〈目次〉
・はじめに
・記憶で営まれている飯屋のはなし
・今月の落書き
・製作中トラックとよるりり再販の話
・はじめに
小さいころオリジナルの雑誌を作ろうとしたことがあった。数人で自作の漫画を持ち寄って、ジャンプみたいにしようっていうやつ。何となく思い出したのでそれっぽいタイトルにした(突然やっぱりやめるかもしれないけど)。本当は動画にした曲のデモ版を月初にあげるつもりだったんだけど、てこずってしまったので更新遅くなりました。ごめんなさい。
・記憶で営まれている飯屋のはなし(どうでもいい日記)
結構前に行ったところの食レポ。
そこはいかにも数十年前からやっているって感じの店で、お世辞にも店内は綺麗とは言えず、本棚なのかも怪しい隙間に、ゴルゴやらコンビニコミックがすでに黄ばんだ状態で詰め込まれていた。床の隅は黒ずんでいて、足をそこにやるのをためらった。
店主のおっちゃんはラジオをずっと聞いていて、判読不可能な独り言を時折漏らしている。現実濃度がちょっと低いところに来たなあ、と思った。
注文は三度ほど繰り返してようやく伝わった。それまでボーっとして、指でも切っちまいそうなおっちゃんが、急に俊敏に手を動かし始めて心底驚いた。それまで虚脱していた体に記憶が流し込まれたようなふうで、具材をサクサク切り、鍋と火を危なげなく制御しながら、すごい速度で飯を完成させていく。そのときぼくは、ああこの店は、木とかコンクリじゃなくて記憶でできていて、記憶で運営されているんだなとさえ思った。
頼んだ焼肉定食はドロドロしていた。タレと肉ももちろん、付け合わせのキャベツも少し溶けているように思った。形とかじゃなく、味でもない何かが、年月を経て変性したような感じ。具材それぞれの境目が曖昧になっていて、めちゃくちゃ美味しかった。言葉にしにくいのだけど、年季の入った料理は、ドロドロとしていくものなのかもしれない、と思った。そしてその感じが何とも言えずとても好きだった。あんまりにもおいしかったので、酒を飲んで視界をやや溶かすことで、よりはっきり記憶に刻み込むことを試みた。
帰るときには、コンビニコミックも黒ずんだ床も、もう総体として懐かしい記憶に変わっていた。今じゃひょっとしたらあの店自体幻だったんじゃないか、なんて思う。まあそのうちきっと、また行くけども。
(ちなみにラーメン二郎の本店も、そういう年月が作った感じのどろっとしたうまみがあって自分はとても好き。あれも、もやしとキャベツと麵の境目が曖昧なくらい解けていて、ものっそいおいしい。)
・今月の落書き
本を読む人。なんか気に入ってる。
ダメ出しくん。左犬歯から黒い手が生えていつも自分の作品の嫌なところを突き刺してくる。ひどいときは口から真っ黒くて悪臭のする粘性の液体を吐き出し続けるので本当にたちが悪い。それに足を取られて何もできなくなったりする。
よく思うこと。たぶん誰もが。
なんでこんなもの描いたのか見当もつかない。見えにくいけど扇風機から釘が発射されてローズピアノを弾いている人にいくつも刺さっている。かわいそう。
・製作中トラックとよるりり再販の話
色々なしがらみが無くなったので再販しようとしている二年前のアルバムがあって、「よるりり」という名前なのだけれど、今のところ紙ジャケットCDで出そうかな、と考えている。きっとダウンロードして聴きたい人もいるだろうから、歌詞カードにQRコードでも置いておく予定。ちょっとしたステッカーも作る。あと、もう手に入らないであろう当時の曲とかを二曲ほど追加で入れる予定。(ここに書いたこと全部確定ではないからそこのところ注意)
ただ問題があって、いくつかのトラックのミックスを若干直そうと思って開いたら、データが壊れてしまっていた。その結果一曲だけは生きている部分を拾って、もう一回つくりなおすことになったのだけど、それに今けっこうな時間を食われている(投稿する用の曲を作るのと並行でやっている。)。それが終わって、ある程度完成のめどが立ったら改めてツイッターで報告します。ちなみに値段は色々凝った結果、通販1600円くらいになる予定(イベントの時は手数料がないので1500円にするつもりだけど、そもそもイベント自体できるのか怪しい)。
というわけで今回のおまけはその直してる途中のトラック。初版よるりりを持っている人は比べて楽しんだりしてほしい(途中までだけど)。
↑ドラムとかベースとかは新しいプラグインに差し替えている。また、一部若干のアレンジ変更をしている。
ちなみに今作ってる曲のデモの方も上げたいんだけど、ぼくが歌ってる(=人間の声が苦手な人は聴けない)のと、動画を作り途中なので、別の記事で分けて、動画投稿後に上げるつもりです。
そっちの話をすると、歌詞が納得いかなくて書き直すのに苦しんだのと、琴葉姉妹の音域だと若干届かなかったので再編集しなきゃならなかったんで手こずった。その結果、いつもは自動でやっている姉妹ちゃんの歌声作成を、手動でやることになって、まあ大変だった。でも久しぶりに姉妹ちゃんに歌ってもらったことで、琴葉姉妹の持つ、音声作成ソフト特有の「低音域の豊かさ」と「言葉をしゃべっている感じ」を存分に堪能できたのでよかった。まあゆるりとまっててください。
※ぼくは毎回「~日までに作る」とか言うと絶対間に合わないので、具体的な期限を言うのをやめてみることにしました。
今回はこんなところで。改めて遅くなってごめんなさい。いつも本当にありがとうございます。みんな元気で生きていきましょう。
かにぱん
すこ
2021-05-06 11:45:45 +0000 UTC