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お嬢様と入れ替わってもろくなことがありません 後編

海水浴場、本来ならこの季節は人であふれてしまいそうなそこは、しかしなぜか二人以外の誰一人として現れない。 それもそのはず、 「プライベートビーチ…買ったんすか」 「ええ、せっかくだし、いつかお父様も遊びに行きたがるかもしれないわ。そういう時に私がプレゼントするの。きっと喜ぶわ。」 「そのお金はいったいどこから出ているか、分かってますか?」 「え?私のポケットマネーだけど。」 お小遣いで海を買ったと言ってのけるうらら。どうせ父の金には違いないが、小遣いから出したとなるとなかなか突っ込みづらくなる。 「ま、それより先に子供用の水着を買って差し上げた方がいいかもしれないけどね。」 「…そうっすね。」 二人して複雑そうな顔をする。 方や、自分の父親を少女の姿にして抱いた娘。うらら。 かたや、そんなご主人にやとわれている昌。 あのような男でも、この二人の金銭面を支えているのは間違いない。 それがたとえ、自ら少女になって抱かれることを望む父親であろうとも… 「さ、泳ぐわよ。男の身体って力がみなぎるのね。いまならどこまでだって泳いで行けそう。」 「男の身体がすごいんじゃないです。毎日鍛えてる俺がすごいんです。」 「はいはい、で、あなたはどうするの?」 「…お供しますよ。」 元来、あれで旦那が旅行を許可したのは昌の存在が大きい。いや、正確には昌の体をしたうららに許可を出したわけだが、それでも形式上は昌が許可を勝ち取ったことになっている。 つまり、しっかり見張っておけということだ。決して、女の快楽に流された結果などではないと思われる。…多分。 お嬢様が海へ苦ならそれについていくのが従者の務め。慣れない体で大変ではあるが、やれるだけのことはやらないといけない。 「しょうがない、やるか…ん?」 服を脱ごうとした段階で、昌は固まってしまう。 よくよく考えなくとも、今自分はうららの姿だ。服を着たままでは泳ぐこともできないが、服を脱ぐということは、つまりうららの裸を見ることと同じ意味を持つ。 同じことを考えていたのはうららも同じようで、 「それはそうと、あなたをそのままいかせるわけにはいかないわ。とりあえず水着に着替えなさい、日焼け止めもぬってもらうからね。」 自分の体に関しては気を遣うらしく、それはひどく正しい判断に見える。だが。 「さすがに俺がお嬢様の裸を見るのはちょっと…」 「ふふ、いいのいいの。私の身体で恥ずかしそうな表情をするあなたがみたかっただけだから。」 「今更ですけど、性格悪くないっすか?うわっ、ちょっとっ、ストップっ」 「いいではないか、いいではないか」 「いいわけあるかっ、誰かに見られたら…」 「プライベートビーチって言ったでしょ?ほらほら、ばんざいしなさい。脱ぎ脱ぎしましょうねー」 「ううっ、くそっ…」 抵抗したいが、自分で服を脱ぐわけにもいかず、されるがままになる。自分に脱がされるようで複雑な気分になる昌。 服を強引に脱がされると、たわわに実った白い巨乳が現れる。 すっぽんぽんになる、ただそれだけで、えも言われぬ恥ずかしさというものが沸き上がってきた。 「ほら、ブラはこうやって外すのよ。ちゃんと覚えてね。」 「覚えても役に立たないので覚えません…ひゃあっ、な、なにしてるんすか!」 「素直に言うこと聞かないからよ。我ながらふかふかなおっぱいね。昌が時々鼻の下伸ばす気持ちもわかるわ。」 「のばしてないっ、はあっ、ちょっ、やめっ…」 「ふふっ、かわいいわよ、昌ちゃん。ついでに日焼け止めも塗っちゃいましょう。」 「ちょっ、やめっ、どこさわってっ、あっ、ああああああああっ・・・」 「このあたりも忘れずにね。」 「はあんっ、そんなところっ、はああっ、あっ、あっ…」 「そんなところじゃないわ。大事なところよ。」 「で、でもっ、さわりからやらしくないっすかっ、あっ、ふぁああっ…」 「失礼な。そんなこと言う子はこうだっ!」 「やっ、やめてっ、ごめんなさっ、ひゃああっ」 「さ、泳ぎに行くわよ…昌?」 「はあっ、はあっ、もう、もうやだぁ、ああん…はっ!」 「ふふっ、女の子に染まっちゃった?」 「ち、ちがいますっ!」 キャラがぶれたと言わんばかりに狼狽する昌。 「いやいや、いますっごいメスの顔に…」 「なってません!なってませんから!」 「えー?」 「ほら!うだうだ言ってないで行きますよ!泳ぎに行くんでしょ!」 やけくそになったのか海へ走り出す昌。揺れる胸が感覚として伝わるが、それすら無視して走り出す。 「あーもー私の身体だってわかってないな?」 珍しく落ち着いたうららは、やれやれとばかりにその背中を追いかけたのだった。 