NokiMo
あいまり
あいまり

fanbox


【先行公開】その輪廻が淫靡に染まる時【後編】

<魔王視点>  私の膝を枕にして眠る少女の頭を撫でながら、私は静かにほくそ笑んだ。  ようやくここまで来た。  今、彼女……リンカ・ネーションの僅かな理性は眠りにつき、完全に無意識の部分が剥き出しになっている状態となった。  この状態であれば、彼女の心を如何様にも歪めることが出来る。  この時代でやっておくことは、あくまで彼女の心に釘を刺しておく程度のことだ。  勇者となるリンカの人格そのものを歪めてしまうと、今後の歴史に影響を与えてしまうかもしれない。  もしそうなった場合、下手すれば彼女が勇者にならず、この作戦が無駄になってしまう可能性がある。  だから、彼女の人格自体は歪めない。  代わりに……彼女の無意識に、新たな人格を植え付ける。 「ねぇ、私の声が聴こえる?」  優しく声を掛けてやる。  すると、彼女の瞼がピクリと震え、ゆっくりと口が開いた。 「……はい……きこえます……」  重たい声で紡がれた返答に、私は頬が緩むのを感じる。  しかし、すぐに気を取り直し、続けた。 「それでは体を起こして、目を開いて下さい。でも、貴方の心は眠ったままです」 「……はい……」  私の言葉に、リンカは重たい声で答え、緩慢な動きで体を起こした。  それからゆっくりと瞼を開き、父親譲りの真紅の目を露わにする。  今まで何度も見て来た、正義の炎を宿し凛々しく輝く目。  しかし、今その目には、正義の炎どころか自我の光すら宿っていなかった。  暗く淀んだ目には何も映さず、虚ろな表情で呆然と虚空を見つめていた。  軽く目の前で手を振ってみても、何の反応も示さない。  まるで人形になってしまったかのようなその様子に、ゾクゾクと嗜虐心が背筋を走る。  しかし、私はそれを何とか押し殺しつつ、口を開いた。 「それじゃあ、私の質問に正直に答えなさい。……今、どんな気分?」 「はい……すごくふわふわして……あたたかくて……きもちいい、です……」 「それはどうして?」 「それは……あなたに、きずをなおしてもらった、から……?」 「違うでしょう?」  私はそう言いながら、リンカの肩にソッと触れた。  すると、齢十二歳の少女の小さな肩が、ピクリと僅かに震える。  それに、私はすぐに安心させるように肩を優しく撫でながら、続けた。 「私に触れられたから、気持ち良かったの。だって、ホラ……傷が治った今でも、触れられると気持ち良いでしょう?」 「それは……」 「自分の気持ちに素直になって? 今、貴方は凄く気持ち良いはずよ?」  私はそう言いながら、彼女の頬に触れた。  傷を治す為に掛けた回復魔法には当然体を癒す効果もあるが、それと体を温もらせる効果のある火魔法を交互に掛けることで、私に触れられることで気持ち良いという感覚を彼女に与えることが可能になる。  傷が和らぐ安らぎと、体が温もっていく心地良さが相まり、私に触れられると気持ち良いという感覚をその体に覚えさせることが出来る。  結果として、今こうして一切魔力を込めずに触れてやっただけで、彼女は虚ろながらも恍惚とした表情を浮かべていた。 「ほら、凄く気持ちが良い……貴方が気持ち良いのは、私に触れられているから。繰り返して?」 「はい……わたしがきもちいいのは、あなたにふれられているから、です……」 「気持ち良くしてくれる私の手が、貴方に害を与えるはずがない……だから、貴方はこの手に抵抗しない……」 「はい……わたしをきもちよく、してくれる、あなたのてが……わたしにがいを、あたえるはずが、ありません……だから……わたしは、このてにていこう、しません……」 「そして、貴方を気持ち良くする私が間違っているはずがない。私のやる事なす事は全て正しい。私の言うことは全て、貴方にとっての真実。私のすることは全て、貴方を気持ち良くして、幸福感をもたらします」 「はい……あなたは、まちがってない、です……あなたはすべて、ただしい……わたしにとっての、しんじつ……しあわせ……もたらし、ます……」  重たい声で復唱するリンカに、私は静かにほくそ笑む。  