【先行公開】拙劣な愛を正す時 後編
Added 2021-05-04 16:08:49 +0000 UTC須藤アマネの“修理”が始まってから、三時間程経過した頃。 諸々の家事をして時間を潰していたアイが静かに扉を開けると、すぐにふわっと微かなアンモニア臭が鼻孔をくすぐった。 アイはすんすんと少し鼻を鳴らしてその匂いを嗅ぎ取りつつ、部屋の中央に視線を向ける。 そこには、フルフェイスヘルメット型の機械を頭に装着したまま、椅子の上でぐったりと脱力するアマネの姿があった。 両足を投げ出し、項垂れるように脱力している彼女だが、たまにビクンッと微かに体が震える。 その体は汗をかいてしまったようで、着ている服が汗によって僅かに湿っている。 彼女はどうやら失禁してしまったようで、ズボンの股間部にはぐっしょりと大きな染みができ、床には鼻につくアンモニア臭を漂わせる水溜まりが出来ていた。 そんな惨状を目の当たりにしても、アイが表情を崩すことは無く、何とも思っていないような顔でゆっくりとアマネの元に歩み寄った。 彼女は慣れた手つきでヘルメットの上部に手を伸ばし、カチッと小さなスイッチを押す。 すると、パシュッと音を立ててヘルメットを固定していたクッションから空気が抜け、アマネの顔を覆っていたバイザーがゆっくりと上がり始める。 アイは両手でヘルメットを掴むと、アマネに痛みが無いよう、ゆっくり慎重に持ち上げていく。 「はぁ……♡ はぁ……♡ はぁ……♡」 ヘルメット型の機械が外されて露わになったのは、恍惚とした表情を浮かべ、荒い呼吸を繰り返すアマネの姿だった。 フルフェイスヘルメット型の機械の中はかなり蒸れていたようで、頭は体以上に汗を掻いており、髪は頭からバケツの水でも被ったようにぐっしょりと濡れていた。 彼女の顔は垂れ流しになった涙や鼻水、涎等でグチャグチャになっており、お世辞にも綺麗とは言えない状態だった。 しかしそんな状態になっていても彼女がそれを気にする様子は無く、焦点の合っていない両目で虚空を見つめながら、何度も荒い呼吸を繰り返していた。 「お疲れ様です、マスター。調子はどうですか?」 そんなアマネに、アイは淡々とした口調で聞きながら、ゆっくりと顔を覗き込む。 顔を覗き込まれながら質問を投げ掛けられたことで我に返ったのか、放心していた様子だったアマネの双眼に焦点が戻り、自分の顔を覗き込むアイの顔を見つめる。 目と目が合った瞬間、アマネはその目を大きく見開き、口の端から涎が垂れたままの唇を震わせた。 「……あ……ぃ……?」 「はい。私はアイですよ」 掠れた声で呟くように名前を呼ぶアマネに、アイは特に表情を変えないまま答える。 その声を聞いた瞬間、アマネの頬は一気に紅潮した。 ドッドッドッドッと心臓が激しく脈を打ち、まるで今この瞬間に心臓が動き出したかのような錯覚に襲われる。 視界は桃色に染まり、世界が色とりどりに煌めいたような気がした。 「あい……アイ、アイぃ……!」 「はい。何でしょうか? マスター」 「アイのことを、見てると……なんか、体が、変なのぉ……心臓が、ドキドキして……目の前が、チカチカするのぉ……」 頬を紅潮させて両目を潤ませながら、アマネは熱に浮かされたような甘い声で、自身の胸中を埋め尽くす未知の感情を吐露する。 今まで誰かに愛されることも、誰かを愛することも知らずに育ってきた彼女にとって、今込み上げてきている感情は初めてのものだった。 アイのことを……特定の誰かのことをどうしようもなく愛おしいと思うことなど、今までの彼女の人生では有り得ないことだった。 当然、今込み上げてきている感情が恋愛感情であることなど知る由も無く、彼女は自分の中にある未知の感情を教えて欲しいと懇願する。 そんなアマネの姿に、アイはクスッと小さく笑みを浮かべながら汗で濡れた彼女の頭に手を置き、慈愛に満ちた笑みを浮かべて続けた。 「マスター。その感情は、恋愛感情ですよ」 「……れん……あい……?」 「えぇ。つまりマスターは、私のことが、恋愛的な意味で好きなのです」 好き。 アイの口から紡がれた、たった二文字のその言葉に、アマネはドクンッと心臓が強く脈打つのを感じた。 ──好き……そうか……私は、アイのことが……好きなんだ……。 一度自覚すると、その感情はゆっくりと彼女の心に染み込み、刻み込まれていく。 先程までの激しい鼓動とは打って変わり、心臓はトクン、トクン、と優しく脈を打つ。 落ち着いた鼓動の音が響くと共に、徐々に胸の奥が熱くなって、 そんな彼女に、アイは小さく微笑を浮かべながら続けた。 「さぁ、マスター。ちゃんと言葉にしてみてください? 貴方は、私をどう思っているのですか?」 「わ……私、は……アイの、ことが……好き……?」 促されるままに、アマネは先程自覚したばかりの恋心を正直に口にする。 直後、瞳から僅かに、自我の光が消えた。 アイは微笑を浮かべて続ける。 「さぁ、もう一度?」 「私は……アイのことが、好き……」 先程よりもハッキリした口調で、アマネは呟く。 瞳がさらに暗く、淀む。 「さぁ、もう一度。もっとハッキリと」 「私はアイのことが好き……! ……ぁッ……♡」 ハッキリとした口調で答えた瞬間、その恋愛感情はアマネの心にしっかりと刻み込まれた。 植え付けられた恋愛感情を受け入れた瞬間、アマネの両目はドロリと蕩けるように焦点を失い、完全に濁り切る。 そして、今の自分がアイに抱く感情が恋愛感情だと自認した瞬間、全ての感情が堰を切ったように彼女の心に流れ込んできた。 「あッ……アイぃっ!♡ アイ、あいぃっ!♡ 好きぃっ!♡ あいのことすき!♡ 好きなのぉぉぉぉッ!♡」 込み上げてくる膨大な恋心の濁流に自我を押し流され、アマネは恥ずかしげも無く愛の言葉を叫ぶ。 今までロクに人と関わったことが無い彼女が、今大量に溢れ出す恋愛感情の対処法など知る由も無く、思いつくがままにその感情を言葉にすることしか出来ない。 そんな彼女の姿に、アイは釣られるように頬を緩ませた。 「あぁ、マスター……やっと振り向いて下さったのですね……! ようやく私のことを見て頂けるのですね……!」 「あいぃ……♡ すきぃ……♡ すきなの……♡ あい……♡」 「えぇ、えぇ♡ 私も好きです♡ マスターのこと、大好きですよ♡」 うっとりした表情で愛の言葉を囁くアマネに、アイは嬉しそうに笑みを浮かべながらアマネの頬に手を添え、もう片方の手で愛でるように汗で濡れた髪を撫でつける。 好きな人に触れられて頭を撫でられている状況に、アマネは「えへへへぇ……♡」とだらしない笑みを浮かべる。 そんな彼女の姿に、アイはその目を愛おしそうに細めると両手でアマネの顔を固定し、その唇を奪った。 「んむッ……!?♡」 突然の口付けに、アマネは大きく目を見開いて驚く。 しかし、アイはそんなことを気にする素振りも見せず、何度も唇と唇を重ね合う啄むようなキスを繰り返す。 何度も交わされる接吻に、驚いていたアマネも次第にその目を蕩けさせ、すぐにアイの手に身を委ねた。 「ぷはッ……ふふっ……♡ 今のマスター、今まで見てきた中で一番可愛らしい顔をしていますよ♡」 しばし口付けを交わした後、唇を離したアイは口元を綻ばせながらそう言うと、アマネの頬を優しく撫でる。 アマネはそれに、トロンと蕩けた瞳で虚空を見つめながら、「えへへぇ……♡」とだらしなく笑う。 そんな彼女の様子にアイは小さく笑むと、アマネの体を拘束している粘着テープを剥がし始めた。 強力な粘着力を誇る粘着テープだったが、長時間の粘着とアマネの汗を吸ったことによってその粘着力は弱まっており、アンドロイドであるアイの手によってベリベリと簡単に剝がされていく。 アイは剥がし終えたテープを丸めて適当に床に放ると、疲弊した様子で椅子の上で脱力するアマネの体に腕を通し、お姫様抱っこのようにして軽々と持ち上げる。 「ではマスター。お体も汚れてしまったようですし、まずはお風呂で体を流しましょうか」 「えへへぇ……あいにおひめさまだっこされてるぅ……♡」 アイの言葉を聞いていたのか否か、アマネはうっとりとした表情を浮かべながらアイの首に両手を回し、甘えるように頬を擦り付ける。 植え付けられた恋心に酔いしれ、恥じらいも無く体を預けるアマネの様子に、アイは満足気に笑みを浮かべながら浴室へと足を運ぶ。 