後編振り返ります 桜が帰った後の東凛のシーンからスタートしました。 凛音は「嫌われるのも忘れられるのも慣れてるから別にいい」と。 前編で「お前普通に嫌われてたぞw」とミモちゃんに言われた時は「天才すぎて恐れられていただけ」と言っていましたが、アズマの前では「嫌われるのは慣れてる」と、自分の立場を認めています。自分を天才だと思っているのも事実でしょうけど、問題を起こして故郷から追い出されたり、総監督(内海パパ)にも1発殴られてますし、自分の性格にも非があることを本当はわかっているのでしょう。 しかし樋泉凛音という女は、強気な態度で突き進む生き方しかできないのです。 アズマは凛音が忘れられていたことで落ち込んでいると思ったのか「お前みたいな個性的な奴、俺だったら忘れないけどなあ」と励ましています。なんか、たまにちゃんと優しいんですよね。 個性的って、かなりオブラートに包んだ表現ですけどね。 凛音は「なんで姐さんはウチらのこと隠してたん?」と、そっちの方が気になっている様子でしたが、ここでアズマも正直に自分の行いを語りました。 (千春との当時のやりとりについては小説版で細かく書いてあります) 今回のシナリオを作るにあたって、こんなに近くにいたにも関わらず桜は長らくアズマに会っていなかったという事実をどう補完するかっていうのに一番苦戦しましたが、この件はこれで一旦決着って感じですね。 そして、ついにアズマの薬の件が明確に語られました。 「凛音みたいな人間を作れる薬」だったと。 凛音は、一瞬見ただけで全ての物を記憶できて本の内容なども一言一句間違わず暗記できるという能力の持ち主です。そして、機械を使った犯罪などに長けており、アズマ曰く仕事を覚えるのも早いとのこと。単純に記憶力がいいだけでなく、理解力や判断力も高いということでしょう。 そんな人間を、人為的に作れる薬だったとアズマは言っています。 健康な人間に投与すれば天才になり、記憶力などに問題がある患者に投与すればそれを改善できると。 過去に行われた臨床試験のシーンでは「頭の良さは努力や環境によって変えられるが、遺伝や病気など元々の運の要素もあり、自分は“幸運”な人間を増やしたいからこの研究をやっているのだ」と語っています。(当然フィクションなので現実的な話ではありません) これをどう見るかは本当に人それぞれだと思いますが、まぁ、倫理的にどうなんだと思われてもおかしくない内容ではあると思います。 そして、アズマは実際に「金や倫理的な問題で、国に研究を中止させられた」と言っています。中止だけでなく、日本中の研究所で出禁扱いされてデータごと抹消されたと。 凛音は「久代が絡んでいるのではないか」と予想し「答えを探せ」と背中を押します。 嘘のメールを送るなんて狂った作戦を思いついたのは、自分も久代に会いたい気持ちがあるからだろうと詰め寄りながら。 アズマは過去の回で「最初から期待なんてせず何も頑張らなければ傷つくことはなかった」と言い、全てを諦めてただの犯罪者として生きていく意志を口にしていましたが、凛音に励まされたことで「本当は諦めたことなんてない」と、やっと本音を言いました。 まぁ、傍から見たらずっと未練タラタラやんけ!という感じでしたが自分で「まだ諦めてない」と言えたのは初めてですね。 しかしその裏で桜は完全にアズマを見限って「あいつはカス野郎だ(要約)」みたいなことを言い放ちます。 小暮はかなり動揺しながらも、必死に桜を宥めます。しかし、理性を失って聞く耳を持たない桜は小暮を睨みつけながら「邪魔するな」と吐き捨てました。彩綾との関係も、もうどうでもいいと。 そして「お前、誰だ?」という発言に対し「それを私も今日知った」と言い、去っていくのでした。 最後に映った指名手配の画像については、多くは語りませんがもう確定演出みたいな感覚で描きました。 今までの回でも、度々「14年前の事件」というワードが出てきています。14年前から銃規制が厳しくなったとか、14年前の悲劇を繰り返さないために…とか。 銃と薬と裏社会って感じの物語になってきたと思います。 そして「幸運」という言葉もあったように、これはこの世界において一体何が本当の幸福なのかという話なのです。 私も鬼じゃないのでこれが本当の桜なんだと言い切ることはしませんが、物語の内容としては、毎回「これで行こう」と、明確な意志を持って描いています。 今後どうなるかはご想像にお任せしますが、ここまで読んでハマってくれた人なら次回以降もきっと楽しんでいただけると思います。 あと普通に作画はもっと進化できるように今後も頑張ります。 では、ここまで読んでいただきありがとうございました。 また次回。