今までどれだけ、目の前にいるこの少女に苦汁を飲まされてきただろう。  一度この首を掻き切られ、何度も敗北の屈辱を強いられ、何度も時間を巻き戻してきた。  何度過去を変えても諦めずに立ち向かい、私を追いつめて来た。  しかし、そんなループも、もう終わる。  私は彼女の頬に手を添え、クイッと顔を上げさせて目を合わせた。  虚ろな表情のままのリンカは、焦点の合わない目で私を見つめた。  それに私は小さく笑い返しつつ、ソッと指を動かして彼女の輪郭をなぞった。  母親譲りの金色のショートヘアの髪を耳に掛けさせ、そのまま耳の裏に指を持って行く。  骨のラインをなぞるように指を下ろしていき、顎に向かってカーブになっている位置で指を止める。  ……確か、この辺り……。 「……っぁ……」  グッと指に力を込めると、彼女は小さく声を漏らした。  少しして、口の端からツー……と涎が伝った。  私が刺激した場所は顎下腺と言い、ここを刺激することで唾液を分泌させることが出来る、と……昔何かの本で読んだことがあった。  さらにグニグニと刺激してやると、彼女の口からはとめどなく涎が伝い、ポタポタと地面に染みを作る。  しかし、それでも彼女は全くの無抵抗で成すがままになっていた。  頬を揉まれながら、口を半開きにして涎を垂らし、蕩けた目で私を見つめている。  それに私は笑いつつ、彼女の口の中に親指を入れてやった。 「いふぇ……」  すると、リンカは僅かに声を上げる。  それに私は笑いつつ、分泌された唾液で満たされた口内を親指で乱雑にかき混ぜる。  グチョグチョと水音が響く度に、彼女は僅かに艶っぽい声を上げながら、ピクピクと肩を震わせる。  頬は赤らみ、蕩けた目に恍惚の色が灯り始める。  さっきまであんなに殺意剥き出しにしていた相手に口内を指でグチャグチャにされてるって言うのに、こんなに気持ちよさそうにしちゃって……。  私は一度口内から指を離すと、掌を上に向ける形でリンカの鼻の穴に人差し指と中指を突っ込み、グイッとそのまま押し込む。  すると、彼女の頭はそれに従って後ろに傾き、「ふがッ……」と口から間抜けな声を上げた。  それに、私はグリグリと指をねじ込みながら、笑って続ける。 「どう? 今、どんな気持ち?」 「ふが……きもひ、いぃれふ……」 「へぇ……? こんなことされて嫌じゃないの?」 「あなたはぁ、わらひをきもひよく、してくらはる、らからぁ……いやや……ありまへん……」 「フフッ、それなら良かったわ♪」  私はそう答えると、空いている方の手を彼女の頬に添えて顔があまり動かないようにして、さらにグリグリと指をねじ込む。  すると、それが本当に気持ち良い様子で、またもや彼女の口から涎がポタポタと溢れ出してきた。  鼻の穴を指で責められながら涎を垂らすその滑稽な姿に、私は吹き出しそうになるのを必死に我慢する。  本当はもっと長くこうしていたいところだけど、長い時間彼女を構って歴史に影響があってもいけない。  今は私とリンカの周りに隠蔽魔法を掛けることで、周りからは私達の存在を認識できないようにしている。  しかし、いずれは夕食の時間になるだろうし、両親が外に出てきて娘がいなかったりしたら歴史に影響が出るかもしれない。  仕方が無いので、私はリンカの顔から両手を離し、彼女の顎を掴んでグイッと上げさせた。 「ぅぁ……?」  惚けたような声を上げながら、彼女は相変わらず淀んで虚ろな目をしながらも、どこかうっとりした表情でこちらを見つめる。  彼女の口から零れる涎が手に伝うのを感じつつも、私は続けた。 「ねぇ? 少し聞くけど……前世も含めて、貴方はキスってしたことある?」  私はそう言いながら、涎で濡れそぼった彼女の唇を親指でなぞった。  それに、彼女はうっとりとした表情を浮かべながらも、ゆっくりと続けた。 「きす……したこと、ないです……」 「ふぅん……前世でも、一度も?」 「はい……」 「恋人とか、一人もいなかったの?」 「はい……いません、でした……」  虚ろな声で言うリンカに、私は僅かに眉を潜める。  彼女の前世については大まかには調べていたが、恋人の有無などは知らなかったので、少し驚いた。  