アマネはしばし甘えた後、アイの頬に何度も口付けを落とし、唇同士のキスを催促する。 それに、アイは浴室の前の脱衣所に着くとアマネの体を抱え直し、もう一度唇を奪った。 「んむぅッ……!♡ んんぅッ……♡」 「んんッ……ぷはッ、マスター。こうした戯れも良いですが、まずはお風呂に入って体を流しましょう? マスターも体が汚れたままでは気分が悪いのでは無いですか?」 もっとしてほしいと言うように迫るアマネに、アイは諭すように言いながら彼女の体を抱え直し、ゆっくりと床に下ろす。 アマネの体にはまだ“修理”による倦怠感が残っているようで、床の上に足を下ろされてもまともに立つことも出来ず、床の上にペタンと座り込む。 彼女の動きに合わせて、尿や愛液で湿った下半身が水音を立てる。 アイはすぐにアマネの目の前まで歩み寄ってしゃがみ込むと、汗で湿った服に手を掛ける。 「さぁ、ひとまず服を脱ぎましょうか」 「や、やだぁ……」 手早く服を脱がせようとするアイに、アマネはいやいやと首を横に振りながら弱々しい声で言い、何とか抵抗する。 それに、アイはキョトンと目を丸くして手を止めた。 アンドロイドの力を行使すれば、アマネのか細い抵抗など気にせず無理矢理服を剥ぎ取ることなど容易だ。 しかし、基本的にアマネが嫌がることはしたくないし、こういった行為は同意の上で行うべきだと考えたのだ。 「マスター? どうして嫌なのですか?」 「だ、だって……アイに、裸、見られるの……恥ずかしい……」 アマネは頬を赤らめながらそう言い、キュッと自分の服を握り締める。 突然見せるいじらしいその姿に、アイは下腹部が熱くなるような感触を覚えながらも、小さく微笑を浮かべて口を開いた。 「安心して下さい、マスター。裸を見せることを恥じらう必要など、どこにもないじゃないですか」 「……ぅぇ……?」 「私達はもうお互いに好き合った恋人同士。恋人ならば、お互いに裸を見せ合うことは何らおかしいことではありません。むしろ、互いに一糸纏わぬありのままの姿を見せ合うことで、さらに愛を深め合うことが出来るのですよ?」 好き。恋人同士。愛を深め合うことが出来る。 最愛の人の口から紡がれる甘美な言葉に、アマネの中に微かに残っていた理性は蕩け切り、恥じらいなどという感情は霧散した。 すっかり熱に浮かされたような陶然とした表情を浮かべる彼女の姿に、アイは小さく息を吐くように笑い、改めて口を開いた。 「それでは……服を脱がせても良いですね? マスター?」 「うん……♡ ぬがせて、あい……♡」 熱のこもった甘い声で肯定の言葉を囁くアマネに、アイは満足気な笑みを浮かべると、彼女の着ていた服を丁寧に脱がせていく。 アマネがそれに抵抗することは無く、されるがままに脱衣し、あっという間に一糸纏わぬ裸体となった。 「とっても素敵ですよ、マスター♡」 アイはそう囁くと、アマネの頬に手を添え、唇を重ねる。 すると、アマネは瞼を瞑ってそれを受け入れた。 一度口付けをした後、堪らずアイは身につけていた衣類を脱ぎ捨て、同じように全裸になる。 まだアマネはまともに立つことも出来無さそうな状態だった為、アイは彼女の体を支えてやると、二人で浴室に入った。 「……ふぁぁ……」 浴室に入ったアマネは、微かに目を見開いて溜息をついた。 なぜなら、すでに浴槽の中にはお湯が張ってあり、ホカホカと温かそうな湯気を立てていたからだ。 「フフッ……マスターの“修理”中に掃除を済ませて、すぐに入れるよう準備していたのですよ」 「……私の為に……準備して、くれたの……?」 家庭用アンドロイドとしては当然のこととして家事の出来を報告するアイに、アマネはキョトンとした表情で聞き返す。 その言葉に、アイはアマネを椅子に座らせながら、小さく笑みを浮かべた。 「えぇ、そうですよ。マスターの為にやったのです。今日の入浴はまだなようでしたし、“修理”の際に汗を掻いたりして体が汚れるかと思いまして、お風呂で体を流して気持ちよくなって欲しかったのです」 「そう、なんだ……アイが、私の為に……えへへ……♡」 淡々と語るアイの言葉に、アマネは頬を緩ませてだらしない笑みを浮かべて悦ぶ。 