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僕は少し、アタシになって 前編

「あっ、ああん……」 昔から、女の子の姿にあこがれていた。 男の人が好きとか、心が女の子だとか、そこまで深く悩み詰めていたわけじゃない。 ただ、あったのは漠然とした興味。 なってみたい。その、興味本位が、最初の一歩だったと思う。 「か、買っちゃった……」 一人暮らしを始めた今、準備は整った。 通販で買った女の子の服と、同じく通販で買った、メイク道具一式。 それから……エッチなおもちゃ。 幸いにして、身体は小っちゃい方だったので、勘で選んだ服を着て、あとはあちこちのネットで調べた、初心者向けのメイクを試してみる。 そして、格闘すること、一時間。 「こ、これが、僕……」 最後にウイッグをかぶって、恐る恐る確認した姿見の前には、大変可愛らしい、女の子の姿があった。 「ぼ、僕……んっ」 目のまえで女の子らしいポーズをとってみると、鏡の中の女の子が、同じく女の子らしいポーズで笑ってくれる。 それが僕だということが、たまらなく恥ずかしくて……でも、うれしくて。 「あ、あん……」 気が付くと僕は、自分の胸に、手を当てていた。 『んッ、あん、やあんっ……』 乳首を指ではじく。喘ぎ声と同時に、鏡の向こうの僕が、悶えたように身をくねらせる。 だが、その顔はどことなく、嬉しそうに見える。 「あっ、あんっ、だめっ、僕、男なのに……はあんっ、男なのにっ、女の子の服着て、むねもんで、ちくびいじってるのっ、ああっ、変態なのにっ、ああっ」 声がいつもより、若干色っぽくて、それが自分の声だと認めたくないくらい、男の声なのに、メスみたいにいやらしくて。 「あっ、だ、ダメっ……こんなにしたらあっ……我慢できなくなっちゃうようっ……」 僕はたまらず、お尻の穴に指を入れる。 「あっ、ああんっ!」 アナルオナニーには覚えがあった。 だが、女の子の姿になって、自分の助走した姿を見ながらおしりをいじめるというのは、今までの経験がないほど背徳的だ。 「あっ、んあっ……」 指二本で、お尻の穴をかき回すと、鏡の向こうの僕も、たまらない表情で顔をゆがませる。しかし、嫌がっているようには見えなかった。 「もっと……もっと、してほしいっ……」 僕は、本能に身を任せるように、アダルトグッズ……アナルバイブに手を取って。 「ああんっ、ダメっ、こんなにしたら、ほんとの女の子になっちゃう……男に戻れなくなっちゃう……あああああんっ」 けれども、からだはすんなりと、その太いバイブを受け入れて。 「ああんっ、深いようっ……やあんっ」 四つん這いになった僕は、お尻から感じてくる快楽に、声が我慢できなくなっていて。 「ああんっ、ずんずん来るようっ、はあんっ」 鏡の向こうの僕が、エッチな声で叫ぶ。 「あっ、あんっ、あんっ、ああっ、あああんっ!」 お尻を突き出しながら、黒いワンピースを身にまとった女の子が、鏡の前で喘いでいる。 そして、その女の子は……僕。 「ああんっ、お尻気持ちいいようっ、はああんっ……あっ、だめっ」 電動バイブにスイッチが入る。 「ああっ、圧、ああっ、ああっ、びくびくしてるっ、ああんっ、僕のおしりっ、びくびくしてるようっ、アアンッ」 まるで、犯されているみたいに、自然と僕の腰は前後に動いていて。 「ずんずん来るっ、こんなの、ダメえっ、戻れなくなるっ……」 それでも、戻りたかったとも思えない。 だから、僕は、今の状況を受け入れる意味で。 「あんっ、気持ちいいっ、お尻気持ちいいのっ、アアンッ、ぼ、ぼくっ、ああっ、だめっ、あたしっ、女の子として、ああんっ、お尻でっ、ああっ、気持ちよくなるのっ、あああっ」 今は、今だけは。僕は、僕を……あたしとして見てほしい。 僕が、アタシになることを、許してほしいと、そう思った。 「あっ、ああんっ、あんっ、ああっ、あっああっ」 鏡の中のアタシが悶える。 女の子になっている嬉しさと、気持ちよさ。そして、ちょっぴり残っている……僕としてのはずかしさ。 しかし、 「あああんっ! きもちいいのっ、おしり、っ、いいとこ当たってるっ、だめえっ、こんなのっ、気持ちよすぎるのっ、あああん!」 そんな男としての理性など、何の役にも立たない。 「ああんっ、ダメっ、今、アタシは女の子なのっ、気持ちイイのっ、ああんっ!」 「だめえっ、こんなにされたらあっ、何か来るっ、ああっ、お尻、ッ、もっと、ッ、もっとおっ……」 何か来る、そう思った時には、もう遅かった。 「イクッ、イクうっ……あっ、ああああああっ!」 お尻全体に、気持ちイイが広がっていく。 そして、 「あっ、やあっ、またイクっ、あっ、イクのとまんないっ、あっ、あああっ、ふぁああああっ!」 男の娘の絶頂、ドライオーガズム。 何度も何度も迎えられるその絶頂に、アタシは、僕は、しばらく声を上げることしかできなかった。


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