本当に寂しい人生だったんだなと呆れたが、まぁ……何も知らないなら、好都合。  私は彼女の唇を指で軽く押しながら、続けた。 「じゃあ、質問。私の手は何だったかしら?」 「……わたしをきもちよく、してくれる、て、です……」 「フフッ、正解♪ じゃあ、私のすることは?」 「……わたしを、きもちよく、して……しあわせに、してくれ、ます……」 「せーかい♪ つまり、私が貴方に触れれば、手じゃなくても気持ち良くなれるの。……例えば……」  私はそう言いながら彼女の肩を持ち、ゆっくりとこちらに倒して、私の胸に顔を埋めさせた。  ポフッと吸い込まれるように私の胸に顔を埋めたリンカは、「んんぅ」と小さく呻いた。  しかし、胸の谷間の中に見える目は虚ろながらも幸せそうに蕩け、快感を享受していた。  私は自分の胸を両手で挟み、彼女の頭をもみくちゃにするように揉み込んだ。 「ほら、こうされるだけで凄く気持ち良いでしょう?」 「んぁぃ……きもひぃ……れふぅ……」 「それなら良かったわ♪」  胸元から聴こえるくぐもった声に、私はそう言いながら彼女の頭をさらにもみくちゃにしていく。  髪がグチャグチャになって、口から垂れていた涎が私の胸の中で広まって自分の顔を汚していくにも関わらず、彼女の目はさらに恍惚に染まっていった。  彼女の頭をグシャグシャにしながら、私は続けた。 「ホラ、手で触れなくても、気持ち良くなれるでしょう?」 「んふぁい……きもひぃれすぅ……♡」 「無理に答えなくても良いわよ」  苦しそうに答えるリンカに私はそう答えると、手を止めた。  すると、彼女はピクッと肩を震わせ、私の胸の中で顔を上げた。  金色の髪はグシャグシャに乱れ、幼いその顔は涎だらけでベタベタになっていた。  それでも彼女の表情は恍惚としており、すっかり幸せそうだった。  彼女の様子に私は笑いつつ、乱れた髪を撫でつけ、彼女の体をゆっくりと離させた。  胸から顔を離されたからか、彼女の表情が僅かに悲しそうなものになる。 「そんなに悲しそうな顔をしないで?」  私はそう言いながら彼女の涎塗れの頬に手を当て、ソッと顔を上げさせた。  すると、彼女はうっとりした表情で身を委ねる。  それに私は笑い返し、もう片方の手を彼女の後頭部に当てて、そのまま唇を奪った。 「んんッ……!?」  直後、目の前で彼女の虚ろな目が見開かれた。  一瞬意識を取り戻したのかと思ったが、目の前で見開かれた目は暗く淀んでいたので、単純に驚いただけなのが分かった。  その証拠に、唇の隙間から舌を滑り込ませて口内にあった肉塊を絡め取ってやると、徐々にその目は快感に蕩けていった。  頬に添えていた手を離し、ビクビクと震える肩を抱いてから、息継ぎの為に一度唇を離す。  しかし、すぐに彼女の唇を奪い、舌を絡め取る。 「ぷぁッ……んんッ!? んッ!♡ んんッ……!♡」  その度に彼女はくぐもった嬌声を上げ、ビクビクと体を震わせた。  私に触れられるだけで快楽を感じるようになってしまった彼女にとって、ほとんど抱擁しているような状態でのこの濃厚な接吻は、かなりの快感を与えていることであろう。  ……否、与えている。  快感によって滲み出た愛液が股間部に染みを作り、まるでお漏らしでもしてしまったかのようになっていた。  もしもこの状態で互いに服を脱ぎ捨てて裸になり性交でもしようものなら、彼女は強烈な快楽に死んでしまうのではないだろうか。  ふと湧き上がった危惧と同時に試してみたいという探求心がふと湧き上がったが、流石にこれ以上の干渉は歴史に影響を与えてしまうと判断し、未来に持ち越すことにした。  その代わりと言うわけではないが、私は彼女の唇を再度奪い、舌を絡め取った。 「んちゅッ……♡ んッ……♡ ちゅッ……♡ んんッ……♡」  すると、私と接吻を交わすリンカにふとした変化が現れた。  終始脱力した状態で成すがままになっていた彼女が、自分から舌を絡めるようになったのだ。  息継ぎの度に甘い嬌声を上げながら、彼女は私の腰に緩く手を絡め、ぎこちない動きで舌を絡め始めた。  ついに堕ちたか。だが……私が望むものは、こんなものではない。  私はグッと彼女の肩を押し、唇を重ねたまま地面に押し倒す。  