正義の狐フォクシー・アルファ ――コンコン触れ合い交尾ショー――
Added 2021-02-04 10:00:00 +0000 UTC一章 フォクシー・アルファはオナニー狂い 獣人が存在する社会。 裏社会には巨大な悪が潜んでいた。 噂を言えば「何をバカな」と冷たくあしらわれるのが当然だった。 いつの日からか空想の話に登場するような悪の秘密結社が蔓延った。 異形の獣人たちはいつからかコミックの悪役にちなみ『ヴィラン』と仮称された。 最初はバカの妄想と言い切られていた『ヴィラン』は誘拐や襲撃などにより雷鳴のごとく世に知れ渡った。社会に認知され、いつしか仮称でなく犯罪集団からこれ幸いと『ヴィラン』を名乗るものまで現れすっかり定着した。 ヴィランの中には人間もいたが、獣人と呼ばれる異形の存在が複数いた。 動物と人間を足した姿は伊達ではなく筋力や反応速度は常人では勝ち目がない。 鋼のような肉体は弾丸を通さず通常の装備では太刀打ち不可能だったが、それを倒してくれる者をヒーローやヒロインと呼ばれ、悪しき存在を打ち倒す、社会の手本として尊敬され頼られるようになっていた。 そして現在は、テレビにてヒーローやヒロインを称賛する話でもちきりだ。 やれ強盗を退治した、やれ人命救助に尽力をつくした、身近なところでは除雪作業や街をパトロールしていた姿を目撃されたなどなど。あげればまさにキリがなかった。 『今日も様々なヒーロー、ヒロインの活躍で市民の安全が守られているわけですが、我々に出来ることはないのでしょうかね?』 電気をつけた部屋。 カーテンを締め切る時間帯のことだった。 『こういうときに何か出来ないのでしょうか? ただ指を咥えているのがするべきことでしょうかね』 パソコンに映った司会者がコメンテーターに二度も問いかけていた。 確認のために問いかけたのではなく、自分の求める答えを欲している態度だ。 椅子に腰掛けたコメンテーターは苦笑して、わかりきっているでしょう、そんな視線を司会者に投げかける。 『応援してあげるしかないでしょう。危険がきたら可及的速やかに、そしてパニックに陥らず落ち着いて立ち去る。この二つを厳守するのが市民のせめてもの敬意ではないでしょうか』 武装した警官が現れようとも勝ち目はない。 一般人が逃げるしかないのは当然だ。 彼の言っていることに世間は概ね同意している。 『でも彼らのせいで被害を被っていたひとも多いんでしょう? 裏で繋がっている可能性はないんでしょうかね? どう考えても技術提供などをしてくれないのは変でしょう』 嫌味っぽい口調になる司会者は過去におきた爆破事故などを例にあげ、マッチポンプの可能性を語りだす。 確かにヒーローやヒロインの攻撃は強力であり、ヴィランもそれに対抗できる性能を持ち合わせているのだ。被害が出ないはずもなく、商店街や住宅街で暴れられたら粉々になだろう。複数人が本気で戦ったら、街が崩壊しても不思議はなかった。 しかし無力な自分たちが無駄に動けば足手まといだ。 イタズラに被害を増やすのは愚かとしか言いようがなかった。 『そんなのみんな知ってるでしょう。黙ってヴィランの餌食になるのがいいっていうならヒーロー・ヒロイン排除運動にでも加わってくださいよ。だれの支持も得られませんけどね』 コメンテーターはアッサリ言い返していた。 渋い顔になる司会者の気持ちもわかるが、無理な相談である。 視聴者である彼もわかっていた、出来ることなんてものはない。 ただ、応援してあげるのと、危険が迫ったら逃げるしかないのだ。 ヒーローにヒロインはどこかの組織に属しているが、実態は不明である。 ある程度は警察等と連携をとっていて、研究なども共同しているのであるが謎が多い。 そういう点ではヴィランの組織と大して変わりはない。世間ではそう言われてもいた。 政府とはある程度の話し合いが進んでいるらしいのだが、やはり不透明でわからない。 「決まりごとが多すぎると動けないってのは、あるんだろうな」 彼はボーッと動画を流したパソコンを見つめている。 ついこの間まではヒーロー・ヒロインの番組を見るのが好きだったのに気乗りしない。 そして今週に活躍していた注目株の話が流れていく、じっと無言で眺めていたところ。 『フォクシー・アルファ。赤色のコスチュームに加えヘッドギアをつけていますね。バージョンアップした彼女の活躍が今後も期待されます』 彼女の名前があがり、ただコスチューム変化後の活躍が数秒だけまとめられる。 数年前に引退したのかと言われていたが、元気な姿が見れてファンの彼も喜ばしい。 しかし、赤色のコスチュームで首から下をぴったり保護し、両羽腕に白い腕部走行をとりつけた金髪碧眼の狐獣人……以前にもまして豊満な気がする。出るところが出て引っ込んでいるところは引っ込んでいる、まさに女性らしい形をしているのだが、出すぎている気がした。スーツで無理に肉体を押しつけている感覚がするのだった。 カメラに向かってウィンクしてくれている。 彼女は愛想がよくて明るくて、老若男女に人気のスーパーヒロインだ。 金髪を背に垂らし街を駆け抜け、青い瞳で見つめられると安心感を得られた。 むちむちの太ももにスっとした腰回り。顔が狐で黄色い毛皮を生やしているのがもったいないと感じていたのは最初だけだ。むしろ獣人であるアルファを、彼は好ましく思いファンになった。 「…………」 テレビの会話が耳に入らなくなる。 鼓動が早まり股間が硬くなっていた。 あれのせいで、あんなものを見てしまったせいで、ただのファンだったのに彼女が興奮の対象でしかなくなっていた。 大好きなスーパーヒロインに欲情してしまっている。 あんなに頑張ってくれている彼女に劣情を抱いていた。 「俺は違う、あいつらとは、違うはずなのに…………」 この浅ましい気持ちが、彼を悶々とさせ罪悪感に苦しませていた。 