初恋のあの子の身体で。 後編
Added 2020-10-10 04:56:32 +0000 UTCおかしい。ここはサキの家で、いまは深夜だ。部屋にはかぎがかかっている。 不法侵入がばれたのではと、あり得ない想像まで頭をよぎらせつつ、ゆっくりと角川は後ろを振り向いた。 「そんなにびくびくしないでもいいのに。どうしたのさ。」 (おどろくっての) 内心悪態をつく。 この男を角川はよく知っている。 サキの彼氏、浩二だ。 彼氏にしてもどうして深夜にこんなところにいるのか、今日何かの約束があったのか。そのようなことを考えつつも、この状況をみられたのはまずい。 彼氏の前でオナニーをみられた彼女。 どう考えてもいろいろアウトだ。 最初に浮かんだのは、恐怖。 自分のせいで、サキの人間性に泥を塗ってしまったかもしれない。 今まではエッチないたずらではあったが、神瀬を狂わせる水準ではないし、朝になれば彼女は普通の人生に戻る。 もしこれで二人の関係に亀裂が生じてしまえは、自分は一生サキに顔向けできない。そう考えると、恐ろしくてたまらなかった。 「あ、あの、これは・・・」 何とかして彼女を演じ切り、この場を乗り越えなくてはならない。 快楽で頭がぼんやりしていたが、それでもサキのために、角川は必死に頭を動かした。 しかし。 「大丈夫、全部分かってるから。」 「え?」 「安心しろって、大丈夫、ほら、こっち来いよ。」 ポンポンとベットに誘われる。 (行かなかったら、あやしまれるかな) 言われた通り、浩二の隣に座る。 「あ、あのね、浩二君、ひゃっあ、ああん・・・ダ、ダメ…」 「なにがだめなのかな?ちゃんと言って。」 「そ、それは・・・あん・・・」 又に指を突っ込まれ、優しく浅いところをかき回される。 (い、いやだ・・・あんっ、男に触られて…恋敵に触られて…はああんっ・・・) 「待ちきれなくて、始めちゃったんだろ?気にしてないよ。」 どうやら何かしらの約束があったらしい。 「ふぁああっ、あっ、やあっ、そ、そこさわらないでっ、いま、敏感で…っ」 「知ってる。だからやってるの。』 「そ、そんなっ、あっ、あああっ、やあっ、やんっ!あん、ああっ、らめっ…」 太い指で膣内をぐりぐりとまさぐられる。 それは、先ほどのオナニーとは比べ物になく荒々しく、しかしその快楽も、比べ物にならない。 テクニックの違い、カップルの余裕だろうか。 「ほら、しゃぶってよ。」 「んっ、むごっ、ん、んー!」 強制的にフェラをさせられる、それも相手は恋敵。 かみちぎってやろうかとすら思ったが、不思議とそういう気持ちにすらなれない。 (…っ、なんでっ、あたまがくらくらしてっ、はああんっ、あっ、俺、いま、サキだから、サキの好きな浩二君の、チンポくわえて喜んでるっ、身体が、ほしがってるっ、嫌なのに、身体がもとめるのぉっ) 「いい子いい子。きれいにしてくれたね。じゃ、そろそろ」 「はやくぅっ、はやくきてぇっ・・・」 身体の疼きがおさまらず、とうとう自分から欲しがってしまう角川。 その言葉に浩二は返すことなく、その肉棒を角川の秘所にあてがった。 そして、 「じゃ、遠慮なくもらうからね。角川君の初めて。」 「…えっ?ふぁああああっ!」 最後の最後にぶっちゃけて、そのセックスは始まった。 思い返せばヒントはあった。 いくら何でも深夜の彼女の家に彼氏が忍び込むなんて、普通あり得ない。そんな度胸のある彼氏じゃない。 それに、もし彼氏が来る約束なら、サキが寝ているはずもないのだ。 となると、考えられるのは、 「ふぁああっ、も、もしかして、ああっ、部長…」 「っ、気づくのが遅いなっ、君らしくもないっ、ま、こんな気持ちいことしてりゃ無理もないかっ、ははっ…っ、あっ、っ」 浩二、もとい科学部部長のありさは、そう恥ずかし気に微笑んだ。 「はああっ、はいってきたっ、はいってきたよぉぉっ、あああっ」 「っ、なかなかいい締め付け…っ」 動き始める浩二。