その衝撃で一瞬唇が離れ、私とリンカの唾液が混ざったものが零れ、下にいる少女の顔を汚す。  しかし、私はすぐに覆い被さり、彼女の唇を奪った。  互いに等しく舌を絡め合うキスなど、どこぞの両想いのカップルがするものだ。  私が望むのは、そんなものではない。  そんな生易しくて甘ったるい純愛物語はいらない。  対等な関係で落ち着いた恋人関係になど、興味は無い。  なぜならこれは、復讐なのだから。  彼女を私に惚れさせることが目的なのではない。  惚れさせて、堕として、屈服させて……服従させるのだ。  私には逆らえないという絶対的な上下関係を、この幼い体と成熟した心に叩き込む。  投げ出された彼女の右掌に、ソッと私の手を重ね、指を絡めて強く握る。  俗に言う、恋人繋ぎというやつだ。  快楽を感じながらもそれが分かったのか、放心した様子の彼女の顔がほんのりと赤らむ。  しかし、これは彼女の恋慕を掻き立てる為のものではない。  万が一にも抵抗させない為の処置であり、あくまで自分は捕食される側であると思い知らせる為の措置だ。  一瞬湧き上がったであろう彼女の恋心をかき消すように、私は再度唇を奪い、舌を絡め取る。  自分から舌を絡めさせる余地など与えない。  これは、一方的な蹂躙なのだから。  私は何度も彼女の唇を奪い、口内を舌で貪り尽くしていく。  最初は自分からも接吻を返そうとしていたが、徐々にその力すら抜けていって、完全に脱力した様子で成すがままになっていた。  息継ぎの度に甘い声を漏らしながら、気付けば全身から力を抜いて私の蹂躙を受け入れている。  指を絡めて握った手にすら力が入らず、完全に私の行為を受け入れるだけの人形と化していた。 「んちゅッ♡ んんッ♡ んーッ!?♡」  どれだけ唇を重ねて、舌を交わらせていた時のことだろうか。  突然、リンカが今までより一際大きい嬌声を上げた。  と思えばビクンビクンッ! と強く腰を跳ねさせ、目を大きく見開いた。 「んんんッ!?♡ んんぅぅぅッ!♡」  唇を塞いだままなのでくぐもった嬌声のまま、彼女はビクビクと体を震わせた。  ……絶頂したのか、と……まるで他人事のように考えた。  私はすぐに唇を離し、少し体を起こした。 「んぁぁあああッ……!♡ ッはぁぁッ……♡ はぁッ……♡ はぁ……♡」  口を離されたことで、まるで解放されたと云わんばかりに嬌声を上げた彼女は、肩で呼吸をしながら絶頂の余韻に浸っていた。  私の口から零れた二人分の唾液が、重力に従って彼女の顔を汚す。  しかし、今のリンカには、そんなこと気にならない様子だった。  未だに絶頂の余韻が冷めない様子で、口から零れる荒い呼吸は愉悦に染まっていた。  舌を出してだらしなく笑うその顔は、とてもじゃないが将来勇者となる人材とは思えなかった。  ……って、私が言うことではないか。 「……私の声、聴こえる?」  ソッと、問いかける。  私の声に、彼女はビクリと肩を震わせた。  しかしその声が私だと分かると、彼女はその表情をドロリと蕩けさせ、快楽に淀む真紅の目でこちらを見上げてきた。 「はぃ……きこえます……♡」 「そう……それなら良かった。……ねぇ、今、貴方はどんな気分?」 「えへぁ……♡ からだ、ぽかぽかしてぇ……ふわふわしてぇ……すごくきもちいいですぅ……♡」  そう答えると、絶頂の時に感じた快感を思い出したのか、ビクビクと肩を震わせた。  私はそれに笑いつつ、髪を耳に掛けて彼女の顔を覗き込み、続けた。 「じゃあ……それは誰のおかげ?」 「あは……♡ あなたのおかげですぅ……♡」 「フフッ、そうね。……あぁ、私は魔王だから、『魔王様』って呼びなさい?」 「はい♡ まおうさまぁ……♡」  うっとりした表情で、未来の勇者はそう口にした。  その目に浮かぶ感情は、恋慕や忠誠などの綺麗な言葉で片付けられるものではなかった。  ──崇拝だ。  心の底から屈服し、服従し切った狂信の目。  どうやら、すっかり快楽の虜になってしまったらしい。  元々、前世を含めてもキスすらまともにしたことがない彼女のことだ。  当然性交などもしたことは無く、これだけの快楽は二度の人生で感じたことが無いはずだ。  