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正義の狐フォクシー・アルファ ――コンコン触れ合い交尾ショー――3

 五章 狼男と二穴ファックショー 「ふぅ! もう一発くれ……あん? 趣旨が違う? チッ」  雄牛は興が乗ってきたと射精後も衰えぬ巨根にて、アルファを突き倒そうとするが上からのストップが入ってきたようで、つまらなそうに引き抜き、アルファをコンクリートに打ち捨てる。 (どうして、わたし)  あの頃と違って拘束もされていなかった。  両手足が自由なら、絶対に独りも逃してやらない、そう思っていた。  自分の意思ひとつで動かせる両手足を投げ出し、収まりきらなかった白濁の粘液を股間から垂れ流す。もっと欲しいとさえ、思いながらだ。 (こんなふうになっちゃったんだろう? どこで、間違えたんだろう)  そして雄牛は命令してきた。  いま注いだものを、四つん這いで尻をあげた上で、掻き出してみろ。  逆らうわけにはいかない。だからアルファは、膝を立て顔をコンクリートに押しつけるようにして、熱くなった性器に赤いスーツに包まれた指を、何度も挿入して出来得る限り従った。 (おなか、ふくらんでて、はきそう)  粘つきドロドロの体液が、引っ張り出しても限りなく溢れてきた。  股をいじくるたびに新たに生じる欲情を感じ、雄臭いものが体外に排出される。  注がれたばかりのザーメンは潮と雌汁によって撹拌されてなおプリプリと揺れる軟体状で、それは生臭い湯気をあげていた。 (敵のザーメンかきだしてるのに、感じちゃってる)  どろっとした白い雄汁が赤い指に絡みついては、黒い陰唇がもったいないとビクついていた。顔側面をコンクリートに押し付けた屈服姿勢で、ぶるんっと調教や薬物によってサイズアップしていた乳房が、むちんっと掘られ叩かれまくった尻がよがってしまう。  尻をあげ開かれた下半身がグググっと突き出しながら、引き締まりながらも肉厚な太ももをビクビクと雄牛のイチモツみたいに痙攣させてしまった。 (イっちゃった)  両手でねっとりしたものを掻き出しながら、粘膜をくすぐる。  ふわりとした狐の耳が元気を失ったみたいにしおらしく頭を下げ、大量のものを痙攣する太ももに粘りつかせ、ネチョネチョ音を奏でるのだった。 「チッ! ザーメンかきだすだけにどんだけ時間をかける気だ役立たずが!」  雄牛は罵り、もういい、と告げ、すっかり立ち直った獣人兵士に指で指示した。  そいつらはアルファのダメージが回復しただけではない。ヒロイン交尾ショーを眺め、雌臭に雄臭に催して、股間まで元気におっ勃たせていた。サイズは雄牛に劣っているが数が揃っている上に、根本には雌を蹂躙する瘤状の突起物が備わり、根本の横幅だけならば雄牛に勝ってさえいる。 (こ、こんなに!?)  チンポがもらえるなんて、アルファは自分の驚愕を淫乱な思考で塗り替える。  いますぐにでも泣きわめき失神でもしたいほど心が疲れ体力が削れているのに、雄牛にあたえられた深い余韻に浸っていようとも獣人兵は「やっと出番だ!」。そう大口を開け獣臭いものを振り回さんばかりに歩み寄ってくる。  ぐるぅうぅ!  がぁ!  がぐるぅ!  獣人兵に抱えあげられる。  股間から剥き出しになっているのは、アルファからすれば見慣れているが腕のような巨根だった。それが一匹につき一本あり、ギンギンになるまで隆起している。  うげぇ何本あるんだよ  あらためてデカイな  そう男どもが驚きの声をあげるのは当然だろう。  アルファの交尾を見物し、ダラダラと垂れる先走りを照明に光らせ、鼻をひくつかせながら下卑た笑みになった。 (二本同時にやるつもりなのね)  緊張で息が強くなった。  抵抗する気力もないスーパーヒロインに、二匹の獣人兵が勃起を穴に擦りつける。  片方は雄汁の残滓が絡んだままのグロマンに、片方は腸液を滲ませ輪郭をプックリ膨らませた尻穴に向かって。  ズンッ!  ズボッ!  ほぼ同時に腰を突き上げられる。  それからはあっという間にトップスピードで、腰を上下される。 「ひゅぐぐうううう!!?」  獣臭い全裸の巨漢にサンドされたアルファは嬌声をあげた。  発情した雌狐の穴はどちらとも濡れ、獣人兵が腰を振るごとにヌギュ、ヌギュチュ、と独特な粘液音をあげ、いやらしくうねり竿を受け止める。股間から垂らした蜜が獣人兵の睾丸や太ももまでもを湿らせ、駐車場にむわっとするほどの臭いを漂わせる。 (ちやほやされて、勘違いしちゃったのかな)  ぐちゅぐちゅと股間が鳴る。不快感はなかった。  分厚い雄の胸に挟まれながら、剛毛がスーツに摩擦する。 (わたしは、ただの、淫乱な雌なの?)  そのとおりだ、自分を囲む獣人兵の笑い顔が同意しているように見えた。  可憐なるスーパーヒロインの正体は淫らな雌狐に過ぎずチンポを欲しがっている。  一皮剥いてしまえば肉便器。アルファの立場を肉棒と腰使いにて、獣人兵はわからせにかかった。すくなくとも、アルファはそのとおりに解釈した。 (わたし、きもちいいんだ。もっとしたいって、からだがもとめちゃう)  そうでなければ、なんだというのか。アルファは耐えるために信じる。  自分自身を取り戻すために、快楽を必死に求めているのだと思っていた。  心を壊すくらいの行為にされてきた肉体は、壊されるのが快感とばかりに発情した。 (は、ははは……いまのわたし、こういうことするのが、すきなんだ)  アルファは認めてしまった。というよりは思い込もうとした。  肉体が感じるんだから、自分が感じていないはずがない。これは自らの願望なのだと。ならば耐え抜けないはずがない。好きなことは、なんだって前向きに捉えられる。 (いたくなんてない、くるしくなんてない。だって、体が気持ちいいんだもの)  途端に自分が途方も無い尻軽の気がして、あれだけ嫌悪した獣人兵士の竿に向かって意識的に腰を振ってみた。あの頃の自分に戻りたい、そう願いながら雄牛とセックスしたみたいに。 「ひゅ! ひゅうう!!」  ふごぶごと豚が鳴くように、アルファは喘いだ、そのほうが感じれるから。  人間離れした獣人兵の剛直が前後から襲いかかった。膣道と腸粘膜をえぐり貫く肉の採掘機が下腹を「ボコン」と肥大化させ、巨大な質量を獣以上の膂力を持って幾度となく押し付けた。 「ひゅうう! ひゅううん! おん! おおん!!」  アルファは太ももまでグッショリ濡れている。尻尾が性欲で膨らみ、勃起するみたいにあがっていた。  肉の両穴からブチュブチュと瘤状の器官が出入りすれば輪郭を容易く引き伸ばし、床に汁を雨粒さながらに降らせコンクリートを黒くする。 (きもちいい! チンポがきもちいいよぉ!)  自らを淫らに堕落させ、孕んではオろしてきた過去を反復する。  これが敗北者に相応しいのだと、悔しさもない。快楽の代償と考えれば赤子なんて安いものだ。そう信じようとした。また、やり直すために、もとに戻るために。 「ひゅうおん! ひゅお゛ぉん!!」  日常生活でもむき出しになった性感帯をくすぐられ、常時発情状態になった浅ましい狐豚に変貌した肉体が、前後から押しつぶしにかかる獣人兵にしがみついていた。抵抗もなく好きな雄に甘える雌の様相を衆目に魅せつけた。  お熱いな  雄牛にそんな野次を飛ばされる。何をアタリマエのことを、アルファは『チンポ』に向かって腰を振り、全身の肉をブルンブルン! ブルンブルン! と求愛でもするみたいに振らせ、自らを売女に貶めた。 