その心を射貫かれて
Added 2019-08-21 16:19:43 +0000 UTC「近付くなッ! これ以上近付いたら撃つぞッ!」 とある町のビルの屋上にて、男はそう言いながら腕に抱いた女のこめかみに拳銃を突き付ける。 それに、男を囲んでいた警察達は、拳銃を構えたまま固まる。 すると、男はニヤリと笑い、「そうだ……」と呟く。 「そのまま動くんじゃねぇぞ……良いか、今から俺が用意するものを……」 そこまで言った男は、とある一点を固まって固まる。 視界の隅に入っていた、この町の中で一番高いビルの屋上の一点が、太陽の日差しを反射してキラリと光ったのだ。 何があるのだろうか……と一瞬固まった時だった。 パァンッ! と音を立てて、男の頭が撃ち抜かれたのは。 --- 「ふぅ……一丁上がり」 私、ライル・サシアンは、そう呟きながら愛用のスナイパーライフルのスコープを覗く。 ビルの屋上にて人質を取っていた男の頭は撃ち抜かれ、そのまま奴は息を引き取る。 人質に取られていた女は無事警察に保護され、事件は終幕を迎えた。 その光景を見ていた時、通信機からザザッと砂嵐のような音がした。 『“マズル”、任務遂行ご苦労。人質を取っていた男の絶命を確認した。速やかにその場を退避し、本部に帰還せよ』 通信機からの声に、私は心の中で「了解」と答えつつ、スナイパーライフルからマガジンを取り外した。 マズルとは銃口の意味があり、警察の中では私のことを意味するコードネームである。 私は警察に雇われているスナイパーで、こうして犯罪解決の手助けをしている。 こうして警察がわざわざスナイパーなんかを雇っているのにも、理由がある。 それは、ここ最近のこの町の治安の悪さにある。 というのも、警察の調査によると、犯罪組織『クライム』なんてものが出来ているらしく、そいつ等が悪さを起こしているらしい。 ……まぁ、金で雇われている私には関係の無い話だ。 私の役目は、警察から与えられた任務を遂行することのみ。 それ以上でも、それ以下でもない。 報酬が貰えれば、どうでもいい話だ。 仕事の道具を鞄にしまっていた時、仕事の邪魔になるからと外していたロケットが、荷物の隙間から零れる。 私はそれを掴み、蓋を開けて中を見た。 そこには、昔妹と撮った写真が入っていた。 ……もうすぐ、彼女の手術に必要な分の金が溜まる。 私がこんな仕事に手を出したのも、妹を救う為だからだ。 今までは殺し屋として仕事をしていたが、警察の直属ともなれば、確実な高額の報酬が得られるから。 正義も悪もどうでもいい。妹さえ……ラーナさえ救えれば、それで良い。 私はロケットを仕舞い、荷物の整理を再開した。 そういえばこれは少し余談なのだが、警察の任務に従ってクライムさんのお邪魔をしている間に、私は奴等からかなり敵視されているらしい。 通信機の電波でもハッキングして盗聴でもしたのか、いつどこから撃ち抜いてくるか分からないって理由から、巷では隠された銃口……シークレットマズルなんて仰々しい異名まで付けられているらしい。 ……仕事上、目を付けられることは覚悟していたが、相手が犯罪組織となると少し面倒だな……。 「……よし」 銃や諸々の道具を鞄にしまい終えた私は、すぐに立ち上がる。 今の所、クライムの輩には、私の素性は知られていないと見た。 ボロが出る前にさっさと金を溜めて、引退してしまおう。 そう思って、鞄を持ち上げて肩に掛けた時だった。 キィ……。 「ッ……!」 背後から聴こえた扉の音に、私はすぐに懐に隠した拳銃に手を掛け、振り返る。 するとそこには……一人の女の子が立っていた。 「……子ども……?」 私はそう呟きながら、拳銃から手を離す。 女の子は、見た目から察するに……十歳くらいだろうか。 金色の長い髪に青い目をした、人形のように可愛らしい見た目の少女だった。 白いワンピースを着た彼女は、辺りを見渡している。 ひとまず、私は鞄を肩に掛け直し、女の子の前まで歩いて行く。 