そして、今の体はこう言った性の悦びを一切知らない純粋無垢な物。  愛を知らない心を快楽で突き崩し、穢れを知らない体に快感を叩き込めば、簡単に飼い慣らすことが出来る。  ……計画通りだ、と、私は静かに笑みを浮かべた。  今の彼女ならば、世界の全てを犠牲にしてでも私に従うだろう。  私が殺せと言えば、例え前世での実の両親だろうが迷わず殺し、死ねと言えば喜んで死ぬ。  私の為だけに生き、私の為だけに死ぬ。  そんな奴隷が、今……完成した。  私はリンカの瞼に指を添え、優しく閉じさせた。  このまま彼女に恥辱の限りを尽くしても良いが、やり過ぎれば歴史に影響が出るかもしれないし、やめておこう。  彼女にとっては少し酷かもしれないが、この続きは……未来への持ち越しだ。  私は彼女の耳元に口を寄せ、静かな声で囁いた。 「それじゃあ、貴方は次に私が『おやすみ』と言ったら、眠りにつくわ。眠りにつくと、貴方は私に出会ってからの記憶は全て忘れるの」  私の言葉に、リンカは微かな声で「えっ……」と小さく呟いた。  それに、私は優しく彼女の頭を撫でて「安心して」と続けた。 「起きた時には覚えてないけど、心の奥底……無意識の部分では、しっかり覚えている。私に会って、気持ち良くしてもらえて、私のモノになったこと……全て、貴方の心にはちゃんと刻み込まれている」  その言葉に安堵したのか、彼女の顔が安らかなものになった。 「安心して。一生思い出せないわけじゃない。貴方は『魔王様の奴隷勇者』という言葉を聞くと今日の出来事を思い出して、今の状態になれるわ。……分かった?」 「……はい。わかりました」 「そう。じゃあ……おやすみ」  私がそう囁いた瞬間、彼女の顔から完全に表情が消える。  ゆっくりと体を起こしてみると、彼女はスースーと安らかに寝息を立て始めた。  暗示はバッチリ効いているみたいだ。  確信した私は、幼い彼女の体を抱きかかえ、家の壁にソッと凭れさせた。  もしも彼女が転生者では無く、ただの天才少女だったとしたら、この方法は使えなかった。  なぜなら、この十二歳という未発達な精神に暗示を掛けたところで、成長していく内に行われる人格形成の中でかき消されてしまうからだ。  彼女が発達済みの大人の心を持っていたからこそ行えた所業。  前世では中身の無い寂しい人生を送り、今世では魔王の奴隷、なんて……中々に可哀想な人生だけど。  まぁ、相手が悪かったとしか言いようがない。 「それじゃあ、また五年後で……ね」  耳元で囁いた私は立ち上がり、時空魔法を発動し、この時代から五年後の未来へと向かった。 --- <リンカ視点> 「──ちゃん。リンカちゃん、起きて?」  そんな声と共に肩を叩かれ、私は重たい瞼を開いた。  顔を上げるとそこには、私の顔を心配そうに覗き込むシオンと、その少し後ろでこちらを見つめているソーマの姿があった。  二人の様子に、私は瞼を擦りながら辺りを見渡した。  見ると、すでに太陽はほとんど沈んでおり、逆の方の空は藍色に染まっていた。  いつの間に寝ていたんだろう。剣の訓練が終わって、魔法の訓練を始めようとしていたところまでは覚えているんだけど……。  そう思って視線を動かすと、少し離れた所に訓練用の木刀が転がっていることに気付いた。  いつの間にあんな所に……? と不思議に思っていた時、シオンが私の肩に手を置いた。 「大丈夫? こんな所で寝て……どこか具合悪いの?」 「えっ!? いや、大丈夫だよ! ちょっと疲れてただけ!」  私はそう言いながら立ち上がり、元気なことをアピールする。  すると、その際に下着がグショッと湿った感覚がして、ついビクッと肩を震わせた。  えっ……何、今の……? まさか……お漏らしした?  慌ててズボンの股間部に触れると、少し湿った感覚があった。  マジか……この年でお漏らしって……。  この世界でも、オムツなんてとっくの昔に卒業したというのに……。  というか、お漏らしがこれくらい乾くまで寝ていたなんて、どんだけ熟睡してたんだろう。  訓練で疲れていたのかな……? と考えつつ、私は木刀を拾ってシオンに向き直る。 