「あー生き返る―」 久しぶりの海だったらしく、昌は海に浮かんでくるくると体を回転させる。 胸の感覚がいちいち伝わってくるが、それでも昌にとって、久しぶりの海水浴。 目の前の自分の身体を見張る仕事はあったが、それでも昌は海のしょっぱさと冷たさに神経を安らげる。 うららの方も、普段と違う力強い男の身体が気に入ったようで、ぐんぐんと泳いでいく。 ていうか。早い。このままだと迷子になってしまいそうだった。 「…しょうがないっすね」 ま、大丈夫だろと、昌は男の時の要領で、自分の姿を追いかけていく。 が、勿論鍛えてないうららの身体だ。そんな無理を通せる器ではない。 「はあっ、はあっ、はああっ、ぜえっ、ぜえっ、ぜえ…」 「ま、分かってないと思ったわよ。私の身体で今の私の全力についていけるわけないでしょ?」 「ぜえ、ぜえっ…す、すいません…」 「私のひ弱さが分かったなら、これからはもっと丁寧に扱いなさい?ま、私としてはこっちの方が都合がいいけどね。えいっ!」 何を思ったか、うららは肩で息をしている昌を持ち上げ、お姫様抱っこを敢行した。 「うわっ、な、なにするんですかっ!」 「ほら、暴れないの。帰るわよ。シェフに料理を作らせてるの。」 「あ、あの、でも、さすがにこの格好はドキドキするというか…」 「あら、女の子に染まっちゃった?まあいいわ。思う存分ドキドキしてなさい。」 昌を抱きしめる手が、一段ときつくなる。心臓の鼓動が伝わっているのではないかと、自分の体に触れられただけでドキドキが止まらなかった。 夕食後。 「昌…おいで?」 「やっ、ダメですよお嬢様…ひうっ!」 「今はあなたがそのお嬢様なんだけど?」 「やああんっ、頭を撫でないでくださいっ、なんだか体がおかしくなってっ…」 いつもは悪態をつきながらも、なんだかんだでクールにふるまってきた昌。 それが今は見る影もなく、顔を真っ赤にしてしどろもどろだ。 「お、お嬢様…そろそろ元に…そ、そうしないと、私…」 「なあに?頭の中まで女の子になっちゃいそうで怖い?」 昌は何も答えず、代わりにこくんと首を縦に振った。 そして、それを受けてのうらら。 「ふぁあ///お、おじょうさま?」 「今はあなたがお嬢様よ?普段は私の付き人でも、今は、今日くらいは女の子みたいに何も考えずに私に抱かれてみない?」 「え、で、でも・・・はあああん・・・」 優しく抱きしめられる。それだけで昌の中に謎の温かな感情があふれてくる。 「そもそも、入れ替わってやってみましょうと、先日伝えたはずだけど?」 「ふぁん、ああっ、言いましたけどっ、はあっ、こんなのっ、こんなのぉ…」 乳首の周りを触られる。ただそれだけなのに、なぜか体が熱を帯びて、甘い声が出てしまう。 「ね?今日だけ。いまだけお互い今の性別で愛し合いましょう?きらら、きもちいい?」 「ああん…あ、あきらっ、気持ちいいっ…」 そして、流されるように、二人はベットに倒れこんだ。 「ああんっ、だめえっ、はいってくるっ、なにこれえっ、ああっ、やああっ!」 「ずんずんくるっ、あああっ!やあああっ!」 普段の自分なら絶対に出さない声。出せない声。 そのはずの声は、いま、きららの身体として存分に放出された。 「私の身体って、ここが弱いのよね…」 「ふぁあああっ!やだあっ、それだめっ、やめてっ、はあああっ!」 「んっ、そんなに締め付けてっ…かわいいわね、昌。」 「んっ!ひゃあっ!らめっ!それはあっ、お嬢様がっ、あああんっ!」 その必死な声を受け、 「大丈夫よ。慌てなくてもしっかりいかせてあげるからね。」 「こんこんしないでっ、ふぁあああっ、やあっ、あんっ、ああんっあんあんっ!」 「するなってことは、もっとしてってことよね。」 「ひぐっ!はああっ、ああんっ、だめえっ、ダメええっ、あアアッ!ああっ…」 その目はもはや男を求める女そのものであり、男ならだれもが劣情をぶちまけたくなる表情。 それは、きららとて例外ではなかった。 「っ!出すわよっ!」 「ああんっ、だめえっ、らめええっ、なかはだめえっ」 「注いであげるっ、ほら!マンコから力抜くんじゃない!」 「やああんっ、ああんっ、だめっ、もうっ、おれっ、だめなのにっ、ああっ、ああああっあんっ!」 「イクっ!あっ、ああっ、だめえっ、あんっ、ああああああっ!」 「この映像、いくらで買う?」 「脅す気ですか?」 事後、唐突に生命を握られた。ビデオカメラに写っているのはすっぽんぽんの二人のあられもない光景。 もしこれが明るみになれば、昌の人生は終了に違いない。 「やーね、冗談よ。こんなにかわいい昌ちゃん」 「やあ…やめてください…まだ敏感で…あっ」 「こんなかわいい付き人を、今更クビにはできないし?」 これからもよろしくねと、うららは自分の体を撫でまわした。


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