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一週間の我慢 前編

その日は土曜日で、面々は先週と同じく、部室に集まっていた。 「お母さんは?」 「今日は帰ってこないって。仕事、たいへんみたいで。」 「いや、今月はお父さんの誕生日だから、二人でデートかもしれない。」 「…毎年そうなの?」 「割とね。」 一組の男女は、たわいのない話を続けようとするも、そこで話を遮るものが現れた。 オカルト部部長の、沖崎である。ツインテールをなびかせ、二人を叱責する。 「ちょっと!二人とも!今日はそんな話をしに来たんじゃないでしょ!」 だが、二人に反省の色は見られず、むしろ疲れ切った表情で沖崎をにらみ返す。 「な、なによ」 『…』 二人は何も言わず、沖崎を見つめ続けた。 にらみ合う三人。 その様子をよそに、あまりにもいたたまれなくなったのか、ゲームをやめた少年、直人は、 「部長、いくらわめいてもあんたが悪い。あんたがよくわからん魔術を唱えたせいで二人が入れ替わったんすよ。そんな意地張ってないでとっとと謝ってください。」 にらみ合う三人は、三人ににらまれる一人に変わった。 「…ごめんなさい」 『…はあ』 やっと謝罪の言葉を引き出し、男女—藤川朝香(ふじかわあさか)と森下徹(もりしたとおる)は、お互いの体でため息をついた。 事の始まりは一週間前。 オカルト部に所属している4人は、その日も黒魔術という真っ当な部活、正確には沖崎の無茶ぶりに振り回されていた。 「いったい今日は何の魔術なんですか?」 「さあ?わかんないわよ。じゃあ二人とも、準備はいい?」 そして、毎度のごとく実験台に選ばれた二人は、 「いいわけないでしょう!?何すかこれ!とりあえずこの縄ほどけ!」 「いやっ!はなしてっ、センパイの魔術がうまくいったことなんてないでしょう!?」 「かっちーん。じゃ、始めるよ。アブラカタブラぶらほにゃらら…」 「やめろおおおおおっ!」 「いやあああああああっ!」 刹那、まばゆい光が二人を包み込み、 「…俺?」 「あ、あたし…こ、これって…何この声…だれか、鏡持ってきて!」 オカルト部に昔から伝わる鏡が運ばれてきて、二人は我先にと自分の姿を確認する。 しばらく二人は鏡をじっと見つめ、動かなかった。 「あの…二人とも、どうした?朝香さん?徹?」 そして、その質問に対し。 「おれ、朝香じゃない。徹だよ。」 「な、直人君、わ、わたし、朝香なの、徹君じゃない…ど、どうしよう…」 漫画のようなお約束。二人の体の入れ替わりは、今ここに成立したのである。 部長から元に戻すには一週間かかると言われ、その日はこれでお開きになった。 一週間後が今日である。 見知らぬ体で一週間。そりゃ誰だってやつれる。二人が疲れ切った様子で部長をにらめつけたのもこのため。 この一週間、二人はお互いにルールを決めた。 なるべく裸にならない。見ない。エッチなことはしない。困ったことがあったら連絡する。 そして二人は真面目な性分もあり、そのルールを何とか守り切ったのだ。 欲望より理性を優先させる。見事な精神力である。 だが、その代償は大きかった。 特に朝香。男の、健全な思春期少年の身体が一週間、イタしていない。気が付くと視線は自分の胸元から動かなくなっている。 徹は徹で視線には気づいていた。 この一週間女性として過ごしたせいで、男からいやらしい視線を向けられる苦労は分かったつもりだ。 朝香はもともとこの体の持ち主。しかも男の性欲を理性で抑え込み、今日この時まで耐え抜いていたのだ。 (オナ禁一週間か…つらかったろうな。) そりゃあ胸の一つくらいいくらでも見てくれて構わないと思うだろう。 たゆんたゆんと巨乳を揺らすと、視線がよりいやらしくなるように見えた。 その反応がなんだか可愛らしく思えて、 「朝香、自分の胸なんだからもっと堂々と見ていいんだぞ?」 「えっ!べ、べつに、見てなんか…」 とたんに顔を赤くして、しどろもどろになる朝香。 「ははは、ま、そういう反応になるよな。ありがとうな、俺の身体で、一週間、つらかったろ」 「と、徹君こそ、ありがと、私の身体、気遣ってくれたみたいだし…」 お互い、見つめるのは自分の体。だがしかし、中身が別ものだろうか。 ドキドキする。 