「……どうしたんだ? 迷子か?」 「……お姉ちゃん……一人……?」 「……? あぁ、そうだが?」 「なんかね、ばぁんって……銃の音みたいなのがして……怖くて……」 そう言って目に涙を浮かべる女の子に、私はギクッと固まる。 ……発砲音が聴かれていたのか……。 「いや、それは……その……」 「……?」 しどろもどろになっていると、女の子は涙で潤んだ目で私を見上げる。 ひとまず私はしゃがみ込んで視線を合わせ、彼女の頭をポフポフと優しく撫でた。 「大丈夫だ。さっきまで銃を持った悪い奴がいたが、私が倒したからな」 「ほんとう?」 「あぁ、本当さ」 「わぁ! お姉ちゃんすごぉい!」 感嘆した様子で言いながら、少女は私に抱きついてくる。 それに驚きつつも、私は彼女を何とか抱き止め、ポンポンと背中を叩いてやる。 きっと迷子にでもなって、不安なところに銃声が聴こえてきて、彼女の心は弱っているのだろう。 私のせいで不安にさせてしまった部分もあるし、何よりこういう小さい女の子を見ると、ついつい妹を重ねてしまう。 さっさとこの子の母親を見つけて、返してやろう。 ……そこまで考えて、私の中に疑問が湧き上がる。 まず、犯罪組織のせいで現在犯罪町となっているこの町で、娘から目を離すなんてミスを母親が犯すだろうか? それに、迷子になっていたからといって、普通屋上に上がってくるだろうか? 大体……銃にはサイレンサーを付けているから、銃声なんてしないはずだぞ? 「お姉ちゃん! これ見て!」 その時、女の子がそう言いながら、体を離した。 私はそれに、咄嗟に彼女が手に持っているものを見た。 それは……スマホだった。 スマホの画面には桃色の渦巻きが表示されており、グルグルと中心に向かって回転している。 グルグルと……ぐるぐる……と……。 「何……を……」 そう呟きながらも、もう私の目は、スマホの画面から目が離せなかった。 ぐるぐる……ぐるぐる……ぐるぐる……。 中心に向かって、渦巻いて行く。 中心に……ちゅうしん……に……。 --- ドサッ……と、鈍い音がした。 ライルが肩に掛けていた鞄が、地面に落ちたのだ。 彼女の体は脱力し、両腕は重力に従ってダランと垂れていた。 目の前にいる幼女……カティア・クライムの視線に合わせてしゃがんでいた体勢は、いつの間にかその場にへたり込む体勢に変わっていた。 そんな状態でも、彼女の目はカティアが差し出すスマホの画面を凝視したまま動かない。 目からは自我の光が消え、口は半開きになって涎が垂れていた。 虚ろな表情のままスマホの画面を見つめていることから、彼女が完全な催眠状態に落ちたことを確信した。 「ふふ……そろそろ良いかしら」 カティアはそう呟きつつスマホを操作し、ホーム画面へと戻る。 スマホが無くなっても尚、ライルはスマホの画面があった一点を見つめたまま、虚ろな表情を浮かべていた。 そこには、犯罪組織クライムの天敵である、シークレットマズルの面影は一切無かった。 「気を付けして」 カティアがそう命令して見せると、ライルの肩がピクンッと震えた。 しかしすぐにフラフラと立ち上がり、その場にピシッと気を付けの姿勢を取った。 それを見て、カティアは小さくほくそ笑む。 ──……本当に効いているみたいね。 虚ろな表情で気を付けをしているライルを見て、カティアはそんな風に考える。 そもそも、犯罪組織クライムとは、カティアの父が作った犯罪組織だった。 理由は、この腐った社会を変える為。 カティアはそんな父を尊敬していたし、父の邪魔をする警察や、最近現れたシークレットマズルのことは恨んでいた。 とはいえ、警察も現在はシークレットマズルに頼り切った様子で、シークレットマズルの正体さえ暴けばこちらのものだと思っていた。 始末しても良いが、ここまで自分達を追い込んだ敏腕スナイパーをただ殺して終わりというのは、少し勿体ない。 