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あいまり
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淫らな獣におかされて

 ザシュッと小気味よい音を立てて、イノシシのような見た目をした魔物の首が飛ぶ。  真っ赤な鮮血が飛び散る中、その魔物の首を討ち取った女、アインは顔についた返り血を拭い、口に入った血液を吐き出した。  それから剣に付いた血液を振り払い、鞘にしまった。 「フン……こんなものか」  小さく呟きながら、彼女は先程自分が始末したイノシシの死体を、血のように赤く冷たい目で見下ろした。  くすんだ灰色の髪に付いた返り血を気にする素振りも見せず、彼女はイノシシの体に手を掛け、解体を開始する。  彼女は、女騎士でも無ければ冒険者でも無い。云わば、完全なはぐれ者だった。  騎士団も冒険者ギルドも存在するこのご時世にて、戦闘力の高い彼女がどこにも所属せずに一匹狼を貫いているのには理由があった。  アインという少女が生まれたのは、貧困で法律もあったようなものではないスラム街の一角だった。  彼女の両親は自分達の貧しさを紛らわす為、まだ幼いアインを奴隷商に売り払った。  奴隷となったアインを買ったのは貴族の男で、彼は年端もいかぬアインを時には労働力として使い、時には召使として使い、時には自分の慰み者として使った。  そして、彼女が十七歳になる頃に男は愛想を尽かし、何も知らない奴隷の少女を無責任に捨てた。  幼い頃から何も知らずに教えられてきたアインは、この世界で生きる術を知らなかった。  しかし、幼い頃から奴隷として生きてきたことから人並み以上に力はあり、とにかく最初は魔物を殺しまくった。  森で死んでいる冒険者の防具や武器を盗み、必死に魔物を殺して食い繋いだ。  そんな生活を送る内に、彼女は他の冒険者や騎士に比べても見劣りしない強い戦士となっていた。  彼女の噂は冒険者や騎士団の間にも瞬く間に走り、皆、その優れた力を欲した。  しかし、アインの警戒心は高く、そんな輩にも中々心は開かなかった。  だが、ある時、彼女の前に一人の女冒険者が現れた。  彼女は難易度の高いクエストを受託しており、そのクエストを攻略する為に、魔物の討伐の為に力を貸して欲しいと頼んできたのだ。  アインは最初、彼女の頼みを突っぱねていた。  しかし、必死に頼み込んでくる真摯な態度と提示された高額の報酬に負け、一度だけ手を組むことに決めたのだ。  その冒険者は正義感が強く、真っ直ぐな心を持った正直な人だった。  魔物の討伐の為に彼女と行動を共にしている間に、アインは少しずつその冒険者に対して心を開き始めていた。  いざ討伐対象の魔物の元に到着した時、別の冒険者パーティがその魔物を討伐しようとしていた。  しかし、魔物を討伐するには冒険者達のレベルが足りないようで、放っておけばそのまま死んでしまいそうだった。  正義感の強い女冒険者がそれを見過ごす筈がなく、彼女は勇敢にも魔物に立ち向かい、その冒険者グループを逃がそうとした。  だが、彼女が助けようとした冒険者グループは……彼女を囮にして、魔物から逃げたのだ。  自分達の命を救おうと戦っていた女冒険者の背中を蹴り飛ばし、魔物が彼女の体に貪りついている間に、奴等は逃亡した。  アインはそれに怒り狂いながらも魔物に切りかかり、必死の戦いの末に魔物を逃がすことに成功した。  しかし、何とか魔物は逃げたものの……その時、すでに女冒険者の体は、すでに見るも無残な変わり果てたものになっていた。  そのこともあり、アインは自分以外の人間を全て敵として認識するようになっていた。  他人の管理する組織に所属することすら嫌で、騎士団や冒険者ギルドとは一切関わらないようになり、独り身でただひたすら旅をし続けていた。  魔物を殺してその肉を喰らい、食えない部位は町の質屋で売って金を稼ぎ、たまにその金で宿屋に泊まって体を休めながら。 