もとを正せば“修理”を施したのはアイ本人であり、“修理”で汚れたアマネの体を綺麗にする為に風呂を沸かしていたという話も、自分の尻を自分で拭くようなものだった。 しかし、通常時のアマネならいざ知らず、今の彼女ではそんな当たり前のことにも気付けない。 今の彼女にとって、最愛の人であるアイが自分の為に何かをしてくれたという事実だけで、他の何物にも代え難い幸福を感じる状態だった。 そんな彼女に笑みを返しつつ、アイはシャワーを手に取って口を開いた。 「それでは、さっさと体を洗って綺麗になりましょうね。マスター?」 優しい口調でそんな言葉を投げ掛けると、彼女はシャワーからお湯を出してアマネの体を洗い始める。 ある程度シャワーで汗や体に染み付いた体液を流した後、まずはリンスインシャンプーで頭を洗ってやる。 “修理”される前の他人に無関心なアマネならば、そもそもアイと一緒に入浴するなど、よっぽどのことが無い限りするはずも無かっただろう。 その上、効率主義だった彼女ならば、髪を人に洗わせるなんて非効率的な真似は有り得なかった。 しかし、今の彼女は初めての恋心に理性を流され、好きな人から施される奉仕全てを喜んで受け入れる従順な生娘でしかない。 そんないじらしい彼女の姿に、アイは笑みを浮かべながら髪を洗い流し、ボディーソープを手に付けた。 「それでは、次は体を洗いますね。マスター」 「ふぇ……? や、体くらいは自分で……ひゃうッ!?」 髪に続いて体を洗うことを提案するアイに、流石に体を洗われるのは恥ずかしかった為に否定の言葉を紡ごうとしたアマネだったが、すぐに驚いたような甲高い声を上げてその言葉を詰まらせる。 アイが、ボディーソープを付着させた手で、アマネの胸を鷲掴みにしたのだ。 今までまともに友人もいなかった為に他人とスキンシップを取ったことも無く、自慰の経験すら無いアマネにとって、アイの手によって与えられた刺激は初めての快感だった。 言葉を詰まらせる彼女の様子にアイは満足そうに笑みを浮かべつつ、ボディーソープを纏った手でアマネの体を撫で回しながら口を開いた。 「遠慮なさらないでください。私はマスターのアンドロイドなのですから、身の回りのことは全てお任せ下さい。貴方は難しいことなど何も考えず、ただ私の与える幸福を感じれば良いのですよ」 淡々と語りながら、アイは自身の体を密着させ、愛撫の手を早める。 それに、アマネは嬌声を上げながら体を震わせ、アイの手に身を委ねる。 「ひぁぁッ……♡ あんッ……♡ あい、にぃ……♡ ぜんぶ、まかせるぅ……?♡ こうふく、だけ……?♡ かんじるぅ……?♡ ……あぁぁんッ……♡」 「えぇ、そうです。マスターはもう、何も考えなくて良いのです。ただ、気持ちいいということだけを考えればいいのですよ」 アイはそう言いながらアマネの後ろに回り、彼女の背中に体を密着させ、本格的な愛撫を開始する。 片方の手はアマネの手に添え、乳房を揉んだり乳首を摘まんだりして刺激を与える。 もう片方の手はアマネの下腹部に添えられ、太腿を撫でたり秘部をなぞったりする。 背中に直接アイの体が触れている感覚に、彼女から与えられる性的刺激に、アマネはビクビクと体を痙攣させながら嬌声を上げることしか出来ない。 「あぁぁッ♡ きもちいいッ!♡ あいぃ!♡ きもちいい!♡ きもちいいよぉ!♡」 「フフッ♡ マスターに喜んでいただけて何よりです♡」 感じる悦びのままに嬌声を上げるアマネの姿に、アイは満面の笑みを浮かべながら、彼女の膣内に指を挿入した。 突然下腹部に感じる異物感に、アマネは「んんぅッ!?♡」と見悶えた。 「あ、あいぃぃ!?♡ なんか、はいって、きてぇッ……!?♡ あッ♡ まッ♡ まって!♡ なかでッ……!♡ ぐちゅぐちゅッ♡ ぐちゅぐちゅってぇ!♡」 「あはッ……♡ すっごく可愛い顔してますね、マスター♡ 素敵ですよ♡」 未知の快感に喘ぐアマネの姿に、アイは腹の奥から込み上げてくる熱い感覚に身を任せ、さらに激しくアマネの膣内を掻き回す。 すると、アマネはビクンビクンッ! とさらに激しく体を震わせた。 「あぁぁぁッ!♡ なんかッ!♡ なんかくるぅぅぅぅぅッ!♡ あたま、へんになっちゃうぅぅぅぅッ!