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先生はペットボトル ④(終)

変身魔法の解除は、案外複雑な手順を踏むものが多いです。 まあ、童話何度では呪いとして使われることも多いですから、当然かもしれません。 しかし、現代社会において、魔法が進化していないはずもなく。 「しょっちゅう言ってることだけど、ある程度体まさぐって、気持ちよくなれば戻れるから、ほら、頑張って!」 (……ううっ) 「大丈夫だって、悪いようにはしないから。それとも、いつも俺に触られていやだった?」 (……) 「正直だなあ」 (……っ、んあっ、あっ、ああんっ! そんなっ、そんないやらしく撫でまわさないでっ……んあああああああっ) 甲高い声、悲鳴にも似た声が、白石君の脳内に響きます。本来なら先生の乱れた姿もセットで見えるべきですが、惜しいことに今の秋山先生はお茶のペットボトル。 「……ねえ先生。元に戻ったら、一回俺とガチでエッチなことしない?」 (……ふぇっ⁈) 珍しく真剣な声に、秋山先生も素っ頓狂な声を出してしまいます。 が、どうやら白石君は本気だったようで、 「大丈夫、絶対気持ちよくするし、優しくするから。だから……」 (あっ、ああっ……子、子供が大人をからかうんじゃ……ふぁああっ、やっやめっ……) 「下手な子供よりも子供っぽいくせに。俺より明らかに純粋でしょう、あんた。それに、彼氏もいないんだろ? このままほかのやつにやるには、絶対にもったいない……」 甘い言葉を吐きながら、両手でペットボトルを抱きかかえ、飲み口に思いっきりの口づけをする白石君。 (そ、そんな……でも私、先生だし、教師と生徒だし……んむっ⁈ ん、ちゅっ、ちゅうっ……!) 中身のなくなったペットボトルに、息を吹き込むように。 まるで自分色に染めるように、先生の体を、自分の息で満たしていく白石君。 (ふぁあっ、そ、そんな、白石君、でも、私……んむっ、ちゅううっ、ちゅるるっ……) 「何も言わずに……俺に抱かれてくれればいいから。先生……嫌?」 透明なペットボトルを軽く握りながら、優しい刺激を繰り返す白石君。 (あっ、ああっ、ふぁあっあっ、あんっ……) そして、快楽に声を上げながらも、決して嫌と口にしない秋山先生に。 「……先生。俺のものになってよ」 (ふぁああっ、あっ、やあっ、し、白石君っ、ああっ!) 確かに先生はペットボトルと化していましたが、彼の言いたかったことは、決して冗談でもないのでしょう。 (あっ、ああっ、わたしもう、ダメ、白石君、だめぇぇっ……) 「先生、気持ちいい? 俺に触られて、気持ちいい?」 (そ、それは……あ、ああっ! 白石君、っ!) 「正直に言えば、イカせてあげるから、ほら」 びくっ、と、ペットボトルがけいれんします。表情こそうかがい知れませんが、葛藤していることだけは、どうやら間違いないようです。 そして、時間でいえばたった数秒。 「気持ちいい?」 (……うん、気持ちいい……ふぁああああああっ⁈) 「よくできました。イカせてあげる」 そして、全身をくまなくまさぐり始めた白石君。 (んあああっ、あっ、白石君っ、ああんっ、だめっ、それだめえっ!) 「ダメじゃないよ先生」 (ダメっ、ダメええっ……ああっ、あっああっ、あん……) 抵抗を見せる間もなく、全身くまなく白石君のテクが襲います。 ここ数日間、先生を元に戻すために、ある程度の快感を与え続けた白石君。 しかし、今回は違います。 「徹底的に気持ちよくして、イカせるから。絶対」 (ふぁあああああんっ、やあっ、やらあっ、ああっ……) モノの体だというのに、ペットボトルだというのに、秋山先生の受けている快楽は、もはや人間のものと比べても、決して劣ったものではなく。 (やらああっ、私、私もうっ、白石君っ、もう、もうっ……!) 涙ぐんだような声に、白石君は小さくうなづいて。 「いいよ、イって」 (ああっ……私、白石君、私……もう、イッちゃう、こんな姿で、白石君に……んあああっ……もう、だめぇっ……あああああああっ!) そして先生の頭の中が真っ白になった後も、しばらく白石君はペットボトルを大事に抱えていたといいます。 「はあ、はあっ……元に戻れた……し、白石君……」 「ん?」 「あの、その……この体勢は?」 「ああ。俺が先生を押し倒してる構図だな。ラウンドツーにはぴったりだ」 「っ!」 びくり、と、秋山先生の体がこわばります。 そして今度は、人間の顔のまま、その表情も赤くなまめかしいものとなっていて。 「いやなら嫌って言ってよ、先生」 「……」 先生の答えは沈黙。それがどういう意味かは、もう分かっています。 「……いいんだよな」 「……うん。あっ」 白石君が先生の胸を触りました。そして、そのまま体をぐっと引き寄せて。 「……あんっ」 教師と生徒の禁断は、きっとこれから始まるのでしょう。


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