天文部の場合。 前編
Added 2021-02-23 05:30:00 +0000 UTCある一定の例外を除いて、部費の獲得というのは部活にとって大事な問題である。下手をすれば部員の獲得に匹敵する問題であり、どちらも足りない部活は対策にてんやわんやだ。 天文部の部室で、二人の生徒が部費をどうにか集めようと頭を抱えているのも、まあ、至極当然の考えではあるかもしれない。 「と、言うわけで、女体化カップルたちが増えたところを一網打尽にして、結構大きいお月見パーティ的なことをすればいいんじゃないっすかね?」 「…たしかに、それはそうかもしれんが…」 女の方は軽薄そうな態度とは裏腹に割と真剣に意見を述べている。一方、男の方は、口調や態度こそまともそうだが、ちらりちらりと、揺れるスカートや揺れる谷間に目が行って、あまり話を聞いていないのがよくわかる。 健全な男子の反応としては分からないでもないのだが… 「あはっ、どうしたんすか、センパイ。俺のおっぱいに見惚れちゃいました?触ってもいいっすよ?どうせ童貞なんでしょ?それっ、ははっ、なに顔赤くしてるんすか?センパイ。去年も今年もにょたいかメンバーに選ばれず、当然女の子に触れた経験もないセンパイに、俺の胸ちゃーんと揉ませてあげましょうか?」 「う、うるさい、お前の胸なんかどうでもいいんだ。そんなことより企画だ企画。天文部は今年新しい望遠鏡を買うために金が要る。なんとしてでも部費を集めなくてはならん…らしい。」 無理やり話を戻そうとしたようだが、頼りがいというものは全く感じられない。 「らしいって。センパイも3年でしょう?ほんと、しっかりしてないなあ、センパイは、もう3年なんですから、自覚持ちましょうよ。せんぱーい?」 軽いノリだが、言っていることはその通りだ。 「お前こそ、女体化したってのに、いままでと全く性格が変わらないってのはどういうことだ。少しは女子らしく恥じらいというものをだな…」 「いやいや、そういう、これぞ女の子!っていう願望強いからセンパイはモテないんですよ?というか、女体化したばかりの男子にそんな無茶苦茶なこと要求しないでくださいよ。大人しく俺の、んんっ、私のパンチラで、鼻の下のばしといてくださいね?センパイ。」 「のばしてねえよ!」 天文部3年の蛍川と、女体化した2年の三峰(みつみね)彼ら二人の関係は、三峰が女体化してなお、相も変わらずこんな感じであった。 いや、若干の変化はあった。三峰のいつもの適当なスキンシップにでさえ、童貞の蛍側には若干有効に作用していたという事実は、確かに女体化による結果といえる。 三峰はもともとかっこかわいい系で、男子校に入ってもなお、他校の女子にそこそこモテていて、内の方に、つまり男子人気を狙うようなことはなかったが、女体化したならと、現在人気うなぎのぼりのダークホース(自己申告)らしい。 『女体化したんだったら、男子人気ナンバーワン狙っちゃって、ついでに勝っちゃいましょう!』 とのことだ。 「しっかし、センパイみたいな童貞は簡単にドキドキさせられても、ベスト5の子たちはさすがにキツイっすかねえ?男だったころは美少年ランキング最高位が7位で、同じクラスの黒田ちゃんにまけてたんすけどー2年の美少女ランキングに移籍してからまだベスト5にいないんすよねー確か6位くらいだっけ。うーん。ダークホースを名乗るにはもうちょっとほしいなぁー」 そう若干悔しそうに告げる。すると蛍川は、 「まあ、2年のトップ5は動かないと言われるほどに鉄板だからな。」 詳しそうにそう賛同してきた。 「あれれー?センパイ下の学年のランキングまでチェックしてるんですかー?…まあ、なかなかそうなんですけど。実際。黒田ちゃんはたぶん第5位くらいには入るでしょうからまあいいとしても、一位と二位はたぶん変わりません。というか、美少年ランキングの一位と三位がそろって女体化したとか、これ学校側絶対仕組んでますよ。