後ろ姿の、ふかふかの尻尾をひとふりさせ跳躍しビルの壁を蹴りつけ、 『がんばってくださーーい!』 失礼ながらちょっとヲタクっぽい男性に声援をあげられると、彼女は嫌な顔ひとつせず振り向きニッコリ微笑み手を振った。 『ありがとう! わたしは、きっと負けないから!』 どこかに飛び去っていく……赤い体に引っ張られるようになびく尻尾に、金色のロングヘアを見つめているだけで――――勃起する。いますぐ触りたい衝動を必死におさえた。 先走りが下着を濡らす不快感さえも気持ちががよい。異常な感情を胸に抱え、奥歯を噛み締め机に突っ伏した。自分はこんなやつじゃなかったはずだ、そう何度も頭で叫ぶ。 しかし叫ぶものこそ偽りだ。自分はこんなやつだと否定しきれない。 自分の一部が硬いまま痙攣をするごとに、最低の現実を突きつけられている。 ■ ■ ■ フォクシー・アルファと呼ばれるのにも慣れていた。 うっかり本名を忘れてしまいそうなくらい慣れ親しんでいる。 味気ない型式番号からとってつけられた『アルファ』の呼び名に血肉が通い自分の一部になっていた。未来の自分がスーパーヒロインで世間を賑わせていることを、過去の自分に伝えたらどんな反応をするだろう? 驚いた顔が目に浮かび苦笑いまで込み上げた。 これが自分自身の呼び名で語られているのは自分についてなのだと実感する。 だからだろう、雑誌やテレビで名前を見つけると恥ずかしさが込み上げてきた。 「もう愛衣翔よりアルファで呼ばれた回数のほうが多いよね」 アルファは独り言を口をして、部屋の中央で背伸びする。 両腕を天井に向け、背をそらすようにして筋肉の疲れを意識した。 うーん、と気難しい唸りをあげ、そのまま身を左右に傾け即体も伸ばす。 いろいろ込み入った事情を片付けた後に、アルファは軽いストレッチをする。 これをすると自分が正義の味方から個人に戻れるのだ。 精神的なスイッチの切り替えを終えると、ふぅ、と溜め息つく。 「…………」 プライベート空間は自分だけの領域だ。 自分の匂いが染みついていてリラックスできる。 今日の出来事を思い返した。第二の毛皮みたいに着慣れていたはずのスーツが、嫌にきつく感じることがあった。それも一度や二度ではなく頻繁に、全身タイツさながら密着しているので、そう思い込んでいるのだろう。 「…………」 赤色のスーツで首から下をぴったりと保護し、両腕にとりつけられた白い腕部装甲を見下ろした。ビームを発射したときに……絶頂してしまった記憶が蘇ってくる。 「わたし一体どうしちゃったんだろう」 足にスーツと一体化したハイヒール風のブーツが床を踏む。 コツン、カツン、とした衝撃が脹脛の血流をよくさせ、下腹部に響くのは甘い快感だ。 何時間も活動をしているせいか、身体は引き締まっているはず。胸筋でもついてきたのかバストは以前よりサイズアップしている。 「あんっ」 下から手で持ち上げるなり、乳首がすれる感覚に身震いした。 戦っているとき、パトロールしているとき、だれかに笑いかけてるとき。 そういうときですら、何かしらの欲求が渦巻いてくる。いまはフォクシー・アルファだから、そう自らに言い聞かせれば流されることはない。しかし、笑顔の下では絶頂を繰り返していた。敵を見据えているとき、災害救助をしているときさえも、乳首やクリトリスはスーツの下で勃起している。ありえないとわかっていてもスーツから盛りあがって輪郭が浮かび上がるんじゃないかと焦ったこともある。しかし、いまや慣れて甘い疼きに心地よさがフォクシー・アルファの一部になった。 「わたしって変態なのかな……」 乳房をもちあげつまむ。下品な手付きでまさぐり、目をとろりと潤わせた。 必殺のキックを繰り出す際はお尻にちからを入れて身を引き締めるが、肛門が排便でもしているみたいな心地よさ。まるで指を挿入されて何度もイジられるみたいな感覚が起きて、気づいたら達してしまった。その色はブラックチョコでも塗ったように色黒で、日常的に体液が滲んでいる。いまは自慰の火照り、興奮によってか餌を強請るミミズのように蠢き、物欲しそうに涎を垂らす始末だ。 「りっくんと戦ってるときだって……あんなにイっちゃった」 近くに誰がいようとも、おかまいなく発情してしまっていた。 ストレスや現実逃避からくる症状かもしれないが恥ずかしく相談できない。 全身の性的な神経がむき出しになって、何をしても感じるようになっている。 衣擦だけではない。服を脱いだときに起こる空気の動きでさえも性感帯は過敏に感じとった。さながら指でそっと撫でられるみたいな微細な刺激が起き、それをスイッチに膣と肛門に指を出し入れして、何度も絶頂したのは昨日の話だ。 「とめられない……」 胸が弾む、それだけでこんなに素晴らしい。頭が内側から蕩けていく。 だけど、とアルファはおもう。胸が以前より重い気がして、スーツのサイズも少し変になっている。このままではもっと乳首が擦れてしまう。 「もっと感じちゃう……」 胸筋を鍛えすぎるのはよくない。トレーニング方法に気を配らなくちゃ駄目だ、育ち盛りの少女がコンプレックスを持ち始めたみたいな思考さえしてしまう。根本的な原因がありそうなのに、アルファはそれに思い至ることが出来ずにいた。 「でも……」 もっと感じたい、その欲求が乳腺をじわじわ熱していく。 乳首の先から快感が放出される。母乳でも噴き出したみたいに刺激が内から外に抜けていった。 アルファは胸を揉む手を止められない、刺激が流れ込んでくる。これをすれば心地よくなって、何もかもから開放され人生を楽しんでいる感覚が神経中を駆けめぐっていく。それが幸せだった。 「ん、ふぅ……おっぱい、きもちがいい」 うわ言のようにつぶやき、スーツ越しに弄る乳首が甘く痺れた。 