NokiMo
キノコアザラシの沼
キノコアザラシの沼

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ふたなりモモイをケイがいじめる話

 ミレニアムサイエンススクール。  あらゆる分野における研究・思索を奨励する、新興でありながらキヴォトス三大校に名を連ねている学園である。  エンジニア部のように最先端技術を追求する部活が多い学園だが、ゲーム開発部のように古い技術を好む生徒たちが集まる部活も存在している。  そんなゲーム開発部の部室で、コントローラーのボタンを弾く音がひたすらに響いている。  部屋の明かりが外へ漏れないように閉められた遮光カーテンはしっかりと窓を塞いでおり、遮音性の高いものに買い替えた扉がゲーム音を室内に抑え込む。 「……っ。………ッ!」  備え付けのソファに腰掛け、手元にかかる特徴的な藍色の髪を払う余裕すらないほどにモニターに映る映像に集中している。旺盛な好奇心によって様々なものへ向けられるクリクリとしたスカイブルーの瞳は、自身が操作するキャラクターと対面するボスエネミーだけを注視していた。  ゲーム開発部の新入部員である天童アリスは、先週発売された大人気ゲームシリーズの最新作をプレイしていた。  情報公開から発売までに3年の時間を要したがそれに見合う完成度で、発売から半日も経たずにネット上には絶賛する書き込みで溢れた。 『絶対にネタバレ踏む前にクリアした方が良いと思うよ』 『ボス戦は時間掛かるから気をつけてね』 既にエンディングまで見終えたユズとミドリのアドバイスに従い、一週間の活動を終えて帰宅していく部員達を見送った金曜の夜に、アリスはラスボスとの最終決戦に赴いた。  食堂で簡単な夕食を摂り終えてコントローラーを握ったのが20時前。しかしラスボスとの戦いは熾烈を極め、トライアンドエラーを繰り返すこと15回。時刻は日付変更まで1時間を切っていた。 「……ぁっ!」  追い詰められたボスの放った最後の即死技を回避に成功し、渾身のカウンターがボスの耐久値を削り切る。ゆっくりと崩れ落ちるボスを見届け、アリスの顔に喜びの感情が前面に押し出される。 「や、やった!勝ちました!勇者の勝利です!」  思わず立ち上がり喜びの声をあげるアリス。ほどなくして荘厳な音楽と共にエンディングが始まる。  ムービーを見ていく中でここまでの旅を想起すると涙が滲み出し、慌てて拭う。  そうこうしている内にエンディングが終わり、タイトル画面に戻っていた。  いつもであればこのままクリア後のやり込み要素を始めるところだが、アリスはチラリと壁に掛かっている時計を見る。 「………うう、もうこんな時間です」  時間に余裕をもって始めたはずだが日付が変わるまでの残り時間は30分を切っており、流石に今から始めれば寝るのは2時を回る。それで翌日の活動に悪影響があるかと言われると無いに等しいが、夜更かしがバレればユウカから食らう目玉はさぞや大きくなるだろう。 「今日はもう寝ます!ちゃんと寝ると勇者に早くなれると先生は言っていました!」  誰に言うでもなく宣言をしたアリスはゲーム機の電源を落とし、ソファに横になって目を閉じる。ほどなくして頭上の青いヘイローが消える。 「…………」  そして数秒も経たずにアリスの瞳が開き、ゆっくりと身体を起こす。瞳とヘイローは淡いピンク色の輝きを放ち、その視線は普段のアリスと比べると刺すような鋭さがある。 「またですか王女……いえ、アリス」  アリスが睡眠状態に入ったことで表に出てきたケイは、現状を把握してため息をつく。 「ソファで寝るのは百歩譲りますが、コントローラーを置いたままだとぶつかって落下して際に破損する危険性があると何度言えば……」  面と向かっては決して言えない文句をこぼしつつ片付けをしていく。投げ出されたままのコントローラーは回収して収納棚へ。モモイが散らかしたままのスナック菓子の袋やパック飲料の空き容器はまとめてゴミ箱へ。