そこで、何度か犯罪を起こしてシークレットマズルを引きずり出し、クライムに所属している科学者が作ったこの催眠アプリで洗脳してこちら側に引き込むというのがクライムの作戦だ。 一番相手を油断させられるであろう幼い見た目のカティアが行けば、この作戦はほぼ確実に成功する。 いや、実際、成功した。 しかし……。 「まさか、シークレットマズルさんがこんなに綺麗なお姉さんだったとは……」 そう言いながら、カティアは直立したままのライルの腰に抱きつき、まさぐるように彼女の体を撫でた。 その手付きはいやらしく、十歳の幼女のものとは思えなかった。 しかし、そんな風に触られても、ライルは抵抗しなかった。 直立したまま虚空を眺め、カティアの成すがままになっていた。 「ただ仲間に引き込もうかと思ってたけど……折角だし、ちょっと遊んじゃお♪」 そんなライルを見て、カティアは小さくそう呟く。 彼女はライルから離れ、ニヤリと笑いながら口を開く。 「じゃあ、お姉さん? 服脱いで。下着まで全部ね」 「……」 カティアの言葉に従い、ライルは無言で服を脱ぎ始める。 それを見て、カティアはどこか不満そうな表情を浮かべた。 何かが足りない。何か、少しだけ満足できないような……。 少し考えて、カティアはその正体に気付く。 彼女は笑みを浮かべて手を打ち、服を脱ぐカティアに言う。 「お姉さん。私の命令に従う時は、必ず『はい、ご主人様』って言って?」 「……はい。ご主人様」 どこか眠たげな声で言うライルに、カティアは満足そうに頷く。 その間にもライルは服を脱ぎ続け、あっという間に全裸となる。 丸裸になったライルはまた直立の姿勢となり、カティアからの次の指示を待った。 「フフッ……こんなお外で全裸になっちゃうなんて、シークレットマズルさんは飛んだ変態さんだね」 楽しむような口調で言いながら、カティアはスマホのカメラでライルの姿を撮影する。 侮辱され自身の痴態を撮られながらも、ライルはその表情を変えることなく、次の命令を待っていた。 何枚か写真を撮り終えたカティアは、少し間を置いてから口を開く。 「じゃあ、命令。今からその場でオナニーしながら、自己紹介して」 「はい。ご主人様」 「でも、オナニーをしても貴方は感じることが出来ません。ですが、その快感は確かに、貴方の体の中に溜まっていきます」 「はい。ご主人様」 カティアの言葉にそう答えると、ライルはその場に座り、足を開脚して秘部に手を持っていく。 その間にカティアはスマホの録画をONにして、ライルの様子を映像に収める。 「私の名前はライル・サシアン。年齢は21。仕事は警察署に雇われてスナイパーをしています」 淡々とした口調で言いながらも、ライルは自慰行為を続ける。 虚ろな無表情と淡々とした口調にそぐわない、淫靡な水音がグチュグチュと響く。 その様子にカティアはニヤニヤと笑いつつ、口を開いた。 「なんで、警察でスナイパーをしているのですか?」 「金が、必要だったから」 「それはなんで?」 「妹の手術費が、必要で……」 ライルの言葉に、カティアは「ふぅん……?」と、どこか不敵な笑みを浮かべた。 彼女は少し考える素振りをしてから、ゆっくりと口を開いた。 「妹さんは、この仕事をしていることはご存知で?」 「いいえ、知りません」 「そう……じゃあ、この動画を妹さんに見せたら、妹さんはどう思うかしらね」 「……」 カティアの言葉に、ライルの表情が曇る。 目敏いカティアは、その変化を見逃さない。 ──催眠アプリにすら抗える程に、彼女は妹のことを大切だと思っているのね……。 ここで下手にライルの価値観を歪めてしまうと、彼女の中で矛盾が生じ、いつか洗脳が解ける可能性がある。 少し考えて、カティアはニヤリと微笑み、口を開く。 「じゃあ、今から私がライルさんの頭をナデナデします。すると、妹が大好き~って気持ちがシャボン玉みたいに大きくなっていきますが、代わりに妹が誰だったのか忘れちゃいます」 「……はい。ご主人様」 カティアの命令に答えるライルの顔は、虚ろながらも、僅かに曇っていた。 