金色の髪が振られると汗の匂いが広がる。その付け根はしっとり濡れていた。 弟や世間の知るフォクシー・アルファからは考えられない舌を垂らした微笑み。 目を細めながらハアハアとひたすらに喘ぎ、一心不乱に胸を上下させ乳首をつまむ。 新たにとりつけたヘッドギア。思えば首から下までは隠しているのに頭部は無防備で不安になっていたこともあるが、いざつければ何となく蒸れた感じがして好ましくない。デザインも腕部装甲と似て、どちらかといえば実用的なもので可愛げはなかった。 「あんっ…………」 興が乗ってきた。なぜなら声に拒否感がなくなった、正義の味方フォクシー・アルファが一匹の女狐に変身する。こうするのが正しいと信じたみたいに、スーツの全機能を解除する。 「……ハア……もっとぉ、もっと」 アルファはだれかに媚び、懇願するように囁いた。 首の下に縦の線があらわれた。それは秒を待たずして股間部にまで切れ込みが入り、スリットとなりアルファは脱皮でもするかのようにスーツを脱いでベッドに背を倒れ込ませた。 こぼれおちたのは自重に負けて形が崩れかけた乳房だった。 ギンギンに尖った乳首は小指の先ほどで乳輪ともども汚れたように黒ずんでいた。 ばふっと、やわらかな素材とスプリングに受け止められて、広がるのは自分の匂い。 甘い甘い発情した、はしたない雌狐の芳香だった。そして健康的な汗の匂いに酸味が混じっていた。 自分が如何に色を求め欲しているのかを呼吸するだけで実感した。 それを嗅ぎ思い出す、今日もさんざんベッドで自慰にふけっていた。 目覚めた瞬間に、毛布をベッドの外に追い出すほど激しく自らを慰め、股間を潤し筋肉という筋肉を痙攣させた。その後に何事もなかったみたいに鼻歌交じりでシャワーを浴び水滴がイき狂った性感帯にかかるのが気持ちよくて、毛並みに染みつき全身が過剰なまでに興奮しシャワーノズルを股間に突っ込みながら喘ぎまくった。愛液と快感を洗い流すかのように温水を膣から噴き出して、すべてが終わった頃は浴槽の傍で打ち上げられた魚みたいに横たわり、足を跳ねさせていた。こんなことを毎日おこなっていて、最初は満足していたのに、自慰の回数は増えに増えた。トレーニングの時間も楽しみの時間も、すべて自慰に使い込んでいる。 「もっと、もっとぉ……ぜんぜん、足りないよぉ……」 激しい戦闘をしたときみたいに呼気が荒くなる。心臓が緊張感で乱暴なまでに脈うっていた。頭が膨れる錯覚がして、耳をぴょこっと跳ねさせた、ヘッドギアの内側が蒸れる感覚がして、どくん、と頭から心臓の様子を感じ取れた。全身が悦んでくれて幸せだ。 今日、フォクシー・アルファとして街を出歩いていたときも。 数え切れないほど絶頂していた。スーツが身を擦るたび神経が爆発した。頭のなかでは快楽物質がドロドロと弾けて素知らぬ顔を貫いてきた。これが日常になっているのになお飽きたらなかった。性の快感が、もっともっと欲しかった。 「あぁぁっ……指じゃ足りない……」 喘ぎつつ指を大事なところに挿入した。 ぬるっちゅと異様な粘液音が聴こえてきた。 躊躇なく数本で一気に肉壁を引っ掻き回す。 それだけやってもアルファは気づけなかった。 なぜシャワーノズルが女性器に挿入できたのか。 流れる愛液は、たっぷり生えた金色の陰毛を濡らしてシーツに溢れるほど過剰に分泌されている。体のどこに触れても性感帯が疼いていたが、自らの内側に愛液まみれにした指をつっこみ、はしたなく喘ぎ散らすアルファは知りもしない。頭の中から記憶が抜け落ちたように、思い出せないようにされていた。 自分が一万を超える肉棒を膣で頬張っては射精された現実を。 改造された獣人の巨根で肉穴を拡張され、泣きじゃくった日々を。 「あ! あん!」 だから現在の肉体について、これといった疑問をもたない。 女性器が大口を開け、ヌチュヌチュと過敏に反応しアルファの下半身を汚している。 可愛らしい生娘であった膣肉は、ビラビラが倍以上に膨らみ肉厚になっていた。肛門と交互に、あるいは同時に何度も貫かれた経験から血色を悪くしたような黒色に染まっている。 部屋の証明を浴びたそこは、泡だった愛液を染みつかせ、てかてかとした光沢を放っていた。触れずとも開き、肉棒を欲しがり蜜を溢れさせる。しかも性感帯は開発され鋭敏に刺激に応じてしまう。これだけ異様になっているのだからビラビラも脱肛した肛門も下着を履こうものなら布地を押しつけられ体を動かしただけでも感じていた。これだけ肉体を変えられてもサイズは昔のままのスーツなど着ているのだから、活動中に何度も達してしまうのは不思議ではない。しかし、アルファは不思議にさえ思わない。 むしろ、自分はストレスか何かしらの弾みでエッチになってしまった、程度の考えだけが頭にある。 「ふぅ! ふぅ! あっ、あぁっ」 膣肉に肛門を指でほじる、両手の指がヌチュグチュと異音をあげる。 目を蕩かせ、充実感に浸りきっている。自らの肉体がどうなっているかさえ知らず。 もし男が側にいれば、手招きして誘うのではないか。それほど淫らな微笑みでいた。 アルファは一心不乱に女性器を指で弄くり、粘膜に指の腹をなすりつけ、曲げた指を前後させるなりした。数本の指をずっぽりと頬張っている女性器の形状は、とても可愛くて可憐と評判になったフォクシー・アルファのイメージとは掛け離れている。 「オマンコ……きもちがいい……」 普段では口にしないような言葉をあげた。 いや、昔では絶対に口にしない言葉だった。 何らかの方法によって忘れていようとも肉体は快感を覚えているのと同じく、記憶がなんとなく覚えているのだろう。そこを呼ばれて、弄ばれた事実を。 「んん! あぁ!!」 手首を突っ込む勢いで穴をほじる。 その汁を飛び散らせケモノの雌臭をあげる場所は、肥大化し形が崩れ歪になっていた。 