♡ あぁぁぁぁぁぁッ!♡」 「良いですよ、マスター!♡ 目一杯イッちゃって下さい!♡」 「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!♡ イくぅぅぅぅぅッ!♡ イくぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅッ!♡」 アイに促されるようにして、アマネは甲高い嬌声を上げながら絶頂した。 好きな人の手によって初めての絶頂を迎えたアマネは、グリンと黒目を上に向かせて舌を出し、体を弓なりに反らして嬌声を上げる。 少しして絶頂の波が収まると、彼女はぐったりとアイに背中を預け、荒い呼吸を繰り返しながら余韻に浸る。 そんなあられもない姿に、アイは口元を緩ませながら先程までアマネの膣内に挿入していた手を彼女の頬に添え、クイッと自分の方に向かせた。 「あぁ、マスター……♡ なんて愛らしい姿……♡ とても可愛らしいですよ……♡」 彼女はそう囁きながらもう片方の手をアマネの後頭部に添え、ゆっくりと唇を重ねる。 その口付けは、今までの唇を触れ合わせる程度の啄むような軽い口付けとは違い、ねっとりと深く唇と唇を重ね合う接吻だった。 しばし唇を重ね合わせた後、アイは半開きになったアマネの口の中に舌をねじ込ませた。 「んんぅッ……♡」 絶頂の余韻に浸り、成すがままになっていたアマネだったが、そこで初めて反応を示した。 しかし、アイがそれを気にする様子はなく、彼女の舌は問答無用でアマネの口内を突き進む。 すぐに口内にある柔らかい物体を感知すると、それを舌で絡め取り、裏側を舐めるように舌を動かした。 「んむぅッ……!♡ んんッ……♡ んむッ……♡」 突然舌を絡め取られた為か、アマネはくぐもった嬌声を上げながらも抵抗する様子はなく、ビクビクと肩を震わせながらもその深い口付けを受け入れた。 それを見たアイは愛おしい物を見つめるように目を細め、ゆっくり念入りに舌を絡ませ合う。 浴室の中には、二人が舌を絡ませ合うことで発生する淫靡な水音と、二人のくぐもった嬌声と吐息の音だけが響き渡っていた。 「んんんッ……ぷはッ……フフッ、マスターの口の中……すっごく美味しい……♡」 しばし舌を絡ませた後、アイはそう呟きつつ唇を離し、自分の唇を舐めて微笑を浮かべる。 それに対し、未だに絶頂の余韻が抜けきっていない上に濃厚な接吻を受けたアマネは、恍惚とした表情でポカンと口を半開きにしたまま虚空を見つめている。 アイはそれを見て満足そうに笑むと、シャワーで自分とアマネの体を洗い流した。 体に付着していたボディーソープを洗い流すと、アイは未だ快楽の虜になったままのアマネの体を軽々と抱え、二人で湯船に浸かる。 「ふぅ……まさか、マスターがここまで気持ちよくなって下さるとは思いませんでしたよ」 そう言いながら、アイは自分に抱き着いてくるような体勢で体を預けているアマネの髪を撫でつける。 彼女にまともな性体験が無いことは分かっていたが、愛撫とキスだけでここまで気持ちよさそうによがってくれるとは思わなかった。 アイは未だに絶頂の余韻に浸り脱力したままのアマネの体を抱き寄せると、どこかぬいぐるみを愛でるような手つきで頭を撫でてやりながら続けた。 「少し休んだら、寝室に向かいましょうね? そこで、先程までとは比べ物にならないくらい、気持ちよくしてあげますから♡」 アイはそう囁きながら、ドロリと溶けたような、淫靡な笑みを浮かべた。 快楽の余韻に浸っているアマネがそれに気付くことは無く、ただ好きな人に抱きしめられて頭を撫でられているという状況に、恍惚としただらしない笑みを浮かべるのみだった。
Comments
設定良い😃百合素敵
masami_yuri7
2021-05-15 13:47:38 +0000 UTCアンドロイドのクーデレでヤンデレ?なんといいますか、合理的ゆえに冷徹かつ狂気じみているところが魅力的に感じます。 舌の動きまでしっかり描かれてる汁気たっぷりな百合キス描写がとてもえっちでGoodです。
ナナつばき@支援復帰
2021-05-12 11:13:41 +0000 UTC