手早く部屋の掃除を終え、寝る前のストレッチを軽く行なう。  別に自分が必要としているわけではない。 「(私の不手際でアリスの身に何かあっては困りますので)」  そんなことを考えながら前倒していた上体をゆっくりと反る。前傾姿勢でモニターとにらめっこをしていた身体からポキッという小さな音が響く。  たっぷり15分近く使ったストレッチを無事に終え、今度こそ本当に眠ろうかと収納棚から寝袋を取り出す。広げるのが少し手間だが、この手間を惜しんでアリスが身体を痛めたら目も当てられない。 「(そういえば、今日は金曜日ですか……)」  ふと視界に入ったカレンダーによって今日の曜日を理解する。それと同時に控えめなノックが響き、意識が休息から別の方向へシフトする。 「どうぞ、モモイ」  扉の向こうへと言葉を投げかけて数秒ほど間を空けてから扉が開き、アリスと同じゲーム開発部のメンバーである才羽モモイが姿を見せた。頬を赤らめながら入室する彼女にそっけなく言葉をかける。 「今日も来たんですね」  モモイがスカートの裾を強く掴んで下へと引っ張りながらモモイが呻く。 「だってケイが……っ」 「責任転嫁しないでください。元はと言えば怪しい薬を勝手に飲んだあなたの自業自得でしょう」  事情を知らない人間からは下着が見えないように隠そうとしているようにも見えるモモイに近づき、彼女が掴んでいる手を払ってスカートを捲り上げる。 「や……っ」  モモイの小さな悲鳴と共に露わになるピンク色の下着。モモイが顔を赤らめるがそれは下着を見られたからではない。ケイの視線の先には、下着で隠しきれないほどにくっきりと膨らんだシルエットがあった。 ・・☆・・  ことの発端は1ヶ月ほど前。  シャーレの当番でやって来たモモイが机の上にあったドリンクを勝手に飲んでしまったという割と頻発する話だが、モモイの不幸はそのドリンクが山海経のサヤから没収した薬だったことだろう。  完成と同時に先生に没収されてしまいサヤは確認できなかったが、意図せずモモイの身体で効能が認められてしまった。よりにもよってキヴォトスの生徒に男性器を生やすというピンポイントかつ恐ろしい効果だったわけだが。  先生から問い詰められたサヤは飛び上がって慌てて効能を調べ始め、2日後には報告が届いた。先生の詰め方がよほど怖かったらしい。  調合に使われた材料の量から算出された効果の持続期間はおよそ2ヶ月。つまりモモイは約60日間、男性器を生やして生活をしなければならないということである。 ・・☆・・ 「……まあ、生えたのは不慮の事故で済ませられますけど、抑えきれない性欲に流されてアリスの下着でセンズリこいたのは普通に有罪ですからね?」 「はい……」  ジロリと鋭く睨むとモモイは、元々小さい身体を更に居心地悪そうに縮こまる。 「ほら、早く下を脱いでください」 「う、うん……っ」  言われるがままに彼女はリボン柄のワンポイントが施されている下着を下ろす。隠していた布がなくなったことで、彼女の下半身に生えている男性器が姿を見せる。 「……しかし、何度見ても大きいですね」  他の人間の男性器を見た経験などあるはずもなく、まじまじとモモイの男性器を観察する。人間は生殖行為としてこれを女性の体内に挿れるらしい。 「(…………正気ですか?)」  自分の、アリスの身体にも生殖器があるのは理解しているし、その大きさもデータとして持っている。しかしモモイのこれを挿れるとなると相当の覚悟が必要になる。  一時的なものであり、時間経過で消えるものだというのが唯一の救いである。 「は、はやくっ。ケイはやくっ」 「おっと。そうでしたね」  息を荒くするモモイからの催促に思案を止め、改めて彼女に意識を向ける。ソファに腰掛け、両脚を大きく開けている。まるで『ここに身体を入れろ』とアピールしているようだ。  ケイは言外のアピールに従って両脚の間に身体を収め、しゃがみ込む。眼前にはモモイの大きなふたなりペニス。 