「元気なら良いけど……本当に具合が悪かったら、すぐに言うのよ?」 「分かってるって! それより、早く晩ご飯食べよ? お腹空いた~!」  込み上げる羞恥心を誤魔化すように出来るだけ大声で言いながら、私はシオンとソーマの元に駆け寄った。 ~~~五年後~~~ 「はぁ……はぁ……はぁ……」  目の前で朽ち果てる魔王軍四天王の最後の一人を見下ろしながら、私は肩で息をしながら、汗を拭った。  どうして今、昔のことを思い出していたのだろう。  まだ平和だった頃の、懐かしい日々。  二年前のある日、魔族軍に村を焼かれ、私の人生は終わった。  突如村に襲来した魔物の群れを一心不乱に斬り倒し、私は何とか魔物を全滅させた。  しかし、私が魔物を全滅させた時には、村人は皆魔物に食い殺されていた。  ……間に合わなかったのだ。  シオンに噛みつく魔物を切り裂き、彼女の安否を確認したが、すでに事切れていた。  他の村人達も体を噛み千切られ、無惨な状態で殺されていた。  特にソーマなんて……いや、これ以上は止めよう。  あの日から私は、魔王を殺す為に戦ってきた。  必死に魔物を殺してレベルを上げ、こうしてようやく魔王城へと辿り着いた。  回復薬でHPやMPを回復させるが、疲労感だけはどうしようもない。  こんな状態で、魔王に勝てるのだろうか。  ……否、勝たなければならない。  この世界で私を愛してくれた両親や村の人達の為にも、これまでの旅の中で出会い、私を応援し支えてくれた人々の為にも……私は勝つんだ。 「すぅ……ふぅ……」  小さく呼吸をして、私は目の前にある巨大な扉を見上げた。  一度剣を鞘に納め、私は両手を扉について、重たい扉をゆっくりと開いた。  ギィィィィ……と鈍い音を立てて、扉は開く。  そして、その先には……玉座にてこちらを見つめる、一人の女がいた。 「お前が魔王か」  言いながら、私は剣を抜いてその刃先をその女に向けた。  背中まである紫色の長髪に、桃色の目をした女。  まるで人形のように整った顔に、頭からは漆黒に染まった羊のツノのようなものが二本生えている。  胸が大きくスレンダーな体つきをしており、背中からはコウモリのような黒い羽が生えていた。  まるで悪魔のような忌々しい姿に、私は軽く舌打ちをする。  すると、彼女はクスリと小さく笑って、口を開いた。 「あら、リンカちゃん……いや、今は勇者様、だったかしら?」 「な、なんで私の名を……!?」 「さっきぶり、と言いたいところだけど……貴方にとっては五年ぶりになるのかしら?」 「何の話だ!」  飄々とした態度でよく分からないことを言う魔王に、私は咄嗟に怒鳴った。  すると、彼女は「怖い怖い」と言って笑いながら両手を挙げた。 「そんなに威嚇しないで? 五年も経つと体も大きくなって、威圧感満載ね」 「私はお前に会った覚えなど無いッ! 説明しろッ!」 「あら? これを聞いてもそんなこと言えるかしら?」 「は? 説明するならさっさと……──」 「『魔王様の奴隷勇者』」  笑みを絶やさぬまま紡がれたその言葉を聞いた瞬間、ドクンッ……と心臓が強く高鳴る。  直後、私の脳裏に、様々な記憶が蘇った。  五年前のある日。  突如空間から現れる魔王。  私が将来自分を殺すことになるから自分のモノにしに来たと語る魔王。  襲い掛かる私を軽々といなしてカウンターを食らわせる魔王。  私の傷を癒してくれる魔王。  私を気持ち良くしてくれる魔王“様”。 「ぁ……ぁぁ……」  カランカランと乾いた音を立てて、剣が床に転がる。  あぁ……そうだ……全て、思い出した……。  目の前にいる女は……魔王は……魔王様は……あのお方は……私の……──ッ! 「フフッ……思い出したかしら?」  立ち尽くす私を見て、魔王様は緩い笑みを浮かべながらそう聞いて来る。  それに、私はすぐにその場に膝をつき、床に手をついて頭を下げた。 「申し訳ございませんでした! 魔王様ッ!」 「……あら? 急にどうしたの?」 「私はッ……魔王様のモノでありながらッ、無礼な態度を取ってしまいましたッ!」 「そうね。剣なんて向けて、説明しろとか言ってきたわね。