「……こんなものか……」  イノシシの魔物の死体を解体し終えたアインは、そう呟いて顔についた血を腕で拭った。  食えないツノや牙等を纏めて道具袋に仕舞おうとしたその時、彼女の体に、何やら巨大な蛇のような体が巻き付いてきた。 「うわッ……!?」  突然のことに、アインは驚きの声を上げる。  しかし、驚いている間に蛇の体は彼女の体にしっかり巻き付き、ゆっくりと引っ張り上げる。  足が地面を離れ、その拍子に手に持っていたツノや牙がバラバラと地面に落ちた。  突然のことに彼女は反応することが出来ず、自分の体に巻き付いた蛇の体の成すがままに、素直に引っ張り上げられることしか出来ない。  やがて木の枝の上に引き上げられると、そこには……一人の女がいた。 「ッ……! お前はッ……!」 「どうも、こんにちは」  そう言って微笑むのは、黒い長髪に桃色の目をした女だった。  しかし、彼女のその姿はかなり異質なものだった。  まず、彼女はその体に服を一切着ておらず、豊満な胸や細くくびれた体を外気に晒していた。  何より、彼女の腰から下……尻や女性器、足などのあるべきものが一切なく、代わりにそこには巨大な蛇の体が生えていた。  その蛇の体が自分の体に巻き付いていることに、アインは気付いていた。  しかし、彼女の目は、別の理由から見開いていたのだ。 「……ユ……ラン……?」  そう。目の前にいる女は、アインがかつて唯一信用していた女冒険者……ユランに、似ているのだ。  だが、その印象はかなり変わっていた。  ユランは活発な性格で、長い黒髪をポニーテールにして、いつも快活な笑顔を浮かべていた。  目の前にいる女のように、長髪を下ろした状態で妖艶な笑みを浮かべるような人間では無かった。  その時、アインの脳裏に、あの日殺そうとしていた魔物の特徴が浮かんだ。  旅の途中。焚火に当たりながら、ユランが見せてくれた魔物図鑑のとある一ページ。  セルパンファムという名前の、大蛇の魔物。  生まれた時は蛇のような見た目をしており、成体になるとかなりの大きさになる。  この魔物の最大の特徴は、人間を喰らうと、頭部と体の一部が変化して食った人間の上半身を模したものになるということ。  そして、それがセルパンファムの完全体となる。  セルパンファムの生命力は弱く、成体になった後に人間の肉を食って完全体とならなければ、一年程度で死んでしまう。  しかし、完全体となることで、その寿命は人間と同等まで伸びるのだ。  つまり、今目の前にいるセルパンファムがユランの見た目をしているということは……目の前のセルパンファムが、ユランを食い殺した魔物であるということ。  それに気付いた瞬間、アインの目の前が真っ赤に染まった。 「貴様が……あの時の……!」 「あら、覚えていてくれたの? 昔、私が餌を食べている所を、貴方が邪魔してきたのよね。アインちゃん」 「ッ……! どうして私の名前を……ッ!」 「フフッ、私達セルパンファムはね、食べた人間の見た目だけじゃなくて記憶や知識も引き継ぐの。……貴方のことはよく知っているわよ。アインちゃん」 「貴様ァッ……!」  セルパンファムの言葉に、アインは咄嗟に掴みかかろうとした。  しかし、蛇の体によって体がしっかりと縛られている為、それは叶わない。  彼女はしばらくの間ジタバタともがいたが、その程度で抜け出せるはずが無いと見るや、小さく息をついて動きを止めた。  それからセルパンファムの顔を睨み、続けた。 「……何が目的? まさか……私のことも食べる気なの……?」 「ふふふッ、そんなことするわけないじゃない。よりによって、貴方みたいな可愛い子」 「何をッ……!」 「まぁ冗談はさておき……私達は、人間は一度食べればそれで十分なのよ。個体差はあるけど、私は人間の肉自体はあまり好きじゃないし」 「ッ……じゃあ、どうしてこんなこと……ッ!」 「そりゃあ、もちろん……貴方を卵の苗床にする為?」  