しかし、催眠に完全に抗うことは出来ない様子で、彼女はオナニーを続けたままそこにいた。 その様子にカティアは笑みを浮かべ、ライルの頭に手を伸ばす。 「じゃあ、ライルさん。貴方の妹の名前は何ですか?」 「はい。ご主人様。私の妹の名前はラーナです」 重たい声で答えるライルに微笑み、カティアは彼女の頭に手を置き、撫で始めた。 すると、ライルは「あっ」と小さく声を漏らした。 「フフッ、全部忘れちゃえ♪」 「あっ……あぁ……」 カティアに頭を撫でられる度に、ライルの頭から、妹のラーナの記憶が抜けていく。 しかし、ライルはオナニーを続けたまま、虚ろな目で成すがままになることしか出来ない。 このままじゃ良くないことになるということは分かっているが、催眠に掛かっている彼女には、ご主人様であるカティアに逆らうという選択肢は思い浮かばなかった。 結果として、ライルはオナニーをしたままカティアに身を委ねる形となり、徐々に妹の記憶を無くしてしまった。 ……が、それ以上に妹のことを愛する気持ちが膨れ上がり、家族としての愛情はとっくに越え、恋慕と劣情による歪んだ愛情だけがライルの胸中を占めていた。 「ぁ……ぁぁ……」 「ふふ……そろそろ良いかしら」 カティアはそう呟きながらライルの頭から手を離し、しゃがんで視線を合わせる。 しかしライルはそれに答えることが出来ず、虚ろな表情のままオナニーを続けていた。 ずっとオナニーを続けることで大分快楽が溜まっているのか、秘部は愛液を垂れ流し、グヂュグヂュと鈍い水音を奏でる。 しかし、ライルの目には何も映らない。 名前すら思い出せない最愛の妹のことを想いながら、オナニーを続けることしか出来ない。 「ふふ……♡ それじゃあ、お姉さん? 妹さんの名前は何ですか?」 「はい、ご主人様。わたしのいもうとは……ぁれ……だれ……だっけ……?」 カティアの質問に、ライルは虚ろな表情でそう呟く。 それにカティアは小さく笑みを浮かべ、口を開く。 「今から、貴方はキスをされるとイッちゃいます。すると、今体の中に溜まっている快感が爆発して、頭の中が真っ白になって、凄く気持ち良くなります。そうなると、貴方の妹のことが大好きって気持ちがさらに強くなって、そのキスした人を大好きな妹だと思うようになります」 「はい。ご主人様。私は……んむぅッ!?」 復唱しようとするライルの口を、カティアは自分の唇で塞いだ。 次の瞬間、ライルの目はカッと見開き、グリンと白目を剥かんばかりに上を向く。 今までほとんど動いていなかった体が突然、壊れたようにビクンビクンと大きく跳ねる。 秘部からは愛液が鯨の潮吹きのように噴き出し、目の前にいるカティアの服を濡らす。 「ふふ……♪ キスだけでイッちゃったね、お姉ちゃん♪」 唇を離したカティアは、アヘ顔を晒しながら絶頂の余韻に浸るライルを見て、そう言った。 それに、ライルは答えない。 口からは喘ぎ声のような奇怪な声を上げ、ビクビクと体を痙攣させる。 カティアはそんなライルの体をソッと抱きしめ、耳元で囁くように続けた。 「お姉ちゃん……私のこと好き?」 「……すき……♡ すき……♡」 カティアの問いに、ライルはうわ言のようにそう答える。 それに、カティアは「嬉しい♡」と微笑んだ。 「それじゃあ、お姉ちゃんは私の為に、犯罪組織クライムで働いてくれる?」 「はたらくぅ……♡ がんばる……♡」 「えへへっ♪ お姉ちゃんだぁいすきっ!」 カティアはそう言いながら、ライルの体を強く抱きしめた。 それに、ライルは恍惚とした笑みを浮かべながら、受け入れた。 そこには、犯罪組織を脅かすシークレットマズルの姿は無かった。
Comments
権力を持った暗黒百合幼女、かわいいこわい・・・ カッコいいお姉さんが小さい女の子に好き勝手されちゃうシチュ、良いと思います。
ナナつばき@支援復帰
2019-10-06 15:12:45 +0000 UTC