……あぁ、私のことをお前、なんて呼んでいたかしら」  淡々とした口調で言いながら、彼女はゆっくりとこちらに歩いて来る。  それに、私は冷や汗が頬を伝うのを感じながら、床に頭を擦りつけたまま次の言葉を待った。  忘れていたとはいえ、私は自分の持ち主になんてことをしてしまったんだ……!  私の村を焼いたから? 私の両親や村の人達を皆殺しにしたから? そんなことどうでもいい!  魔王様に逆らうなど、例え何があったとしても許してはならない愚行だッ!  ここで殺されても文句は言えない。  しかし、それよりも……彼女に無礼な真似をしてしまったことが、何よりも心苦しい。  この命を捧げても許されない悪行だ。この罪をどう償えば……。 「許してあげる」  すると、そんな言葉と共に、後頭部の上に足を置かれた。  直後、グググッと力を込められ、次いでグリグリと捩じられていく。  魔王様から与えられる心地良い刺激を後頭部に感じながら、私はゆっくりと口を開いた。 「許して、下さるの、ですか……?」 「えぇ」 「私はッ……魔王様に、あんな……生意気な口を叩いて……!」 「そうね」 「それだけではなくッ……! 今まで、魔王様の部下も皆、殺してきて……! 許されるような所業では……!」  ガツンッ! と強い衝撃が走り、視界に閃光が走る。  顔を蹴られたのだ。  恐る恐る顔を上げると、そこでは腕を組んでこちらを見下ろす魔王様がいた。 「誰が顔を上げて良いって言った?」 「もッ、申し訳ございませんッ!」  冷ややかな声に、私は慌てて頭を下げる。  すると、彼女はまた私の頭を踏みつけてグリグリと捩じりながら、続けた。 「私の所有物の分際でうるさいわよ。貴方は黙って、私の言うことを聞いていれば良いの」 「はいッ! 所有物の分際で反論してしまい、申し訳ございませんでしたッ!」 「分かれば良いの。……それに、全く罰が無いわけじゃないわ」  魔王様はそう言うと、私の頭から足を離した。 「顔を上げなさい」  頭上から降って来たその声に、私は恐る恐る顔を上げた。  すると、魔王様はクルリと踵を返し、玉座の方に歩いて行く。 「付いて来なさい」 「はいッ!」  魔王様の声に従い、私は慌てて立ち上がり、魔王様の後を追って駆け出す。  その際に、身に纏った鎧のせいで動きにくかったので、魔王様に付いて行きながら慌ててそれらを脱ぎ捨てて甲冑の下に着ていた薄手の服のみで駆け寄る。  彼女が玉座に腰を下ろすのを確認すると、私はその前まで近寄り、すぐに跪いた。  すると、魔王様は私の格好を見ると、僅かに首を傾げた。 「あら? 鎧はどうしたの?」 「はい! 魔王様に付いて行く際に邪魔になると判断したので、全て脱いできました!」 「なるほどね。……フフッ。偉いじゃない」  褒められた……!  魔王様に褒められたという事実だけで、胸の底から強い幸福感が込み上げる。  一人込み上げる幸せを噛みしめていた時、目の前に足を差し出された。 「舐めなさい?」 「ッ……! はい!」  魔王様の言葉に、私はすぐさま返事をして、目の前に差し出された魔王様の靴に舌を這わせた。  彼女が履いているのは革で出来た黒いブーツのような物だったが、魔王様の履物というだけで、私にとってはどんな食べ物よりも美味しく感じた。  こんなことでは罰にならないのではないかと危惧したが、私が魔王様にそんな疑問を抱くことなど許されるはずがないので、今は彼女のブーツを味わうことしか出来ない。  魔王様に喜んでもらえるようにと精一杯舐めていると、彼女は「あはははははッ!」と高笑いをした。 「良いザマねぇ、リンカ……ねぇ、今どんな気持ち?」 「レロッ……はい……レロッ……まおうさまの……」 「ちゃんと集中して答えなさいよ」  その言葉と共に、ガツンッと顎を蹴り抜かれる。  顎を揺らされたことで脳震盪を起こし、私はその場に倒れそうになった。  しかし、魔王様の前で姿勢を崩すわけにはいかないと、必死に体勢を立て直す。  気力で何とか持ちこたえた私は、「申し訳ございません」と一度謝ってから、続けた。 「はい。私は、魔王様の命令に従えて、とても幸福感に満たされております。