小さく笑みを浮かべながら言うセルパンファムに、アインは目を見開いたまま「は……?」と聞き返す。  すると、奴は相変わらず飄々とした態度のままで続けた。 「私達はね、同族同士で卵を作ることが出来ないのよ。人間の卵子に私達の精子を授精させる形で、人間の体内に卵を作るの」 「……何……?」 「でもね、人間でも誰でも良いわけじゃないのよ。苗床にした個体が弱いと、産み付けた卵がその個体のエネルギーを吸い尽くして卵ごと死んじゃうの」 「ッ……」  死ぬ、という単語に、アインは僅かに声を詰まらせた。  それに魔物はクスリと小さく笑み、続けた。 「でも、貴方が強いのはユランちゃんの記憶や昔の戦いで分かっていることだし、さっきの戦いを見て改めてそれを再確認出来たわ。大丈夫、貴方程の強さなら卵のエネルギー吸収にも十分耐えることが出来るから」 「誰がそんなものになるかッ!」  アインはそう叫びながら懐から何とか短刀を取り出し、自分の体に巻き付いている魔物の体を切りつけた。  それに魔物は驚き、咄嗟にアインの体を巻き付ける力を緩めた。  すぐさまアインはとぐろの中から脱出し、両手で短刀を握り締めて振り上げた。 「……なッ……!?」  短刀を振り下ろそうと魔物の目を睨んだアインは、短刀を振り上げた体勢のまま固まった。  なぜなら、魔物の目が桃色から一転し、瞳孔を中心に色とりどりのカラフルな渦巻きが出来始めたからだ。  グルグルと回るカラフルな渦巻きに、アインは短刀を振り上げた体勢のまま固まってしまう。 「な……にが……」  グルグル……グルグル……。  目の前で回る二つの目に、アインは目を離すことが出来ない。  瞳孔が開いた状態で固まっていた目は、徐々にその瞳孔を中心に色とりどりの渦巻きが出来ていく。  大きく見開いていた目は徐々に緩み、トロンとどこか眠たげな目になる。 「ぅ……ぁ……」  小さく呻きながら、アインはダランと手を下ろす。  すると、力の抜けた手から短刀が抜け落ち、高い木の枝から落ちて地面に突き刺さる。  しかし、アインがそれを気にすることは無く、気の抜けたような表情にグルグルと回るカラフルな目で魔物の目を見つめ返していた。  それに、魔物は蛇特有の先端が二つに割れた細長い舌を出して、シューと息を吐くような音を立てて不敵な笑みを浮かべた。  彼女は長い体を器用に使い、先端をアインの装甲の隙間に入れて、ビリビリとまるでプレゼントの包装紙を破るような感覚で引き剥がした。  身を守る為に身に着けていた防具も、その下に着ていた服や下着も、簡単に破り捨てられていく。  しかし、アインはそれに抵抗することなく、魔物の目を見つめたまま蕩けた表情を浮かべていた。 「フフッ……綺麗な体ね」  舌を出して笑いながら、魔物は一糸纏わぬ裸体になったアインの体のラインをなぞるように、自分の体をゆっくりと巻き付けていく。  蛇の鱗が自分の体を撫でていく感覚に、アインは僅かに身悶えたが、それでも魔物の目を見つめ続ける。  腰から上にゆっくりと巻き付いた体はアインの首まで到達し、尾の先端がゆっくりと彼女の首を巻き付け、キュッと体を縛るように力が込められた。  それに、アインは小さく「うッ」と呻いたが、それ以上の抵抗は無かった。 「フフッ……どーお? 大切なユランちゃんを殺した相手に操られて、無抵抗なまま成すがままになっちゃう気分は?」  そう言いながら魔物は余った尻尾の先端と片手をアインの顔に伸ばし、口角をグイッと無理矢理上げさせた。  アインがそれに抵抗する様子は無く、魔物の手によってその顔には歪な笑顔が浮かべさせられた。  その顔に、魔物は舌を出して上機嫌に笑った。 「すっごく嬉しそう🎵 良い笑顔だねぇ🎵」  楽しそうな口調で言いながら、アインの頬をグニグニと引っ張って弄ぶ。  アインはそれに成すがままになり、無理矢理笑顔の形にさせられた口から涎を垂らしながら、「ふへぁ……ふへひぃ……♡」と呟く。  それに、魔物は舌を出して笑いながら、アインの顔から手を離した。 