「んびゅううう! おぉぉん! う゛ぉん!!」  畜生の叫びをあげ、二穴責めがいよいよクライマックスに突入する。  生意気にも自分たちに逆らった雌を甚振る心地よさに、獣人兵は口を半開きでアルファのくれる性的興奮に熱中していた。容赦ない雄の乱れ突きが、熱されたアルファを容赦なく貫き、もちあげ、穴から内蔵を膨張させる。 「おん! あ゛んおん!」  アルファは戻りたい気持ちさえ、畜生の可愛がりで失いつつある。穴はビクンビクンと竿と瘤とを締めあげ、グチュグチュと先走りの混ざった雌汁を沸騰させ射精を促す。  ドビュウウウ!  子宮と肛門の奥に白濁が接射された。  間欠泉でも噴き出したみたいな勢いと熱をもって、ドロドロのものを震え上がり、白目になったアルファに注いでいく、どくんどくんと震えながら、アルファを握った二匹の雄は歓喜に打ち震えた。 (なかが、タプンタプンってしてる)  倒すべき悪党の手下たちに犯されている。  堪えねばならないと昔は本気で思い抵抗していた。  この燃え盛るような肉棒と湯気立ち煮えたぎる雄臭い種汁さえ注いでもらえれば、そんな意志など無意味なんだ。そんな考えが頭によぎるほどに、アルファは牝の歓びに浸っていた。  どくんどくんと脈打つ肉棒から、汚らしい体液を穴で飲み干す。  膣と肛門は出すよりも受けるほうが得意で、特に苦しみもなかった。 (きっと元に戻れる)  そう信じながら、この場に居合わせる二十近い獣人兵の睾丸に溜まったものが空になるまで、ぶっ通しで相手をさせられた。  最終章 コンコン交尾で触れ合いショー 「お゛え゛」  いまのは、アルファが精液を吐き出した声だった。  信じられない光景が、映像でなく現実として流れていた。  アルファがヴィランに屈し、自ら竿を秘裂にくわえ膣内射精までされた。  その後は獣人兵が飴玉に群がる蟻のようにアルファに殺到して、白濁の水たまりが出来上がり、その中心にアルファが転がっていた。電柱の傍に吐き捨てられた吐瀉物みたいに穢らわしい様相で仰向けになっている。いったい何時間をかけて狼男の相手をしていたのかわからないが、十数人が萎えるまでその身で欲情の捌け口にされていた。  ぼこっ  ザーメンが穴という穴から垂れて粘る。  鼻からも肛門からも、口からも膣からもだ。  居合わせたものは誰ひとりとして、同情しない。  かわいそうとも考えず、欲に正直な目をしていた。   「掃除しろ」  雄牛の言葉に合わせ、萎えた獣人兵たちが作業する。  よくわからないスプレーをふきつけ、布で拭い始めていた。  生臭さ、白濁のねっとりした感じがキレイになくなってから。 「ぎゅぐ」  びたん! と。  汚れていないコンクリートに、アルファは投げ出される。  転がって、仰向けになり、ぶるんぶるん、乳房が揺れそそった。  ほんの数メートル先にアルファがいる。乾いた唇を意識して生唾を飲む。 「ひゅぅぅ……」  鼻フックで鼻孔をひっぱられ上の歯茎は剥き出し、豚のように穢されている。  開口具の輪っかを口に詰められて、発情した犬さながらに息を吐き唾液を流す。  赤いスーツには穴が開けられている。女性の特徴的なバストのところに一つずつ、ビラビラの陰唇とブクブクした肛門とが外に出るように一つずつ。 「ひゅ、ふびゅふぅゥ」  AV女優や男優の、如何にも使い込んでますといった黒ずみ具合。  日焼けでもしたみたいに真っ黒になったアルファの膣は、両側のビラビラが変に突き出ていた。いまにも蠢き出しそうな外見は、アワビなんかよりも毒々しい。  黄色い毛に包まれたヒップのすき間より、肉がはみだしている。