この程度のことで私の罪が償えるのかと不安ですが、楽しそうな魔王様を見ているととても幸せな気持ちになります」 「フフッ、素直に答えられて良い子ねぇ。偉い偉い」  そう言いながら、彼女は私の顔に靴底を当て、グリグリと撫でて来た。  あは……♡ 魔王様に褒められた……♡ 嬉しい♡  悦びの感情は快感へと変わり、私はビクビクと肩を震わせる。  表情は無意識の内に綻び、だらしない笑いを零してしまう。  秘部からは愛液が滲みだして、私のショーツを濡らした。  すると、魔王様はそんな私の姿を見て、目を丸くした。 「ねぇ、リンカ。貴方もしかして……私に顔を踏みつけられて興奮してるの?」 「んふぇ……♡ はぃ……♡ まおうさまに、かおをふまれて……こうふんしてますぅ……♡」  私の答えに、魔王様は目を爛々と輝かせて「へぇ……?」と感心したような声を上げながら、私の顔を踏む力を強くした。  それから少しして何かを思いついた様子で、彼女はすぐに続けた。 「じゃあ、今すぐ服を全て脱ぎなさい」 「はいっ♡ まおうさまっ♡」  魔王様の言葉に従い、私はすぐに残った衣類を全て脱ぎ去った。  下着も全て脱ぎ捨てて生まれたままの姿になった私はすぐに跪こうとしたが、魔王様に止められた。 「足を開いて、性器が私によく見えるようにしなさい」 「かしこまりましたっ♡」  魔王様の言葉に従い、私はすぐに後ろの床に両手をつき、足を大きく開いて魔王様に秘部を見せた。  すると、彼女はクスクスと笑いながら、私の秘部にブーツの爪先をあてがい、グリグリと刺激し始めた。  直後、強烈な快感が秘部を中心に体中に広がった。 「あぁぁっ♡ あぁぁぁっ♡」 「フフッ、気持ち良い?」 「あッ♡ あぁぁッ♡ きもちいいッ!♡ きもちいいですぅ!♡」 「どこが気持ち良いの?」 「わたしのぉッ!♡ あぁッ♡ わたしのッ♡ ひぶがぁぁッ!♡」 「違うでしょう? ここはおまんこって言うのよ?」  その言葉と共に、爪先が私のおまんこを押す力が強くなる。  目の前が真っ白になるような感覚に襲われ、嬌声を上げながらも、私は必死に口を動かした。 「はぁいぃぃぃッ!♡ おまんこぉぉぉッ!♡ おまんこがきもちいいれすぅぅぅッ!♡」  呂律が回らなくなってきて、気持ち良いということしか分からなくなりながらも、私は必死にそう答えた。  すると、魔王様は満面の笑みを浮かべて「それなら良かった♪」と言った。 「あっ、イく時はちゃんとイくって言うのよ? その方が面白いから♪」 「はい!♡ あっ♡ イく!♡ イくぅぅぅぅ!♡」  嬉しそうな魔王様を見て湧き上がった悦びが快感と混ざり合い、私はあっという間に達した。  ビクビクと腰を跳ね上げさせ、愛液を撒き散らしながら、私は絶頂に酔いしれる。  そんな私を見て楽しそうに笑う魔王様を見て、私は心の底から悦びの感情が込み上げてくるのを感じた。  魔王様が喜んでる……♡  私がイくところを見て、あんなに嬉しそうに笑っている……♡  それだけで私の心は幸せな感情に満たされ、自然と笑みが零れた。  すると、そんな私を見て魔王様はまた小さく笑うと、イッたばかりの私のおまんこを再度爪先で刺激し始めた。  未だに絶頂の余韻の抜けない私の体はそれだけであっという間に達し、二度目の絶頂を感じることとなった。 「あぁぁッ♡ イくぅぅッ♡ イくぅぅぅぅッ♡」  魔王様に言われた通りにイくことを宣言しながら、私は体を仰け反らせ、強烈な快楽に身を任せた。  目の前がチカチカと激しく点滅して、頭の中が真っ白になる。  ふと前方に視線を戻すと、魔王様が私を見て楽しそうに笑っていた。  それを見ただけで私は幸せな気持ちになって、グチョグチョになったおまんこをさらに濡らした。

Comments

さすがの転生者も催眠には勝てなかったよ・・・ リンカがお顔を弄ばれたり、Mなプレイをさせられるシチュが良かったです。女が女にされるがまま好き放題させられるのっていいですよね。 心理描写では、魔王様がリンカへ抱く憎しみの描写が印象的でした。女が女へ抱く巨大感情、ゾクゾクきます。

ナナつばき@支援復帰

可愛い‼️悪墜ち良いです❗

masami_yuri7


Related Creators