「いきますよ」  その言葉と共にケイの小さな手がペニスに近づく。最初に触れたのは人差し指。竿の側面を指の腹でスリスリと優しく撫でる。 「ん……っ」  息を飲む小さな音。指先に伝わってくるペニスの熱と、微かな振動。ペニスに向けていた視線をチラリと上へと向けると、気持ちよさそうに瞳を潤ませているモモイが身体を震わせ、快感に意識を向けている。  ケイはペニスへの刺激を指先から手のひらへと移行し、竿に指を絡ませる。カリ首や亀頭といった敏感な部位にはあえて触れず、マイクでも握るかのように竿だけを優しく掴む。そのまま静かに上下に手を動かし、ふたなりペニスを扱き始める。 「ぁ、んんっ。きもちいい……、ケイの手、きもちいい……っ」 「何度も言っていますが、これはアリスのためです。あなたの性欲が抑えきれなくなってアリスを襲うなんて事態はなんとしても避けなければなりません。これはそのための性処理であり、私は仕方なく協力してあげているということをお忘れなく」 「わかってるっ。大丈夫だから、もっとしっかりシコシコしてぇっ」  ケイからすれば自身の立場を明確にし、かつ好き好んでこんなことをしている訳ではないという意思表示であるため重要な行為のつもりである。  しかし他人から見ればもっともらしい理由をつけて遊んでいるだけであり、当事者のモモイからすればそんなことは些事である。  『早く気持ちよくして欲しい』  モモイの内心を端的に表すならこれである。  そんなモモイの懇願に従い、ゆっくりと扱くスピードを上げていく。人差し指と親指で竿を締めて擦っていき、時折残りの指でタップを刻むように竿の側面を甘く叩く。  自分でオナニーをする際には決してできない、異なる種類の同時刺激。それらはモモイの中の絶頂感を徐々に、しかし確実に上げていく。 「ん、く、ぁっ……う、ぅ……んっ」  快感によるモモイの喘ぎが少しずつ大きくなっていく。しかしほどなくして彼女の反応が変わる。 「なんで、なんでぇ……っ」  困惑の混ざったやるせない声が室内に虚しく響く。  手で扱かれ性的興奮が増しているのはケイからもはっきりと確認できている。  自分の外見はアリスと同じであり、違いといえば瞳とヘイローの色くらいだ。友人であるアリスに扱かれているようにも取れる状況に彼女は興奮を募らせているのかもしれない。  しかしいくら性的興奮を募らせても、絶頂感が上昇しても、決して射精には辿り着けないことを知っている。 「なんでなんでって……。分かってるんじゃないですか、モモイ?」 「うう……っ」  普段の溌剌さがどこかへ消え去り、切なげに呻くモモイに意地の悪い笑みを向ける。  羞恥に顔を赤く染めたモモイはやがて意を決した様子で身につけていた服を脱いでいく。ミレニアムの制服である上着を脱ぎ捨てネクタイを放り、ワイシャツのボタンに手をかける。 「…………っ」  一瞬の逡巡。しかし自身の中に渦巻く射精欲に負けたのか、モモイは一息にボタンを外して袖から手を抜く。残ったのはピンク色のブラジャーのみ。  下半身丸出しで、身につけているのはブラジャーとソックスのみ。そんな倒錯的な格好のモモイはゆっくりと両手を上げる。頭上で手のひらを合わせて指を組む。  期待の籠められた視線を無言のモモイから向けられ、口元に笑みが浮かぶ。 「素直で偉いですよモモイ。それでは……」  右手でふたなりペニスを扱きつつ、空いている左手をモモイの腋の下へ伸ばす。彼女自身が空けてくれたことで一切の妨害を受けることなく辿り着くことができ、指先を軽く動かす。 「くひっ!?んふっ、くひゅふふふふふっ!あは、はひゃははははは……っ!」  人体の中でもくすぐったさを強く感じやすい部位である腋の下で蠢くのは、人が最も自由に動かすことができる指先。そんなケイの白く細い指先がモモイにくすぐったさを与えていく。  モモイは堪らえようとするが次から次へと笑いがあふれてくるのか、閉じている口の端から笑いが漏れ出している。