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性欲の本質 ②

「さて、と。そんなわけで無事入れ替わったわけだけど……ええと、志乃?」 「うわっ、ど、どうしたのよ、急に……」 「いや、急でも何でもないけど……大丈夫?」 「だ、大丈夫よ、問題ないわ!」 「ほんとにー?」 「……ううっ」 自分に見つめられ、不思議な気持ちになってしまう。 「いや、俺の顔とは思えない動揺っぷりなんだけど……ホントに大丈夫? 朝起きてためらわなかった? ちゃんとトイレいけた?」 「い、行けるわよ! 馬鹿にして!」 志乃が涙目だったことを、健は見逃さなかった。 そもそも、それを言い出せば朝から大変だった。 「あれ、ここ、どこ……えっ、な、なによこれっ⁉」 ぼんやりと目を覚ませば、周りの景色が見たことのないものばかり。 入れ替わったのだと気づくまで数十秒かかったと思えば、今度は下半身の違和感に気が付く。 それがどういう現象かは理解していたし、志乃自身、落ち着いて行動しようとはした。 「大丈夫、見慣れたものじゃない、健の、いっつも私が触り慣れてる……あっ」 ただし、自分の体についているとなれば、余裕なんてあるはずもなく。 「は、はやく健と……私の身体と、合流しましょう……うん」 そして現在に至る。 「はあっ……はあっ……」 「いや、ほんとに、どうしたの? いきなり深呼吸なんて始めなくても……」 「う、うるさいわね!」 「息が荒いし……あ、なるほど……」 「勝手に納得するな! もう、ばかぁ……」 志乃という女は、気は強いくせにイレギュラーには弱い。 入れ替わりを決断したのは自分の意思に違いないが、これは明らかに想定外だった。 「な? 俺の、というか、男の身体ってのはこんな感じなんだよ。年中発情期。志乃、朝トイレには行けたんだろ、でも、トイレを済ませてもどこかすっきりしなかったんじゃないの?」 胸元をちらちら見せながらも、近づいてくる健。 「い、言うなぁ……見せるなぁ……」 口ではそんなことをのたまいながらも、その目ははだけた自身の胸元に、 否、中身は健が入っている女体から、目をそらすこともせず。 「……一日三回、抜かないと苦しいからなあ。俺のは。朝やってないんでしょ。苦しいはずだよ、ここ、パンパンになってるはず」 「や、やめて、さわらないでよ……んっ……」 しかし、健が近くでちょこんと待機していると、やはりもじもじと体を震わせて、 何を思ったか、恨み言をつぶやき始めた。 「ど、どうして、あんたの身体、こんなに、あ、あれなのよっ……体中のムラムラが全く消えなくて、はあっ、ハアッ……!」 健が性欲お化けだということは、前々からわかっていた。 しかし、いざ自分がその立場になってみると、とても精力をコントロールできそうにない。 「志乃」 「はあっ……あっ……あっ、健」 気が付くと、自分の身体が後ろから抱き着いていた。胸の感触が背中に当たって、余計に変な気持ちになる。香りだってそうだ。自分の香りだったはずなのに、健の体になったからだろうか、非常にフェロモンとして、男性としての欲望を掻き立ててしまう。 「……ま、このために入れ替わったんだからさ。手ほどきは任せてよ」 「な、何を勝手に……あ、胸当たって……んッ……あ、こら……」 ベルトが外され、ズボンが下ろされると、とうとう大きくなった肉棒があらわになる。 「うわぁ……我ながら大きいなあ……」 「へ、変なこと言わないでっ! あっ、ああっ!」 なにか文句を言おうとしたのか、しかし、わずかに健が速かった。 志乃の細い手で、肉棒を握ってみせたのだ。 「あっ、ああっ……」 「……いいでしょ、これ。握られただけでびくびくして、幸せな気持ちになるよね」 「や、やめなさい!……んっ、あっ……」 強引に振りほどこうとするも、後ろから感じる胸の感触や、甘ったるい香りが判断を鈍らせる。 「あ、それ、ダメ……っ、お、男の人って、こんなに……っ、んっ」 「声、我慢しなくていいから。ほら、ゆっくりしごくよ……志乃のおちんちん」 「わ、私のじゃないし……あうっ、ひゃああっ⁉ な、なにこれっ、だめええっ…‥」 「男のオナニー。こうやってしこしこして、射精するんだよ。知ってるでしょ」 「知ってる、けどっ……はあっ、んっ、ま、まさか私がされる側になるなんて、思わないわよっ…‥あっ、だめ、そこっ、はあっ、健、だめ、それ、や、やめて……っ」 女としての矜持がなくなりそうな、それほどまでに強烈な快楽だった。 彼氏の体で、肉棒をしごかれる。 目の前では自分になった健が、楽しそうに眺めていて。 「とまらないでしょ。男の子って一度ムラムラが始まったら大変だからなあ」 「はあっ……」 「……ここで手を止めてみたりしたら」 「はあっ、ハアッ……う、ううっ……」 しごいていた手を止め、両腕を腰に回した健。 当然、肉棒にはふれていない。 「……もう、げんかいなんじゃないの?」 「ば、バカ……」 じらされていることくらい、当然分かっていた。しかし志乃は人並みには女性としての矜持もあるし、プライドも高い性格なのだ。 涙目になりながらも、なにも言い出せずにもぞもぞとするばかり。 そんな様子が、たまらなく愛おしい。自分の身体ながら、そう思う健である。 「……気持ちよくなりたい? 最後まで」 助け船を出した。正面で顔を近づけると、恥ずかしそうに顔をそらされた。 だが、無駄だ。 「……あっ」 正面から抱き着いて、豊満な胸を押し付け、安心させるようにやさしく微笑んでみる。 大丈夫。これで落ちないはずはない。 彼女と付き合いだしてから、自分は何度も、志乃のこの笑顔と巨乳にやられたのだから。 「……最後まで、射精まで、しよっか」 「……うん」 もう、恥ずかしさと気持ちよさとムラムラでいっぱいで、そう答えたのちに、快楽が襲い始めた。


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