「ねぇ、アインちゃん? 今どんな気持ち?」 「ふぇ……? えっと……あたまのなかふわふわして……ぼーっとして……すごく、きもちいいです……♡」 「フフフッ……ね、誰のおかげで気持ちいいのかな?」 「わたしが、きもちいいのは……」  そこまで言って、アインの言葉は止まる。  彼女の様子に、魔物は少しだけ驚いた。  ──催眠が解けかけている……?  そう思ってアインの目を確認するが、相変わらず彼女の目の中ではグルグルとカラフルな渦巻きが回っており、彼女が催眠状態であることを表していた。  催眠が解けかけているというわけでは無い。では、一体何が?  しばらくアインの様子を観察していた魔物は、とあることに気付き、ニヤリとほくそ笑んだ。 「そういえば、私の名前を教えていなかったわね」  ……そう。アインは魔物の名前を知らなかった為、言葉が続けられなかったのだ。  そもそも魔物間の間にて、個体差を区別するような名前は無い。  セルパンファムは基本的に群れることは無く、種族間で互いに接触することが少ない為、名前を持つ必要は無いのだ。  しかし、この場では何かしらの名前が無ければ少々困る。  どうしようか……と少し考えた魔物の脳裏に、ふと、とある名前が過ぎる。  それに気付いた魔物は、ニヤリと小さくほくそ笑み、続けた。 「私の名前はユラン。ユラン様、と呼びなさい?」  ユラン……魔物が食い殺した、アインが今まで生きてきた中で唯一信じた女の名前を使ったのだ。  正常時のアインなら、死者の冒涜だと怒り狂い、すぐさま剣を持って斬り殺していただろう。  だが、今のアインは正常な思考など持ち合わせてはいなかった。 「ゆらん……さま……♡ ……ぁあッ……♡」  魔物の名乗った名前を口にした瞬間、アインの中で、目の前の魔物にユランの姿が重なった。  今の思考力を失ったアインに、目の前の魔物とユランが別人であるという正常な判断が出来るはずも無く、瞬く間に目の前にいる魔物がユランであると決定付けられてしまう。  一度歪んだ思考は留まるところを知らず、その思考に引きずられるように、亡きユランへと向けられていた信頼や好意がそのまま魔物へと向けられた。 「それじゃあもう一度聞くわよ? 貴方が今気持ちいいのは、誰のおかげ?」 「わたしが、きもちいいのは……ゆらんさまのおかげ、です……♡」  うっとりしたような笑みを浮かべながら言うアインに、魔物……ユランはクスクスと楽しそうに笑った。  それから尻尾の先端でアインの頭を撫でながら、続けた。 「そうよ、私のおかげ。私が貴方を気持ちよくしてあげているの。……ねぇ、気持ちいいことは好きでしょう?」 「はい……♡ すきです……♡」 「もっと気持ちよくなりたいわよね?」 「はい……♡ もっと、きもちよく、なりたいです……♡」  従順に自分の言葉を復唱するアインに笑いながら、ユランは彼女の頭を撫でていた尾をゆっくりと下ろし、彼女の頬に当てた。  それから顔を固定し、顔を近づけて互いのグルグルと回る目を合わせながら、続けた。 「じゃあ、これから私の言うことを復唱しなさい? 復唱した言葉は、貴方の頭と心にスーッと染み込んでいくわ」 「はい……♡ ふくしょぉ、します……♡」 「ユラン様は私を気持ちよくしてくれます」 「ゆらんさまは、わたしを、きもちよくしてくれます……♡」 「私は気持ちいいことが大好きなので、自分を気持ちよくしてくれるユラン様のことが大好きです」 「わたし……きもちいいこと、すき……♡ きもちよくしてくれる、ゆらんさま……すき……♡」 「私は大好きなユラン様の所有物です」 「わたしは……ゆらんさまの、もの……♡」 「ユラン様のすることは、全て私を気持ちよくしてくれます」 「ゆらんさまの、することは……♡ わたしを、きもちよくしてくれ、ます……♡」 「ユラン様の言うことに従えば、私は気持ちよくなれます」 「ゆらんさまに、したがえば……♡ わたしは、きもちよく、なれます……♡」  ──フフッ……大体こんなものかしら♡  ユランは内心でそう言いながら、アインの頬を尾の先端でグニグニと揉んだ。  