そしてモモイがくすぐったさに身体を震わせるたびに、下半身にあるふたなりペニスは硬さを増していく。 「んく、ふひぃっひひひ!ぁ、やっ、んひぃっ!あはは、んんっ!」 握る強さも扱くスピードも一切変えていないが、モモイの口から出てくる喘ぎの混ざった笑い声が熱を帯び始める。  ケイにとってはまだウォーミングアップの段階であり、指を動かす準備運動をしているに等しい。しかしモモイはそんな簡単な指の動きからもたらされるくすぐったさに悶え、快感を覚え、下半身に生えているモノを硬くさせる。 「うひゃはははっ!なんで、こんなぁ……。……んあっ!?」 「あなたがくすぐられないと射精できない変態だからじゃないですかね」 「ちがうぅぅ……っ!」 「どこが違うんですか?ほら、こちょこちょ~。また硬くなってません?」 「んひゃぁっははははははっ!」 ・・☆・・  最初にモモイをくすぐったのは、アリスの下着でオナニーしているのを現行犯で取り押さえた際にお仕置きでしたものだった。しかしその時のモモイの反応に気を良くしたケイは、定期的なモモイの性処理でくすぐりを同時に行なっていった。  その結果、くすぐられないと射精できない難儀な身体にモモイは調教されてしまったのである。  そして現在。 「わきっわきのしたくすぐったいぃっひひひひひひひひひひひ!!あひゃぁぁっはははははははははははっ!!ぁ、やっおちんちんもぉっほひぃっ!?んぁひゃひゃひゃひゃっ!?」 「腋の下をくすぐってるだけなのに変な声を出さないでください」 「だけじゃないっ腋の下だけじゃないでしょぉっほほほほほほほほ!?んあははははははははははははははっ!!いひゃははははははははははははははははははっ!!」  ふたなりペニスを扱かれながら腋の下をくすぐられ、喘ぎの混ざった笑い声をあげるモモイを楽しそうに眺める。 「……おや、まだ優しく撫でているだけなのに、先端から我慢汁が出ていますよ?」  鈴口からとぷりと滲み出たそれを人差し指で掬い、指先を亀頭に置く。少し力を込めれば指の腹で雫となっていた我慢汁が広がり、亀頭表面の僅かな箇所をコーティングする。  亀頭粘膜という敏感な部位を触れられたことでモモイの身体が大きく震える。その様子にケイは楽しそうに人差し指でクルクルと円を描き、我慢汁を亀頭表面に塗り拡げる。 「んあ゛あ゛あ゛あああっ!!?や、やだっ先っぽや、ぁぁんっ!!?」 「そっちにばかり気を取られて良いんですか?ちゃんと腋の下にも意識向けて、頑張って射精しましょうね」 「あ゛ひゃははははははははははははははははははははははっ!!!くすぐッ、くしゅぐったいぃぃっひひひひひひひひひひひひひひひひっ!!わぎのしたああぁぁっははははははははは!!!い゛ひひひひひひひひひひひひひひひひひひひっ!!」  ウォーミングアップを終え、腋の下へのくすぐりが一段階強くすると、途端にモモイの口からは大きな笑い声があふれだし、室内に響く。 「随分と楽しそうですね。そんなに好きなんですか?」 「あきゃひゃはははははははははははははははははははははははははっ!!!ちがうっ!!すきじゃないぃぃっ!!すきじゃないひゃはははははははははははははははははははははははっ!!!わきどめてッ!!!ケイぃぃっひひひひひひひっ!!ケイッ!!!いっかいこちょこちょどめてってばぁっははははははははははははははははははははははははははははっ!!!」 「良いんですかモモイ。くすぐるのを止めたらいつまで経っても射精できないと思うんですが。いえ、モモイがくすぐられなくても、シコシコされてるだけで射精できるというなら構いませんよ。はい、どうぞ」 「あひゃひゃひゃひゃひゃっ!!は、ぁー……っ。は、ぁ……っ……っ?……ぅ、う゛う゛う゛う゛う゛ぅぅぅぅっ!!」  パッ、とケイがくすぐるのを止めて腋の下から指を離すと、モモイは安堵の息を吐いたのちに竿への刺激へ意識を向ける。しかし、ほどなくして悔しげなうめき声と共に身体を震わせる。 「おや、どうしました?