そして、再び二人だけが蚊帳の外になった二人に対して、 「二人とも、元に戻る方法を教えるからね、ちゃんと聞いてね。」 雰囲気をぶち壊そうと、沖崎が介入してきた。 部室の中に、いつもの雰囲気が流れてきた。 ああ、これで大丈夫、元に戻れる。そういった自信を感じた。 そして、 「二人とも、それぞれ絶頂しなさい。それで元に戻れるわ。」 この部長は、二人の一週間の努力を完全にぶち壊した。 「ご、ごめんな朝香。結局裸みることになりそうだ。」 「し、しょうがないよ。わ、わたしも徹君の、触らないと…でも、これ、どうしよう…私の身体から目が離せない…はあっ、ど、どうすればいいの…?」 一週間もため込んだ精子が、出たい出たいと悲鳴を上げている。 その性衝動に困惑する朝香に、徹も困惑する。 自分の体を相手にするのはやはり抵抗を感じる。彼氏彼女とはいえ、それゆえの気恥ずかしさというものがある。 ちらりと、蚊帳の外にいた二人に目を向けた。 「ふふん、いいわよ。朝香ちゃんの方は私が何とかしてあげる。」 「…じゃ、俺が直人の方につきますよ。朝香も、それでいいか?」 「うん…中身が徹君だし。」 「朝香!?」 男同士ならまあいいかということだろうか。 とはいえ、本人が同性に体のあちこちをさわされることに変わりはなく、二人の精神は戸惑いを見せると思われた。 しかし、実際。 『…お願いします』 身体の方は、完全に興奮状態にあり、すんなりと申し出を受け入れたのである。 「どう?朝香ちゃん、ここが気持ちいいの?」 「や、やめてください…そ、そんなところ触らないで…ひうっ!」 「ふふっ、森下君の体の中で、朝香ちゃんが感じてるのね。ねえ、男の子の身体って気持ちいいの?」 男性器の皮をつかんで上下にリズミカルにこする。胸も当てつつ、耳元で囁く。 「い、言わせないで…あっ、ふぁあっ、胸当てないでくださいっ!」 「いやー。朝香ちゃんにはかなわないけど、結構あるでしょ。いや、今は私の方が大きいか。ねえ朝香ちゃん、おっぱい当てられてうれしい?」 「っ!そんなことっ!えっ、ええっ、なんで!?」 肉棒が大きくなり、その圧力を朝香は完全に理解する。 「こっちは正直だね。男の子っておっぱい当てられただけで大きくしちゃうんだよ。」 サイコパス一歩手前のくせに男にはモテるらしい部長。慣れた手つきで男初心者の身体をいじりまわす。 「ぶ、ぶちょうっ、だめっ」 「いまは、カエデってよんで。」 「かえでさっ、だめっ、皮引っ張っちゃだめえっ」 「いい子ね。よしよし。怖くないからね…」 森下の身体とは言え、中身は朝香、女の子だ。 そのギャップは沖崎かえでに猛烈な母性本能を抱かせた。 「ああ…いつもはクールな徹君の中に朝香ちゃんが、朝香ちゃんが徹君の身体で感じて…」 「い、いわないで・・・」 「私にチンポしごかれて、可愛らしく喘いでる…かわいい…」 「ひうっ!ふ、ふくろっ、さわらないでっ、うひゃああああっ!」 「この中の玉がきもちいんだよねー」 「あっ、だめぇ・・・」 力が入らなくなる。他のことが考えられなくなる。 それでも快楽だけはしっかりと伝わってきていた。 「ころころされるの、きもちいい?」 「き、きもちいいです、からあっ、もうやめて、ゆるしてっ、あたまがへんになりますっ。」 「大丈夫、それ、戻る兆候だから。」 「そんなっ、はああっ、さ、さきっぽのところっ、だめですっ、ああああっ」 『だって、びくびくしてるもん。出そう?』 「わ、分からないけどっ、なにかがこみあげてきててっ…」 「それが射精。たくさん出していいからね。朝香君?」 「やだぁ…はあっ、ああっ、だめっ、だめなのにぃっ」 いい子いいこと胸を押し付ける。 「いいこだから、たっぷりしゃせいしましょうねー」 瞬間、限界は訪れた。 「でるっ、でちゃいますっ、はああああああっ!」 びゅるると、激しく痙攣する肉棒から、精液が飛び出していく。 「おお、たっぷり出たね。女の子なのにおちんちんで射精して、どんな気分?」 「ああっ、でてるっ、やっ、ああっ・・・」 しばらく精液を出し尽くしたのち。 「…ぐずっ」 「ごめんって!冗談!よしよし、偉い偉い、一杯出して偉かったね」 「ううっ、言わないで…」 女性陣は慰めあって、結局しばらく抱き合ったままだった。


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