左右の陰唇は突き出すように伸びたうえに黒く染まっていて、腐った花のようにグロテスクだ。 「ん~! ~~~~!!」 耳から全身にしびれが伝わっていく、心地よい絶頂の瞬間に浸った。 「んん!! んんんん!!! ふふ……ふひゅふふふ!」 舌を垂らした口で何事かを叫び、壊れたような笑い声をあげる。 止めようとしていた手は、むしろその速度と勢いを増してしまった。 アルファは淫らな笑顔を引きつらせる。瞳を上向きに白目を剥きかけた。 ベッドで寝転んでいた姿勢から横に身を倒し、猫背になり尻尾をあげ、ぷっくりと膨らんだ肛門に右手を突き立てる。指が四本も挿入されても余裕がありそうほど解れて、腕を前後するたび尾骨から快楽が発生する、尻尾が風にあおられた稲穂のようにざわつき身をのけぞらせた。 「ハァ……ハァ……ハハァ……ハァハァ……ふう、ふぅ、ふぅふふ」 体中の力が抜けているのに、性感帯が熱く滾り頭が沸騰する。 スーパーヒロインにあってはならない、ふしだらな一面なんだと羞恥した。 「も、っと……オマンコ……」 たとえスーパーヒロインでもプライベートくらい……。 その感情がアルファの自慰を後押しする。この楽しみくらいは、と。 全身はアルコールを浴びるように飲んだみたいに熱くなっている。 胸の先端に熱く尖ったものが強く張っているのを感じる。横ばいになっているアルファはそこを見やれば、むっとする汗の匂いがして、毛皮から突き出した乳首が見えた。限界まで張り詰めた両乳首は、つんと上を向いて、ハアハアと性欲にたぎる呼吸に合わせ上下している。両手を飲み込むようにした股間は前後ともビショビショに濡れていて、体中は汗ばみ髪の付け根は貼りつくまでに至っている。 グロテスクな膣肉は唾液のような愛液を垂らし、金の茂みを絡め取る。 指をバックリと咥えこんでいる様は、大魚が餌に襲いかかるみたいだ。 「ん……!」 そこを、また、自分の意思で弄りだす。 今度は指を四本にする。膣はぐっぽり広がり手の甲に親指が入りかける。 アルファの指は震え、足の指は硬直し攣ったみたいに曲がりっぱなしだ。 太ももを内側に近づけながら、強張った両足を閉じるようにしてグロテスクな膣をほじりまくった。 「んぁぁ!」 たるみの増えた体が、ベッドの上で痙攣する。ぶるん、ぶるん、胸が暴れる。 サイズアップしたバストと同じように、すらりとした腹筋はいつしか脂肪が乗っていた。目に見えて増えたわけではない。捕らわれ慰み者にされていたアルファは、数年を通し固定され運動不足だった。弱り萎縮していた筋肉は日々のトレーニングで持ち直してこそいるものの、妊娠と出産により肉体は幾分か肥えた。そして妊娠と堕胎とを繰り返し、女性としての部分が緩んでいた。 「おっぱい、出ちゃいそう……」 母乳など出るはずがないと、アルファは自嘲した。 しかし、肉体が母乳を出した経験は数しれなかった。 自分の肉体がいまどういう状態にあるのか認識できない。 黒ずんだ乳首と乳輪に愛液をこすりつけ、何度もすりあげる。 シャワーノズルの代わりになるものはベッド周りにないので代わりに敏感なところに指をあてる。下から上になぞると、乳首よりもっと硬いしこりが全身を喜ばせてくれた。 「んぅぅ! あぁ! あぁぁ! クリトリス……いいのぉ……」 乳頭よろしく勃起したクリトリスを指でつまんでいた。 その大きさときたら、小指の先ほどもあり半透明の汁を滲ませ真っ赤に充血している。 一体何をどういじったらこうなるのか。あきらかに尋常ではないサイズで、もともとのクリトリスは、それこそ女性の豆と呼ぶに相応しい形状をしていた。それさえアルファは覚えておらず『これが自分の肉体』なのだと信じ切っていた。疑うなんて考えもせず、自慰に微笑み舌を垂らし、快感に浸って目を細める。 「指……ずっぽりって……」 お尻の穴とオマンコを、いじくり遊ぶ。 と、ここで首を何度も横にふって指を止めた。 自慰にふけっているせいで、穴に手首が入りそうになっている。 「っ! っ……ぬか、なきゃ……」 さんざん盛っていたのに、アルファは自分を取り戻しかけた。 こんなの駄目よ、発情したケモノじゃない。心で叫び身体を止めようとした。 理性が一瞬ばかり戻ってきた。やわらかな指先に肉球が乳首をまさぐっていた。 触れるごと痺れるような快感が乳輪から全体に広がっていき、尻尾が膨らんだ。 全裸にヘッドギアを装着した妙な格好をしたままベッドで身を左右にひねり続けた。 やがて動きは止まり、耳の中から足の先までが充血し真っ赤に染まっていた。 金色の毛皮……その表面に薄っすらとした赤色が目に見えるほど温まっている。 そして下腹部に大きな波が襲いかかってきた。こらえきれない衝動がアルファの膣内を揺るがし、彼女の理性をあっさり押し流してしまった。 「ふぅ……ふぅ…………はっ……はっ、はぁん……」 眉を力いっぱいに寄せ、太ももを内に寄せる。快感の波を抑え込もうとした。 しかし左手は乳首を押さえつけ胸全体を揉みしだいた。愛液にまみれた指のねっとりとした感触に、自分の雌臭が染みついているせいか普段にも増して興奮してしまった。 右手で、肛門の汁がたっぷり染みた指が愛液を浸らせ、内部を掻き回していけば―― 「んぁぁ! ふふ、ふぅう! ふ、ふふふ……ふぅふふふ」 笑うような苦しむような、異質な嬌声をあげ、アルファは何度目かわからない絶頂を迎え、ぐったりとベッドで動かなくなった。精気を失った目を開いたまま、ハアハアと息をあらげて、 「おふとん……よごしちゃった……」 やはり何にも気づかず、そのまま寝入ってしまった。 起きたらまた、フォクシー・アルファとして、愛衣翔として、自分の役割を全うしようと意気込むのだろう。 「明日も頑張らなきゃ……」 寝言までもが、彼女の信念に基づくものだった。 