NokiMo
semiwing
semiwing

fanbox


聖女がユニコーンになった場合 中編

人間の心をもって、ユニコーンに変身する。 ユニコーンであっても、心が人間ならば、それはもう人間なのだと、聖女は心の底から思っている。 思っているし、信じているのだ。 だが。 「あ、こらっ、あばれるなっ」 「ひひいいいんっ! ひいんっ! ひんっ、ひっ……!」 (らめええっ! やめっ、かき回さないで……!) 味わったことのない快楽に、あまりにも敏感すぎるそれに、黙ってゆだねることなど、できはしない。 経験豊富な聖女がいるわけもない。当然、この聖女も体は清らかだ。 そんな肉体で、ユニコーンに変えられた。幻獣特有の性欲に充てられて、今もこうして男を求めてしまっている。必死に聖女としての理性が働いているが、本能にはあらがえない。 何より、あらがったところで元の姿に戻れないとはわかっているので、こうしてびくびくと、気持ちよさを感じ続けるのだ。 「おおっと、目がうっとりしてるな。気持ちいいか」 (……ひんっ……ひいいいいっ⁈) 「こら、気持ちいいなら気持ちいいって言ってればいいんだぞ? 別に誰かに聞かれてるわけじゃないし、あくまでこれは前戯だからな」 前戯という言葉に嘘はない。実際勇者として、女性を抱くときの心構えくらいは理解しているはずだ。 相手が幻獣の姿をしていても、本質的には聖女なのだ。人間の女の子なのだ。 指を入れただけで、この悶えよう。少しずつ少しずつ、大事にいたわってあげなくてはならない。怪我なんてもってのほかだ。 「まあ、それはそれとして、お前がエッチだなあとは思うけどな」 「ひいいんっ、ひいいいんっ、ひいいんっ!」 (はずかしいっ、はずかしいのっ、ああああああんっ!) 四つん這いのまま、後ろから的確にいいところを狙われる。 思わず声を上げるも、上がるのははしたない馬の声。ユニコーンであるためにりりしくも美しい鳴き声にはなるが、それでも恥ずかしいものは恥ずかしかった。 (こ、こんな声、もし、ほかの誰かに聞かれたら……) そう考えるだけで、恥ずかしさが体の中にうずくのだ。 「まあ、大丈夫だと思うぞ? 少なくとも、お前を聖女と思うわけがないからな」 にっこりと笑って、また指をかき回す。 (そ、そんなとこ……あ、あああああっ、あっ、あんっ!) ユニコーンの体で、聖なる獣の姿で、ただただ、はしたない声を上げ続ける聖女。 逃げようとするたびにがっちりと体をつかまれ、より気持ちいいところを、的確に攻められる。 「えいっ」 (やあああっ、やめっ、逃げないからっ、そこやああああっ……) 「ここがいいのか……」 「ひいいんっ、ひいいいんっ、ひいいんっ!」 (あっ、だめ、それらめっ、らめえええっ!) 聖女としての背徳感はもちろんあったが、それ以上に気持ちよくて、心地よくて。 なにより、信頼する勇者に抱かれていることに、謎の安心感があって。 「ひひいいんっ! んひいいいんっ、ひいいんっ!」 「ん、そうだな。とりあえず軽く絶頂しとくか」 その言葉にユニコーンは一瞬だけびくりとするも、すぐにいやいやと首を振り何かを訴え始めた。が、慣れていない獣の体に清らかな聖女。こんなメスとしての本能に、あらがえるわけもない。 「ひんっ、ひいいんっ!」 (やめっ、だめですっ、これっ、これなにか、っ、あああっ!) 幸いだったのは、聖女の言葉を伝える手段が、テレパシーであったことだろう。 テレパシーが勇者以外に聞こえることはなく。はたから見れば喘ぐだけのユニコーンそのものであり。 「イッチャえよ。セレン」 「ひいいんっ、ひいいいんっ、ひいいんっ!」 (だめっ、わたしっ、んあっ、ひゃあああああああああっ!) びくびくと震えたユニコーンは、まず前足を折り曲げた。立っていることも難しくなってしまったのだろう。 そしてとうとう後ろ足もガタガタと振るわせ、己の内部に残る快楽に、 「ヒヒいいんっ……」 (あああっ……) しばらくの間、身を震わせていた。 「ひっ、ひいいん……」 (おねがい……っ、は、はやく、い、いれて……) 涙ながらに懇願するユニコーンというものを、勇者は生まれて初めて目撃した。 もっとも、その中身は聖女であるので、余計に背徳感を感じる。 仲間の聖女がユニコーンになって、自分の精液を求めて発情し、必死に勇者である自分を求めてくる。 どれほど徳の高い暮らしをしていれば、こんなシチュエーションに巡り合うのか、皆目見当もつかなかった。 が、 「よしよし、もう立派なユニコーンだな」 「ヒヒン……っ」 (ちがうっ、わたしは、人間、ですっ、だからっ、だからっ、お、お願い……します) 辛そうに、そう告げる聖女。 獣の性欲に抗いつつ、しかし、どこか快楽の余韻に悶えながら、勇者に懇願をするのだ。 「ひひいんっ、ひっ、ヒヒいいんっ……」 (お、お願い、元に、元に戻るのっ、だからっ……あっ) 弱弱しくも言葉をつづけるユニコーンに、勇者は手を胴体において。 「お前はまじめだなあ。わかったよ。最後まで付き合ってやる」 そういって、自らの肉棒をあらわにして。 「んっ……」 「ひひいいいんっ……!」 (き、来たああああっ……!) 何の遠慮もなく、肉棒を叩き込んだのである。


Related Creators