そのリズムに合わせて、角川は喘ぎ声を漏らし始めた。 「あんっ、ああっ、あんっ、あん、あんっ、ふぁああっ!だめですっ!」 必死に頭を整理しながら、されど快楽により思考がまとまらない。 すると、 「…わたしとするのは、嫌?」 腰を止め、浩二の姿で、真剣に見つめられる。 ただ、ありさの態度からも、真剣な質問だということは分かった。 角川は、考え、考えて、考えた結果。 「っ…それは・・・ああっ、い、嫌じゃ、ないけど…ひうっ!」 「よし、言質撮った!思いっきり気持ちよくしてあげる。」 「ぶちょうっ、ありさぶちょうっ、だめっ、それだめえっ!ああんっ!おかしくなるぅっ!そこはっ、ああんっ」 「そんなに気持ちいいかい?さすがに恋敵に抱かれるのは嫌だろう?憑依薬が余ってたからっ、試しに君を抱きに来たのさっ、身体の相性はいいはずだから、恋人同士だしっ!」 「ぶちょう、ちがっ、ふぁああっ、ああっ、あんっ、はああんっ、やっ、ああん、あんっ!」 「…聞いてないか、うっ、気持ちいっ」 「ぶちょうっ、きてっ、きてえっ」 目に涙を浮かべながらも、必死におねだりをする角川。 サキの身体だからか、その表情は男なら誰しも生唾を飲み込むレベルでいやらしい。 そして、男になりたての童貞には、それだけで十分だった。 「イ、いまだけは恋人同士だから、おねだりには答えてあげる。どうしてほしい?」 「おくっ、おくがほしいっ、ありさぶちょうっ、ぶちょうのちんぽっ、ほしいのっ、ああんっ、やああっ、ふぁあんっ!」 「…そう、じゃあ、まずは浅いところから。」 「そんなっ、はあんっ、やああっ、やだあっ、やだやだあっ、ああんっ、きもちいいけどっ、ちがうのっ、おくをこんこんしてっ」 魔性の声、魔性のしぐさ。中身が男とは思えない。 自分の好きな男が、女になって、男になった自分を求めている。 しかも体は恋人同士。 これだけの手札がそろって何もできないなら、一生この恋はかなわないだろう。 「角川君ッ、か、身体に合わせましょう、サキちゃんっ、いいっ、もっときもちよくなってっ、」 「はあっ、ああんっ、あずさぶちょうっ、浩二君ッ、アアンッ、気持ちいいのっ、ずんずんされるの、すごくいいのっ」 「サキちゃんっ」 「浩二君っ、あああっ!胸いじられると…はあっ、やああんっ!」 (だめだっ、女の体に流されて…サキの体に飲まれてぇっ…頭の中まで女の子になっちゃうぅっ…だめぇ・・・) 「で、出そう、これ、射精、だよねっ、ふぁあっ、ど、どうしよう」 「はああっ、ああっ、きてっ、きてえっ、出してっ、中に注いでっ!」 「い、いや、でもっ・・・」 人の身体だしと、躊躇してしまう。いくらカップルとはいえ、それはあまりにも自分勝手ではと思ってしまう。 しかし。 「はああっ、きてっ、だしてよっ、ほしいのっ、からだがもとめれるのっ」 「っ、そんなにうねうねで搾り取ろうとしないでっ…だめっ、おちついてっ、うくっ」 「ほしいのぉっ、浩二君の、ああん、ぶちょうの、ほしいのっ」 逃がすまいと大好きホールド。 「ああんっ、もうっ、イクっ、イッチャうっ、あっ、あああっ」 「もうダメっ!中に出しちゃう!そんなにされたら腰だってとまらないもんっ!」 「あっ、ああっ、ふぁあああああっ!」 ドクドクと、精液が流し込まれる感覚。 (女の子って、すごいぃ・・・) 角川は、最後にそのような感想を覚え、憑依を終えた。 「感想を書きに来ました。ありささん。」 「うむ、かけてくれたまえ。」 てきぱきと書類を記入していく角川。 それを嬉しそうに見つめるありさ。 周りの部員たちは、ひそひそと話している。 「あの二人、いい感じだな。」 「ああ、憑依薬の一件以降だ。何があったか知ってる人。」 「知らん」 「俺も。」 誰にも気づかれることはないまま、しかし着実に、二人の関係は進んでいくのだった。