その茶番が面白いと人気で、バカにされているのも知らぬまま。 ■ ■ ■ プライベートの空間で、突発的に自慰を始めてしまった。 そこからの記憶がハッキリしていない。身体に残る心地よい疲労から察するだけだ。 「オナニーしすぎちゃってる。わたしって、淫乱なのかな」 あまり考えたくはない話だった。 しかし有名人などがセックス依存症になった、なんてゴシップは見聞きしたものだ。 「忘れてたけど、わたしも有名人なのよね」 スーパーヒロイン、フォクシーアルファ。 注目を浴びることが心に悪影響を及ぼしているのではないか、アルファは疑りだす。 オナニーの回数は増えている。何度も思っているが今日に始まったことではない。 スーパーヒロインだって生理現象はあるし、人並みの楽しみを求めるのも当たり前だと思っている。 ここのところ一日に何回の自慰をしているのか見当がつかない。 弟に連絡をするのも忘れ、ひたすら性感帯を指で弄り続けていた。 実戦経験でもこんなに集中したことはない。そう思えてくるほど熱中した。 着信履歴に並ぶ『りっくん』の文字に、心配のメールに罪悪感を持ちながら、自慰に楽しむあまり連絡できなかった。そんなことを伝えられるはずもなく、トレーニングに疲れて眠っちゃった、と謝罪に顔文字を添えたのは先程の話だ。 「なんだか自分が嫌になっちゃいそう」 大好きな弟に嘘をついた。理由は何とも情けない。 全裸で渋面になり、右手首を目元に乗せて溜め息ついた。 一夜を明かしても乾かぬほどの愛液が染みついた指に、下半身は太ももから膝小僧にまで垂れている。部屋一面にメス臭が漂っていて、正常なオスが足を踏み入れれば数分を待たずに欲情しても不思議はなかった。 肉体がスーツに擦れて絶頂するのも稀ではない。 ぶるっと肉体が反応するときもある。気づかれてないかと冷や冷やする。 「診断……受けようかな」 しかし恥ずかしい。 オナニー狂いになってます、どうすれば治るでしょうか? 「そんなの言いたくないよ」 精神病でもなんでもなく『淫乱』だったときは余計に恥ずかしい。 仲間や見知ったひとたちの態度は妙によそよそしくなっていた。肉親である弟でさえ腫れ物に触るように接してくるのだ。まるで親しくなろうと他人にアプローチでもかけているみたいなふうに。もちろんアルファは面白くない。苛立ちもして棘のある言葉をぶつけたり、頬を膨らませそっぽを向いたりもした。 いっそ問い詰めたくなる。 お姉ちゃんのこと嫌いになった? わたし何か変なところあるのかな? そう口にできたら、どれだけ楽だろうか。 前よりはまともになっているが、たまにそうした節があった。 愛液まみれの指を曲げ、オナニーしたい気持ちを押し留め、思い当たった。 「もしかして、わたしが一日に何度も自慰をしてるの……ばれちゃってるの?」 香水などに気を使ったことはない。 トレーニングをし終わったとき弟から「汗臭いよ」と窘められた。 いまも部屋のなかに、甘酸っぱい女の匂いが、メスの香りが充満してる。 「う」 目元に当てた手を、鼻先に持っていけば露骨な体臭が喉にまで伝わった。 もしも体臭や何らかの変化から、淫乱な女狐と後ろ指をさされてやしまいか。 だとすれば、周りの変わりように弟のぎこちない笑顔にも合点がいってしまう。 それが嫌だと感じるのに、肉体はゾクゾクとした高ぶりを催す。 頭では申し訳無さ、恥ずかしさが燃え上がってきているというのに。 な、なに? 乳首とクリトリスは触れてもいないのに痙攣し動き出す。 軽く乳房の全体が上に引っ張られた感覚がして、クリトリスをつままれた錯覚をした。 やっぱりわたしは淫乱な狐なのかな? そう思いながらシャワーを浴びる。 もう少し時間があるから、音楽でも聞いて気持ちを切り替えよう。 シャワーノズルに顔を向け、水しぶきを鼻先から全身に浴びリラックス。 それもほんの数分後には消え去った。感じるのは温水より熱い淫らな悦びそれ一色だ。 「あんっ!! おまんこ、おまんこぉぉ!」 水しぶきが性感帯をくすぐる、首筋と乳首に乳輪が、勃起したクリトリスに黒いビラビラに流れていく。あたかも複数の舌で舐められたみたいに、アルファの全身が性に溺れていった。 「オナニーとまんないよぉ! あ、は、ははは!」 舌をこぼすような半開きの口で壊れたように微笑み、笑い声をあげた。 床に座り込み大股を開き、粘膜に体液を滲ませ自らの肛門を指でほじりながら絶叫する。 「おまんこがいいのぉぉ!!」 グロテスクに色づいた女性器に、そのシャワーノズルを咥えこませ、ガクガクと身が震えるほどの肉欲に浸りきっていた。 二章 フォクシー・アルファの交流イベント 昨日も自慰に耽ってしまった。 せっかくの休日だったのに一日を通して穴を穿っていた。 ここのところ連絡もろくにせず、トレーニングもせず、堕落の一途をたどった。 仕事中に性感帯を意識しながら赤いスーツにこすれるたび素知らぬ顔で達していた。 知らずの間に新調されていた赤いヘッドギア。ボクサーがつけるものをより簡素にしたようなデザインのこれはスーツに似合わないけれど、頭に触れていると淫乱な気持ちが抑えられた。 「は~い、フォクシー・アルファです! みんな応援ありがとう!」 街中の大通り、ちょっとした仮設ステージの上でアルファは手を振り笑みを浮かべていた。 ときに両手をあげ、ときにポーズをとってもらうよう頼まれてもいた。 ヒーローというものは厄介なもので、市民の理解を得なくては話にならない。 殺気立ったヒーローが多い中、常にゆとりを持ち、無礼を働かれても穏便に対処するアルファの人柄は市民や警察との交流イベントに適していると判断されており、弟や仲間が腫れ物に触れるような扱いをしてからは、もっぱらこちらが活動の主流にシフトし始めていた。 「わたしは大丈夫なのに」 小声をあげていると、シャッター音にフラッシュの嵐が身をつつむ。 