一見すると巨大な寄生虫が口をひらき肛門から出ているみたいだった。そこは脱肛していて、肉が垂れ落ちているのだ。太すぎる巨根を何度も受け入れて、引きずり出された証といえた。 「だれか突っ込んでやれよ。早いもの勝ちだ」  雄牛は交流イベントのフィナーレだと手を叩いて会員を煽った。  アルファは憧れだった。いつも誰かを守ってくれる正義の狐……。  苦しくても誰かの前では笑顔を絶やさず、戦うときは目を鋭くしていた。  その彼女が、悪党に泣きじゃくり喘ぎ、快感に溺れることで身を守ることを選んだ。  牛の巨根を自ら受け入れて、黒ずみガバガバの膣で何度もしゃぶりあげ膣出しされた。  しかもアルファにとっては取るに足らない量産型の狼に群がられ、淫らに腰を振った。  赤いスーツの下の性感帯……何千何万と弄られ弄ばれたことだろう。どこを見ても普通ではなく、まともでなくなっている。  フォクシー・アルファはいつも笑顔で誰かを守り、戦いに身を投げ出してくれた。  そのはずがスーツの下は弄られ尽くして、頭まで狂わされていた。もう快感や催眠に頼らなくては自分自身が保てないくらいに落ちぶれていた。飼い慣らされた犬にも劣っている。  それがなんだ、助けてくれた事実は変わらないだろう!?  何が正しいのかを知っている。あとは従うだけだ。  こんなときこそ、助けられてきた者が声をあげなくてはならない。  こんなときだからこそ、彼女を奮い立たせるため声をあげるべきだ。  わかっているのに、自分は勃起していて、精液を掃除された彼女に触れる。 「独り占めとは欲張りだな。最初に動けた正直者に上から御褒美だ。おまえだけにイジらせてやるとさ」  もっちりとした乳房が触れる、尖った乳首の充血具合にしこりが心地よい。  赤い強化スーツ。ちまたではコスチュームと呼ばれるアルファの赤色はぬくもりある人肌と似ていた。これに触れオナニーするだけでも女性を抱くより気持ちがよくなる。簡単に予想が立てられるほど、欲をくすぐられて我武者羅なまでに触れる、感触を神経に覚え込ませ生涯をかけ忘れ得ぬよう。 「ひゅぐ……」  尖った乳首をつまむ、乳輪の独特な感触は表面にざらつきがあった。  触れているだけで女性の甘酸っぱい匂いがして、動物っぽい獣臭も混ざっている。  動物の外見をしたアルファは、見た目の通り人間のいいところと、動物の気になるところが合わさっていた。 「んひゅぅぅ」  アルファは甘えるような吐息を漏らし青い目を細め、自分を見物している。  次はどんな気持ちがいいことをしているのか。雄を誘った雌狐の甘い視線だ。  開口具を牙でカチカチ鳴らし、鼻フックで引き伸びた穴からフンスフンスと息がかけられる。彼女は、こうすることで男の加虐心をそそらせられると知っていた。 「ア、アルファ……」 「んひゅ? んぶゆぅ」  呼びかけに応えてくれた。  感極まって口を寄せていた。  鼻にキスをした、甘くて温かい。  これだけで射精したより心地よい。  もうオナニーでは満足できないだろう。  こんな興奮を知って、手や玩具で満たされるわけがない。  二度と味わえないかもしれないヒロインの、遊ばれすぎたガバ膣に怒張を突き立てていた。平均的な男性器は、とても牛や狼のものと比較にならなかった、細すぎるし、短すぎるイチモツ。それを入り口に先端をなすりつけた直後だった。 「あぉオン!!」  アルファは吠えをあげ、のけぞって舌を垂らす。  開口具をガッチリ咥えながら舌を痙攣させていた。  絶頂したのだと、秒を待たずして気づいてしまった。  あんな奴らに負けないで、そう伝えたいのに言葉を出せず、腰を突き出す。  ぐっちゅっ  いまフォクシー・アルファと繋がった。  仰向けになったアルファに向かって体から覆いかぶさる。  