ちぇっ、俺が女体化してなければ、俺は美少年ランキング3位以上確定だったのになー」 「そういえば、男前ランキングの上位者も女体化したらしいな。」 「ええ、そいつもベスト5に入ってくると思います。むかつくけど。イケメンが女体化すればギャップ萌えもすごいですからね。元がいい分美形になるし。だから簡単に言うと、今年の2年女体化美少女ランキングは、美少年ランキングの一位と三位、男前ランキングのトップランカーの誰か。図書委員の黒田ちゃん。他にもよくわからないのがどれくらいかいるかもしれませんが、そのうちのひと枠を俺がいただいちゃうって感じですかね?」 「お前は絶対にトップ5に入りたいんだな。」 「ええ、だってちやほやされていいじゃないですかぁ。男にちやほやされるのなんてうっとうしいだけとか思ってましたけど、それでも実際女体化してからだとそんなに悪い気はしないんですよねー」 三峰は自分の巨乳をいたわるように撫でて、それからちらりと蛍川の目線の先がここにあることを確認する。最近媚の売り方を覚えたらしい。 「お前が変なところで正直なのはさておき、俺には分からん。男にちやほやされても気持ち悪いだけだ。」 「まあ、それもわからなくはないですけどね。実際俺もそんな感じでしたし。でもセンパイ、去年から図書室行く時黒田キュンのいる時期をわざわざ選んでませんでした?やっぱりああいうかわいい系なら全然男でもイけるんじゃ…」 と、三峰は妙に鋭い指摘で、蛍側の本音をえぐる。 「う、うるさい!もうこの話おしまい!さ、部活だ部活!しっかりやるぞ!お菓子は持ったか、ホットココアのよういはあるか!」 真面目な活動でこれなのだからなかなか悲しい話だ。 「…天文部って、星を見る部活ですけど、こんなんでいいんすかね?」 「なにをいうか、それを言い出したら茶道部はどうなるんだ。お茶を飲んでお菓子を食べる部活だろうが、あれは。」 「俺もあれっすけど、センパイもなかなかあれですよね。そういう辛辣なところ治せば、もっとモテると思いますよ。」 この学校はある程度女体化するものが出るため、体育会系よりも、女体化によって支障の出ない部活の方が人気である。部活の種類も非常に多い。 そして、天文部は、それほどきつい部活でもなければ、空を見ながらお菓子を食べられる程度には自由度の高く、入ってみると楽しい部活であった。こうして堂々と屋上でお菓子を食べながら星を見ることができる魅力的な部活であった。 あったのだが・・・ 「それにしても、何で今年の一年もあんまり入らないんすかねえ?」 「知るか。みんなもうちょっと楽し気な部活を選ぶんだろうよ?」 「うわー。それを部員が言います?部長が聞いたらおこりませんか?」 「問題ない。奴は今日塾で部活に来ない。こういう日は思いっきり菓子を食ってもいいんだ。」 「いつものことじゃないんすかねえ?そんなに毎日夜食べてたら、太りますよ?」 「…お前、変なところで気を遣うよなあ。」 その言葉に、お前は何を言ってるんだと三峰が言葉を返す。 「そりゃあ、そうでしょう。だってトップ5に入るんすよ?そういうのは気を使って当然っすよ。」 「お前、案外そういうところあるよな。」 そうなのだ。この三峰。適当でいい加減で上下関係も気にしないところがあるし、案外ナルシストっぽいところもある三峰。だが、高い自己評価に裏打ちされたように、自分磨きに関しては一切の妥協はしない。 「女にモテるのも、男にモテるのも、結局同じっすもん。相手がどういうのが好きなのかを見て、自分がどうなりたいのかを考えて、それを照らし合わせて、ウマーいことすり合わせていって、そこまでしてやっとトップをとれるってもんでしょう。黒田ちゃんみたいな天然物もありますけど、俺も素材は本物ですけど、それでも上のやつら倒すには、やれること全部やりたいし…」 そして、三峰は、ひどく当り前のように、だからこれも当たり前だという風に。 