだった。
「幸せになろうな、智花」
結婚にとても前向きになれた。心からの一言だった。
「はい……あ・な・た♡」
新婦は新郎に最高の微笑みを返してみせた。
こうして智花は昴と夫婦となり、夫独占に成功したのだった。