まるで、もう少しで射精できそうだったのに急に刺激がなくなって射精できなくなって絶望したような顔をして」  モモイの内心を全て理解しているように、モモイが感じていたことを言語化して彼女に突きつける。ケイの顔には今日一番の悪どい笑みが浮かんでいた。 「イキそうなんですよね?ほら、シコシコしてあげてるんですから。いつでもどうぞ?」  普通であれば竿を扱かれているのだからいずれ射精できる。しかしくすぐられないと射精できないように調教されてしまっているモモイは、扱かれて快感を感じることはできても、その先にある射精には至れない。 「……ぐって」 「え、なんですか?」 「くすぐって!くすぐってよぉ!」 「……分かりました」  頷くと同時に扱いていた手を止め、両手をモモイの腋の下へ這わせる。ケイの行動にモモイの顔に驚きの色が浮かび口を開くが、何かを言おうとするよりも先にケイの指が再び腋の下をくすぐりだす。 「ま、ぁあっはははははははははははははははははっ!!?なにしぃっひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひっ!!?ちがうっちがううぅっふふふふふふふふふふ!!」 「何が違うんですか?あなたが言ったんじゃないですか。くすぐってくれと」  指の腹でしっかりとくすぐっていた最初と違い、今は爪の先端で優しくフェザータッチをしている。人によっては擽感よりも快感を強く感じるような刺激。しかしモモイは快感なんて全く感じていないといった様子で大きな笑い声をあげて悶絶している。 「そうだけぇっへへへへへへへへへ、そうだけどぉほほほぉ!!ちぎゃあははははははははははははははははっ!!!ちが、うぁははははははははははははははははははっ!!くすぐりだけじゃだめえぇぇへへへへへへへへへへ!!んぎひひひひひひひひひひひひひひっ!!」  必死にふたなりペニスへの刺激とくすぐりを懇願しようとしているのだろうが、モモイの口からは引き攣った笑いしか出てこない。  くすぐりだけでは射精できず、竿への刺激だけでも同じく射精できない。そんなモモイにできるのは、笑い声をあげながら必死に懇願することだけ。  そんなモモイの姿に、自身の中に未知の感情が生まれつつあることをどこか客観的に見ている。ケイはその感情が叫ぶ方向に行動を移す。 「モモイはわがままですね……」 「け、ケイ……?」  腋の下をくすぐっていた両手を離して立ち上がり、モモイの上半身から距離を取る。そのまま困惑するモモイに背を向ける形で座り込み、足首を掴む。 「え、うそっ、やだ待って……ケイっ!」  モモイはようやくこれから何が起きるのか、何をされるのかに気付き、足に力を込めて逃げようとするが、既にタイミングを逸しておりケイの手はモモイの足首から離れない。 「モモイのわがままでアリスを困らせるわけにはいかないので、わがままモモイを矯正します」 「や……待……っ」 「待ちません」  モモイの制止する声に心が揺れることはなく、ケイの白い指先がモモイの足の裏へ侵攻を開始する。あまりのくすぐったさにモモイの口から絶叫のような笑い声があふれる。 「い、きゃあぁぁぁっははははははははははははははははははははははっ!!?んぐぅっふふふふふふふふふふ、いやあははははははははははははははははははははははははははははははははっ!!!あしむりっあしのうりゃやだぁぁっはははははははははははははははははははッ!!!!」  ケイは爪を立て、ガリガリと足裏の皮膚を引っ掻いていく。他の部位で爪を立てれば痛みの方が強く感じるし、場所によっては怪我すらありえる。しかし足の裏は全体的に皮膚が厚く刺激に強い。  故に、爪を立て力を込めたとしても痛みは全く感じることはない。 「ねえッ!!あしやだってばあああっはははははははははははははははははははははははははははっ!!!ごめんなさいッ!!!ケイごめんなさぃぃっひひひひひひひひひひひひひ!!!