ただれた膣口は、睾丸までも呑んでしまいそうなほど広くガバガバだった。  雄牛の巨根に次いで狼男たちの巨根で熱され解され掃除された黒い花弁の内側。  そこにスルッと、いや、スポッ! と僅かな抵抗すらなく呑まれる。やがてヌチュリと膣が雄を逃すまいと肉壁を閉じ、肉襞を使い感じさせてくれた。 「ずっと憧れてた。助けてもらった、あの日から」  さらさらの金髪を抱くように後頭部へ腕をまわして、彼女に穢れた好意をアピールする。 この緩くも締めつけの強い、蠢く狐壺に男根を根本までしゃぶらせながら、膣壁が狭くなりムチムチでグラマラスな肉体にしがみついた。 「俺を救ってくれたあなたに希望をもらった、勇気をもらった、生きる力をくれた」 「おぉん! オオン! ぶ! ふゅぅぅ~」  なにひとつ伝わっちゃいなかった。  ちっぽけな男根にすら狂い痙攣した、肉便器が人間の言葉など通じない。 「気持ちいいよ、熱くて、絡んでくるよ」  今度は膣の具合を口にしていた、変わり身の早さにも程がある。  アルファにしがみつかれて、しゃにむに腰を振った。乳房の柔らかさに感動する。鼻フックと開口具をつけられ顔中が彼女の汁にまみれている。それでも美しい。画面でしか拝んだことのない青い瞳が、自分だけを見てくれていた。そして腰を振ってくれているうえに、恋人みたいに抱きしめてもいてくれる。  幸せな時間が過ぎていた。  と、不意にアルファは腰を止め背中を握りしめてくる。  何事かと思いながらもアルファと交尾するのに没頭した。 「ふ! ふうぅ! うぐ、う、おお!!」  さっきまでの雌吠えではない。苦悩さえ混じった唸り声だ。  性欲に流され絶望に突き落とされて、しかし希望が掴めるかも知れないと頑張っているのが確かにわかった。 「――――」  何かを訴えかけてくる青い瞳に心を射抜かれた。  そこには大粒の水滴が途切れず頬を通り抜けている。  アルファは、理性を取り戻している。そして犯されることに涙していた。  すべてを理解しているうえで、堕落してでも自分を取り戻そうとしている。 「ひゅ、おぉぉ?」  何を言っているのか、ひとつもわからなかった。 「ひゅう? お、ぶひゅぅぅ?」  もしかしたら、初めて自分を案じてくれる男に出会ったのかもしれない。  けれど理解した。彼女がもとに戻る可能性がここにあるのだと。腰を止め逡巡する。どうすれば彼女を救い出せるのか。 「アルファ……アルファァァ」  なのに、腰を振りだしてしまった。  ぐちゅう! ぐちゅう! ぬちゅうう! ぐちゅ、ぬちゅっちゅ!  罪悪感をもちながら、腰を引いては押しつけていた。 「ひゅううう!? ひゅうぅぅ! ふゆぅぅ! ふゆぅぅうぅ!!?」  希望を持とうとした彼女の顔が、いきなり豹変した。  おねがい、やめて、どうして、わたしのこと心配してたんじゃ、そんなことを語られているのは想像がついた。 「アルファのなかは、最高だよ」 「ひゅうううううう! ぶぎゅうううう!!」  聞いたこともないような絶望に染まった女性の悲鳴に胸を打たれる。  アルファは熱い息を片頬にふきつけてくる。さっきヴィランに犯されていたのと同じく鼻水や唾液も飛び散って、雌の甘い匂いと獣のこもった体臭を霧吹きされる。  ガチガチに硬くなった男根を出入りさせれば、膣肉はギュッと締まっていた。  雄の形に合わせ穴の感覚を変えてくれた。そういうふうに、アルファの穴は躾けられている。どんな相手でも、挿入できるなら気持ちよくさせられるようイジられていた。 「ひゅぐ、ふひゅぅぅ」  さっき小声で伝えた言葉のせいだろう、アルファはおのれを取り戻し、そして苦悩していた。