手前にいた男性から両手狐をつくり、もっと口を開けるくらい笑ってくれるよう頼まれる。 「こうかな?」 狐つながりなのだろうか。 何かとこうしたポーズを頼まれることが増えている。 特に両手で狐をつくるものは『コンコンポーズ』と呼ばれ人気を博していた。 子供も大人も喜んでくれるのでポーズをとるのは結構だが、やはり恥ずかしい。 「喜んでくれてありがとう、これからも皆様の安全を維持できるよう、わたしたちは頑張ります!」 最後は恒例のあいさつのあとに深々と御辞儀をし、交流イベントは握手会を最後にお開きとなった。市民と握手をかわしては、アルファは乳首やクリトリスが擦れた、達するたびに肉が震え愛液が滴った。いますぐにオナニーがしたい、目の前にいる男のひとたちに犯してもらいたい。 やだ、わたし……変なこと考えちゃってる ファンの何人が手を合わせ、最後にサンジョウをやってほしいとせがまれる。もう時間は過ぎているが、それくらいなら喜んで、アルファは目を閉じ息を吸い、ポーズを整え高らかに叫んだ。 「フォクシー・アルファ! ただいま参上!」 ビクッと尻尾のつけ根がもちあがる。乳首が痺れて膣と肛門とが熱くなった。 浴びせられる大歓声に数え切れない拍手の津波が、スーツを通り抜け神経を揺らす。 そして笑顔の下ではプライベートの空間でしていたのと変わらぬほど――淫猥な気持ちを抱えていた。 ■ ■ ■ きっかけは偶然だった。 こんなに苦悩するなど想像もせず生活していた フォクシー・アルファとの交流イベントの日を指折り数え待ち望んだ。 あと一ヶ月と、二日だ! 誕生日が近いと心が躍るが、あれと同じだった。 ヒーローショーを待つ子供の気分で日常を謳歌していた。 アルファの純粋なファンでいられた自分の日々が懐かしくなった。 あんなものなんて視なければよかったのに。心から思っている。 つまらない労働に明け暮れている自分が、世の中が嫌になり黄昏れていた。 さびれた自販機の側面を背もたれに、缶コーヒーを片手に夕暮れを眺めてた。 ビルの境目にある一本道で人通りは極端に少なく、自販機も無理に置かれた感じだ。 スマートフォンを片手に、好みのスーパーヒロイン、フォクシー・アルファの画像や動画で心を癒やし、気分をあげた。好きなアーティストの曲を何時間でも聞けるみたいにアルファを眺めるのは飽きがこない。この自販機に寄りかかってアルファを鑑賞するのは至福のひととき。 彼女はかっこいい上に可愛くて優しい。憧れのひと。 画面の向こうでしか視たことのなかった存在は、生きる希望だ。 気持ちを高め、明日も頑張ろうという気にさせてくれるヒロイン。 アイドルにドハマリするひとたちに共感でき、苦笑したときだった。 「そろそろアルファのイベントだろ。いくの?」 「行くけどよ、その前に復習が必要だろ」 不意に現れた男が二人――質問に答えたほうは気味悪いくらい『含み』を感じられた。 友人なのだろう質問した男が怪訝な態度をとっていた。普段は見せない顔をしているらしい。 「いいからこれ見ろよ」 手にしていたタブレットに映し出されたのは、二人の獣人の姿だった。 二人の獣人が前後に重なり合うような格好をしていた。後ろにいるのは強盗や破壊活動によって組織の恐ろしさを知らしめる、量産型の狼男。画面越しでも伝わってくる巨体は迫力があり、一糸まとわぬ全裸で茶色い毛皮に筋肉質な身体つきをこれでもかと晒している。 ニュースでも自動車をひっくり返したり、鉄筋コンクリートを素手で砕いたりした映像が公開されている。しかし様子が少しおかしかった、目を血走らせ堪えきれないような息遣いは、傷もないのに手負いの獣さながら。 狼男は赤い獣人の膝裏両手を添え、太ももから軽々と持ち上げているのだ。 そいつと比較すれば赤い獣人はあまりにも細身かつ小柄。みっともない開脚をさせられた格好で、三つの穴を開けた長方形の拘束具を首にはめられ両手を頭の横にあげるよう固定されていた。 え? 狼男の肉体に背をもたれるように、M字開脚で持ち上げられたひとの姿は。 赤いコスチュームで身を包んだ、金髪碧眼の狐獣人……フォクシー・アルファだった。 乳首と乳輪が見えるよう円形に穴を開けられている。女性器が丸見えになるよう楕円の穴を、肛門がよくわかるように丸い穴を、それぞれ切り開けられてしまっていた。 何度も異物が侵入しては掻き混ぜられたのだろう、穴は充血し広がっている。 とろっとした体液が漏れ出て床に水滴をこぼしていて、すき間にうっすら白濁が見えた。 肛門は奥から粘っこい半透明の汁がとろとろ滴る。質感から想像するにローションではないだろうか。 映像の状況がさっぱり理解できない、いや信じることができない。 アルファが捕らわれて、狼男に開脚させられて、身をよじっている? フェイク映像……いや違う。 見間違えるわけがない。 アルファには開口具とかいう道具だったか。それがつけられている。 両側にベルトをつけた輪っかを咥えさせられ、強引に大口を開かされていた。 恐怖ほか羞恥に、あらゆる感情で青い目からは涙がこぼれ落ちている。眉間を寄せ必死に抵抗しているのか、狼男の内側で身をひねろうとしていた。どれほど惨い仕打ちを受けたのか、性も根も尽き果てているのだろう抵抗はあまりにか弱かった。 アルファが開脚された両足の中央。股関節の下でわななく物体がある。 剥き出しの筋肉みたいな肉色をした棒状の器官。すなわち男性器。 人間のものと比較にならない畜生の肉棒がそそり立っているではないか。 亀頭やカリ首は人間のものより形がハッキリし溝も深い。まるで矢尻の「返し」。 根本には成人男性の拳半分はあろうかというコブ状の突起があり、発情した肉棒が跳ね回るたび、張り巡らされた血管からは鼓動が聴こえてきそうなくらい御立派だ。 