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本物の彼女を見抜く一番簡単な方法 ①

「朝日! 私が本物よ! 本物の東雲咲よ!」 「違う! 私が本物っ!」 「朝日……信じてくれるよね……? 私が本物だから、ね?」 ……ふむ。 この日、仕事から帰ってきたと思えば、同棲している彼女が三人いた。 当然のことながら俺は浮気なんてしていない。俺に問題はない。問題があるのは彼女のほうだ。 帰って家のドアを開けると、三人の『まったく同じ姿』の彼女が、なぜか三人もいたのだ。 「なんでもあなたの会社の新薬を試したって言ってたわ!」 「私の髪の毛の遺伝子を使って、私に変身してるらしいの! 迷惑な話だわ!」 「朝日! 私が本物よ……! この二人を早くどうにかして!」 ぎゃあぎゃあと騒ぎ立てる三人。だが、おかげで置かれている状況は理解できた。 俺の彼女、東雲咲が三人。 新薬の開発に携わっている俺たちならばまあ、可能なことではある。 「まあ、咲の紙の毛なんてどうにでも手に入るだろうし……それを培養すればまあ、理論上は作れるか……女体化薬」 女体化薬とつぶやいてしまったが、正しくは変身薬である。 髪の毛でも爪でも血液でも何でもいいが、要するに遺伝子を培養して、その人間に成りすますことのできる薬だ。 当然まだ実験段階で、人間での実験などやったこともなかったわけだが…… 「ふむ……まあ、見事なもんだな。俺からしても、まるで見分けがつかん」 『朝日⁈』 俺の発言に三人の咲が悲鳴のような声を上げる。心外だ。 なにせ、遺伝子ごとその存在に変身するんだぞ。要するに、肉体的には三人とも咲そのものだ。見分けられるわけがないだろう。 ここで変に分かったとか言って別人を当ててみろ。そのあとの関係がぎくしゃくするのは目に見えてる。わかったふりをするくらいなら正直に白状したほうがいい。 「私! 私が本物よ!」 「ちょっと! 私に決まってるでしょ! どうしてわからないの⁈」 「だから、私だって言ってるじゃない! あなたたち、私の顔と声で変なこと言わないで頂戴!」 ぎゃあぎゃあと喧嘩を始める三人。 まあ、勝手に人の彼女の髪の毛をつかって、あまつさえ変身までさせられれば、イラつく気持ちもわかる。 変身しているであろう残りの二人……まず間違いなく剛毅と陸だろうが……この二人には報いを受けさせるとしても、だ。このまま放置していても問題が解決しないのは間違いない。 「朝日! 私よ!」 「朝日!」 「お願い! 私を信じて!」 三人の彼女がウルウルした目でこちらを見てくる。くそっ、なかなかの演技力だ。 ……うち二人が男だって言われても信じられん位だが。 だがまあ、幸い見分けるだけなら難しい話でもない。 「しゃあないなあ。なあ咲。どうしても本物を見抜かなきゃダメか?」 『ダメに決まってるでしょ!』 おっと。三人のセリフがそろった。まあ、当然だな。 だったらまあ、やってやるか。 「わかったわかった。仕方のない奴らだなあ……安心しろよ。一発で見破ってやる」 『……?』 俺の満面の笑みに、三人の彼女はそろって顔を見合わせて…… 一時間後。 「ふうっ……ああ、すまん。一時間たったな。オーバーするとは思わなかったが、まあ、結論は出たってことで良しとしてくれ……まあ、続行するけど」 すっかり日も沈んだなか、俺は吐息一つはいて、再び労働に戻る。 腰をうちつけて振る。その単純作業だ。 そして、そんな俺の労働をぶつける先には…… 「あはあんっ! やめっ、も、もう、やめてくれええ!」 「ち、違うっ! 俺、女じゃないっ、剛毅だよっ、だからもうっ……ああんっ、そ、そんなにおくをごんごんしないでっ、あっ、ああああっ!」 「朝日ッ、私も、これいじょうは、あああんっ、そこ、気持ちいいの……」 俺に犯され恥ずかしそうにしながらも、しかし快楽に抗えずに恥じらう三人。 彼女として日々俺に抱かれている咲ならともかく……残りの二人は、考えるまでもない。 未知の快楽にただ、喘ぐだけだ。


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