「だから、こういうロマンのある雰囲気で、男を誘惑するのも、許せる相手なら、全然ありです。」 「ちょっ、おまえっ、なにをっ」 蛍川のズボンを手慣れた手つきで下したのだった。 「うーん、確かに一回くらいは女体化の快楽っていうのを勉強しといたほうがいいと思うんですよねー。でも変に社交的な人だとほかの人にばれたらあっという間にビッチイメージついてアウトだし―。てなわけで先輩。いいですよ?センパイの童貞奪ってあげますから、ああ、勿論俺も処女っす。」 「ちょっ、ちょっと待て、なんでそうなる?なんで俺たちが致す流れになってんだ?そもそもなんで俺なんだ?」 「はあー。ちゃんと聞いてました?上に行くためには女の子の気持ちが必要なんです。ちゃんと女の子として初体験をして、女の子らしさってのを知っとけば男を落とすのに使えるでしょう?でも言いふらされる危険のある人は絶対ダメ、ていうか、なるべく誰にも言いふらせないような人じゃないとやだ。というか見ず知らずのおっさんとかブサイクに抱かれるのも嫌。…となると一人しかいないじゃないですか。知り合いで、友達も少ないから誰かに言いふらすこともできず。さっきから俺の胸をこっそりチラ見しては鼻の下伸ばしてるセンパイ。あなたしかいないんです。ちょうど交換条件もありますしね。童貞と処女。お得でしょう?」 確かに筋は通っており、蛍川にとっては美味しい取引のはずだ。それを理解したのか、 「た、確かにお得だが…しかしなあ。女体化男子かぁ。」 その言葉にかちんときたのは三峰だ。 「むっ、差別的な発言が聞こえました。鼻の下伸ばしてるくせに。いいでしょう。これでもこういうのには自信あります。出してください、チンポ。」 「ちょっ、うわっ、出してくださいとか言いながら、自分で出してるじゃないか。って、ちょっ、何を…」 「んむぅっ、んぷんっ、もごっ、んっ、ぷふぁっ、何って、フェラチオですよ?童貞でも、知識くらいはあるでしょう?」 あるにはある、蛍川だって興味がないわけではない。だが、聞きたいことはそこではないのだ。 「おま、男のをしゃぶるのに抵抗ないのか?」 言ってみて、後悔する。三峰が、何を言い出すんだと言わんばかりの顔でこちらをにらみつけるからだ。 「何言ってるんですか。あるに決まってるでしょう。」 「ご、ごめん。…俺が悪いのか?ならそもそもしゃぶらなくても…」 「とはいえ必要なことですし、女の体になって少しばかりセンパイのを見ると体がうずく感じもあります。だからまあ、違和感50%、嫌悪感30%、キュンキュン20%くらいですかね。」 「20%は、キュンキュンしてるのか。」 「あっ、余計なこと言った…もごっ、ぬっ、ぬぅぬぷんっ、んぅっ、むうっ、ぺろっ」 照れ隠しなのか演技なのか分からないが、フェラチオに集中し始めたのは事実のようだ。 「ああ、うまい。初めてだけど、すごくいいな。」 「ちゅっぽっ!はあっ、センパイも、これは練習であり、取引でもあるんですから、やりたいことやってみてくださいね?はむっ、んむっ、んー」 そういって口にチンポをくわえて一生懸命になめ回す三峰。 「ん…いいな。何かお前にやられてるのがあれだけど…気持ちいい。」 なにかで練習でもしてきたのか、もともと才能があったのかは知らないが、三峰のフェラチオにそこそこの技術があったのは事実だ。 そして、蛍川は、自分の欲望にはなんだかんだで忠実だ。 (せっかくだしなあ。女に奉仕されるなんてことは今後ないだろうし…男だけど。) 許可を得たことを思い出した蛍川は、 「なら、こういうの、やってほしかったんだよな」 「んむっ!?んうー!むーっ!んー!んんむぅー!」 三峰の頭をつかんで、前に後ろに揺さぶり始めたのである。 まるでオナホにするように、三峰の口をオナホのように、使い始めたのである。