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男の体のこまったところ 前編

「ふふ、どうですかセンパイ? センパイのここ、苦しそうですよ?」 「ひうっ、さ、触るなあっ……ひ、人をいじめると、いつか天罰が……っ」 「まあまあ、そんなこと言わずに」 私がおっぱいを背中から当ててあげると、先輩は言葉を失って、そのままおとなしくなってくれます。 「ほんと、先輩は男になってもかわいいですね。大丈夫ですよ。私がいくらでも、気持ちよくしてあげますからねー」 びくん、と、先輩の体が震えたような気がして、私はとても幸せな気分になりました。 流れ星を見つけた私が『彼氏が欲しい』と祈りを込めたのは、一か月くらい前でしょうか。 もともとあてにしていなかったお願い事は、しかし意外な形でかなうことになりました。 その日、喫茶店で読書をしていた私の前に、 「桜!」 どこへ出しても恥ずかしくないほどの、りりしいイケメンが現れたのです。 ただ、動揺した私。そして、面識も特にない私でした。 「えーと、どちら様ですか?」 普通なら素直にベットインするところですが、ついつい、まっとうな返しをしてしまいます。 そして。若干目をウルウルさせたそのイケメンは…… 「私よ! 桂優希!  こ、こんな姿になっちゃったけど……桜、私なの! 信じて!」 「……おお」 女子テニスサークルの先輩の名前が出て、私は一瞬思考を停止させたのです。 桂優希。私の所属する女子テニスサークルの先輩です。仲良しです。 きれいでスタイル抜群。性格はしっかり者です。割と男子にもモテます。うらやましいです。 黒いロングの髪をたなびかせるそれは、芸術品のように美しいのです。 「まあ、男になってもあの長さのロングってわけにはいきませんしね」 少なくとも、今みたいにショートカットではありませんでした。 「しょうがないでしょ、だって、朝起きたら髪型もこんな風になってたし……」 しゅんとするイケメン。うん、絵になります。 「とりあえず私のアパートに来てもらいましたけど……にしてもセンパイ、おっきくなりましたね」 「な、何が……」 顔を赤くして聞き返すセンパイ。おや? 「いや、身長のことですよ。前までは私と同じくらいだったのに、180後半くらいはあるっぽいですし。体格も案外がっちりしてるし……」 「ちょ、さ、触らないでよ……」 「あんなにすごかった巨乳も、なかなかの胸板になって……」 「ちょ、ちょっと……」 試しに体を預けてみると、先輩の胸から心臓の音が聞こえました。バクバクと、とっても緊張しているようです。 そして、 「それに……おっきくなってるのは、身長だけじゃないみたいですしね」 「ちょ、ちょっと桜、な、何を……ひゃうっ」 ズボンに手を当てると、男の人特有の、硬くなっている手ごたえを、感じ取れました。 そして、顔を見上げると、真っ赤になりながらも、恥ずかしそうにこちらを見つめるセンパイの姿があって。 「さ、桜……や、やめ、やめ、て……っ」 「……うん、アリかもしれないですね」 私に女同士の気はありませんが、今の先輩の表情にはドキッとしました。イケメンを好き放題できる機会なんて、そうそうあろうはずもありません。 「優希センパイだけど……今は立派なイケメンですからね。ね? 優希クン?」 「ちょ、だ、抱き着かないでよ……」 「えー? かわいい女の子に抱き着かれるなんて、男からすればお金払ってやってもらうサービスなんですけど? フフッ、そんな顔しなくても大丈夫ですよセンパイ。元に戻る方法も、ちゃんと一緒に考えますから」 「桜……」 おっ、抱きしめ返してきました。安心したからかな? こういう素直なところは、先輩のいいところですね。 では、もっと恥ずかしいところまで、素直になってもらいましょう。 「でもセンパイ、もったいなくないですか?」 「な、何が……?」 私は懐に忍ばしていた手鏡を、先輩の前に突き出して。 「こんなに素晴らしいイケメンになっていて、何もせずにおしまいっていうのは、ねえ?」 「……」 あ、ビクンって跳ねました。 私は胸を押し付けながら、センパイに問いかけます。 「ほら、男の体になって私の体に触れて、ドキドキしてますよ、センパイ」 「そ、そんなこと……」 「もう、ヘタレだなあ」 私は先輩のズボンのチャックをはずすと、中に手を突っ込みます。 「えっと、ああ、あった」 当然センパイの動揺はすごかったです。 「ちょ、ちょっと、桜!」 「わ、おっきい」 「にぎらないでっ、ああっ……」 ぎゅっとつかんであげると、センパイは力が抜けたように、そのままへなへなと別途に座り込んでしまいました。 これをいいタイミングと踏んだ私も、その隣へ座って。 「ねえ、センパイ。せっかくだし、気持ちよくなってみませんか?」 このセンパイを、思いっきり男性として、思う存分暴れさせてみたい。 そう思った私は、どくん、と、おのれの性欲にのまれました。


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