今更アインが逆らうはずもなく、涎を垂らしながらそれに蕩けた笑顔を浮かべた。  それにユランはクスクスと笑い、尾を器用に使ってアインの瞼を閉じさせた。 「それじゃあ、復唱はもう良いわ。続きは私の巣に帰ってからするから、巣に着くまでは眠っていなさい?」 「はい♡ ゆらんさま♡」  ユランの言葉に従い、アインはすぐさま眠りにつく。  次いで聴こえた寝息に、ユランはクスリと小さく笑みを浮かべ、自分の巣に帰るべく木を伝って地面に下りた。 ---  ズルズルと、何かを引きずるような重たい音を立てながら、ユランは巣穴へと帰ってきた。  彼女の体によって巻き付けられたアインは、移動中にも目覚めることは無く、固く瞼を閉じたまま安らかに寝息を立てて眠っていた。 「アイン、目を覚まして」 「……んぅ……」  ユランの言葉に、アインはゆっくりと瞼を開いた。  その目には相変わらずカラフルな渦巻きがグルグルと回っており、彼女がすっかりユランの催眠の虜であることを表していた。  彼女を一度とぐろから解放し、適当に手近な地面に仰向けに寝かせた。 「はぁい、足を開きましょうね~」  赤子のように成すがままになるアインに、ユランはあやすようにそう言いながら、足を開かせた。  アインはそれに「んぅ……♡」と小さく声を漏らしながら、足を開いた。  すると、彼女の陰部が露わになる。  ユランが試しにそこを指でなぞってやると、アインは「んんぅッ……♡」と小さく声を漏らしながら、ビクビクと体を震わせた。 「うーん……まだ少し濡れていないみたいね。ねぇ、ちょっと自慰でもして濡らしなさい?」 「ぅぁ……♡ かしこまり、ました……♡」  うわ言のようにそう答えると、アインは言われるがままに自分の陰部へと手を伸ばし、割れ目を指でなぞって自慰を開始する。  最初は慰めるような優しい手つきだったが、興奮によって愛液が滲みだしてくると、彼女はソッと割れ目の中に指を入れてクチュクチュと音を立てながら指を出し入れする。  膣の内壁を擦るように指を這わせ、指先が愛液に塗れていくのも厭わずに、徐々にその指の動きは激しさを増す。 「んぁッ……♡ ゆらん、さまぁッ……♡ ゆらんさまッ……♡ あぁッ……♡」 「フフッ、そんなに私の名前を呼んじゃって……どうしてほしいのかしら?」 「あぁッ……♡ ゆらんさまッ……♡ はやく、わたしとまじわって、くださいッ……♡ わたしに、はやく、たまごをくださいッ……♡ ゆらんさまと、わたしのこどもッ……♡ はらみたいですッ……♡」  催眠によって植え付けられた偽りの愛欲を自分の欲望だと信じて止まないアインは、自分の陰部を指で貪り、淫らに腰をくねらせながら懇願の言葉を口にする。  その姿に満足したユランはほくそ笑み、尻尾の一部から、二本の陰茎を出現させた。  虚空を眺めながら無心に自慰を行っていたアインは、突如現れた陰茎を前に、半開きになった口から「ぁ……♡」と小さく声を漏らした。 「ゆらんさま……♡」 「ほぉら、これがもうすぐ貴方の中に入るのよ? 私と貴方を一つにしてくれるの」  ユランはそう言いながら、そそり立つ二本の陰茎を焦らすようにアインの目の前で揺らす。  まるで憑りつかれたかのように、アインは焦点の合わない目で、必死にそれを目で追う。  その口の端からは涎が零れ、すでに目の前の陰茎に意識が奪われていることは明白だった。 「そんなに欲しいの?」  どこか馬鹿にするような口調で言うユランに、アインは陰茎を見つめたまま、ガクガクと何度も大きく頷いた。  それにユランはクスリと小さく笑うと、陰茎をアインの前に突き出した。 「それじゃあ、先にご奉仕してくれない?」  ユランのその言葉を聞いた瞬間、アインの中で、何かが切れる音がした。  直後、彼女は自慰をするのも止め、無我夢中でユランの陰茎にむしゃぶりついた。 