あぎゃはははははははははははははははははははははははははははははははッ!!!!」  もっとも、痛みが感じにくいということを言い換えれば、受け取るのは全てくすぐったいという感覚になるのだが。  ソファーに寝そべったままのモモイは、くすぐったさに耐えるように頭を抱える。もちろんそれで足の裏の受けるくすぐったさは微塵も軽減されない。なんとかケイのくすぐりを妨害しようと上半身を起こそうとするが、笑い悶え脱力している身体では腹筋に力を込めることができない。  ケイがチラリと背後の彼女に視線を向ければ、そんな無様な光景が広がっている。 「(なんでしょう、この感覚は……。モモイのこんなみっともない姿を、私は……)」 ―――もっと見たい。  急速に成長している『嗜虐心』という感情にケイは従い、掴んでいたモモイの右足首を離す。 「あひゃはははははははは、はははははは……っ。はひ、ひひ……っ。お、おわり……っ?」 「いえ、次は左足です」 「……えっ」  やっと終わったのかと安堵しかけた彼女に、無慈悲な『次』を宣告する。驚愕と困惑が前面に浮かび、そこにじわじわと恐怖が混ざり始める。そんなモモイの顔に、昂りを強く感じる。 「人には足が2本あるんですよ?右足しかくすぐらないのは、左足に失礼でしょう」 「失礼でいい!!失礼でいいからもうやだっ!やだ……や、ぎゃぁっ!?あぎゃはははははははははははははははははははっ!!んあひゃはははははははははははははっ!!!あしっあしのうらむりだからぁぁぁああははははははははははははははははははははははははっ!!!」  モモイの拒絶を聞き流しつつ再び背を向け、制止の懇願をしている途中で問答無用に爪を立てる。そうなれば先程の再演だ。モモイの柔らかな足の裏から存在しない汚れをこそぎ落とすべく、形の整ったケイの爪が侵攻する。 「ぎゃひゃはははははははははははははははははははははははははははは!!!しぬ゛ぅぅっふふふふふふふふ!!あしのうらごわれるッ!!!あるげなくなるっ!!!いやあははははははははははははははははははははははははははははははははっ!!!!」 「大袈裟ですね。足をくすぐられただけで人間の身体は壊れたりしませんよ」 「ごわれる゛ッ!!!わだしのからだはごわれるの゛ぉっほほほほほほほほほほほ!!や゛あ゛あははははははははははははははっ!!?そこやだッ!!!!つちふまずやだぁぁっははははははははははははははははははははははははっ!!!」  特に意味もなく手を動かしくすぐる場所を変えた途端にモモイの反応がよくなり、ケイの指が土踏まずを凌辱し始める。当然モモイ側からすればたまったものではなく、なんとかくすぐりを止めさせようと必死に拒絶の意思表示をする。  必死の言葉がかえってケイの中にある嗜虐心を刺激する結果になっていることには、くすぐったさから逃れようと必死なモモイは気づくことができない。 「そんなに笑って、嬉しいんですよね?安心してください。もっとしてあげますから」 「うれしくな゛いがらああぁっはははははははははははははははっ!!!くすぐったいのだけはやだあっはははははははははははははははははははははははっ!!!さわって、ちんちんさわってよぉっほほほほほほほ、あぎゃひゃははははははははははははははッ!!!」 「ダメです。今はお仕置き中なので。恨むのなら性欲に流されてここにやって来た自分を恨むんですね」 「いや゛はははははははははははははははははははははっ!!!」  その後もケイは決してモモイのふたなりペニスには触れず、ひたすら足の裏をくすぐり続けた。望んだ快感は既に意識の彼方へ消え去っており、この様子ではくすぐったさしか感じ取れていない。  ケイは敢えて無慈悲にくすぐり続け、モモイに休ませる隙を与えない。くすぐる場所を土踏まずから指の間などに移っても、すぐに一番反応の良い土踏まずへと戻って来る。 「も、もうやだああああああっ!!!」  室内にモモイの叫びが響いた。笑い声ではなく純粋な叫びに思わず手を止める。