顔中から汁を噴き出しながら、熱い吐息をふかしながら、自分がひとを助けるフォクシー・アルファなんだと思いだし流されまいと鉄輪を噛み締める。  彼女の手助けをするどころか、無言になって欲望に突き動かされた。 「ひゅ! ふひゅううう! おん! おおん!!」  動かないで、アルファがそう言ったのを黙らせるみたいに、腰を前後させた。  そうすればすぐに、雌の悲鳴をあげながらアルファはしかめ面になった。おのれを取り戻して、快楽に浸った自分を恥じるように再び堪え始めた彼女をレイプする。  よだれを彼女の首筋に吸わせ、匂いを嗅ぎながら、赤い腕が背に絡まる。  なんとかやめてくれるよう訴えかけているのが、吐息でわかる。しかしやめてもらえず絶望しているのだろう、青い瞳がくしゃくしゃに歪んで、眉間は緩やかになった。  感じて、狐豚の肉便器に成り下がっている、膣の動きが活発化してきた。 「お゛お゛ん!! ひゅびゅふうん! お゛! お゛! おぉぉん!!」  そのみっともなく無様な悲鳴を聞きながら射精した。こんなにも気持ちがいいことがこの世にあるのか、そう感動する。 「すごいアルファの穴が、俺を締めてくれてる」 「ひゅぶっ! お゛オンォン!」  憧れのフォクシー・アルファに理性を取り戻させておきながら、勇気を持てず畜生に成り下げてしまった。  それからはすごいものだった。  集まった何十人もの男たちが代わる代わるアルファを犯した。  彼女はすっかり狐豚になり、開口具をつけたままフェラチオしたり、フォクシー・アルファの象徴である赤をまとった両手にて手淫に励み、腰をひたすら振り乱した。  全裸の男が群がる姿は、狼男たちと変わらなかった。  それに嫌悪しながらも列に加わり、またアルファを犯した。    ■ ■ ■  アルファには新しい催眠がかかえられた。  あのヘッドギアはやはりそういう装置であったらしい。  これまでの惨劇に浸った記憶が綺麗サッパリ掃除される。仮に思い出しても平常時の精神で乗り越えられるという、だれしもが欲しがりそうな催眠装置だが。  交尾を無理強いされ、薬物や機械で変わられた肉体は据え置き。  仮に戻ったとしても、欲望に堪えられるかどうかは本人次第。  これからも絶頂しながら生きていくのだと雄牛は嘲笑った。  そして男たちも秘密をその共有し、次のニュースやイベントが楽しみだと話し合う。  醜悪の一言では片付けられない悪魔の巣窟にいる気がしたが、まだイベントは終わってはいない。  起きたアルファに、声をかけるのが解散の合図らしい。  ぼーっとした彼女は催眠にかかりやすく適当な嘘でやり過ごせと。  最初にアルファを犯したおまえがやれ、ヴィランにそう指示された。  会員でないことが疑われたり、殺されたりするするのではないか怖かった。  だから従った。いや、本当はそうじゃない。どんな形であれアルファに声をかけたかったし、そのチャンスを伺っていた。  催眠を受けている、せめて誰かに知らせたほうがいい  たった一度でいい、教えればいいだけだ。  トラウマから開放された強いアルファなら立ち上がれる。  肉体だって彼女の所属している組織なら治せるに違いない。  憧れているスーパーヒロインなら、絶対に大丈夫だと信じぬける。  ぼうっとしているアルファを見下ろし、固唾を呑んで息を吸う。  あとは意思を言葉にするだけだ。 「交流イベントで物足りないって愚痴ってたら、こんなところで二次会を開いてくれてありがとう」  自分の意思は偽りだった。  なぜ、どうして、いまなら引き返せる!   疑問で満ちた青い瞳にかけて、真実を語るべきだ。 「えっと、二次会?」 「そうですよ、こっそり開いてくれたじゃないですか。