「んむぅッ♡ んふぅッ♡ じゅるっ♡ れろッ♡ んぶぅッ♡」  鼻息を荒くしながら、彼女は必死にユランに奉仕をする。  ユランのことを心から愛するように作り替えられたアインにとって、口内にあるそれは今まで食べてきたどの食物よりも美味に感じた。  口からはとめどなく涎が溢れ、口内にある陰茎を濡らす。  彼女の健気な奉仕により、それは徐々にムクムクと大きく、固くなっていった。  アインはそれに目を見開き、咄嗟にそれを口から出そうとした。  しかし、それをユランは許さなかった。 「ホラ、もっと味わいな……さいっ!」 「んごぉッ!?♡」  ユランは目の前にあった灰髪を掴み、勃起した陰茎をアインの喉奥にぶち込んだ。  それに、アインは目を見開きながら、くぐもった嬌声を上げた。  ただでさえ何も考えられなくなっていた頭は、突然の衝撃によって真っ白に染まる。  グルグルと渦巻きを浮かべる焦点の合わない目を快楽に染めながら、アインはビクビクと体を震わせながらも必死に陰茎を咥える。  その様子にユランは満足そうに笑み、さらにアインの喉奥に陰茎をぶち込んだ。 「おごぉぉッ!♡ んぉ♡ お゛ぉ゛ッ♡」  何度も乱暴に陰茎をぶち込まれるが、それがユランに与えられる衝撃であるというだけでアインにとっては幸福へと変わり、醜い嬌声を上げながら快楽を貪る。  その時、咥えている肉棒の先端から、何やらネバついた液体が出てくるのを感じた。 「んむぅぅぅぅッ!?♡」  口内に炸裂した精液に、アインは悦びの声を上げる。 「零したらダメよ」  そんなユランの声がした為、すぐさまアインは口を窄ませ、口内に噴出した精液を一滴も零すまいと飲み込む。  濃厚で粘り気のある精液は中々飲み込めなかったが、何回かに分けることで、何とか飲み込んだ。  喉を鳴らして全て飲み込むと、彼女は大きく口を開けて、空っぽになった口をユランに見せた。  すると、ユランは満足そうに頷き、未だにそそり立ったままの陰茎をアインに見せた。 「それじゃあ、いよいよ卵を植え付けていくわよ」 「ぁ……♡」  目の前にそそり立つ、自分の唾液と精液に塗れた陰茎を前に、アインは掠れた声を漏らした。  今からユランの陰茎が自分の中に入る。  その事実に、アインは陰茎を見つめたままゴクリと生唾を飲み込んだ。  彼女の様子にユランは小さく笑み、尻尾を動かしてそそり立った陰茎がアインの足元に来るようにした。 「ホラ、自分から腰を下ろして挿入させなさい?」 「はい……♡ ゆらんさま……♡」  先程のイラマチオによって軽い酸欠になり、荒い呼吸を繰り返しながらもアインはそう答え、勃起した陰茎の上に自分の陰部を当てがった。  そして、迷わずに腰を──「ッぁぁあああッ!?♡」──下ろす。  バチィンッ! と、肉と肉がぶつかり合う淫猥な音が、ユランの巣穴の中に響き渡る。  幼い頃に処女を失っていた為、痛みは無い。  ただただ、巨大な男根による強烈な快楽が、雷のように彼女の体を貫いた。 「ぁぁ゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛ッ!♡ ぎも゛ぢぃ゛ぃ゛ッ!♡ ぎも゛ぢぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ッ!♡」  獣の咆哮のような嬌声を上げながら、アインは鱗に包まれたユランの体を掴み、快楽を貪るようにヘコヘコと腰を前後に動かし始めた。  腰を動かす度に愛液が肉壺から零れ出し、膣内で肉と肉のぶつかり合う音が響き渡る。  激しく腰を動かし、醜い嬌声を上げながら快楽によがるその姿は、まさに理性を失った獣そのものだった。 「んくッ……♡ ホラッ、こっちの穴もお留守よ?」  ユランはそう言うと、もう一本の陰茎をアインのアナルに当てがった。  しかし、今のアインにそれを気にする余裕など無く、自分の膣に入っている陰茎に夢中のようだった。  それにユランは小さく苦笑を浮かべると、アインの肩を掴み、座らせるような形で二本目の陰茎をアナルの挿入させた。 