それからほどなくしてすすり泣く声が耳に届く。 「きもちよくしてよぉ……っ。ケイぃ……っ」  元気が服を着ているような普段の姿から想像できない幼児退行したモモイの姿に、チラリと壁に掛かっている時計に視線を向ける。日付は大分前に変わっており、丑三つ刻までのカウントダウンが始まっている。 「……そうですね。そろそろ良い時間ですし」  このままでは土下座すらしそうなモモイの懇願にケイはため息をつく。途端にモモイの顔が明るくなり、身体を起こしてケイへと身体を真っ直ぐに向ける。。  待ちわびた射精への期待にモモイの股間で垂れていたふたなりペニスが硬さを取り戻し、ゆっくりと先端が上を向き始める。どこかおかしさすら感じる奇妙な光景を眺めつつケイは手を伸ばす。 「ん……っ」  最初と同じ優しい力でペニスを握り、ゆっくりと扱き始める。くすぐりで散々焦らされた身体は、微弱ながらも純度100%の快感に素直な反応を示す。  快感に意識を集中するように目を閉じているモモイの脇腹にそっと手を伸ばし、優しくくすぐる。 「んふっ、くふっふふ!あはははははっ!」  先程までの苦しんでいたものと違い、明らかに快感を覚えている嬌声の混ざった笑い声がモモイの口から漏れ出す。ペニスへ視線を向けると、鈴口から我慢汁が追加でとぷりと滲み出していた。既に濡れきっている亀頭粘膜へ我慢汁を塗り拡げる。 「いひぃっひひひひひひひひひひひっ!!!あはははははははははははっ!!!さきっぽ!!それきもちいぃっひひひひひひひひ!!」 「嬉しそうですね。それならこれはどうですか?」 「あ゛ひゃははははははははははははははっ!!!それくすぐっ、くすぐったいぃぃっひひひひひひひひひひひひっ!!」  扱く手を止め、指先を窄めて亀頭全体を撫で回すようにくすぐる。分類としては亀頭責めだが、今のモモイはくすぐったさを強く感じているらしい。右手による脇腹へのくすぐりは依然として行われており、熱の籠もった吐息が笑い声に混ざり始めている。頃合いだろう。  亀頭から手を離し、竿をしっかりと握って扱くのを再開する。 「ほら、モモイ。そろそろ射精して良いですよ」  そんな言葉と共にくすぐりを徐々に強めていく。撫でているだけだった指の速度を上げ、爪の先端で甘く引っ掻く。 「あはっあははははははははははははははっ!!!ん、くぅっふふふふふふふふふふふふ!!!イキそ、もうイッちゃ、ぅぁっはははははははははははははは!!!」 「構いませんよ、どうぞ」  最後の仕上げにカリ首に指をかけ、ボトル飲料の蓋を開けるように手首のスナップを効かせて捻る。 「あひゃああっはははははははははははははははははっ!!!イクッでるぅぁっはははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!あひゃあぁははははぁああああああっ!!!」  一際大きな笑い声をあげると同時に腰が跳ね吹き出る白濁液。室内を汚さないようにと先端を覆うように当てている手のひらに触れる温かい体液の感触。  いつもよりも長い射精とその後の身体の強張りが終わり、モモイの身体から力が抜けてソファーの背もたれに体重を預ける。 「気持ちよかった……。ありがとうケイ……」 「……何度も言っていますが、あなたのためではなくアリスのためです。あなたの性処理をすることでアリスへの被害を抑え……聞いているのですかモモイ!?」 「わかってるよー!」  納得がいかないとケイは鋭い視線をモモイに向けるが、いつもの調子を取り戻したモモイはどこ吹く風とニヤニヤと笑いながら返事をする。  その後も金曜日になるたびにモモイは夜遅くにゲーム開発部の部室へと足を運び、ケイの手によって性処理をされることになる。  ふたなりペニスが消えた後もくすぐりにハマってしまい、ケイにおねだりをすることになるのだが、それはまだ先の話である。


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