疲れてるところ、無理なお願いをしてすみませんでした」  心で善人ぶりながら、笑顔で嘘をついている。  壁を背に寝ていたアルファは、きょとんとしていた。  青い目をしばたかせ、金髪をなびかせながら立ち上がった。 「そ、そうだった、二次会よね。疲れてうたた寝しちゃったみたいで、ごめんね」  新しい催眠をかけられ、自由になったとはいえ起きたばかりで夢うつつ。  まだ催眠にかかりやすく意識が緩いままの彼女は、こんな単純な嘘でも信じていた。  もしここで、負けないで、立ち向かってくれ、そう口にできていたら……そうすればよかったのに我が身可愛さに悪党の仲間入りを果たした。  いや、そうじゃない。  そのほうが興奮するからだった。  最初に犯した。想いを伝えれば彼女が復活できたのに、そうせず射精した。  笑顔をふりまき、だれかのためにと活動しながら絶頂する淫乱狐を眺めたい。  堕落したのを知らぬまま、のんきに過ごすアルファをつぶさに観察したい欲望が勝ったのだ。こんなチャンスは二度と訪れない、そのよこしまな願望が、なめらかに嘘をつかせた。 「ちゃんと撮影できた? わたし握手もしないで寝ちゃったんじゃないの?」  慌てふためき集まった市民に語りかけていた。しかし喋るのはひとりだけ、そういう台本だった。 「そんなのいいんですよ、お陰でその、寝顔なんてお宝をいただいちゃいましたから」 「えぇぇ?」  アルファは困った照れ笑いを浮かべて、頬をかきはじめた。  いまこの場で、さっきのハメ撮り動画や写真と彼女とを見比べ遊んでいる者もいるだろうに、膣の内側にはべったり人間のザーメンがこびりついているのを知らず、言葉を探していた。きっと舌にはまだ、そういう味も残っているだろうに。 「わたしの寝顔なんてお宝かな? わからないけど、喜んでくれるなら構わないわよ」  優しい。普通なら寝顔なんて撮られていたら嫌がるものだが、自分の立場とファンの気持ちを考えた上で収めてくれた。 「これからもパトロールとかで忙しいでしょうに、すみませんでした。でも、ありがとうございます。とても楽しかったです」 「喜んでもらえたのなら何よりだわ。治安維持も、だれかのためになるのも、ヒロインの役目だもの」    この瞬間に思い知った。  ああ、フォクシー・アルファのことが大好きなんだ。  もう引き返せないところに、自分は嵌まり込んでいる。  ほんの数十秒前に、笑顔で彼女に偽りを語った。それは彼女にとって真実の記憶として刻まれる。すでにヴィランから説明を聞かされていた。 「それじゃあ皆さん。気をつけて!」  アルファは言いながら、急ぎ走り出す。  後ろ姿を見つめていれば涎があふれる。股間が硬く先走った。  もう、彼女は欲情の対象でしかなくなった。正体は狐豚の肉便器だ。  自分のいだいた純粋な憧れを自分自身の手で砕いた。堕落の手伝いをした。  たぶん、アルファも渦巻く欲情のさなかに思っていた気持ちを、頭のなかで反復する。  どうしてこんなことになったのか。  いったいどこで、なにを間違えたのだろうか。  もしも引き返せるなら、やり直せるなら、どんなに素晴らしいだろう。  願望は叶わない。  最後のひと押しをしたのは純粋なファンだと信じ切っていた、自分自身なのだ。  でも。  フォクシー・アルファならば、きっと立ち直れるはずだ。  自らの行いから目をそらして都合のいい言葉を並べる。  明日もアルファで自慰にふけった。あさましく勃起を握り、息を切らせて扱き上げる。  あのとき触れた匂い、感触に息遣い、すべてを思い出しながら、画面を見つめ濃いものをぶちまけた。


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