「お゛ほぉ゛ッ!?」  新たに増えた陰茎に、アインは背中を仰け反らせてあっという間に絶頂する。  ガクガクと体を震わせて交尾どころでは無くなるアインに、ユランは彼女の腰を掴み、尻尾を上下させて刺激を与え続ける。 「あ゛ぁ゛ぁ゛ッ!?♡ ま゛ッ!♡ あ゛あ゛あ゛ッ!♡ イ゛くッ!♡ イ゛ぐぅ゛ぅ゛ぅ゛ッ!♡」 「うッ……! 私もッ……! イくッ……!」  ユランのその言葉が聴こえたかと思えば、膣とアナルに挿入された陰茎の両方から、精液が噴出した。  ドクンッ……ドクンッ……と自分の体内にユランの精液が入ってくる感覚に、アインは弓なりに仰け反った体勢で虚空を見つめたまま、舌を出して涙を流しながら酔いしれる。 「ぁ゛……ぁ゛ぁ゛……♡」  掠れた嬌声を上げながら、ピクピクと体を震わせて絶頂の余韻に浸るアインの顔を、ユランはジッと見つめた。  しかし、すぐに小さく笑みを浮かべると、彼女の腰を掴んで陰茎を突き上げた。 「あ゛ぁ゛ぁ゛ッ!?♡」  敏感になった体に走る強烈な快楽に、アインはまたもや嬌声を上げる。  その様子にユランは笑い、アインの体を陰茎で突きながら続けた。 「ホラ、休む暇なんて無いわよ? 確実に卵を孕むまで、何度も犯してあげるッ!♡」 「あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ッ!?♡ ぎも゛ぢぃ゛ッ!♡ ぎも゛ぢぃ゛ぃ゛ぃ゛ッ!♡ い゛ぐぅ゛ぅ゛ぅ゛ッ!♡」  喘ぎすぎて嗄れた喉で、それでも嬌声を上げ続けながら、アインはまたもや絶頂した。  二人の淫猥な交わりは、数えきれない程の絶頂を迎え、アインが気絶するまで続いた。 ---  アインがユランのモノになって、約一年の月日が経った。  あれからアインは、ユランの巣となっている洞穴の中で過ごしていた。  ユランの卵の苗床となった彼女は、体内に植え付けられた卵に体中のエネルギーの大半を奪われる為、一歩も動くことが出来ずにいた。  食事はユランが咀嚼してほとんど液状になったものを口移しで飲み、排泄はほとんど垂れ流しだった。  洞穴の中でほとんど寝たきり状態のような生活を過ごしていたが、ユランの所有物と化した彼女にとって、ユランの世話無しには生きられない体になったことはむしろ幸福以外の何物でもなかった。  一年も経つと植え付けられた卵はすっかり大きくなり、彼女の腹部はまるで妊婦のように膨らんでいた。  しかし、膨らみ方はどこか歪で、触るとボコボコした固い感触が伝わってきた。  アインは、自分の腹の中にある卵を、ユランとの愛の結晶だと信じて止まなかった。 「フフッ、もうすぐ生まれる頃かしら」  ユランは自分のとぐろの中で横たわるアインの腹を尾の先端で撫でながら、そう呟いた。  それに、喋る為のエネルギーすら残っていないアインは答えられない。  ただ、口元に小さく笑みを浮かべたまま、カラフルな渦巻きがグルグルと回り続ける焦点の合っていないような目で、ユランの愛でる自分の腹をジッと見つめていた。  その時、腹の中の卵に違和感があった。  まるで動くような感覚と共に、中からパキパキと何かが割れる音がする。  突然の感覚に、アインは僅かに驚く。  腹越しにその感触に気付いたユランも、すぐにアインの腹を撫でるのを止め、その感触に意識を集中させた。  しばらくして、アインの秘部から、何匹もの小さな蛇が出てきた。 「ぁぁ……♡ ぁ……♡ えへぇ……♡」  出てきた蛇の子供を見て、言葉を発することの出来ないアインは、その顔に蕩けるような笑みを浮かべた。  すると、蛇の子供達は自分を産んだアインを親として認識しているらしく、ユランとそのとぐろの中で横たわっているアインの体を這いつくばり始めた。  自分の産んだ子供達に埋め尽くされながら笑う彼女の顔は、今まで生きてきた中で、一番幸せそうなものだった。


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