アルファの目は恐怖に染まり、いまにも泣き出しそうだ。尻尾の毛が逆立っている。 あのアルファがこんなに怯えた顔をするなんて…………。 憧れが壊れたなんて失望はしない。ただ、彼女が苦しんでいるのが苦しかった。 狐の肛門に、その先端がぴたりと押し当てられて、アルファは逃げようと必死でいた。 あの可愛らしくも凛々しい狐顔は鼻フックで無理やり引き上げられ、スピィ、スピィと息を吸っては吹かしている。広げられた両穴から半透明の鼻水がとどめなくあふれ口の中に逆流しかけていた。 上顎の歯茎を剥き出しにされ、白い牙がくっきりと露出している。 狼男はアルファの両耳。その境目に顎を乗せ、金髪に唾液を染みませていた。 美味そうな匂いでも嗅ぎつけたのか、しきりに鼻面を動かし空気を吸っている。 そしてアルファの金髪に何度も舌を這わせ味わっていた。凶悪な面をしているのに嬉しそうに笑っているのが見て取れた。こいつを好きにしていいんだ、玩具を与えられた飼い犬と同様に喜んでいる。 しかしアルファは首さえひねれず、視線を下方へやって半狂乱の表情だ。 狼男が両足を持ち直せば、丸っこく豊満な乳房がプルンと景気よく雄を誘う。 股ぐらにあるのは金色の毛並みと、金髪と同色の縮れ毛。ピンク色の肉が縦に伸びていて、雄を受け入れる箇所からは、やはり白濁とした体液がドロリと流れ落ちている。 それは股関節をゆっくりと這うように行き渡り、肛門を目指していた。 よし、そのまま下ろしな! と、号令がくだされる。 アルファがビクリと顔を強張らせた。 息遣いのおかしくなり勃起している狼男。 コスチュームを刻まれ拘束されているアルファ。 これらが意味するものを理解できない大人など、そう多くないだろう。 アルファが捕まり性的に弄ばれている。それ以外に何を考えろというのか。 すでにアルファの肛門は何らかの方法で解されて、スタンバイした肉棒まで濡らすほどローションをこぼしている。締めきれなくなった蛇口が水を滴らせるみたいだった。 しかし彼女の小さな穴のなかに、あれが侵入できる気がしない。 これより、肛門レイプショーの開幕です! タブレットから確かにそう聞こえた。 この惨たらしい光景は、本当に現実で起きていた? 悪夢の中をさまよっているのではないか。一瞬のなかで幾度となく疑り、目を見開く。 ぐるるうう! 狼男は待ってましたと唸り声で応じ、腕を引き腰をぐっとあげた。 やめろ! 心の中で叫べども体は指示を受け付けなかった。 茶色い巨体に抱えられたアルファは、濡れた肛門で先端を頬張る。 アルファは引き落とされる。女を甚振る肉の暴力に肛門から腰掛けてしまう。 大きすぎるものが、狼男の腕力で強引にねじ込まれる。排泄の穴は面白いくらい広がっていた。 ぶぶばああ゛あああああ!! フブヒュ! ぶゆ!! アルファは喘ぎながら白目を剥きかける。全身を強張らせ、痙攣した。 引っ張り上げられた鼻に唾液が逆流し、鼻水と混ざって吹き散らされた。 極端なまでに上を見つめる両目からはドバっと涙が流れ、首まで垂れていく。 輪っかを咥えた口から熱気をあげ、過呼吸を起こす。息を吐くばかりで吸うことを忘れてしまったみたいに「ブフゥブフゥブフゥ」と悲惨な音色を喉から奏でた。 御覧くださいあの結合部! 肛門に注目する。ゴム素材を引っ張ったみたいに色を変え、形を伸ばし、巨根をぐっちょり咥えていた。 狐のくせに猿のように真っ赤っ赤なケツ穴をしているじゃありませんか!」 会場からどっと笑いが聴こえてくるようだ。吐き気がしてくる。 スーツに浮き出たへそまわり。アルファの腹筋が怒張を受け止めるなり膨らむ。 格闘家やアスリートを思わせるシックスパックが、狼男の巨根で丸く持ち上がる。 一瞬で太ったみたいに、ぽっこりとしたのだ。肛門はゴムを引っ張ったかのように広がり、出口がメリメリ広がり肉がめくれあがってしまった。たった一回、突き入れられてしまっただけでアルファの粘膜が形を変えた。 お願いだからやめてくれ! 俺は、何回アルファに救われてきたか! いま改めて知った。彼女が自分にとってどれほど大きい存在なのか。 驚愕しすぎて声が出せず、アルファの交尾ショウが進むのを見るばかり。 男の様子からライブ配信ではないだろう。録画に懇願しても何の意味もない。 そして、口を半開きにした狼男は挿入して満足するわけもなかった。挿入は始まりに過ぎず、ここからが本番なのだ。 ぶゆぅぅ!! ぶぎゅ! あ゛! あ゛う゛う゛う゛う゛! 開口具で悲鳴さえまともに出せず、必死に喘げば周囲は楽しみ笑いが聴こえる。 アルファの尿道がビクつき穴の輪郭を外へ広げ、黄色い体液をぴゅるりと飛ばした。 狼男の上で赤い体がバウンドする。筋肉の塊みたいな存在が手頃な位置にアルファをもちあげ、ひたすら腰を振り続けた。 ギチギチに充血して拡張されたスーパーヒロインの肛門。 司会者の言ったとおり狐よりは猿を思わせる赤色をしていた。 だれかが「自慢のスーツと同じような色だ」と野次を飛ばされる。 太すぎる筋状の竿が、根本にある球根みたいな突起物が、アルファの肛門をえぐり外側に押しひろげていった。 狼男の激しく吐き出される息がアルファの耳を、唾液の染みた金髪に吹きつけられる。 肛門がグチャリと卑猥な音を立てて、硬い肉棒が柔い粘膜に密着する。根本を突き立てられれば、アルファの排泄器官が「ボコッ!」と広がった、限界だと思っていたのに排泄するには決して不要なまでの巨穴と化した。 彼女の体が小刻みに震えだす。しかしピストンは速度をあげていく。 アルファの悲鳴は鳴り止まない。ずっとスピーカーから放たれていた。 すでに前座で綻んでいたとはいえ、アルファの負担は相当なものだろう。 ぶちゅちゅ、巨根が引き抜かれるのに合わせて、ひどい音をあげながら液体を床一面に撒き散らす。湯気たち臭うだろう液体は、アルファの腸液が混ざってるのだろう少しばかり泡が浮かんでいた。 アナルお漏らし! だれかが大声でやじを飛ばし、笑いとともに拍手が巻き起こった。 尻から垂れ落ちるのは本当にローションだろうか。得体がしれず気味が悪い。 結合部でヌチュヌチュ音がして泡も出ない。どちらかといえばオイルに近い質感だ。 アルファは薬を盛られているのか、肉体を痛めつけるサイズの巨根が穴を出入りしてなお瞳に悦びの反応が微かに混じっていた。頭の両脇にある手の動きに足の硬直具合から、ピクピクと嫌なもの以外が感じられる。 ズプ、ズプ、ズプズププ 世間を賑わわせるスーパーヒロインが、たかが量産型に、おぞましい見世物にされる。 荒々しい腰使いで玩具みたいに扱われて、鼻フックに開口具をつけ無様をさらす。 それだけで居合わせた者たちは二度と忘れ得ぬ快楽と優越感に浸りきっている。そういう空気が画面から漂っていた。 うふゥゥゥ! ぶぅぅご!? アルファは胸だけと言わず全身を狼男の上でひたすら踊らせていた。 ぶるんぶるん、と乳房が円をかき表面を濡らしていたものを吹き飛ばす。 白目を剥きかけては奥をえぐられ入り口を掻き回され、快感と苦痛の両方を味わっていた。 画像に動画で何度も見た、引き締まったヒップラインが巨根で蹂躙され破れないのが不思議なくらいだ。その生々しい赤色は、しかし誰かの言ったとおりアルファのコスチュームを連想させてやまない。 アルファは巨根にて肛虐をくりかえされる。涙でいっぱいになった目を見開き、耳と尻尾を限界以上に逆立て、肉粘膜が火照っているのか湯気のようなものがうっすらと伺えていた。狼男の体温と、恐怖・苦痛・強制的な快楽によって体の調子が変わっているのだろう。 アルファは眉間を深め苦しんでするが、泣きっぱなしの両目の奥は快楽に流されてしまっていた。しかし疑問や懊悩で満たされてもいる。 だからわかった。 あれは自分の失態もしくは罪状を探す目だ。 どうして、こんなことになったんだろう? いったい何が原因で、こんなふうになっているのか思い返している。 絶望の奈落を落下しながらも、自身がこうなった経緯に考えを巡らせていた。 彼女のファンになる前、鏡を見るたびに映っていた瞳がタブレットの中にある。 だから思った。彼女が、あのアルファがあんな仕打ちを受けるのは理不尽で間違いだ。 けれど、自分は勃起していた。 アルファに欲情をもよおしている。 まばたきさえも忘れて視聴していた。生唾を飲み見物した。 憧れのひとがメチャクチャに犯されている。喘ぎ身を捩らせて。 周りの人間に煽られても辞めるよう視線で訴えかけ、嘲笑われる。 輪姦された後のクライマックスとして、狼男がアナルファックを楽しむ。 むごい。あまりにも卑劣で、極悪非道と呼ぶのも生易しい行為だった。 あの精悍なる青い瞳が苦痛に歪み大粒の涙を滂沱のごとく流していた。 無理矢理に開かされた鼻と口は痛々しいくらい歪み、唾液と鼻水が垂れては噴き出される。 巨根が出入りするたび強烈なボディブローでも受けたみたいにグラマラスな肉体がたわむ。特に目を引くのは踊り狂った乳房だった。先端が何かで、たぶん他人の唾液で塗れている。映像から匂いが感じられそうだ。尖って、無理矢理に犯されながら充血し色濃くなっていた。 普段ならばコスチュームに守られていた。 特殊ガントレットに胸部の装甲が彼女を守っていた。 しかし剥がされ、穴を開けた上に拘束され、狼男にレイプされている。 開かれた両足が腰の動きにあわせ、バタバタと滑稽に上下をくりかえす。 特徴的なハイヒール型のブーツで必殺のキックをくりだすことも出来ない。 こうしている間にもアルファは何十回、何百回と狼男にアナルファックされている。 巨大な竿を呑んだシックスパックは小太り腹と化し、真っ赤になった肛門をこれでもかと瘤状の突起物を叩き込まれていた。もう赤色になった内壁はめくれて、穴の輪郭は「だぼ」ついていた。 疲れ切った様子のアルファの膣から、ぶちゅる、ぶちゅる、異音が響いた。 穢れた雄の体液が、膣出しされたザーメンが噴き出し床に白い点をつくった。 こいつマンコで射精してる! 下卑た大笑いとともに、アルファの有り様が膣での射精になぞられる。 さすがスーパーヒロイン、真似できねえな いまの光景が非凡な偉業であるかのような語り口調で、彼女の心を刺しにかかった。 それから何十分もの間。アルファがひたすら肛門を犯される動画を自販機の影で視聴していた。 アルファはガクガクと揺さぶられ目はうつろ。 気絶と覚醒とをくりかえして、鼻から口から目から膣から、そして肛門から忙しなく汁をこぼして肉を踊らせる。それを眺めるものたちは飽きもせず拍手や野次を飛ばし、優越感たっぷりの嘲笑を浴びせかけていた。 ぶぴゅ、ぶぴゅる 尻から狼男のザーメンを、膣からすでに出されていたザーメンを、とにかく垂らす。 やがてアルファは床に投げ飛ばされる。広がりきった肛門はなかなか戻らず、下痢でもするみたいに赤く伸びた肛門から狼男の欲望を吐き出し続けていた。ぶぴゅる、ぶぶぅとオナラらしき音が放たれる。 彼女は動けない。 拘束されたまま死んだような仰向けで、両足を開き息も聴こえない。 顔は何日も暴行を受けたようにシワだらけで、完全に白目を剥いていた。 司会者はそんな彼女に向かい告げる。ほとんど耳に入ってこなかった。 カメラはズームアップされ、アルファの悲惨すぎる表情から胸元、腹回り、ザーメンで汚れた尻尾に股ぐら……肛門から太もも、得意のキックをくりだすハイヒールまでを舐め回すように映し続けた。 なんとこのフォクシー・アルファを好き放題にする権利があたえられまーっす! 画面を覗いている男の片割れが息を飲んだ。 ヒントを受け取るキーワードは、ただいま『惨状』です